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title: "朝鮮寺剎史料 · 卷末附記"
description: "朝鮮寺剎史料是朝鲜半岛重要的佛教历史文献汇编，由朝鲜王朝时期的学者及佛教人士编撰，具体作者已不可考。该书成书于高丽至朝鲜时代，系统收录了朝鲜半岛寺院沿革、高僧传记、佛教艺术及宗教政策等史料，反映了佛教在朝鲜社会的传播与发展。内容涵盖寺庙建筑、佛像铸造、佛经翻译及宗派传承，是研究朝鲜佛教史、文化史的核心文献。该书不仅展现了佛教对朝鲜传统文化的深远影响，也为东亚佛教研究提供了珍贵的一手资料，具有重要的学术与宗教价值。"
url: "https://rushiwowen.co/ja/r/cmaxrtxua0fbejr041kysjm4r"
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### 朝鮮寺剎史料卷末附記

> 朝鮮寺院史料巻末付記

朝鮮在來の寺剎は現今概は凋衰不振の狀况に在りシ雖、その多くは新羅、高麗兩朝佛教隆盛時代の創剏に係り、所謂千古の遺蹟なれは、其の起源來歷を審にするは、即ち史蹟を顯彰して、寺剎の體用を明かにするものなり。特に往昔名僧智識のト居に依て、荒凉無人の境域か烟霞密密たる邑里ご變し、虎豹禽鳥の巢窟か緇素提誨の靈塲ご化したる偉功は、之を千載に傳へて、後進の奮起を促す龜鑑ごなささるへかちす。

> 朝鮮在来の寺院は、現在ではほとんどが衰退してふるわない状態にありますが、その多くは新羅・高麗の両王朝時代、仏教が隆盛を極めた時期に創建された、いわば千古の遺跡です。そのため、その起源や由緒を詳しく知ることは、歴史の跡を顕彰し、寺院の本質と働きを明らかにすることでもあります。特に、昔の高僧や知識人たちが住んだことによって、荒涼として人影のない境地が、霞や煙の立ちこめる賑やかな里に変わり、虎や豹、鳥や獣の巣窟が、僧侶と在家の人々が教えを学ぶ霊場へと変わったという大きな功績は、千年の後にまで伝えられ、後進の人々の奮起を促す鏡とされるべきものなのです。

寺剎の境域は所謂山水秀麗の勝區に在りご雖、交通不便なるを以て、夙に聲譽ある古蹟名剎も、觀迹顧訪の士甚た乏しく、為に著名の事蹟も亦隱晦せむごする憾みなき能はす。是れ漢城府及ひ各道に公文を發し、史料採集に著手せし所以なり。

> 寺院の境内は、いわゆる山水の美しい景勝地にありますが、交通が不便なため、昔から有名な古刹や遺跡でも、訪れる人が非常に少なく、そのために有名な事績も隠れてしまう憾みがあります。これが、漢城府や各道に公文書を送り、史料収集に着手した理由です。

抑も史料採輯の業たる、文書の鑑識、所在の搜查等に多大の勞費を

> そもそも史料採集の作業というものは、文書の鑑定や所在の調査などに、多くの労力と費用を要するものである。

要するものなみは容易に成功を望むハきにあうす。然かも現在寺剎九百六十六箇寺の來歷を詳にすへき材料を悉く蒐集せむごするは、前途尚ほ遼遠にして實に望洋の嘆なきにあうすご雖、既に一部分の採集を了したれは、その全部の採集亦成就するを得へしご信す。今校正の業畢るに際し、聊か本書成立の由來を卷末に錄し、併せて希望を將來に囑すご云爾。

> 本書の編集にあたっては、初めから完成を急ぐことは避けたいと思いました。それでも、現在、全国に九百六十六ヶ寺ある寺院の歴史を明らかにするために必要な資料を、すべて集めようとするのは、前途はまだ遠く、まさに「望洋の嘆」を禁じ得ないのが実情です。しかし、すでに一部分の資料収集は終えていますので、全体の収集も必ず成し遂げられると信じています。今回、校正の作業が終わるにあたり、この本がどのようにして成立したのかを、簡単に巻末に記しておくとともに、今後の希望を未来に託したいと思います。

明治四十四年辛亥暮春

> 明治44年、辛亥の年の晩春。

內務部地方局に於て

> 内務省地方局において

編者　識す

> 編者　識す

（參照）朝鮮寺剎員數表明治四十三年三月調京畿道一三七忠清北道三七忠清南道六五全羅北道九七全羅南道五六慶尚北道一五六慶尚南道一〇六黃海道五八江原道五七平安南道四二平安北道八四咸鏡南道四六咸鏡北道二五計九六六

> 朝鮮寺院数表（明治四十三年三月調べ） 京畿道 137 忠清北道 37 忠清南道 65 全羅北道 97 全羅南道 56 慶尚北道 156 慶尚南道 106 黄海道 58 江原道 57 平安南道 42 平安北道 84 咸鏡南道 46 咸鏡北道 25 合計 966

京幾道に寺剎の多きは、高麗朝の都府開城に在りて、首都附近に寺菴の建設せうれたるもの多きに由る。慶尚南北道に寺剎多きは、新羅朝の都府慶州に在りて、首都附近は勿論道內の名山に巨剎の建設せうれたるもの多きに由る。

> 京幾道（キョンギド）に寺院が多いのは、高麗時代の都である開城（ケソン）があり、首都の近くに多くの寺や庵が建てられたからです。また、慶尚南道・慶尚北道に寺院が多いのは、新羅時代の都である慶州（キョンジュ）があり、首都の周辺はもちろん、道内の名山に大きな寺院が数多く建てられたからです。