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title: "大方等大集經 · 1"
description: "大方等大集經是北涼時期著名譯經師曇無讖所譯的重要佛教經典，屬於大乘佛教經典集。該經形成於印度大乘佛教興盛時期，後傳入中國，由曇無讖於5世紀初譯成漢文。內容涵蓋菩薩修行、六度萬行、諸佛淨土及密教儀軌，強調菩薩道的實踐與智慧。經中系統闡述了大乘佛教的空性思想、菩薩戒律及禪定法門，對漢傳佛教的發展影響深遠。作為大集部經典的核心，該經在中國佛教史上佔有重要地位，為研究大乘佛教教義與實踐提供了重要依據，至今仍被視為佛教修行與研究的重要典籍。"
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### 日藏分中星宿品第八之一

> 日蔵分 星宿品 第八の一

爾時，欲界魔王波旬，悉見一切娑婆國土所有眾生及諸天宮合家眷屬在佛身中。時魔波旬見已悲泣涕淚橫流，心大懊惱遍身汗出，啼哭失聲稱怨大喚。或起、或立、或坐、或行，入出家居東西狂走，頻申欠呿怖懼慞惶，憤歎長歔喘息麁短，合眼張口吐舌舐身，露背現胸申臂縮脚，搖動頭項索手揩摩，種種施為受大苦惱，乃至一切魔之眷屬，心內愁憂亦復如是。

> その時、欲界の魔王・波旬（はじゅん）は、あらゆる娑婆世界の国土にいるすべての衆生や、天の宮殿にある家族一族が、仏の身の中にいるのを見ました。 すると、魔王波旬はそれを見て、悲しみのあまり涙を流し、心は大いにもだえ、全身に汗が吹き出ました。声を上げて嘆き悲しみ、怨み叫びました。 ある時は起き上がり、立ち、座り、歩き、家の中や外を東へ西へと狂ったように走り回り、あくびをし、恐れおののき、嘆息し、長く息を漏らし、荒い息遣いとなりました。 目を閉じ、口を開け、舌を出し、自分の体を舐め、背中を露わにし、胸をさらし、腕を伸ばし、足を縮め、頭や首を揺らし、手をこすり合わせるなど、さまざまな振る舞いをして、大きな苦しみを受けました。 そして、すべての魔王の眷属たちも、心に憂い悩みを抱え、同じようなありさまでした。

時魔波旬有一軍主，名戒依止，見王身心如是煎迫，說偈問言：

> ときに行く手を阻む魔王の配下に、「戒依止」という名の軍の長がいた。彼は王の身心がこのように苛まれているのを見て、偈を唱えて問いかけた。

「何故愁惱獨行住， 唱喚馳走似顛狂，出入家居心不安？ 如是因緣願王說。」

> なぜあなたは悲しみや悩みを抱え、 独りで歩き、また立ち止まり、 叫びながら走り回り、まるで気が狂ったように振る舞うのですか？ 家に出入りしても心が安らぎません。 そのような状態になった理由を、王よ、どうかお聞かせください。

時魔波旬聞是語已，倍更懊惱啼哭雨淚，說偈答言：

> このことを聞いた魔の波旬は、ますます懊悩し、泣き叫んで涙を流し、偈をもって答えた。

「我今身體汗遍流， 心中分裂如刀割，啼哭眼中淚如血， 為覩瞿曇現變通。其形廣大無有邊， 剎土悉皆居腹內，我失臣民及眷屬， 境界宮殿悉空虛。復有十方大眾來， 充滿於此娑婆界，各設無邊大供養， 禮拜圍繞或往還，令我自在無威力， 伴侶眷屬歸於彼。如來有是大神力， 云何令我心不愁？」

> 「今、私の身体は汗が全身に流れている。 心は真っ二つに裂け、刀で切り裂かれるようだ。 泣き叫ぶ私の目からは血の涙が流れ落ちる。 なぜなら、瞿曇（ゴータマ）の変幻自在な力を目の当たりにしたからだ。 その姿は広大で限りがなく、 あらゆる世界がすべてその腹の中に収まっている。 私は臣下も民も、眷属までも失ってしまった。 領土も宮殿も、すべてが空っぽになってしまった。 さらに、十方から無数の人々がやって来て、 この娑婆世界に満ちあふれている。 それぞれが限りない大供養を設け、 礼拝し、周囲を巡り、あるいは行き来している。 これによって、かつて自在だった私は力を失い、 仲間や眷属も皆、あの人のもとへ行ってしまった。 如来にはこのような大きな神通力がある。 どうして私の心に憂いが生じないと言えるだろうか。」

時戒依止大魔軍主為於波旬復說偈言：

> その時、戒律に従い頼る大いなる魔軍の主は、波旬のために、さらに偈を説いて言った。

「我所統領諸軍眾， 強壯勇健實難當，刀輪奮擊擬如來， 須臾破身令粉碎。」

> 「わたしが統率する多くの軍勢は、 強くたくましく、まことに比類ない。 刃の輪を奮って如来に立ち向かい、 たちまちにその身を粉々に砕いてみせる。」

時魔波旬說偈答言：

> その時、悪魔パーピマンは詩（偈）でこう答えた。

「我等諸軍及眷屬， 久已歸依佛世尊，設欲自往生惡心， 即見項邊帶枷鏁。」

> 「私たち軍とその家族は、 ずっと昔から仏世尊に帰依してきました。 たとえ悪意を抱こうとしても、 たちまち首に枷がはめられているのが見えるのです。」

時戒依止大魔軍主復說偈言：

> 時に、戒に依り止まる大魔軍の主、再び偈を説いて言う。

「我今多設諸方便， 誘誑於彼惡怨家，詐現親善作知識， 得便然後當摧滅。」

> 私は今、様々な方便を設けて、 あの悪しき怨敵を誘い欺こう。 親しく善き知識を装いながら、 機会を得たならば、その後に打ち破ろう。

時魔波旬說偈答言：

> その時、悪魔パーピマンは詩（偈）でこう答えた。

「若我發起毒惡心， 如是方便欲毀佛，即見死屍繫頸下， 如是臭惡難可看。」

> 「もし私が悪意や毒の心を起こし、そのような方便で仏を毀そうと謀れば、 たちまち死体が首に絡みつくのが見え、このような悪臭と醜さはとても見るに堪えない。」

時戒依止大魔軍主復說偈言：

> 時に、戒に依り止まる大魔軍の主、再び偈を説いて言う。

「一切欲界屬於魔， 唯有天人信歸佛，諸惡毒龍亦王領， 願勅速害瞿曇身。」

> 「あらゆる欲望の世界は悪魔の支配下にある。 天と人だけが仏を信じ、帰依している。 邪悪な毒竜たちもまた王の配下だ。 どうか、すぐに瞿曇を害するよう命じてください。」

時魔波旬復說偈答：

> その時、悪魔の波旬は再び偈（げ）で答えた。

「若審知龍有力能， 我已荒迷汝自勅，若實能壞瞿曇者， 我還得土復本心。」

> もし龍に力があると本当に知っているなら、 私は迷いを捨て、あなたが自分で戒めなさい。 もし本当にゴータマを打ち負かせるなら、 私は土を取り戻し、本来の心に立ち返るだろう。

爾時，戒依止大魔軍主即自念言：「世間難摧，謂三種毒：一者、天魔；二者、惡龍；三者、得定五通仙人。我今魔宮已被破壞，唯龍境界牢固，光明照耀海中，威力自在眷屬圍繞不可思議。龍既屬魔其餘兵眾悉皆統領，今當為王約勅速往壞彼瞿曇。」

> その時、戒律に執着する大いなる魔軍の主は、こう考えました。 「この世で最も打ち破り難いものは、三つの毒——すなわち天魔、悪龍、そして禅定を得た五通の仙人である。 今や我が魔宮はすでに破壊されてしまった。しかし、龍の世界は依然として堅固で、その光明は海を照らし、自在の力を持ち、眷属たちに囲まれて計り知れない。 龍は既に我が支配下にあり、その他の兵たちも全て統率している。今こそ王として命じ、すぐにかのゴータマを打ち破りに行こう。」

魔波旬言：「善哉！善哉！智慧軍主汝可疾去，到彼龍宮如是切勅，早與瞿曇共相鬪戰。」

> 魔波旬が言った。「よいぞ、よいぞ。智慧の軍よ、汝はすぐに向かい、かの龍宮に至って、このように厳しく命じよ。早く瞿曇と戦いを交えるようにと。」

時戒依止大魔軍主，辭王畢已即自舉手，普告無量百千軍眾唱如是言：「汝等宜應速整衣鉀，我今欲往彼龍王宮，令諸惡龍興發毒風，害瞿曇命使令破碎。」

> 時に、戒を依りどころとする大いなる魔軍の主は、王に別れを告げ終えると、自ら手を上げて、無量の百千の軍勢に向かってこう言い放った。『お前たちはすぐに鎧を整えよ。我は今、かの竜王の宮殿へ赴き、邪悪な竜たちに毒風を吹き起こさせて、瞿曇（ゴータマ）の命を奪い、打ち砕いてしまおう。』」

如是說已，一切軍眾悉不能動。其戒依止軍眾及身既不得前，眼中淚出身毛皆竪，合掌向魔波旬說言：「我等今者不能得去，沙門瞿曇姦偽多幻，知我等家繫縛於我，令我身內一切火燃焦沸熱惱猶如湯煮，我今如是力不自在，云何復欲假力於他？」

> こう言われた後、すべての軍勢は全く動けなくなった。その戒めに従う軍勢も身体も前に進むことができず、目には涙があふれ、全身の毛が逆立った。そして合掌して魔の波旬に向かって言った。「我々は今、もう進むことができません。沙門ゴータマは偽り多く、幻術を用いて、我々の家を知り、我々を束縛しました。そのために我々の身体の内側はすべて燃え上がり、沸騰し、熱さに悩まされ、まるで湯で煮られているようです。我々は今、このように自由を失っているのに、どうして他者から力を借りようなどと望むことがありましょうか？」

時魔波旬倍更懊惱憂愁不樂，令戒依止具以上事宣告諸龍：「汝當為我壞瞿曇身。」

> その時、悪魔パーピーヤン（波旬）はますます悔しさと悲しみに苛まれ、喜びを失いました。そこで戒依止（戒律に従う者）に命じ、先の出来事の全てを諸々の竜たちに告げさせました。「お前たちは、私のためにゴータマ（瞿曇）の身を打ち壊すがよい。」

時諸惡龍將欲飛空而不能去，語戒依止：「敬奉來命欲往毀壞，適生此心便不得往。」

> その時、悪龍たちは空へ飛び立とうとしたが、飛び立つことができなかった。彼らは戒めに従う者に言った。「あなたの指示を敬い、従おうとして壊しに行こうとしたところ、その心が生じた途端に行くことができなくなってしまいました。」

時戒依止即生恐怖，作如是念：「若我今者現魔大力，令諸惡龍心生瞋忿，以瞋忿故則能破壞瞿曇之身。」

> 戒に依りて止まる時、即ち恐怖を生じて、かくの如く念えり：「若し我れ今、魔王の大力を現して、諸の悪龍の心に瞋恚忿怒を生ぜしめば、瞋恚忿怒を以ての故に、瞿曇の身を壊すことを得ん。」

時魔波旬及戒依止，化龍宮內作諸蚊虻、蠅蛆、毒虫、死屍、人糞，臭處狼藉充滿其中。諸龍見已於自宮室心不甘樂，作是念言：「是誰化作此惡物也？」雖復思念莫知誰為。

> その時、悪魔パーピーヤンと戒律に執着する者たちは、竜宮の中に変幻して、あらゆる種類の蚊や虻、蠅や蛆、毒虫、死体、人間の糞など、汚らわしく悪臭を放つものを溢れさせました。これを見た竜たちは自分の宮殿に心地よさを感じられなくなり、こう思いました。「これはいったい誰が作り出した悪しきものなのか？」と。何度考えても、誰の仕業なのか分かりませんでした。

爾時，一切四天下中諸大龍王及其男女大小眷屬悉生瞋忿，即出宮殿至須彌下佉羅坻山。其山平坦，於山頂頭有大聖人先所居住，彼山周匝縱廣正等四萬由旬，一切莊嚴純是七寶，乃至難陀、優婆難陀龍王，亦與無量百千眷屬，捨自住宮往佉羅坻大聖人處請求救濟。彼龍奮身如須彌山，即到彼已，其身皆小猶如銅𣚰。雖如是知不能得語，各各自說我等欲往而不能動，即大憂愁瞋忿停坐。

> その時、全世界の四大陸（四天下）に住むすべての大龍王とその眷属である男女や子供たちは、みな怒りと恨みの心を抱きました。そして彼らは、それぞれの宮殿を出て、須弥山の麓にある佉羅坻山へと向かいました。その山は平らで、山頂にはかつて大聖人が住んでいた場所がありました。その山の周囲は縦横ともに四万由旬もあり、七宝で飾られたいっさいが見事に輝いていました。さらに、難陀龍王や優婆難陀龍王も、無数の眷属を従えて、自らの宮殿を捨て、佉羅坻山にある大聖人のもとへと助けを求めに行きました。彼ら龍王たちは、その身を須弥山のように大きく膨らませて到着しましたが、その場に至ると、たちまちその体は銅の小鈴のように小さくなってしまいました。このような状態に気づきながらも、彼らは言葉を発することさえできず、それぞれ「行きたいと思っても体が動かない」と言い合い、大きな悲しみと怒りに包まれて、そのまま座り込んでしまいました。

爾時，復有娑伽羅龍王，亦與無量億那由他百千眷屬，如是伊羅鉢龍王，如是善住龍王，如是德叉迦龍王，如是阿那婆達多龍王，如是目真隣陀龍王，如是海德龍王，如是婆婁那龍王，如是大德龍王，如是那吒達都龍王，如是阿鉢羅邏龍王，如是山德龍王，如是牛頭龍王，如是阿藍浮龍王，如是伊羅鉢多龍王，如是欝車伽臂龍王，如是婆羅𠜂那龍王，如是斯羅摩羅龍王，如是迦迦吒行龍王，如是稽羅綺龍王，如是水行龍王，如是安闍那殊致龍王，如是迦那迦賓闍那龍王，如是奢俱奢伏綺龍王，乃至閉眼龍王，乃至白象腋龍王，乃至天利龍王，乃至天婆婆遮羅龍王，乃至天迦龍王，乃至伊羅口龍王，乃至天眼赤龍王，乃至端正龍王，乃至光行龍王，乃至此間閻浮提地八十六千諸大龍王，時彼一切一一龍王，各有無量百千眷屬悉皆來詣此聖人處，請求救濟。如是乃至八十四萬諸海洲中，一一海洲則有無量億那由他百千諸龍，各捨宮宅為救濟故來佉羅坻大聖處。

> その時、さらにサーガラ竜王が、数え切れないほどの無量億那由他百千の眷属を伴い、また、イラーパトラ竜王、善住竜王、タクシャカ竜王、アナヴァタプタ竜王、ムチリンダ竜王、海徳竜王、ヴァルナ竜王、大徳竜王、ナータダートゥ竜王、アパラーラ竜王、山徳竜王、ゴーシールシャ竜王、アランバ竜王、イラーパトラ竜王、オールチャガルヴィン竜王、バラシャナ竜王、スローマラ竜王、カカカチャーリカ竜王、キロキ竜王、水行竜王、アンジャナシューダ竜王、カナカビンジャナ竜王、シャクシュパクシ竜王、さらには閉眼竜王、白象腋竜王、天利竜王、天バーシャサーラ竜王、天カ竜王、イラームカ竜王、天眼赤竜王、端正竜王、光行竜王、そしてこの閻浮提にある八万六千の大竜王がいた。 そのすべての竜王たちは、それぞれに無量の百千の眷属を伴い、悉くこの聖者のもとへやって来て、救済を求めた。さらに、八十四万の諸々の海の洲のうち、それぞれの海の洲には、無量億那由他百千の竜たちがいて、皆それぞれの宮殿を捨て、救済を求めて、カローターディヤという大聖者のもとへやって来たのである。

如是欝單羅拘盧洲中，鼻擔比龍王、大遍龍王，彼二龍王各與無量億那由他百千諸龍眷屬圍繞，請求救濟故來到此聖人住處。

> このように、郁単羅拘盧州では、鼻擔比龍王と大遍龍王という二人の龍王が、数えきれないほどの多くの龍の眷属たちを従え、救いを求めて、この聖者の住まいにやって来ました。

如是弗婆毘提洲中，蘇摩婁叉龍王、婆斯目叉龍王，彼二龍王亦與無量億那由他百千諸眷屬圍繞，悉來到此求於救濟。

> このようにして弗婆毘提洲（東勝神洲）では、蘇摩婁叉竜王と婆斯目叉竜王という二体の竜王が、数え切れないほどの百千万億の眷属を従えて、皆ここに救いを求めてやって来ました。

如是瞿耶尼洲中，曷賴多那龍王、瞿波羅婆龍王，彼二龍王亦與無量億那由他百千諸龍眷屬圍繞前後隨從，為求救濟故來到此大聖人處。

> このように、瞿耶尼洲においては、曷頼多那龍王と瞿波羅婆龍王という二人の龍王もまた、無量億那由他百千の龍の眷属たちに前後を囲まれ、救いを求めるためにこの大聖人のもとへやって来ました。

爾時，復有此四天下八萬四千一切洲中，所有諸龍——卵生、胎生、濕生、化生如是諸龍——如在生處，龍婦、龍男、龍女、龍子，為救濟故一切悉來此大聖人牟尼處所，到已一切皆得小身譬如銅𣚰。

> その時、この四大州と八万四千の全ての洲々にいる、卵生・胎生・湿生・化生のあらゆる竜たちと、その住む場所での竜の妻、竜の男、竜の女、竜の子らが、救いを求めて皆、この大いなる聖者・牟尼の元へやって来ました。そして、到着すると全ての竜が、銅の針ほどの小さな姿になりました。

彼龍瞋忿各作是念：「我等本身如須彌山，今者云何如是細小？」

> その竜たちは怒りと不満を抱き、それぞれこう思いました。「我々の本来の体は須弥山のように大きかったのに、今どうしてこんなに小さくなってしまったのだろう？」

時魔波旬見於諸龍，皆來入此牟尼處所悉受小身。見已，波旬心中懊惱，亦生瞋忿怖畏不安，語其眾軍及眷屬言：「汝等看此一切諸龍，以我力故變其宮殿，化作一切蚊虻、毒蠅，及餘臭惡種種糞穢，皆捨自家來詣大山聖人處所，悉失勢力無復自在，不能毀壞沙門瞿曇。」

> 時に悪魔の波旬は、竜たちが皆、牟尼の聖者のもとに集まり小さな姿になっているのを見ました。これを見た波旬は心の中で苦しみ、また怒りと恐怖で不安になり、自分の軍勢や眷属にこう言いました。「見よ、これらの竜たちは皆、私の力によってその宮殿が変えられ、全ての蚊や毒バエ、その他悪臭ある様々な汚物と化した。彼らは自らの家を捨てて山の聖者のもとに集まり、全ての勢力を失い自由を奪われ、もはや沙門瞿曇を打ち破ることはできないのだ。」

時戒依止大魔軍主白波旬言：「大王莫愁，願聽我語。如是諸龍受此身者，非是沙門瞿曇所化，龍自集會一處戲笑作於是身，望得方便害彼釋子。」

> そのとき、戒律を護る大魔軍の主が波旬に申し上げた。「大王よ、憂いなさいますな。私の言葉をお聞きください。このように竜たちがこの身を得たのは、沙門瞿曇の教えによるものではありません。竜たちが自ら集い、戯れ笑いながらこの姿を現し、かの釈子を害する機会を得ようとしたのです。」

魔波旬言：「如是者善。汝可速去聽問彼龍，說何語言作何方便，可得令彼沙門瞿曇破壞離散？若得碎者，我境界勝，龍宮亦全。」

> 魔波旬が言った。「それは良い。すぐに行って、あの龍が何を言い、どんな方法を使うのか尋ねてきなさい。どうすれば沙門ゴータマを打ち破り、離散させられるのか。もし打ち砕くことができれば、私の領域が勝り、龍宮も無事だろう。」

時戒依止大魔軍主，前後導從百千萬眾欲往彼山，發於自家乘空而進。爾時，世尊宣揚過去一切諸願通達顯示究竟無餘，一切聖人現在世者，一切牟尼處所作證，一切眾生教化畢了，一切諸佛眷屬家生，奮迅境界皆已示現。一切菩薩摩訶薩眾，所得壽命一種無差。一切天、龍、夜叉、羅剎、人及非人，得見一切諸佛剎土，光明遍照種種莊嚴心皆歡喜。十方一切餘佛剎中，此剎光明最勝巍巍，福德因緣得此殊勝。餘佛剎中一切五通皆來此剎，供養禮拜釋迦如來。

> その時、戒律にかたく従い大いなる魔力を持つ魔王の主が、前後を何百何千もの大衆に導かれ従われて、かの山へ向かおうと、自らの住まいを出て虚空に乗り進んだ。 その時、世尊は、過去における一切の諸願を明らかにし、究竟して余すところなく、現在の世にいる全ての聖者たち、全ての牟尼たちの証するところ、全ての衆生の教化を成し遂げ、全ての諸仏の眷属や一族の、奮迅の境地をことごとく示された。また、一切の菩薩摩訶薩の衆が得る寿命は一種にして差別なく、全ての天、龍、夜叉、羅刹、人及び非人が、一切の諸仏の国土を見ることを得て、その光明はあまねく照らし、種々に荘厳され、皆が心から歓喜した。 十方の他の全ての仏国土の中にあって、この国土の光明は最も勝れて高く、福徳の因縁によってこのような殊勝を得たのである。他の仏国土の一切の五通の者たちは、皆この国土に来り、供養し禮拝して、釈迦如来に仕えた。

是時，佛神力故，此娑婆界及十方佛土一切眾生入佛身內，如是神通諸佛境界三摩提力。彼諸眾生見佛身光，出過十方一切諸佛世界，普皆充滿照曜殊特能蔽餘光。於自坐處作如是說：「釋迦如來不可思議未曾聞見。」彼諸菩薩如是說已，各以種種華香寶衣袈裟纓絡種種音樂供養如來，供養畢已無量百千右繞禮拜，悉皆退坐。

> その時、仏の神通力によって、この娑婆世界と十方の仏の国土にいるすべての衆生が仏の体内に入りました。このような神通は諸仏の境地である三昧の力によるものです。彼ら衆生は仏の身から放たれた光を見ました。その光は十方のすべての仏の世界を超えて、あまねく満ち渡り、照らし輝き、その素晴らしさは他の光を覆い隠すほどでした。それぞれ自分の座所にいて、こう語りました。「釈迦如来は不可思議であり、かつて聞いたことも見たこともない。」彼ら菩薩たちはこう語り終えると、それぞれ様々な花や香り、宝衣、袈裟、瓔珞、そして様々な音楽をもって如来に供養しました。供養を終えると、無量百千回右繞して礼拝し、すべて退いて座りました。

時此大眾，一切天、龍、夜叉、羅剎、阿修羅、迦婁羅、緊陀羅、摩睺羅伽、鳩槃茶、薜荔多、毘舍遮、富單那、迦吒富、單那，乃至一切人及非人，亦設種種供養，如前作禮右繞畢皆退坐，如是聽法。

> その時、この大いなる集まりの中にいた、すべての天、龍、夜叉、羅刹、阿修羅、迦楼羅、緊那羅、摩睺羅伽、鳩槃荼、薜茘多、毘舎遮、富単那、迦吒富単那、そしてすべての人や人ならざるものたちもまた、先に述べたように様々な供養を施し、礼拝と右繞を終えると皆、退いて座り、このようにして法を聴聞した。

時戒依止大魔軍主，將領眷屬在於閻浮地上遊行。爾時，如來在眾中坐，示現常身安然不動。大魔軍主見已念言：「沙門瞿曇示現大身，今復本形在摩伽陀國端坐不異，或能見我大魔軍眾，怖畏失力無復神通。」彼戒依止大魔軍主復作是念：「沙門瞿曇多諸巧慧，或能於我欲生惡心，我今先當到瞿曇所，看彼道術方便因緣，試共談論觀其詐偽。」

> その時、戒依止大魔軍の主が、眷属を率いて閻浮提の地を遊行していた。 そこに如来が大衆の中に座し、通常の姿を示して、安らかに動かずにおられた。 大魔軍の主はこれを見て考えた。 「沙門ゴータマは大いなる姿を示したが、今また元の形に戻り、マガダ国において端座して変わることがない。あるいは我が大魔軍の衆を見て、恐れ畏れ、力を失い、神通力を失ったのかもしれない。」 その戒依止大魔軍の主はさらに考えた。 「沙門ゴータマは多くの巧みな知恵を持つ。あるいは我に対して悪心を起こそうとしているかもしれない。我はまずゴータマのところへ行き、彼の道術と方便の因縁を見極め、ともに談論してその偽りを試そう。」

時戒依止大魔軍主，眷屬圍繞前至佛所，對如來立而說偈言：

> そこで、戒律を依りどころとする大いなる魔軍の主が、眷属を従えて仏の御前へと進み出た。彼は如来の前に立ち、次の偈を唱えた。

「未能度脫於自身， 生死海中得出離，何以誑他眾生類， 云我安汝置涅槃。」

> 自らの身さえも、生死の海を脱し、救い出すことができないのに、 どうして他の迷える生きものを欺いて、 「私があなたを涅槃に安んじて導こう」などと言えようか。

爾時，如來答戒依止大魔軍主而說偈言：

> その時、如来は戒律に依る大いなる魔軍の主に答えて、偈を説かれました。

「我久超度流轉海， 更不生於諸有中，慈悲愍念諸群生， 是故說於出要道。汝於往昔無數劫， 已發最勝菩提心，值遇然燈佛世尊， 修行布施及持戒。如是過去億千佛， 悉已恭敬曾供養，當得於此清淨乘， 我今決定授汝記，未來成佛還如我， 云何乃說誑眾生？我今施汝智慧眼， 可念前生行本末。時戒依止魔軍主， 即得宿命識往身，頭陀苦節習於禪， 業果福德皆明了。」

> 「私はとっくに生死の流れを超え、 もはや迷いの世界に生まれることはありません。 しかし、あわれみの心で多くの人々を思い、 ゆえに悟りへと導く道を示したのです。 あなたは遠い昔、数えきれない劫の昔に、 すでに最高の悟りを求める心を起こし、 燃灯仏という尊い仏にお会いし、 布施や戒律を修行してきました。 このように過ぎ去った無数の仏たちに、 あなたはすべて敬意を払い、供養をしてきました。 やがてこの清らかな教えを得るでしょう。 今、私はあなたに悟りの予言を授けます。 未来に仏となるのは、私と同じでありながら、 どうして衆生を欺くなどと言えるのでしょうか？ 今、あなたに智慧の眼を与えましょう。 前世に何が起こったかを思い起こしなさい。」 その時、魔軍の主であった戒依止は、 即座に宿命の智を得て過去世を思い出し、 頭陀行の苦行や禅定を修行し、 業や果報や福徳のすべてをはっきりと知ったのです。

時戒依止大魔軍主聞此偈已，念彼過去福德因緣，對於如來五體布地，眼中淚出，長跪合掌，作如是言：「如來世尊！我大懊悔、我大慚愧，如大癡人如迷如醉如著鬼癲，我念過去經一阿僧祇劫，大精進力發阿耨多羅三藐三菩提心，行六波羅蜜，修習聖道作諸福德，值佛現在種種供養，聽受妙法發弘誓願。乃至迦葉如來法中有一比丘說聲聞法，有大乘人說菩薩法，我於爾時心錯、口惡謗此說人，言是魔語或魔眷屬，大乘人邊說小乘過。如是惡口說因緣故，我於彼中迦葉如來不授我記得阿耨多羅三藐三菩提。以彼惡口罪業因緣，我於彼死魔界中生，受是身來已經五十七億千歲。世尊！我寧更歷六百千年受地獄苦，終不一念失阿耨多羅三藐三菩提心，何況退於四梵行念？」第一、第二如是懺悔，乃至第三如是懺悔，并餘眷屬亦復如是。「又過去世流轉際中，如是當來於生死海及在地獄，終不暫退阿耨多羅三藐三菩提心。」

> 戒律に従う大魔軍の主は、この偈を聞いて、過去の福徳の因縁を思い起こしました。そして如来に対して五体を地に投げ、目から涙を流し、長く跪いて両手を合わせて、次のように申し上げました。 「如来・世尊よ、私は深く悔い、深く恥じ入っております。まるで愚か者のように、酔い痴れた者のように、鬼に憑かれた者のように。私は過去を思い起こしますと、一阿僧祇劫の間、大精進の力で阿耨多羅三藐三菩提の心を発し、六波羅蜜を行い、聖なる道を修め、諸々の福徳を積み、仏に出会っては種々の供養を捧げ、妙なる法を聞き、広大な誓いを立てました。 そして迦葉如来の教えの中に、一人の比丘が声聞の法を説き、また大乗の人が菩薩の法を説いておりました。その時、私は心を誤り、口に悪しき言葉を出し、この説法者を誹謗して、『これは魔の言葉だ』とか『魔の眷属だ』と言い、大乗の人のそばで小乗の過ちを語ったのです。 このような悪口を言った因縁により、私は迦葉如来のもとで阿耨多羅三藐三菩提の授記をいただけませんでした。その悪口の罪業の因縁によって、私はそこで死んで魔界に生まれ、この身を受けてからすでに五十七億千歳を経ております。 世尊よ、私はむしろ更に六百千年もの間、地獄の苦しみを受け続けても構いません。しかし、決して阿耨多羅三藐三菩提の心を失うことはありません。ましてや四梵行の念から退くことなどありえません。」 第一、第二とこのように懺悔し、第三に至るまでも同じように懺悔しました。その他の眷属たちもまた同じようにしました。 「また過去世の輪廻の流れの中でも、未来において生死の海や地獄にありましても、決して一時たりとも阿耨多羅三藐三菩提の心を退きません。」

佛言：「軍主！善哉，善哉！善男子！若復有人，燃於大燈如須彌山，并七寶物於無量世供養諸佛，是福德聚不如有人至心慈悲發菩提心。何以故？發是心者，乃至供養十方諸佛，彼過去福，此最為勝。汝善男子！今盡此罪更莫餘念，生死五陰一切有中得導師身。」

> 仏は言われた。「軍主よ、善きかな、善きかな。善男子よ、もしある人が須弥山のような大きな灯明をともし、七宝の品々と共に無量の世にわたって諸仏に供養したとしても、その福徳の集まりは、ある人が真心から慈悲の心をもって菩提心を発することには及ばない。なぜなら、この心を発した者は、たとえ十方の諸仏に供養するとも、過去の福よりも、この心こそが最も優れているからである。汝、善男子よ、今この罪をすべて尽くし、他の思いを起こしてはならない。生死の五陰、一切の存在のうちにあって、導師の身を得るであろう。」

爾時戒依止菩薩摩訶薩，即於坐處得法順忍，從坐而起頭面作禮繞佛三匝，即脫身上無價寶衣真珠瓔珞供養如來。脫布施已，說偈問言：

> その時、戒依止菩薩摩訶薩は、その場で法の順忍を得ました。座を立ち、頭を下げて礼をし、仏の周りを三度回って、身にまとっていた無価の宝衣や真珠の瓔珞を脱ぎ、如来に捧げました。布施を終えて、偈を詠んで問いかけました。

「菩薩云何修諸法？ 達了一切悉皆空，觀察世間如水泡， 能盡諸有無明縛。一切惡見性非實， 得勝無生順忍心，常於菩提道中行， 能令眾生得解脫。」

> 菩薩が法をどのように修行するのかといえば、 一切のものがすべて空であると完全に理解することです。 世の中を水の泡のように観察し、 あらゆる存在と無明の束縛を尽くすことができます。 すべての誤った見解の本質は実体ではなく、 優れた無生の順忍の心を得ます。 常に悟りの道を歩みながら、 衆生を解脱へ導くことができるのです。

爾時，世尊答戒依止而說偈言：

> その時、世尊は戒律に依り頼むことについて偈を説かれました。

「不動如山四種心， 智慧之人乃能有，無量億劫受諸苦， 為愍一切諸眾生。佛說禁戒堅固持， 乃至不破如一點，一切三世佛正法， 具足圓滿悉能行。」

> 動じない心、四つの思いをそなえ、 智慧ある人こそ、それを持つことができる。 数えきれないほどの長い時を、さまざまな苦しみを受けながらも、 すべての生きとし生けるものを哀れむからである。 仏が説かれた戒めを堅く守り、 たとえ一つの点（の過ち）でさえも破らず、 三世（過去・現在・未来）のすべての正しい教えを、 完全に満たし、すべて行うことができる。

爾時，八萬四千魔軍及戒依止菩薩眷屬，聞戒依止得授記已心大歡喜，即於佛前至心悔過，一切皆發阿耨多羅三藐三菩提心，此菩提心名為三昧順菩提心。得此心已，歡喜踊躍，各各脫衣以用布施，布施已坐。

> その時、八万四千の魔軍と、戒依止（かいえじ）菩薩の眷属（けんぞく）たちは、戒依止が授記（じゅき）を受けたのを聞いて、心から大いに喜びました。そして、仏の前で心から悔い改め、全員が阿耨多羅三藐三菩提（あのくたらさんみゃくさんぼだい）の心、すなわち「三昧順菩提心（さんまいじゅんぼだいしん）」と呼ばれる心を発しました。この心を得た彼らは喜び踊り、それぞれが衣を脱いで布施し、布施を終えてから座りました。

爾時，波旬見其軍主并及眷屬已歸依佛，心生瞋忿苦惱不安，更大怖畏作如是言：「我今得出沙門腹中，復失眷屬，未知幾人於此得出？作佛弟子有幾人在？速閉城門，莫放一人令其出外，自魔境界安隱住止。」

> 時に悪魔・波旬は、自らの軍の主とその眷属たちがすでに仏に帰依したのを見て、心に怒りと苦しみと不安を生じ、さらに大きな恐怖を抱いてこう言いました。 「私は今、沙門（修行者）の腹の中から出てきたが、また眷属を失ってしまった。どれだけの者がここから出てきたのか？仏の弟子となった者は何人いるのか？急いで城門を閉ざせ。一人も外に出してはならぬ。我が魔の境界に安らかに留まらせよ。」

爾時，世尊更為彼魔大眾眷屬說三種梵行，所謂眾生攀緣、法攀緣、離攀緣，如虛空眼品中說。

> その時、世尊はさらに、魔王の大いなる眷属たちに三種の梵行（清らかな行い）を説かれました。それは、「衆生に執着する行い」、「法に執着する行い」、「執着を離れた行い」の三つで、虚空眼品の中で詳しく述べられています。

爾時，一切諸天龍王，悉皆集會佉羅坻山牟尼聖人處所中住，彼一切龍各見自形小如銅𣚰欲動不能，遊行絕望思念舊體，懊惱細身宛轉彼中，不得自在怖畏毛竪，一切相與向難陀、跋難陀王邊，禮拜作如是言：「大王！我龍國土，今者所有蚊虻、蒼蠅、毒虫、糞穢種種不淨，皆是瞿曇之所為也。是故我等皆捨宮宅，來到此間求覓救濟，又不能得離於小身及以怖畏。若能歸依佛世尊者可得免脫。」

> その時、すべての天の龍王たちが、皆、佉羅坻山の牟尼聖人が滞在されている場所に集まりました。すると、彼らの龍たちはそれぞれ、自分の体が、まるで銅くずのように小さくなっているのを目にしました。動こうとしてもできず、歩き回ることも叶わず、以前の姿を懐かしんで、細く縮こまった体の中で懊悩し苦しみました。思うままにならず、恐ろしさに髪の毛が逆立つほどでした。彼らは皆、こぞって難陀王と跋難陀王のところへ行き、ひれ伏してこう言いました。「大王よ！我ら龍の国には今や、蚊や蠅、毒虫、糞尿などのあらゆる不浄なものが溢れております。これこそ、すべて瞿曇（ゴータマ）の仕業です。そのため、我々は皆、宮殿や家を捨てて、この地に助けを求めて参りました。しかし、この小さな体と恐怖から逃れることはできません。しかし、もし世尊なる仏に帰依するならば、解脱を得られるでしょう。」

是時，難陀、跋難陀龍王作如是言：「沙門瞿曇多諸方便種種幻術，能內一切娑婆佛剎安置身中，於我龍家亦復化作一切諸惡，令我怖畏來此求救。今者沙門自失勢力，無復方便神通道術，身今如本坐舊座中豈能救我？如是小身既造此獄，安置於我皆不得去，何能救濟令無怖畏？一切諸龍繫屬波旬，欲界自在唯有魔力，今可禮拜求出此難，各各還家安隱而住。」

> その時、難陀と跋難陀の竜王がこう言ったのです。「沙門ゴータマは、様々な方便と種々の幻術を用いて、すべての娑婆世界の仏土を自らの体内に収めることができる。我々竜族に対しても、様々な厄災を幻化させて恐怖させ、ここに救いを求めて来させたのだ。今やこの沙門は自らの力を失い、方便も神通も術もなくなった。その体も元のまま、かつての座に座っているだけで、どうして我らを救うことができようか？この小さな体でこの牢獄を作り、我々をここに閉じ込めて出られなくしておきながら、どうして恐怖から救い、助けることができるのか？すべての竜は魔王の支配下にある。欲望の世界において自在な力を持つのは魔王だけだ。今こそ魔王を礼拝し、この災難から脱する方法を請い、それぞれが家に帰り、安らかに留まるべきである。」

爾時，伊羅婆龍王復作是言：「汝等諸龍莫生懊惱。何以故？沙門瞿曇已能降伏魔之眷屬，群臣人民作於弟子，唯魔王在喪失本心及其神力，云何當能救濟汝等？」時諸龍王，聞伊羅婆如是說已，或有禮拜四天王者，或有禮拜帝釋天者，或有禮拜須夜摩天，或有禮拜刪兜率陀，或有禮拜化樂天者，或有禮拜他化自在，或有禮拜大梵天者。

> その時、伊羅婆龍王が再び言いました。「あなたがた龍たちよ、悲しんではならない。なぜなら、修行者ゴータマはすでに悪魔の仲間を打ち負かし、多くの臣下や民を弟子としたのだ。ただ悪魔王だけが本来の心と力を失っている。どうしてあなたがたを救うことができるだろうか？」 その時、龍王たちは伊羅婆のこの言葉を聞いて、ある者は四天王を礼拝し、ある者は帝釈天を礼拝し、ある者は須夜摩天を礼拝し、ある者は刪兜率陀を礼拝し、ある者は化楽天を礼拝し、ある者は他化自在天を礼拝し、ある者は大梵天を礼拝した。

爾時，娑伽羅龍王復語一切諸龍王言：「汝等不見彼諸天王、人及非人、聖賢雜類，禮拜供養沙門瞿曇而歸依耶？」爾時諸龍即復歸依其餘仙聖。

> その時、サーガラ竜王がすべての竜王たちにこう語りました。「あなたがたは、あの天の王たちや、人間、そして人間ではない者たち、聖者や賢者たちが、あらゆる身分を超えて、修行者ゴータマに礼拝し、供養し、帰依しているのを見ないのか。」 その言葉を聞いて、竜たちは他の聖者や賢者たちに帰依することにしました。

時彼山頂有六聖人：第一名蘇尸摩、第二名那籌、第三名阿收求多、第四名毘梨呵、第五名婆揭蒱、第六名殊致阿羅娑隋言光味。彼一切龍，或有歸於蘇尸摩邊作禮拜者，或有歸依於那籌者，或有禮拜阿收求多，或有禮拜毘梨呵者，或有歸依婆揭蒱者，或有歸依殊致羅娑。彼一切龍，皆悉歸命此六聖人請求救濟，是六聖人得五神通，悉各在於雪山邊住。

> 当時、その山頂には六人の聖者がいた。 第一は蘇尸摩（スシュマ）、第二は那籌（ナチュウ）、第三は阿収求多（アシュグタ）、第四は毘梨呵（ビリハ）、第五は婆揭蒱（バカフ）、第六は殊致阿羅娑（シュジアラサ）<note>隋の言葉で「光味」という。</note>である。 すべての龍たちは、ある者は蘇尸摩の前にひれ伏して礼拝し、ある者は那籌に帰依し、ある者は阿収求多を礼拝し、ある者は毘梨呵を礼拝し、ある者は婆揭蒱に帰依し、ある者は殊致阿羅娑に帰依した。 これらの龍たちは皆、この六人の聖者に帰命し、救済を求めたのである。この六人の聖者は五つの神通力を得ており、それぞれ雪山のふもとに住んでいた。

彼五聖人皆在殊致羅娑菩薩摩訶薩大聖人所，聽於正法。時殊致羅娑菩薩，亦以種種無量言辭，讚歎釋迦如來神德。時五聖人悉聞一切龍王哭聲，求乞救濟。聞已即起，白殊致羅娑菩薩摩訶薩言：「大德頗聞彼龍啼哭、㘁咷、求救聲不？」

> 五人の聖者たちが皆、殊致羅娑菩薩摩訶薩という偉大な聖人のもとで正しい教えを聞いていました。その時、殊致羅娑菩薩もまた、さまざまな無量の言葉をもって、釈迦如来の神々しい功徳を称えていました。すると、五人の聖者たちは皆、すべての龍王たちの泣き声と助けを求める叫びを聞きました。それを聞いてすぐに立ち上がり、殊致羅娑菩薩摩訶薩に申し上げました。「大徳よ、あの龍たちの泣き叫び、助けを求める声をお聞きになりましたか？」

答言：「已聞。」

> 答えには「もう聞きました」とある。

「大士！今聖人處，一切諸龍大懊惱心，我等聞知尚欲往救，況大德乎？唯願慈悲往至彼所，救一切龍與其解脫。」

> 「尊い方よ。今、聖者がおられる場所で、すべての竜たちが大きな苦しみと悲しみの心を持っています。私たちはこれを聞いて、なお救いに行こうと思うのに、ましてや大徳の方であるあなた様がお救いにならないはずがありましょうか。どうか慈悲の心をもって、その場所へおいでくださり、すべての竜たちを救い、彼らを解脱へと導いてください。」

時殊致羅娑大聖人言：「汝等可往，我未及去。所以者何？此中大天、龍王、夜叉，百千萬眾今對我坐，問離障礙四梵行法，彼心歡喜聽我所說。」

> 時、殊致羅娑（しゅちらさ）の大聖人が言われました。「あなたたちは行きなさい。私はまだ行くわけにはいきません。なぜなら、ここには大いなる天や竜王、夜叉の衆生が百千万も私の前に座り、『さわりなき四つの梵行（ぼんぎょう）の法』について尋ねているからです。彼らは心から喜んで私の説法を聞いているのです。」

時五聖人禮彼殊致羅娑大士三匝繞已，以神通力飛騰虛空，到佉羅坻大山頂頭牟尼聖人處所。

> 五人の聖者は、その殊致羅娑大士を三度右繞し礼拝した後、神通力によって虚空に飛び上がり、佉羅坻大山の頂上にある牟尼聖人のおられる場所へと向かった。

爾時，彼處一切龍王，見五聖人心生歡喜，恭敬禮拜作如是言：「汝等大仙福德之人，智慧方便一切莊嚴，於苦惱中已到彼岸，願救濟我出惡獄中令得解脫。」

> その時、その場所にいた全ての竜王たちは、五人の聖者を見て心に喜びを生じ、敬い拝んでこのように言いました。 「あなたがたは、大いなる仙人であり、福徳を備えた方々です。智慧と方便によって全てを飾り、苦しみの苦悩の中からすでに彼岸に至られました。どうか私たちを救い、この悪い地獄から出して、解き放たれた境地に至らせてください。」

彼五聖人如是答言：「我等不能救濟汝等。所以者何？現今雪山有大菩薩名殊致羅娑，諸聖人中最大智慧大解方便，彼菩薩能與汝解脫，汝可一心求哀勸請。」

> 五人の聖人はこう答えました。「私たちにはあなたがたを救うことはできません。なぜなら、今、雪山に大菩薩・殊致羅娑がおられます。諸聖人の中でも最も優れた智慧と方便を備えた方です。その菩薩こそがあなたがたを解脱へ導いてくれるでしょう。一心に哀れみを請い、お願いしなさい。」

諸龍聞已，如是異身同共合掌，遙向殊致羅娑聖人，恭敬禮拜皆唱是言：「大德聖人！願救濟我願憐愍我。」

> 竜たちはこれを聞いて、姿は異なれども心を一つにして、遠く離れたシュチローラ聖者に向かって合掌し、敬いの心で礼拝して、皆がこう言いました。「大徳の聖者よ、どうか私たちをお救いください。どうか私たちを憐れんでください。」

爾時，殊致羅娑菩薩摩訶薩，聞彼龍王唱救濟聲，即與大天緊那羅等，夜叉羅剎百千萬人前後圍繞，以神通力發於雪山乘空而往，到佉羅坻山頂。時諸龍王見彼聖人，各各恭敬合掌禮拜，一心同聲作如是言：「大仙聖人願救濟我，於此獄中與我解脫，令我自身及以眷屬，安隱還家離諸苦惱。」

> その時、殊致羅娑（シュジラシャ）という大菩薩は、竜王が助けを求める声を聞き、すぐに大天・緊那羅（キンナラ）たち、そして夜叉や羅刹の何百万人もの人々に前後を囲まれながら、神通力によって雪山（せつせん）を飛び越え、空を渡って佉羅坻（キャラテイ）山の頂上へと向かいました。そのとき、竜王たちはその聖人を見ると、それぞれが敬い、手を合わせて礼拝し、心を一つにして声をそろえてこう言いました。「大いなる仙人よ、聖なる方よ、どうか私たちを救ってください。この牢獄から私たちを解き放ち、私自身と眷属たちが安らかに家に帰り、すべての苦しみから離れられますように。」

爾時，殊致羅娑菩薩善解方便知世因緣，欲為諸龍說星宿法：「星宿法者，各有度數和合時節，合時則易、不合則難。時節未合不得解脫，諦聽次第，我當為汝分別解說。

> その時、菩薩である殊致羅娑（しゅちらしゃ）は、世の中の因縁（原因と結果）をよく理解し、巧みな方法を用いて、竜たちに星宿（星座や星の動き）について説こうとしました。 「星宿の教えには、それぞれに定まった度合いや数、そして調和する時節があります。時節が合えば物事は成りやすく、合わなければ難しいものです。時節が整わなければ解脱（苦しみからの解放）は得られません。よく聞いて、順を追ってお伝えしましょう。あなた方のために、一つ一つ丁寧に説明します。」

「今此月者名奢婆拏，星宿名為富那婆藪，富那婆藪屬此五月，此月復繫屬於日天。汝諸龍王，與此星辰時未和合。」

> 今、この月は「シャーラヴァナ月」と呼ばれ、星宿は「プンヤヴァス（満を孕む星）」という名です。プンヤヴァスはこの五月（巡り）に属し、この月はさらに日天（太陽神）に属しています。龍王たちよ、あなたがたはこの星の時節とまだ調和していません。

爾時，娑伽羅龍王白殊致羅娑菩薩言：「大士！是星宿者本誰所說？誰作大星、誰作小星、誰作日月？何日之中何星在先？於虛空中復誰安置三十日月、十二月年？云何為時？繫屬何處、姓何字誰？何善何惡、何食何施？若為是晝若為是夜，日月星宿復若為行，何者名為月初一日、何者滿月？若為時節若為行度，一一各幾？復若為停、幾許時行？何者是輕、何者是重？何者是合、何者非合？云何力多、云何力少？云何名為日前後行？上行幾影、下行幾影？影有幾步名曰為轉初轉？云何月北月南？云何次第？大士！汝於諸聖第一最尊，願愍我龍具足解說，我等聞已脫苦奉行。」

> そこで、海の龍王サーガラが菩薩シュリガルバに申し上げました。 「大いなる菩薩よ、この星々について、そもそも誰が教えたものなのでしょうか？ 大きな星を作り、小さな星を作り、日月を作ったのは誰なのでしょう？ どの日に、どの星が最初に現れるのでしょうか？ 虚空の中に、三十の日、十二月、一年を安置したのは誰なのでしょう？ 時とは何でしょうか？ それは何に属し、姓は何で、名は何というのでしょう？ 何が善で、何が悪なのか？ 何を食し、何を施すのでしょうか？ 昼とは何で、夜とは何か？ 日月星辰はどのように運行するのでしょう？ 何を月の初日と呼び、何を満月と呼ぶのでしょう？ 季節や運行の度合いは、それぞれどれほどあるのでしょう？ また、どのように留まり、どれほどの時間をかけて進むのでしょうか？ 何が軽く、何が重いのでしょう？ 何が合い、何が合わないのでしょう？ どのように力が強く、どのように力が弱いのでしょう？ 何を太陽の前後運行と呼ぶのでしょう？ 上に何本の影があり、下に何本の影があるのでしょう？ 影に幾歩あって、それを『転じ初める』と呼ぶのでしょう？ 月の北、月の南とは何でしょうか？ その順序はどのようになっているのでしょう？ 大いなる菩薩よ、あなたは聖者の中でも最も優れた方です。どうかこの龍を哀れみ、完全に説き明かしてください。私たちがこれを聞いて、苦しみから離れ、教えに従って行えるように。」

爾時，殊致羅娑菩薩告諸龍言：「大王！過去世時，此賢劫初有一大城名曰瞻波，彼中人民和合熾盛。有一天子名大三摩多，端正少雙才智聰明正法行化，常樂寂靜不著世榮，為諸人民之所宗仰，恭敬禮拜而侍衛之。彼三摩多清淨慈悲，愍念眾生猶如赤子，不樂愛染常自潔身。王有夫人多貪色欲，王既不幸無處遂心，曾於一時遊戲園苑，獨在林下止息自娛，見驢命群根相出現，慾心發動脫衣就之。驢見即交遂成胎藏，月滿生子，頭耳口眼悉皆似驢，唯身類人而復麁澁，𩭤毛被體與畜無殊。夫人見之心驚怖畏，即便委棄投於屏中，以福力故處空不墜。

> その時、殊致羅娑菩薩が竜たちに告げて言った。 「大王よ、過去世、この賢劫の初めに、瞻波という大きな都がありました。 そこには人々が集い、和合して栄えていました。 そこに、大三摩多という名の天子がいました。姿は端正で比べる者がなく、才智は聡明であり、正しい法によって国を治めていました。 常に寂静を好み、世俗の栄華に執着せず、人々の尊崇するところとなり、敬い礼拝し、お守りしていました。 その三摩多は清らかな慈悲を持ち、衆生を慈しむことまるで赤子のようでした。愛欲の汚れを好まず、常に自らの身を清らかに保っていました。 王には、色欲に深く貪る妃がいました。王が彼女を顧みなかったため、その心のままに振る舞う場所がありませんでした。 ある時、彼女は園遊のために庭園に遊びに行き、一人林の中で休息して自らを慰めていました。 そこへ、ろばが群れを率いてやって来て、その性根が姿を現しました。 妃は欲心を起こして、衣を脱ぎ、ろばに近づきました。 ろばはそれを見て交わり、たちまち胎内に子が宿りました。 満月の後に生まれた子は、頭、耳、口、目、すべてろばのようで、体だけが人間に似ていましたが、それも荒くざらついていました。 剛毛が全身を覆い、獣と何ら変わりがありませんでした。 妃はそれを見て心に恐怖と畏れを抱き、すぐに捨てて、物陰に投げ込みました。 しかし、福徳の力によって、それは虚空にありながらも落ちることはありませんでした。」

「時有羅剎婦名曰驢神，見兒不污念言：『福子。』遂於空中接取洗持，將往雪山乳哺畜養，猶如己子等無有異。及至長成教服仙藥，與天童子日夜共遊。

> ある時、羅刹の女で驢神という名の者がいた。彼女はその子が汚れていないのを見て、『これは福ある子だ』と思った。そして、空中でその子を受け取り、洗って清め、雪山に連れて行き、乳を与えて育てた。まるで自分の子のように、何の違いもなかった。やがて成長すると、仙薬を服むように教え、天の童子たちと昼夜ともに遊ばせた。

「復有大天亦來愛護此兒，飲食甘果藥草身體轉異，福德莊嚴大光照耀，如是天眾同共稱美，號為佉盧虱吒隋言驢脣大仙聖人。以是因緣彼雪山中并及餘處，悉皆化生種種好華，種種好果，種種好藥，種種好香，種種清流，種種和鳥，在所行住並皆豐盈，以此藥果資益因緣，其餘形容麁相悉轉身體端正，唯脣似驢，是故名為驢脣仙人。

> また、大いなる天が現れ、この子を慈しみ守りました。この子は甘い果物や薬草を食べ、体つきが変わり、福徳に飾られ、大きな光に照らされました。このように天の衆が共に褒め称え、彼を「佉盧虱吒〈隋の言葉で驢脣（ろしん）〉大仙聖人」と名付けました。この因縁により、かの雪山の中やその他の場所にも、様々な美しい花、様々な良い果実、様々な良い薬、様々な良い香り、様々な清らかな流れ、様々な仲睦まじい鳥がすべて自然に生まれました。行き住む所はどこも豊かで満ち足り、この薬と果実の恵みによって、その他の粗い姿はすべて変わり、体つきは端正になりましたが、唇だけが驢馬（ろば）に似ていたため、「驢脣仙人」と名付けられたのです。

「是驢仙人學於聖法，經六萬年翹於一脚，日夜不下無有倦心。天見大仙如是苦行，時諸梵眾及帝釋天，并餘上方欲色界等，和合悉來禮拜供養，乃至龍眾、修羅、夜叉一切雲集，所有仙聖修梵行人，皆來到此驢聖人邊。種種供奉讚歎稱揚：『如是苦行生來未覩。』設供養已合掌問言：『大仙聖人欲求何等？唯願為我諸天說之，若我力能即當相與終不悋惜。』

> ある驢の仙人が聖なる法を学び、六万年もの間、片足で立ち続け、昼夜を問わず休むことなく、倦む心もありませんでした。天界の人々は、この大仙のそのような苦行を見て、梵天の衆や帝釈天をはじめ、上方の欲界・色界の者たちまでもが、皆で集まって参拝し、供養しました。さらに龍衆、阿修羅、夜叉などもすべて雲集し、すべての仙聖や梵行を修める人々が、この驢聖人のもとにやって来ました。彼らは様々な方法で供養し、賛嘆し、称揚して言いました。「このような苦行は、生まれてこのかた見たことがない。」と。そして供養を終えて、合掌して問いました。「大仙聖人よ、何をお求めですか？どうか我々天人のために話してください。もし我々の力で叶うならば、すぐに差し上げましょう決して惜しみはしません。」と。

「爾時，驢脣聞是語已，內心慶幸答諸天言：『必能稱我情所求者今當略說。我念宿命，過去劫時見虛空中有諸列宿日月五星，晝夜運行各守常度，為於天下而作照明。我欲了知分別識解，愍暗瞑故不憚劬勞。此賢劫初無如是事，汝等一切諸天、龍神憐我故來，願說星辰日月法用，猶如過去置立安施，造作便宜善惡好醜，如我所願具足說之。』

> その時、驢唇はこの言葉を聞いて、心の中で喜び、天の神々にこう答えた。 「もし私の願いを叶えてくださるなら、今、簡単に申し上げましょう。 私は過去の世を思い起こします。過ぎ去った劫の昔、虚空の中に様々な星々や、太陽、月、五つの惑星が現れ、昼も夜もそれぞれの軌道を守り、決まった秩序に従って運行し、世の中を照らしていました。 私はその道理を明らかに知り、識別し、理解したいと願いました。闇に沈む者たちを哀れみ、そのために労苦をいといませんでした。 この賢劫の初めには、まだそのようなことはありませんでした。 あなたがた天の神々や龍の神々は、私を哀れんで、ここに来てくださったのです。どうか、星々や日月の巡りの法則についてお話しください。あたかも昔、それらが配置され、整えられたように、その使い方、善悪、良し悪しを、私の願うままに、詳しく説いてください。」

「一切天言：『大德仙人！此事甚深非我境界。若為憐愍一切眾生，如過去時願速自說。』

> すべての天人が言いました。「大いなる仙人よ、このことは深遠であり、私たちの理解の及ぶところではありません。もし一切の衆生を哀れんでくださるなら、過去と同じように、どうか速やかに自らお説きください。」

「爾時，佉盧虱吒仙人告一切天言：『初置星宿昴為先首，眾星輪轉運行虛空。』告諸天眾：『說昴為先其事是不？』爾時，日天而作是言：『此昴宿者常行虛空歷四天下，恒作善事饒益我等，我知彼宿屬於火天。』

> そのとき、仙人カローダは天のすべての者たちに告げました。 「まず星宿を並べるにあたって、昴（すばる）を最初とする。多くの星々は輪のように巡り、虚空を行きめぐる。」 そして天の衆に問いました。 「昴を最初とすることは、正しいであろうか。」 そのとき、太陽の神である日天が次のように言いました。 「この昴宿は常に虚空を巡り、四つの世界をめぐって、常に善い働きをなし、わたしたちを益している。わたしはその宿が火天に属することを知っている。」

「是時，眾中有一聖人名大威德，復作是言：『彼昴宿者我妹之子，其星有六形如剃刀，一日一夜歷四天下行三十時，屬於火天姓鞞耶尼，屬彼宿者祭之用酪。』

> その時、会衆の中に一人の聖人がおり、名を大威徳といいました。 彼がさらにこう言いました。 「あの昴宿（すばる）は、私の妹の子です。 その星は六つの星からなり、形は剃刀のようです。 一日一夜の間に四つの天下を巡り、経過する時間は三十に及びます。 この星は火天に属し、姓は鞞耶尼（びやに）といいます。 この宿（昴宿）のもとに生まれた者は、祭祀には酪（らく）を用います。」

「佉盧虱吒仙人語諸天曰：『如是，如是，如汝等言，我今以昴為初宿也。

> 「ケ―ル仙人は天の者たちに告げました。『その通りです。皆さんの仰る通り、私は今、昴を最初の宿と定めましょう。』」

「『復次置畢為第二宿，屬於水天，姓頗羅墮。畢有五星形如立叉，一日一夜行四十五時，屬畢宿者祭用鹿肉。

> さらに、畢（ひつ）宿は二十八宿の第二の宿で、水天（すいてん）に属し、姓は頗羅墮（はらだ）といいます。畢宿には五つの星があり、その形は立ち叉（たちまた）のようです。一昼夜に四十五時（とき）を運行します。畢宿に属する者には、鹿肉を供えて祭ります。

「『復次置觜為第三宿，屬於月天，即是月子，姓毘梨伽耶尼。星數有三形如鹿頭，一日一夜行十五時，屬觜宿者祭根及果。

> 「次に、觜（し）宿は第三の宿であり、月天に属します。すなわち月の子であり、姓はビリガヤニです。星の数は三つで、形は鹿の頭のようです。一昼夜に十五時を運行します。觜宿に属する者は、根や果実を供えます。」

「『次復置參為第四宿，屬於日天，姓婆私失絺。其性大惡多於瞋忿，止有一星如婦人黶，一日一夜行四十五時，屬參宿者祭用醍醐。

> 次にまた、参宿を第四の宿とします。これは日天に属し、姓は婆私失絺（バシシチ）といいます。その性質は非常に悪く、怒りや恨みが多くあります。星はただ一つで、女性のほくろのように見えます。一昼夜に四十五時（約十二時間）を運行します。参宿に属する人は、醍醐（ギー）を用いて祭ります。

「『次復置井為第五宿，屬於日天，姓婆私失絺。其有兩星形如脚跡，一日一夜行十五時，屬井宿者以粳米華和蜜祭之。

> 第五宿は「井宿」とされます。 この星宿は太陽神・日天に属し、姓は婆私失絺といいます。 井宿には二つの星があり、その形は足跡のように見えます。 一日一夜の間に十五時を運行し、この星宿に属する人は、うるち米の花と蜜を混ぜたものを捧げて祭ります。

「『次復置鬼為第六宿，屬歲星天，歲星之子，姓炮波那毘，其性溫和樂修善法。其有三星猶如諸佛胸前滿相，一日一夜行三十時，屬鬼星者亦以粳米華和蜜祭之。

> 「次に鬼宿を第六宿とします。これは木星（歳星天）に属し、その子で、姓は炮波那毘といいます。その性格は温和で善行を楽しみます。この星座には三つの星があり、それは諸仏の胸にある満月の相のような形をしています。一日一夜に三十時を進みます。鬼宿に属する人は、粳米の花と蜜を混ぜて供え物とします。」

「『次復置柳為第七宿，屬於蛇天，即姓蛇氏。止有一星如婦女黶，一日一夜行十五時，屬柳星者祭用乳糜。右此七宿當於東門。

> 第七の宿に「柳宿」があります。これは蛇天を守護神とし、蛇の氏族に属します。星座は一つだけで、女性のほくろのような形をしています。 一昼夜に十五時を運行し、柳宿に属する者は乳粥を供えます。 以上の七宿は東門の方角に当たります。

「『次置南方第一之宿名曰七星，屬於火天，姓賓伽耶尼。其有五星，形如河岸，一日一夜行三十時，屬七星者宜用粳米烏麻作粥祭之。

> 次に南方の第一の宿を置く。その名を七星といい、火天に属し、姓は賓伽耶尼である。そこには五つの星があり、形は川岸のようである。一昼夜に三十時を運行する。七星に属する者は、粳米と胡麻で粥を作り、それを捧げて供養せよ。

「『次復置張為第二宿，屬福德天，姓瞿曇彌。其星有二形如脚跡，一日一夜行三十時，屬張宿者毘羅婆果以用祭之。

> 「次に張宿を第二の宿とします。これは福徳天に属し、姓は瞿曇弥（ぐどんみ）といいます。その星は二つあり、その形は足跡のようです。一日一夜に三十時を運行します。張宿に属する者は、ビラバ果（ビラバか）を供え物として捧げます。」

「『次復置翼為第三宿，屬於林天，姓憍陳如。其有二星形如脚跡，一日一夜行十五時，屬翼星者用青黑豆煮熟祭之。

> 次に、翼（よく）を第三の宿とします。これは林天（りんてん）に属し、姓は憍陳如（きょうちんにょ）です。その星は二つあり、形は足跡のようです。一日一夜に十五時（じ）を進みます。翼の星に属する者は、青黒い豆を煮て、それを使って供え物とします。

「『次復置軫為第四宿，屬沙毘梨帝天，姓迦遮延，蝎仙之子。其星有五形如人手，一日一夜行三十時，屬軫星者作莠稗飯而以祭之。

> 軫宿は第四の宿である。沙毘梨帝天が守護し、カーシャヤガ族の出身で、蠍仙人の子にあたる。この星は五つあり、人の手のような形をしている。一昼夜に三十時を運行する。軫宿に属する者は、稗の飯を供えて祭る。

「『次復置角為第五宿，屬喜樂天，姓質多羅延尼，乾闥婆子。止有一星如婦人黶，一日一夜行十五時，屬於角者以諸華飯而用祭之。

> 次に角宿を第五宿とします。この宿は喜楽天に属し、姓はチャトラヤニーといい、ガンダルヴァの子です。星はただ一つあり、婦人のほくろのように見えます。一日一夜に十五時を運行します。角宿に属する者は、様々な花や飯を捧げて祭ります。

「『次復置亢為第六宿，屬摩姤羅天，姓迦栴延尼。其有一星如婦人黶，一日一夜行十五時，屬亢星者當取菉豆和蘇蜜煮以用祭之。

> 次に、亢（こう）を第六の宿とします。この宿は摩姤羅天に属し、姓は迦栴延尼といいます。その星は一つで、婦人のほくろのような形をしています。一昼夜に十五時を運行します。亢宿に属する人は、緑豆を蘇（バター）と蜂蜜とともに煮て、それを供え物として捧げると良いでしょう。

「『次復置氐為第七宿，屬於火天，姓些吉利多耶尼。氐有二星形如脚跡，一日一夜行四十五時，屬氐宿者取種種華作食祭之。右此七宿當於南門。

> 『次に水星宿を第七の宿とします。これは火天に属し、種族名はサクリッタヤーニーといいます。水星宿には二つの星があり、その形は足跡のようです。一日一夜に四十五時を進みます。この宿に属する人々は、様々な花を集めて、それを食べ物とともに供え物とします。先に述べた七つの宿は、南の門の位置にあります。

「『次置西方第一之宿其名曰房，屬於慈天，姓阿藍婆耶尼。房有四星形如纓絡，一日一夜行三十時，屬房宿者酒肉祭之。

> 次に西方第一の宿を置く。その名を房（ふね）という。慈天に属し、姓は阿藍婆耶尼（あらんばやに）である。房には四つの星があり、その形は瓔珞（ようらく）のようである。一日一夜に三十時を行く。房宿に属する者は、酒と肉をもってこれを祭る。

「『次復置心為第二宿，屬帝釋天，姓迦羅延那。心有三星形如大麥，一日一夜行十五時，屬心星者以粳米粥而用祭之。

> 「次に第二の宿である心宿を置く。これは帝釈天に属し、姓は迦羅延那という。心宿には三星があり、形は大麦のようである。一昼夜に十五時を巡る。心宿に属する者は、粳米の粥を捧げて祀る。」

「『次復置尾為第三宿，屬獵師天，姓迦遮耶尼。尾有七星形如蝎尾，一日一夜行三十時，屬尾星者以諸果根作食祭之。

> 次に尾宿は第三の宿であり、猟師天に属し、姓は迦遮耶尼である。尾宿には七つの星があり、その形は蠍の尾のようである。一日一夜に三十時を運行し、尾宿に属する者は、様々な果物や根菜を供えて祭る。

「『次復置箕為第四宿，屬於水天，姓特叉迦旃延尼。箕有四星形如牛角，一日一夜行三十時，屬箕宿者取尼拘陀皮汁祭之。

> 「次に、箕宿（きしゅく）は第四の宿であり、水天（すいてん）に属します。姓は特叉迦旃延尼（とくしゃかせんえんに）といいます。箕宿には四つの星があり、その形は牛の角のようです。一昼夜に三十時（とき）を進みます。箕宿に属する人は、尼拘陀（にぐだ）の樹皮の汁を取って供養します。」

「『次復置斗為第五宿，屬於火天，姓摸伽邏尼。斗有四星如人拓地，一日一夜行四十五時，屬斗宿者末粳米華和蜜祭之。

> それでは「斗宿（ひきつめぼし）」について説明します。 斗宿は第五番目の宿で、火天（火の神）に属し、姓は摸伽邏尼（もからに）と言います。 斗宿には四つの星があり、その形は人が地面に物を押し広げる様子に似ています。この星は一日一夜に四十五時（四十五刻）を運行します。 斗宿に属する人は、粳米（うるちまい）の粉と蜜を混ぜ合わせたものをお供え物とします。

「『次復置牛為第六宿，屬於梵天，姓梵嵐摩。其有三星形如牛頭，一日一夜行於六時，屬牛宿者以醍醐飯而用祭之。

> 次に第六宿は牛宿です。これは梵天に属し、姓は梵嵐摩といいます。その星は三つあり、牛の頭のような形をしています。一日一夜のうちに六時を運行します。牛宿に属する人は、醍醐飯を供えて祭ります。

「『次復置女為第七宿，屬毘紐天，姓帝利迦遮耶尼。女有四星如大麥粒，一日一夜行三十時，屬女宿者以鳥肉祭之。右此七宿當於西門。

> 次に女宿を第七宿とします。この星宿はヴィシュヌ神に属し、姓は帝利迦遮耶尼（ティリカチャヤニ）といいます。女宿には四つの星があり、大麦の粒のように見えます。一昼夜の間に三十時を進みます。この星宿に属する人は、鳥の肉を供えて祭祀を行います。以上の七宿が西門に当たります。

「『次置北方第一之宿名為虛星，屬帝釋天，娑婆天子，姓憍陳如。虛有四星其形如烏，一日一夜行三十時，屬虛宿者煮烏豆汁而用祭之。

> 次に北の方角の第一の星宿を置く。その名を虚星（きょせい）といい、帝釈天が属し、娑婆天子が司る。姓は憍陳如（きょうちんにょ）である。虚には四つの星があり、その形は烏のような形をしている。一日一夜に三十時を進む。虚宿に属する者は、烏豆の汁を煮て、これを供え物とする。

「『次復置危為第二宿，屬多羅拏天，姓單那尼。危有一星如婦人黶，一日一夜行十五時，屬危宿者以粳米粥而用祭之。

> 次に「危」を第二宿とします。この星宿は多羅拏天に属し、姓は単那尼といいます。危宿には一つの星があり、それは女性のほくろのように見えます。一日一夜に十五時を運行します。危宿に生まれた者は、粳米の粥を供えて祭るとよいでしょう。

「『次復置室為第三宿，屬蛇頭天，蝎天之子，姓闍都迦尼拘。室有二星形如脚跡，一日一夜行三十時，屬室星者肉血祭之。

> 「次に室宿を第三の宿とします。この宿は蛇頭天に属し、蝎天の子であり、姓は闍都迦尼拘といいます。室には二つの星があり、その形は足跡のようです。一日一夜に三十時を進みます。室宿に属する者は、肉や血を捧げて祭ります。」

「『次復置辟為第四宿，辟屬林天，婆婁那子，姓陀難闍。辟有二星形如脚跡，行一日一夜四十五時，屬辟星者以肉祭之。

> 「次に、辟（へき）は第四の宿とされる。辟は林天（りんてん）に属し、婆婁那（ばろうな）の子で、姓は陀難闍（だなんじゃ）という。辟には二つの星があり、その形は足跡のようである。一昼夜の運行は四十五時である。辟の星に属する者は、肉を捧げて供養する。」

「『次復置奎為第五宿，屬富沙天，姓阿虱吒排尼。奎有一星如婦女黶，一日一夜行三十時，屬奎宿者以酪祭之。

> 奎宿を第五の宿とします。この宿は富沙天（ふさてん）に属し、その姓は阿虱吒排尼（あしつたはいに）です。奎宿には一つの星があり、それは女性のほくろのように見えます。一昼夜の間に三十時（とき）を進みます。奎宿に属する人は、酪（らく）を用いて供養します。

「『次復置婁為第六宿，屬乾闥婆天，姓阿舍婆。婁有三星形如馬頭，一日一夜行三十時，屬婁星者以大麥飯并肉祭之。

> 婁宿は第六宿であり、乾闥婆天に属し、姓は阿舍婆です。婁宿には三つの星があり、その形は馬の頭のようです。一日一夜の間に三十時を動きます。この婁宿の支配下にある者は、大麦の飯と肉を供えて祭るべきです。

「『次復，置胃為第七宿，屬閻摩羅天，姓跋伽毘。胃有三星形如鼎足，一日一夜行三十時，屬胃宿者粳米烏麻及以野棗而用祭之。右此七宿當於北門。

> 次に胃宿は第七の宿で、閻魔天に属し、姓は跋伽毘です。胃宿には三つの星があり、その形は鼎の脚のようです。昼夜三〇時で運行します。胃宿に属する人は、うるち米、胡麻、そしてなつめを用いて供えなさい。以上の七宿は北門に位置します。

「『二十八宿有五宿行四十五時，所謂畢、參、氐、斗、辟等。』二十八宿言義廣多，難曉深趣不可具宣，我今略說。」

> 「二十八の星宿のうち、五つの星宿が四十五の時間にわたって運行します。それは、畢、参、氐、斗、辟（へき）と呼ばれるものです。」 二十八の星宿の意味は広く深く、その奥深い趣旨をすべて詳しく説くことは難しいため、ここでは簡略に述べます。

說是宿時，同聞諸天，皆悉歡喜。

> この宿世の物語を説かれた時、共に聞いていた天の人々は、皆ことごとく喜びました。

## 大集經卷第四十一

> 大集経 第四十一巻