次如來甲印呪之二十三
如来の甲冑の印呪 その二十三
「當以右手大母指橫屈掌中,以頭指、中指、無名指、小指急握大指作拳。
右手の親指を掌の中に横に曲げ入れ、人差し指・中指・薬指・小指でその親指をしっかりと握って拳を作ります。
「是一法印名諸一切頂王心印,智者若常以印印頂、項、左右肩膊、及印心上得大威力。呪者精勤持修於法,若無斯印則無莊飾,如形裸陋、如國無主、如屋無人、如食無鹽、如池枯涸、如地空無叢林花草、如事火外道婆羅門,無法可依、如王乘車無控御者。呪者如是雖復精勤,若無甲印則為魔嬈,無所成効。
これは「一切諸頂王心印」という一つの法印である。智慧ある者が常にこの印を頂上や項(うなじ)、左右の肩、そして心の上に押せば、大きな威力を得ることができる。
呪を唱える者が精進して法を修行する際、もしこの印がなければ、荘厳も飾りもない。それは、形はあるが裸で見苦しいようなもの、国に主がないようなもの、家に人がいないようなもの、食べ物に塩がないようなもの、池が干上がって枯れたようなもの、地に叢林や花草がなく空っぽのようなもの、火を拝む外道の婆羅門が拠り所となる法を持たないようなもの、王が車に乗っても御者(ぎょしゃ)がいないようなものである。
呪を唱える者も、たとえ精進していても、もしこの甲印がなければ、魔に妨げられ、何の成就も得られないのである。
「印呪曰:
以下の通り、現代日本語に訳します。
「印と呪は、次のように唱える。」
「『娜莫三曼多勃馱南 唵部(引)入縛(二合)攞虎𤙖』
「ナモ・サマンタ・ブッダナン・オン・バク・ニルハ・ラ・コク」
「是一法呪名如來金剛句三摩地,常用護身。如王被甲,嚴加器杖,則不怖畏惡賊兵眾;如此呪者亦復如是。每日三時,量力量法,如法勤修是甲印,則速成就無所怖故。
この一つの法の呪いは、如来金剛句三昧と呼ばれ、常に身を守るために用いるものです。ちょうど王が甲冑をまとい、武器や杖を厳重に備えることで、悪賊や兵の群れを恐れなくなるように、この呪いもまた同じです。毎日三回、自分の力と方法をよく考え、その方法に従ってこの甲冑の印を熱心に修めれば、速やかに成就し、何も恐れることがなくなるのです。