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title: "中阿含經 · 212 一切智經"
description: "中阿含经是佛教重要经典之一，由东晋时期译经师瞿昙僧伽提婆翻译。该经属于原始佛教阿含部经典，收录于汉传佛教大藏经中，与长阿含经、杂阿含经、增一阿含经并称四阿含。内容主要记载佛陀与弟子们的对话，涵盖佛教基本教义如四谛、八正道、十二因缘等核心思想。经文以中篇形式呈现，结构严谨，是研究早期佛教教理的重要文献。作为原始佛教经典，中阿含经在佛教史上具有重要地位，为后世各宗派共同尊奉，对理解佛陀原始教法具有不可替代的价值。"
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### （二一二）中阿含例品一切智經第一

> 中阿含例品一切智経 第一

我聞如是：

> 私はこのように聞きました。

一時，佛遊欝頭隨若，在普棘刺林。

> ある時、仏陀はウトゥルスヤー（鬱頭随若）にある荊棘の林に滞在しておられました。

爾時，拘薩羅王波斯匿，聞沙門瞿曇遊欝頭隨若，在普棘刺林，拘薩羅王波斯匿聞已，告一人曰：「汝往詣沙門瞿曇所，為我問訊聖體康強，安快無病，起居輕便，氣力如常耶？作如是語：『拘薩羅王波斯匿問訊聖體康強，安快無病，起居輕便，氣力如常耶？』又復語曰：『拘薩羅王波斯匿欲來相見。』」

> あるとき、コーサラ国のパセーナディ王は、修行者ゴータマがウッタラの町にあるトゲだらけの林にとどまっていると聞きました。これを聞いたパセーナディ王は、一人の家来に命じました。「汝、修行者ゴータマのところへ行き、わたしからこう伝えよ。『お体が健やかで、安らかで快く、病気もなく、生活も軽やかで、気力が常のようであるか』と。また、『コーサラ国パセーナディ王がお目にかかりたいと望んでおります』と伝えよ。」

彼人受教，往詣佛所，共相問訊，却坐一面，白曰：「瞿曇！拘薩羅王波斯匿問訊聖體康強，安快無病，起居輕便，氣力如常耶？拘薩羅王波斯匿欲來相見。」

> その人は教えを受け、仏のもとへ行きました。互いに挨拶を交わし、片隅に座ってこう言いました。「ゴータマ様、コーサラ国の王パセーナディが、お体がお元気で、安楽で病気もなく、日常生活も快適で、元気いっぱいでいらっしゃいますかとお尋ねしています。また、コーサラ国王パセーナディは、直接お会いしたいと願っております。」

世尊答曰：「今拘薩羅王波斯匿安隱快樂，今天及人、阿修羅、揵塔和、羅剎及餘若干身安隱快樂。拘薩羅王波斯匿若欲來者，自可隨意。」彼時，使人聞佛所說，善受持誦，即從坐起，繞三匝而去。

> 世尊はお答えになりました。「今、コーサラ国のパセーナディ王は安らかで幸せに過ごしている。まさに今、天の人々、人間、アスラ、ガンダルヴァ、ラークシャサ、その他多くの者たちも安らかで幸せである。もしパセーナディ王がおいでになりたいなら、どうぞご随意に。」 その時、使いの者は仏の説かれた言葉を聞き、よく理解して心に留め、席を立ち、右回りに三度巡ってから立ち去った。

爾時，尊者阿難住世尊後，執拂侍佛。使人去後，於是世尊迴顧告曰：「阿難！汝來共詣東向大屋，開窓閉戶，住彼密處。今日拘薩羅王波斯匿一心無亂，欲聽受法。」

> その時、尊者アーナンダは世尊の後ろに控え、払子（ほっす）を持ってお仕えしていた。使者が退いた後、世尊は振り返ってアーナンダに告げられた。 「アーナンダよ、一緒に東向きの大きな建物へ行こう。窓を開け、戸を閉め、あの静かな場所にいよう。今日、コーサラ国の王パセーナディは心を一つに乱すことなく、教えを聞き受けようと望んでおられる。」

尊者阿難白曰：「唯然。」

> 尊者の阿難が申し上げた。「はい、そのとおりです。」

於是，世尊將尊者阿難至彼東向大屋，開窓閉戶，密處布座，敷尼師檀，結跏趺坐。

> そこで、世尊は尊者アーナンダを連れて、東向きの大きな建物へ向かわれました。窓を開け、戸を閉め、静かな場所に座を設け、尼師檀（座布団）を敷き、結跏趺坐（あぐらを組んで座る坐法）をされました。

彼時，使人還詣拘薩羅王波斯匿所，白曰：「天王！我已通沙門瞿曇！沙門瞿曇今待天王，唯願天王自當知時。」

> その時、使者はコーサラ王パセーナディのもとに戻り、申し上げました。「大王よ、私は修行者ゴータマに伝えました。修行者ゴータマは今、大王をお待ちしております。どうか大王ご自身が時機をご判断くださいませ。」

拘薩羅王波斯匿告御者曰：「汝可嚴駕，我今欲往見沙門瞿曇。」御者受教，即便嚴駕。

> コーサラ国のパセーナディ王は車夫に命じました。「車を用意せよ。今から修行者ゴータマに会いに行く。」車夫はその命を受け、すぐに車を整えました。

爾時，賢及月姉妹與拘薩羅王波斯匿共坐食時，聞今日拘薩羅王波斯匿當往見佛，白曰：「大王！若今往見世尊者，願為我等稽首世尊，問訊聖體康強，安快無病，起居輕便，氣力如常耶？作如是語：『賢及月姉妹稽首世尊，問訊聖體康強，安快無病，起居輕便，氣力如常耶？』」拘薩羅王波斯匿為賢及月姉妹默然而受。

> ある時、賢と月の姉妹は、コーサラ国のパセーナディ王と共に食事をしていました。その席で、今日これからパセーナディ王が仏陀に会いに行くことを聞き、こう申し上げました。「大王様、もし今まさに世尊のもとへお出でになるなら、どうか私たちの代わりに世尊にひれ伏し、お体が健やかで、安らかで気持ちよく、病気もなく、日常の動作が軽やかで、いつも通りお元気でいらっしゃるか、お伺いいただけますでしょうか。このようにお伝えください。『賢と月の姉妹が世尊にひれ伏し、お体が健やかで、安らかで気持ちよく、病気もなく、日常の動作が軽やかで、いつも通りお元気でいらっしゃいますかとお伺い申し上げます』と」と。コーサラ国のパセーナディ王は、賢と月の姉妹の願いを黙ってお受けになりました。

彼時，御者嚴駕已訖，白曰：「天王！嚴駕已辦，隨天王意。」

> その時、御者が車の準備を整えて申し上げました。「大王様、車のご用意ができました。どうぞお好きな場所へお出かけくださいませ。」

時，王聞已，即便乘車，從欝頭隨若出，往至普棘刺林。

> その時、王はその言葉を聞くと、すぐに車に乗り、郁頭随若から出発して、普棘刺林へと向かった。

爾時，普棘刺林門外眾多比丘露地經行，拘薩羅王波斯匿往詣諸比丘所，問曰：「諸賢！沙門瞿曇今在何處？我欲往見。」

> そのとき、とげの茂る林の門の外で、多くの修行僧たちが露地を歩きながら瞑想していました。そこへコーサラ国のパーセーナディ王がやって来て、修行僧たちに尋ねました。「皆さん、沙門ゴータマは今どこにおられますか。私はお目にかかりたいのです。」

諸比丘答曰：「大王！彼東向大屋開窓閉戶，世尊在中，大王欲見者，可詣彼屋，在外住已，謦欬敲戶，世尊聞者，必為開戶。」

> 尊者たちは答えた。「大王よ、東向きの大広間は窓を開け戸を閉めてあり、世尊はその中におられます。大王がお会いになりたいなら、その部屋にお出でになり、外に立って、せきばらいをして戸を叩きなさい。世尊がお聞きになれば、必ず戸を開けてくださるでしょう。」

拘薩羅王波斯匿即便下車，眷屬圍繞，步往至彼東向大屋，到已住外，謦欬敲戶，世尊聞已，即為開戶，拘薩羅王波斯匿便入彼屋，前詣佛所，白曰：「瞿曇！賢及月姉妹稽首世尊，問訊聖體康強，安快無病，起居輕便，氣力如常耶？」

> コーサラ国のパセーナディ王はすぐに車を降りられ、家来たちに囲まれながら、東向きの大きな建物へ歩いて向かわれました。そこに着かれると、外に立って、咳をして戸を叩かれました。世尊はそれを聞かれると、すぐに戸を開けられました。そこでコーサラ国のパセーナディ王はその建物に入り、仏のもとへ進み出て、こう申し上げました。「ゴータマ様、私と妹の月は世尊に頭を下げ、お体が健やかで安らかであり、悩みなく、日々の暮らしが楽で、気力も普段と変わらずおありでしょうか、とお尋ね申し上げます。」

世尊問王：「賢及月姉妹更無人使耶？」

> 世尊が王に問いました。「賢と月の姉妹たちは、他に誰かを使いに出したりはしなかったのですか？」

拘薩羅王波斯匿白曰：「瞿曇！當知今日賢及月姉妹我共坐食，聞我今當欲往見佛，便白曰：『大王！若往見佛者，當為我等稽首世尊！問訊聖體康強，安快無病，起居輕便，氣力如常耶？』故如是白世尊：『賢及月姉妹稽首世尊，問訊聖體康強，安快無病，起居輕便，氣力如常耶？』瞿曇！彼賢及月稽首世尊，問訊聖體康強，安快無病，起居輕便，氣力如常耶？」

> 拘薩羅国の波斯匿王が申し上げました。「ゴータマよ、どうかお聞きください。本日、賢（けん）と月（げつ）という二人の姉妹が私と共に食事をしていたのですが、私がこれからお釈迦様にお会いしようとしていると聞き、こう申しました。『大王様、もしお釈迦様にお会いになるのでしたら、私たちの代わりにもう一度お釈迦様にお辞儀をし、おからだのこと、お力のことなど、変わらずお元気でいらっしゃいますかとお尋ねくださいませ。』そのように申し伝えるように言われました。ゴータマよ、賢と月の姉妹が、お釈迦様にお辞儀をし、お元気でいらっしゃいますかとお尋ねしております。」

世尊答曰：「大王！今賢及月姉妹安隱快樂，今天及人、阿修羅、揵塔和、羅剎及餘若干身安隱快樂。」

> 世尊がお答えになりました。「大王よ、今、賢と月の姉妹は安らかに憩い、幸せに暮らしております。また、今日、天や人々、アスラ、ガンダルヴァ、ラークシャサ、そしてその他の様々な者たちも、皆、身も心も安らかで幸せであります。」

於是，拘薩羅王波斯匿與佛共相問訊，却坐一面，白曰：「瞿曇！我欲有所問，聽乃敢陳？」

> さて、コーサラ国のパセーナディ王は仏と互いに挨拶を交わし、一側に座ってから申し上げました。「ゴータマよ、私はお尋ねしたいことがあります。お許しいただいてから申し上げてもよろしいでしょうか？」

世尊告曰：「大王！欲問者，恣意所問。」

> 世尊はおっしゃいました。「大王よ、お尋ねになりたいことがあれば、どうぞ自由にご質問ください。」

拘薩羅王波斯匿便問曰：「瞿曇！我聞沙門瞿曇作如是說：『本無，當不有，今現亦無，若有餘沙門、梵志一切知、一切見者。』瞿曇！憶如是說耶？」

> コーサラ国のパセーナディ王がこう尋ねました。 「ゴータマよ、私はこう聞きました。『元々なく、未来にもなく、今もまた存在しない。もし他に修行者やバラモンで、すべてを知り、すべてを見る者があれば、それも同じである。』と、沙門ゴータマがこのように説いたという話を。ゴータマよ、あなたはそのように説いたことを覚えておられますか？」

世尊答曰：「大王！我不憶作如是說：『本無，當不有，今現亦無，若有餘沙門、梵志一切知、一切見者。』」

> 世尊はお答えになりました。「大王よ、私はそのように『本来なく、今後もなく、現在もない。もし他の修行者やバラモンで全てを知り、全てを見る者がいるならば』と説いたことは覚えがありません。」

爾時，鞞留羅大將住在拘薩羅王波斯匿後，執拂拂王，於是拘薩羅王波斯匿迴顧告鞞留羅大將曰：「前日王共大眾坐，誰最前說沙門瞿曇作如是說：『本無，當不有，今現亦無，若有餘沙門、梵志一切知、一切見者。』」

> その時、毘留羅（ビルーラ）大将軍がコーサラ国のパセーナディ王の後ろに立ち、払子（ほっす）で王をあおいでいました。すると、コーサラ王パセーナディは振り返って毘留羅大将軍に言いました。 「先日、私が皆と共に座っていた時、だれが最初に、修行者ゴータマがこう言ったと述べたのか——『もともと存在せず、これからも存在せず、今現在も存在しない。もし他の修行者やバラモンで、すべてを知り、すべてを見ると称する者がいたとしても、そのようなことはない』と。」

鞞留羅大將答曰：「天王！有想年少吉祥子前作是說。」

> 鞞留羅大将が答えた。「天王よ、『有想』という名の若き吉祥童子が、かつてそのように説きました。」

拘薩羅王波斯匿聞已，告一人曰：「汝往至想年少吉祥子所，作如是語：『拘薩羅王波斯匿呼汝！』」

> コーサラ国のパセーナディ王はこれを聞いて、一人の使いにこう言った。「今すぐ、想いの若き吉祥子のもとへ行き、こう伝えよ。『コーサラ国のパセーナディ王がお前を呼んでいる』と。」

彼人受教，即往想年少吉祥子所，作如是語：「年少！拘薩羅王波斯匿呼汝。」

> 彼の人は教えの通りに、若き吉祥子の元へ行き、こう言いました。「若者よ、コーサラ王パセーナディがあなたをお呼びです。」

彼人去後。於是，拘薩羅王波斯匿白世尊曰：「沙門瞿曇！頗有異說異受？沙門瞿曇憶所說耶？」

> 彼が去った後、コーサラ国のパセーナディ王が世尊に申し上げた。「ゴータマ道人よ、異なる教えや異なる受け取り方はあるのでしょうか。あなたは自ら語られたことを覚えておられますか。」

世尊答曰：「大王！我憶曾如是說：『本無，當不有，今現亦無，若有餘沙門、梵志一時知一切，一時見一切。』大王！我憶如是說也。」

> 世尊がお答えになりました。「大王よ、私はかつてこう説いたことを覚えています。『本来なく、未来にもなく、現在にもない。もし他の修行者やバラモンが一時に全てを知り、一時に全てを見るということがあるならば』と。大王よ、私はそのように説いたことを覚えています。」

拘薩羅王波斯匿聞已，歎曰：「沙門瞿曇所說如師，沙門瞿曇所說如善師。欲更有所問，聽我問耶？」

> コーサラ国のパセーナディ王はこれを聞いて、感嘆して言いました。「沙門ゴータマのお言葉は、まるで師のようなお言葉です。沙門ゴータマのお言葉は、まことに善き師のお言葉です。さらに一つお尋ねしたいことがあります。お尋ねしてもよろしいでしょうか？」

世尊告曰：「大王！欲問，恣意所問。」

> 世尊はお告げになりました。「大王よ、お聞きになりたいことがあれば、どうぞ自由に質問なさい。」

拘薩羅王波斯匿問曰：「瞿曇！此有四種，剎利、梵志、居士、工師，為有勝如、有差別耶？」

> コーサラ国のパセーナディ王が問いました。「ゴータマよ、ここに四つの身分——王族、バラモン、地主、職人——がいますが、これらの間に優劣や違いはあるのでしょうか。」

世尊答曰：「此有四種，剎利、梵志、居士、工師，此有勝如、有差別也。剎利、梵志種，此於人間為最上德，居士、工師種，此於人間為下德也。此有四種，剎利、梵志、居士、工師，是謂勝如、是謂差別。」

> 世尊はお答えになりました。「この世には四つの階層がある。クシャトリヤ（王族・武士）、バラモン（司祭）、在家の長者、そして職人である。これらには優劣があり、違いがある。クシャトリヤとバラモンの家柄は、この世で最も優れた身分であり、在家の長者と職人の家柄は、この世で劣った身分である。この四つの階層、すなわちクシャトリヤ、バラモン、在家の長者、職人こそが、その優劣であり、その違いである。」

拘薩羅王波斯匿聞已，歎曰：「沙門瞿曇所說如師，沙門瞿曇所說如善師。」

> コーサラ国のパセーナディ王はこれを聞いて、感嘆して言いました。「沙門ゴータマの教えは、まるで獅子のようだ。沙門ゴータマの教えは、まさに優れた師匠の教えのようだ。」

拘薩羅王波斯匿白曰：「瞿曇！我不但問於現世義，亦復欲問於後世義，聽我問耶？」

> コーサラ国のパセーナディ王が申し上げました。「ゴータマよ、私はただ現世の道理をお尋ねするだけでなく、後世の道理についてもお尋ねしたいと思います。お聞きしてもよろしいでしょうか。」

世尊告曰：「大王！欲問，恣意所問。」

> 世尊はお告げになりました。「大王よ、お聞きになりたいことがあれば、どうぞ自由に質問なさい。」

拘薩羅王波斯匿問曰：「瞿曇！此有四種，剎利、梵志、居士、工師，此有勝如、有差別於後世耶？」

> コーサラ国のパセーナディ王がお尋ねしました。 「ゴータマよ、四つの階層——王族・バラモン・商人・職人がいますが、これらの者たちの間に、来世において優劣や差別はあるのでしょうか？」

世尊答曰：「此有四種，剎利、梵志、居士、工師，此有勝如、有差別謂後世也。此有四種，剎利、梵志、居士、工師，若成就此五斷支，必得善師如來、無所著、正盡覺，必得可意，無不可意，亦於長夜得義饒益，安隱快樂。云何為五？多聞聖弟子信著如來，根生定立，無能奪者，謂沙門、梵志、天及魔、梵及餘世間，是謂第一斷支。復次，大王！多聞聖弟子少病無病，成就等食道，不熱不冷，正樂不諍，謂食飲消、正安隱消，是謂第二斷支。復次，大王！多聞聖弟子無諂無誑、質直，現如真世尊及諸梵行，是謂第三斷支。復次，大王！多聞聖弟子常行精進，斷惡不善，修諸善法，恒自起意，專一堅固，為諸善本，不捨方便，是謂第四斷支。復次，大王！多聞聖弟子修行智慧，觀興衰法，得如此智，聖慧明達，分別曉了，以正盡苦，是謂第五斷支。此有四種，剎利、梵志、居士、工師，彼若成就此五斷支，必得善師如來、無所著、正盡覺，必得可意，無不可意，亦於長夜得義饒益，安隱快樂，此有四種，剎利、梵志、居士、工師，是謂勝如、是謂差別於後世也。」

> 世尊がお答えになりました。「王よ、四つの階層——刹利、梵志、居士、工師——が存在します。これらの間には、来世において優劣や差別が生じます。さて、この四つの階層の者たちが、次の五つの断ちの支えを成就すれば、必ず善き師である如来、無所著、正尽覚を得ることができ、必ず心にかなうもの、心にかなわぬものなく、長き夜にわたって真の利益を得て、安穏で楽しいものとなります。その五つとは何か。 第一の断ちの支え。多くの教えを聞いた聖なる弟子は、如来に確かな信を寄せ、その信は心に深く根づき、揺るぎなく定まり、いかなる者——沙門、梵志、天、魔、梵天、その他の世間の人々——も奪うことができません。これが第一の断ちの支えです。 第二の断ちの支え。また、王よ、多くの教えを聞いた聖なる弟子は、病が少なく、無病で、適切な食事の道を成就し、暑すぎず寒すぎず、正しく楽しく、争いのない生活をしています。食べ物の消化も良く、安らかに消化されます。これが第二の断ちの支えです。 第三の断ちの支え。また、王よ、多くの教えを聞いた聖なる弟子は、偽りがなく、欺きがなく、率直で正直であり、世尊や修行者たちに対して真実のままに現れます。これが第三の断ちの支えです。 第四の断ちの支え。また、王よ、多くの教えを聞いた聖なる弟子は、常に精進し、悪しき不善の法を断ち、善い諸々の法を修めます。常に自ら意を起こし、専一に堅固で、あらゆる善の根本となり、方便を捨てることがありません。これが第四の断ちの支えです。 第五の断ちの支え。また、王よ、多くの教えを聞いた聖なる弟子は、智慧を修行し、盛衰の法を観察し、そのような智慧を得て、聖なる智慧が明らかに達し、分別して明らかに理解し、正しく苦を尽くします。これが第五の断ちの支えです。 この四つの階層——刹利、梵志、居士、工師——がもしこの五つの断ちの支えを成就すれば、必ず善き師である如来、無所著、正尽覚を得ることができ、必ず心にかなうもの、心にかなわぬものなく、長き夜にわたって真の利益を得て、安穏で楽しいものとなります。この四つの階層の間には、来世においてこのような優劣と差別があるのです。」

拘薩羅王波斯匿聞已，歎曰：「沙門瞿曇所說如師，沙門瞿曇所說如善師。欲更有所問，聽我問耶？」

> コーサラ国のパセーナディ王はこれを聞いて、感嘆して言いました。「沙門ゴータマのお言葉は、まるで師のようなお言葉です。沙門ゴータマのお言葉は、まことに善き師のお言葉です。さらに一つお尋ねしたいことがあります。お尋ねしてもよろしいでしょうか？」

世尊告曰：「大王！欲問，恣意所問。」

> 世尊はお告げになりました。「大王よ、お聞きになりたいことがあれば、どうぞ自由に質問なさい。」

拘薩羅王波斯匿問曰：「瞿曇！此有四種，剎利、梵志、居士、工師，此有勝如、此有差別於斷行耶？」

> コーサラ国のパセーナディ王が尋ねました。「ゴータマよ、ここにクシャトリヤ（武士階級）、バラモン（司祭階級）、ヴァイシャ（平民階級）、シュードラ（労働階級）という四つの身分がありますが、これらの間には、修行の成就において優劣や差別があるのでしょうか？」

世尊答曰：「此有四種，剎利、梵志、居士、工師，此有勝如、此有差別於斷行也。大王！於意云何？若信者所斷，是不信斷者，終無是處。若少病者所斷，是多病斷者，終無是處。若不諂不誑者所斷，是諂誑斷者，終無是處。若精勤者所斷，是懈怠斷者，終無是處。若智慧者所斷，是惡慧斷者，終無是處。

> 世尊がお答えになりました。「大王、四つの身分があります。すなわち、武士、修行者、在家の施主、職人です。この者たちにも優れた者と劣る者がおり、断ち切る行いにおいても差があります。大王、どうお考えですか？信仰心を持つ者が断ち切るものを、信心のない者が断ち切ることは決してありません。病気の少ない者が断ち切るものを、病気の多い者が断ち切ることは決してありません。偽りのない者が断ち切るものを、偽る者が断ち切ることは決してありません。精進する者が断ち切るものを、怠ける者が断ち切ることは決してありません。智慧ある者が断ち切るものを、愚かな者が断ち切ることは決してありません。」

「猶如四御，象御、馬御、牛御、人御，彼中二御不可調、不可御，二御可調、可御。大王！於意云何？若此二御不可調、不可御，彼來調地、御地，受御事者，終無是處。若彼二御可調、可御，來至調地、御地，受御事者，必有是處。如是，大王！於意云何？若信者所斷，是不信斷耶？終無是處。若少病者所斷，是多病斷耶？終無是處。若不諂不誑者所斷，是諂誑斷耶？終無是處。若精勤者所斷，是懈怠斷耶？終無是處。若智慧者所斷，是惡慧斷耶？終無是處。如是此四種，剎利、梵志、居士、工師，是謂勝如、是謂差別於斷行也。」

> 「ちょうど、四種の調教師（象使い、馬使い、牛使い、人使い）がいるようなものです。そのうちの二頭は調教できず、御することができません。残りの二頭は調教でき、御することができます。大王、どうお考えですか？もしこの調教できず御することのできない二頭が、調教され、御されるべき場所に来て、御する者の指示を受けるならば、それは決してありえません。しかし、調教でき御することのできる二頭が、調教され、御されるべき場所に来て、御する者の指示を受けるならば、それは必ずありえます。 同じように、大王、どうお考えですか？もし信仰ある人が断ち切るなら、それは不信仰の人が断ち切ることになるでしょうか？決してそんなことはありません。もし病の少ない人が断ち切るなら、それは病の多い人が断ち切ることになるでしょうか？決してそんなことはありません。もし飾らず偽らない人が断ち切るなら、それは飾り偽る人が断ち切ることになるでしょうか？決してそんなことはありません。もし精進する人が断ち切るなら、それは怠ける人が断ち切ることになるでしょうか？決してそんなことはありません。もし智慧ある人が断ち切るなら、それは愚かな智慧の人が断ち切ることになるでしょうか？決してそんなことはありません。 このように、これらの四つの階級（王族、修行者、在家、職人）においても、断行（執着を断つ実践）には優劣があり、差異があるのです。」

拘薩羅王波斯匿聞已，歎曰：「沙門瞿曇所說如師，沙門瞿曇所說如善師。欲更有所問，聽我問耶？」

> コーサラ国のパセーナディ王はこれを聞いて、感嘆して言いました。「沙門ゴータマのお言葉は、まるで師のようなお言葉です。沙門ゴータマのお言葉は、まことに善き師のお言葉です。さらに一つお尋ねしたいことがあります。お尋ねしてもよろしいでしょうか？」

世尊答曰：「大王！欲問，恣意所問。」

> 世尊がお答えになりました。「大王よ、お聞きになりたいことがあれば、自由にお聞きください。」

拘薩羅王波斯匿問曰：「瞿曇！此有四種，剎利、梵志、居士、工師，此有勝如、此有差別，謂斷耶？」

> コーサラ国の王、パセーナディが尋ねた。「ゴータマよ、世の中には四つの階層——武士(クシャトリア)、司祭(バラモン)、地主(ヴェーシャ)、職人(シュードラ)——がおります。これらの間には、優劣や違いというものがあるのでしょうか。つまり、明確な区別があるのでしょうか？」

世尊答曰：「此有四種，剎利、梵志、居士、工師，彼等等斷，無有勝如、無有差別於斷也。大王！猶如東方剎利童子來，彼取乾娑羅木作火母，攢攢生火；南方梵志童子來，彼取乾娑羅木作火母，鑽攢生火；西方居士童子來，彼取乾栴檀木作火母，鑽攢生火；北方工師童子來，彼取乾鉢投摩木作火母，鑽攢生火。大王！於意云何？謂彼若干種人持若干種木作火母，鑽攢生火，彼中或有人著燥草木，生烟、生焰、生色。大王！於烟烟、焰焰、色色，說何等差別耶？」

> 世尊はお答えになりました。「王よ、四つの階級がある。すなわち、武士、バラモン、平民、職人である。彼らは皆、同じように輪廻からの解脱を得るのであり、解脱において勝りや劣り、差別はない。王よ、たとえば東から来た武士の若者が乾いた娑羅の木を火起こしの道具として使って火を起こし、南から来たバラモンの若者が乾いた娑羅の木を道具として火を起こし、西から来た平民の若者が乾いた栴檀の木を道具として火を起こし、北から来た職人の若者が乾いた鉢投摩の木を道具として火を起こすとしよう。王よ、どう思われるか。これらの異なる人々が、異なる木を使って火を起こしたとしても、その中で誰かが乾いた草や木に火をつければ、煙が立ち、炎が上がり、光を放つ。では王よ、煙についての煙、炎についての炎、光についての光に、何らかの差別があると言えるだろうか。」

拘薩羅王波斯匿答曰：「瞿曇！謂彼若干種人取若干種木作火母，攢攢生火，彼中或有人著燥草木，生烟、生焰、生色。瞿曇！我不說烟烟、焰焰、色色有差別也。」

> コーサラ国のパセーナディ王が答えました。「ゴータマよ、様々な人々が様々な木を火の母として火起こしをして火を起こしますが、その中で誰かが乾いた草や木を置けば、煙が上がり、炎が上がり、色が現れます。ゴータマよ、私は煙だからといって煙に、炎だからといって炎に、色だからといって色に違いがあるとは言いません。」

「如是。大王！此有四種，剎利、梵志、居士、工師，彼一切等等斷，無有勝如、無有差別於斷也。」

> 「そのとおりでございます、大王様。ここに四つの身分――すなわちクシャトリヤ、バラモン、家長、職人――がありますが、それらはすべて、解脱においては等しく、優劣もなく、差別もないのです。」

拘薩羅王波斯匿聞已，歎曰：「沙門瞿曇所說如師，沙門瞿曇所說如善師。欲更有所問，聽我問耶？」

> コーサラ国のパセーナディ王はこれを聞いて、感嘆して言いました。「沙門ゴータマのお言葉は、まるで師のようなお言葉です。沙門ゴータマのお言葉は、まことに善き師のお言葉です。さらに一つお尋ねしたいことがあります。お尋ねしてもよろしいでしょうか？」

世尊告曰：「大王！欲問，恣意所問。」

> 世尊はお告げになりました。「大王よ、お聞きになりたいことがあれば、どうぞ自由に質問なさい。」

拘薩羅王波斯匿問曰：「瞿曇！有天耶？」

> コーサラ国のパセーナディ王が尋ねました。「ゴータマよ、天というものは存在するのですか？」

世尊問曰：「大王！何意問有天耶？」

> 世尊がお尋ねになりました。「大王よ、なぜ天の存在についてお尋ねになるのですか？」

拘薩羅王波斯匿答曰：「瞿曇！若有天有諍、樂諍者，彼應來此間。若有天無諍、不樂諍者，不應來此間。」

> コーサラ国のパセーナディ王が答えました。「ゴータマよ、もし争いを好み、争いを楽しむ天人がいれば、そのような者はこの場に来るでしょう。しかし、争いを好まず、争いを楽しまない天人は、この場に来ることはないでしょう。」

爾時，鞞留羅大將住在拘薩羅王波斯匿後，執拂拂王，鞞留羅大將白曰：「瞿曇！若有天無諍、不樂諍者不來此間。且置彼天。若有天諍、樂諍來此間者，沙門瞿曇必說彼天福勝、梵行勝，此天得自在退彼天、遣彼天也。」

> その時、毘留羅（びるら）大将軍は、コーサラ国のパセーナディ王の後ろに控え、扇子で王をあおぎながら、こう申し上げました。「ゴータマよ、もし争いを好まず、和やかな天々がおられれば、この地には来られません。そのような天々はさておき、争いを好み、戦いを好む天々がこの地に来られるならば、沙門ゴータマは必ず、『あの天々の福徳は勝れ、清らかな行いも勝れている』と説かれ、その天々を自らの力で退け、追い払われることでしょう。」

是時，尊者阿難在世尊後，執拂侍佛。於是，尊者阿難作是念：「此鞞留羅大將是拘薩羅王波斯匿子，我是世尊子，今正是時，子子共論。」

> その時、尊者の阿難は世尊の後ろで払子を持ってお仕えしていました。そこで、尊者阿難はこう考えました。「この毗留羅大将はコーサラ王パセーナディの子であり、私は世尊の子です。今こそ、子同士が共に語り合う時です。」

於是，尊者阿難語鞞留羅大將曰：「我欲問汝，隨所解答。大將！於意云何？拘薩羅王波斯匿所有境界，教令所及，拘薩羅王波斯匿福勝、梵行勝故，寧得自在退去、遣去耶？」

> そこで、尊者アーナンダは将軍ベリューラに言った。「あなたに質問したいので、思うままに答えなさい。将軍よ、どのようにお考えですか？コーサラ王パセーナディが治める領土と、彼の命令の及ぶ範囲において、コーサラ王パセーナディが福徳や梵行において勝れているからといって、自由に人を追い払ったり退去させたりできるでしょうか？」

鞞留羅大將答曰：「沙門！若拘薩羅王波斯匿所有境界，教令所及，拘薩羅王波斯匿福勝、梵行勝故，得自在退去、遣去也。」

> 毘留羅大将が答えて言いました。「修行者よ、コーサラ王パセーナディが治める領土において、その命令が及ぶ限り、パセーナディ王の福徳と清らかな行いが勝れているために、自在に追い出したり、立ち去らせたりするのです。」

「大將！於意云何？若非拘薩羅王波斯匿境界，教令所不及。拘薩羅王波斯匿福勝、梵行勝故，意得自在退彼、遣彼耶？」

> 「大将よ、あなたはどう思うか。もし（ある者が）コーサラ国王パセーナディの領土ではなく、その命令が及ばない場所にいたとしても、コーサラ国王パセーナディが福徳に優れ、清らかな行いに優れているがゆえに、その意のままにその者を退け、追い払うことができるだろうか。」

鞞留羅大將答曰：「沙門！若非拘薩羅王波斯匿境界，教令所不及，拘薩羅王波斯匿福勝、梵行勝故，不得自在退彼、遣彼也。」

> 鞞留羅大将が答えた。「修行者よ、もしもここがコーサラ国のパセーナディ王の領分でなく、王の命令が及ばない場所ならば、コーサラ国のパセーナディ王がすぐれた功徳と清らかな行いを持っているゆえに、彼を退けたり追い払ったりすることはできません。」

尊者阿難復問曰：「大將！頗聞有三十三天耶？」

> アーナンダ尊者が尋ねました。「将軍よ、あなたは三十三天（とりてん）という天の存在をお聞きになったことはありますか？」

鞞留羅大將答曰：「我拘薩羅王波斯匿遊戲時，聞有三十三天。」

> 鞞留羅大将が答えた。「私はコーサラ国のパセーナディ王が遊楽の際に、三十三天というものがあるのを聞きました。」

「大將！於意云何？拘薩羅王波斯匿福勝、梵行勝故，寧得自在退彼三十三天，遣彼三十三天耶？」

> 「大将よ、あなたはどう思いますか。コーサラ国のパセーナディ王は、その福徳と清らかな行いのゆえに、自在の力をもって、あの三十三天の神々を追い払い、彼らを思いのままにすることができるでしょうか。」

鞞留羅大將答曰：「沙門！拘薩羅王波斯匿尚不能得見三十三天，況復退遣耶？退遣彼三十三天者，終無是處。」

> 毘留羅大将が答えました。「修行者よ、コーサラ王パセーナディでさえ三十三天を見ることはできません。ましてや彼らを追い返すことなど、なおさら不可能です。三十三天を追い返すなどということは、決してありえないことです。」

「如是，大將！若有天無諍、不樂諍不來此間者，此天福勝、梵行勝。若有此天諍、樂諍來此間者，此天於彼天尚不能得見，況復天天遣退耶？若退遣彼者，終無是處。」

> 「そうです、大将。もし争いを好まず、争いを楽しまず、この世界に来ない天がいるなら、その天はより大きな福徳とより高い梵行を持つのです。しかし、もし争いを好み、争いを楽しんでこの世界に来る天がいるなら、その天はあの天を目にすることすらできません。ましてや、天が天を追い返したり追い払ったりすることなどありえません。もし追い払おうとしても、それは決して起こり得ないことです。」

於是，拘薩羅王波斯匿問曰：「瞿曇！此沙門名何等耶？」

> そこで、コーサラ国の王パセーナディが尋ねました。「ゴータマよ、この修行僧の名は何というのですか？」

世尊答曰：「大王！此比丘名阿難，是我侍者。」

> 世尊がお答えになりました。「大王、この比丘は阿難と申しまして、私の侍者であります。」

拘薩羅王波斯匿聞已，歎曰：「阿難所說如師，阿難所說如善師。欲更有所問，聽我問耶？」

> コーサラ国のパセーナディ王はこれを聞いて、感嘆して言った。「アーナンダの説かれたことは、師のように素晴らしい。アーナンダの説かれたことは、善き師のようだ。もう少しお尋ねしたいことがあるのですが、お聞きしてもよろしいでしょうか？」

世尊告曰：「大王！欲問，恣意所問。」

> 世尊はお告げになりました。「大王よ、お聞きになりたいことがあれば、どうぞ自由に質問なさい。」

拘薩羅王波斯匿問曰：「瞿曇！頗有梵耶？」

> コーサラ国のパセーナディ王が尋ねました。「ゴータマよ、梵（清らかな者）というものは存在しますか？」

世尊問曰：「大王！何意問有梵耶？大王！若我施設有梵，彼梵清淨。」

> 世尊がお尋ねになりました。「大王よ、どうして『梵天は存在するのか』とお尋ねになるのですか。大王よ、もし私が『梵天は存在する』と説くならば、その梵天は清らかなものなのです。」

世尊與拘薩羅王波斯匿於其中間論此事時，彼使人將想年少吉祥子來還，詣拘薩羅王波斯匿所，白曰：「天王！想年少吉祥子已來在此。」

> 世尊とコーサラ国のパセーナディ王がその間に入って、このことを話し合っている時、あの使いが想という若い吉祥子を連れ戻し、コーサラ国のパセーナディ王のもとにやって来て、申し上げた。「大王様！想という若い吉祥子は、もうここに来ております。」

拘薩羅王波斯匿聞已，問想年少吉祥子曰：「前日王共大眾會坐，誰最前說沙門瞿曇如是說：『本無，當不有，今現亦無，若有餘沙門、梵志一切知、一切見。』耶？」

> コーサラ国のパセーナディ王はこれを聞いて、若き商人（吉祥子）に尋ねられた。「先日、王が大衆と共に集まった席で、誰が最初に『修行者ゴータマはこう言った──そもそも存在したことがなく、未来にも存在せず、今現在も存在しない。たとえ他の修行者やバラモンの中で、一切を知り一切を見る者がいたとしても、そうである』と述べたのか。」

想年少吉祥子答曰：「天王！鞞留羅大將前說也。」

> 若い頃の吉祥童子が答えた。「天王よ、それは毗留羅大将が以前に説いたことです。」

鞞留羅大將聞已，白曰：「天王！此想年少吉祥子前說也。」

> 鞞留羅大将がこれを聞いて、こう申し上げました。「天王様、この考えは、かつて若き吉祥童子が述べたものです。」

如是彼二人更互共諍此論，於其中間彼御者即便嚴駕，至拘薩羅王波斯匿所，白曰：「天王！嚴駕已至，天王當知時。」

> こうして、その二人が互いに議論を戦わせている間に、御者は車の準備を整え、コーサラ王パセーナディのもとへ行き、こう申し上げた。「大王、車の準備が整いました。どうかご出発の時刻でございます。」

拘薩羅王波斯匿聞已，白世尊曰：「我問瞿曇一切知事，沙門瞿曇答我一切知事。我問沙門瞿曇四種清淨，沙門瞿曇答我四種清淨。我問沙門瞿曇所得，沙門瞿曇答我所得。我問沙門瞿曇有梵，沙門瞿曇答我有梵。若我更問餘事者，沙門瞿曇必答我餘事。瞿曇！我今多事，欲還請辭。」

> コーサラ国のパセーナディ王はこれを聞いて、世尊に申し上げました。「私はゴータマに『一切を知る者』について尋ねましたが、沙門ゴータマは『一切を知る者』について答えてくださいました。私は沙門ゴータマに『四つの清らかさ』について尋ねましたが、沙門ゴータマは『四つの清らかさ』について答えてくださいました。私は沙門ゴータマに『得られるもの』について尋ねましたが、沙門ゴータマは『得られるもの』について答えてくださいました。私は沙門ゴータマに『梵天』について尋ねましたが、沙門ゴータマは『梵天』について答えてくださいました。もし私がさらに別のことを尋ねれば、沙門ゴータマは必ずそれにも答えてくださるでしょう。ゴータマよ、私は今、多くの用事があり、おいとまさせていただきたいと思います。」

世尊答曰：「大王！自當知時。」

> 世尊はお答えになりました。「大王よ、あなたご自身が為すべき時をお知りになるべきでしょう。」

拘薩羅王波斯匿聞世尊所說，善受持誦，即從座起，繞世尊三匝而去。

> コーサラ国のパセーナディ王は、世尊のお教えを聞いて深く理解し、心に刻んで暗唱しました。そして、座を立って世尊の周りを三度右に回り、その場を去りました。

佛說如是。拘薩羅王波斯匿、尊者阿難及一切大眾，聞佛所說，歡喜奉行。

> 仏はこのように説かれた。コーサラ王パセーナディと、尊者のアーナンダ、そしてすべての大衆は、仏の説法を聞いて、喜び、その教えを実践した。

一切智經第一竟三千七百七十三字

> 一切智経　第一　終わり<note>三千七百七十三字</note>