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title: "歸元鏡 · 方便歸元分第二"
description: "歸元鏡是清代高僧智達大師所著的一部重要佛教經典。該書創作於明末清初，以淨土宗思想為核心，通過戲劇文學的形式，生動闡述了廬山慧遠大師、永明延壽大師和雲棲蓮池大師三位淨土祖師的修行事蹟與教義。內容深入淺出，融合了禪淨雙修的理念，旨在引導修行者歸心淨土、明心見性。此作在佛教文學與修行指導中具有獨特地位，既是淨土宗的重要普及讀物，也是研究中國佛教戲曲文學的關鍵文本，對後世淨土信仰的傳播產生了深遠影響。"
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### 方便歸元分第二淨金面舍利弗上

> 方便帰元分第二

〔點絳唇〕　法鼓頻敲。人天百萬󲪽靈山繞。旃檀烟裊。花散處。知多少。

> 法の太鼓、頻りに打ち鳴らされ。 人天百萬、霊山を巡りて集う。 栴檀の香、煙り立ち。 花散る処、知るや幾千幾万。

祇樹巍巍大法堂。五龍旛影徧飛揚。諸人克苦修靈鷲。誰信靈山是歇場。自家非別。舍利弗是也。今日我佛如來。登堂說法。尚未臨座。好一箇道場也〔內問〕怎見得〔舍〕這是舍衛國。祇樹給孤獨園。有大比丘僧。千二百五十人俱。皆是大阿羅漢眾所知識。長老舍利弗〔自指介〕就是老僧居首。〔東指介〕你看這壁廂座上。摩訶目犍連。神通廣大。摩訶迦葉是金色頭陀。摩訶迦旃延。族出婆羅議論無比。摩訶拘絺羅。是吾母舅答問非常離婆多。持一心而不倒亂。周利槃陀伽。誦半偈而反成真。還有一箇難陀。終日放牛。也成了阿羅漢果。〔西指介〕你看那壁廂座上。阿難陀。是如來堂弟。誰似他多聞。羅睺羅。是我佛親兒誰知他密行橋梵波提。有牛呞疾病賓頭盧。用取鉢神通。迦留陀夷。容顏相黑。一見驚人。薄拘羅。相貌端嚴。更多壽命。摩訶劫賓那。善知星宿。阿󰂐樓䭾。天眼常明。如是等諸大弟子。併諸菩薩摩訶薩。那東班首為頭的。是文殊師利法王子。阿逸多菩薩。西班首為頭的。是乾陀訶提菩薩。常精進菩薩〔轉身指介〕那角頭。是釋提桓因等一班兒天主。這角頭。是無量諸天大眾俱。盡是享福的凡夫。若說起我佛世尊。歷阿僧祇劫修成三十二相。相相莊嚴。捨千百億身。成就八十種好。種種微妙。洵是天中之天。實乃聖中之聖。真好一箇大道場也。〔內出四天王演勢畢〕〔內擂鼓介〕〔舍〕法鼓早鳴。我佛臨座也。須在此伺候。〔外扮世尊〕〔二天女持旛〕〔迦葉阿難同上〕〔世〕

> 祇樹の大法堂は聳え立ち、五龍の幡の影がいたるところに翻る。皆、霊鷲山の修行に励むが、誰が知ろう、この霊山こそ安らぎの場であることを。さて、私は誰あろう、舎利弗である。今日、我が仏如来が堂に登り説法をなさる。まだ御着座にはならぬが、なんと立派な道場であろうか。〔内から問う声〕どうしてそう言える？〔舎利弗〕ここは舎衛国の祇樹給孤独園。大比丘僧千二百五十人が集い、皆、大阿羅漢として衆に知られた者ども。長老舎利弗〔自分を指して〕、この老僧がその筆頭である。〔東を指して〕ご覧あれ、あちらの座には、摩訶目犍連、神通広大。摩訶迦葉は金色の頭陀。摩訶迦旃延は婆羅門の出身で議論無比。摩訶拘絺羅はわが母の弟、問答に非凡。離婆多は一心を保ち乱れず。周利槃陀伽は半偈を誦してかえって真を成す。また難陀という者は、終日牛を放ちながらも、阿羅漢の果を得た。〔西を指して〕ご覧あれ、あちらの座には、阿難陀は如来の従弟、誰が彼に及ぼう多聞において。羅睺羅は我が仏の実子、誰が知ろうその密行を。橋梵波提には牛の反芻のような病あり。賓頭盧は鉢を取る神通を用い、迦留陀夷は顔色黒く、一目で人を驚かす。薄拘羅は相貌端厳、さらに寿命長し。摩訶劫賓那は星宿を善く知り、阿那楼䭾は天眼常に明らか。かくのごとき諸大弟子、ならびに諸菩薩摩訶薩。東の班の筆頭は文殊師利法王子、阿逸多菩薩。西の班の筆頭は乾陀訶提菩薩、常精進菩薩。〔振り返って指して〕あの隅には、釈提桓因ら一団の天主。この隅には、無量の諸天大衆が集う。皆、福を享ける凡夫なり。我が仏世尊についていえば、阿僧祇劫を経て修め成された三十二相、相相が荘厳。千百億の身を捨てて成就された八十種好、種々微妙。まことに天中の天、実に聖中の聖。まことによき大道場である。〔内から四天王の演武が終わる〕〔内で太鼓を打つ〕〔舎利弗〕法鼓すでに鳴る。我が仏、御着座であろう。ここでお待ちしなければ。〔外、世尊に扮する〕〔二天女が幡を持つ〕〔迦葉、阿難がともに上る〕〔世尊〕

〔中呂粉蝶兒〕　大事因緣。止為一大事因緣。向今朝一指破。大千齊見。直指歸元。再休論。誰根深。誰慧淺。這的是無上的方便。渡狂波業海舟船。有日裡眾善們。把蓮臺兒坐徧。

> 〔中呂粉蝶兒〕 大事の因縁。 ただ一つの大事の因縁のために、 今ここにその真実を明らかにする。 大千世界が一斉に現れる。 まっすぐに本源へと指し示す。 もう誰が根が深いか、誰が慧が浅いか、 そんなことは論じるまでもない。 これは無上の方便である。 荒波の業海を渡る舟船。 やがて来る日には、すべての善き人々が、 蓮華の台座に満ち満ちるであろう。

大道原無證。迷人苦要修。誰知向上事。只在脚跟頭。吾乃釋迦牟尼佛便是。今日大眾咸臨。都來聽法。我於此法。無得無說。無修無證。決非行住坐臥亦非卜度思量。不在聞見覺知。又不是語默問答。正是鴛鴦繡出憑君看。難把金針度與人。那上根利器。一聞此舉。撩起便行。那中下凡夫。怎生曉得因此展轉躊蹰。動我無緣悲念。適纔想起一箇大權巧異方便門。令一切眾生。橫出三界。不論老幼男女。貴賤賢愚。但得彼一心持名。管教他直登彼岸。這箇方便。汝等知否。〔眾〕諸弟子不知。〔世〕從是西方。過十萬億佛土。有世界。名為極樂。其土有佛。號阿彌陀。今現在說法。你須諦聽者。

> 大道は本来、証すべきものもない。迷える人々は苦労して修めようとする。誰が向上の事を知ろうか、ただ足元にあるだけだ。我は釈迦牟尼仏である。今日、大勢の皆が集まり、法を聞きに来た。この法について、私は得ることもなく、説くこともない。修めることもなく、証することもない。決して行住坐臥ではなく、また推測や思量でもない。聞くことや見ること、覚えることや知ることにもなく、また言葉や沈黙、問答でもない。ちょうど鴛鴦の刺繍を君に見せるが、金の針を人に渡すのは難しいようなものだ。上根の利器は、これを聞くとすぐに立ち上がって行く。しかし中下の凡夫は、どうして理解できようか。それゆえにためらい、私の無縁の悲しみの念を動かす。ちょうど思い出した、一つの大きな権巧な異方便の門がある。すべての衆生を、横に三界から出し、老若男女、貴賤賢愚を問わず、ただ一心に名号を称えるならば、必ずや彼岸に直登させる。この方便を、あなた方は知っているか。〔衆〕弟子たちは知りません。〔世〕ここから西方へ、十万億の仏土を過ぎたところに、極楽という世界がある。その土には阿弥陀という仏がいて、今まさに説法している。あなた方はよく聞きなさい。

〔泣顏回〕　極樂古今傳。十萬程途非遠。西方淨土。彌陀說法歸元。因緣非淺果非常。六八宏深願。駕慈航接引羣蒙。脫離了苦海無邊

> 〔泣顏回〕 極楽は古より今に伝わる。 十万の道程も遠からず。 西方浄土にて、 弥陀は説法し、元に帰す。 因縁浅からず、果ては常ならず。 六八の宏深なる願い、 慈しみの舟を操りて、群れを導き、 無辺の苦海より脱せしむ。

〔舍〕仰啟世尊。彼土何故名為極樂。〔世〕其國眾生。無有眾苦但受諸樂故名極樂。那極樂世界。七重欄楯。七重羅網。七重行樹皆是四寶周匝圍繞。還有那七寶池。八功德水四邊階道。金銀琉璃玻瓈合成。上有樓閣。亦以金銀琉璃𤥭󴹳赤珠瑪瑙而嚴飾之。〔眾讚介〕好勝景也。

> （弟子が）世尊に仰ぎ尋ねます。あの国土はなぜ極楽と名づけられているのでしょうか。（世尊）その国の衆生には、あらゆる苦しみがなく、ただ様々な楽しみを受けるだけであるから、極楽と名づけられているのです。その極楽世界には、七重の欄干、七重の網、七重の並木があり、すべて四宝で周りを取り囲まれています。また七宝の池があり、八功徳の水が満ち、四辺の階段や道は、金、銀、瑠璃、玻璃でできています。上には楼閣があり、これも金、銀、瑠璃、赤珠、瑪瑙で厳かに飾られています。（一同が）なんと素晴らしい景色でしょう。

〔上小樓〕　早聞道周圍四寶廣無邊。七重重羅網樹莊嚴。不枉了名為極樂。眾苦齊捐。七寶池香淺。八德水清漣。俺只見亮煌煌。俺只見亮煌煌。寶池中布得金沙徧。碧沉沉琉璃宮殿。廝瑯瑯寶珠聲。廝瑯瑯寶珠聲。間着黃金串。果然是景致賽諸天。

> 〔上小楼〕 早く聞いていたが、周りを取り囲む四宝は広大で際限なく、七重の羅網と樹々は荘厳そのもの。 極楽と名付けられたのも無理はない、あらゆる苦しみはすべて消え去っている。 七宝の池には香り漂う浅瀬があり、八功徳の水は清らかに波打つ。 見渡す限り、輝き煌めく、輝き煌めく宝池には金の砂が一面に敷き詰められ、 碧く深く澄んだ瑠璃の宮殿。 さらさらと、さらさらと、宝珠の音が響き、 黄金の連なりと調和する。 まさに景色は諸天を凌ぐほどである。

〔世〕還有池中蓮華。大如車輪青色青光黃色黃光。赤色赤光。白色白光。微妙香潔。功德莊嚴。

> また、池の中には蓮の花があり、車輪のように大きく、青い花は青く光り、黄色い花は黄色く光り、赤い花は赤く光り、白い花は白く光っています。それは微妙で香り高く清らかであり、功徳によって荘厳されています。

〔泣顏回〕　無邊功德妙莊嚴。似車輪偌大金蓮。青黃赤白。颺清風微妙天然。我頻申悲勸。歎無常迅速歸家便。蓮臺上九品標名。證無生永斷煩冤。

> （泣き顔回）　果てしなき功徳の妙なる荘厳。車輪のごとく大きな金色の蓮。青、黄、赤、白、清らかな風にそよぎ、微細にして天然。我は繰り返し悲しみを諫め、無常の速やかなるを嘆きて家に帰る便りを。蓮の台に九品の名を標し、無生を証して永遠に煩悩の怨みを断つ。

舍利弗。彼佛國土。常作天樂。黃金為地。晝夜六時雨天曼陀羅花。還有那種種奇妙雜色之鳥晝夜六時。出和雅音。演暢那菩提聖道〔舍〕彼佛國土。既無惡道。這班眾鳥。從何而至〔世〕你不知是諸眾鳥皆是阿彌陀佛。欲令法音宣流變化所作。〔舍〕有這等妙事。〔世〕還有妙處。彼佛國土。微風吹動。那寶樹羅網出微妙音。譬如百千眾樂。同時俱作。聞是音者。自然皆生念佛念法念僧之心〔舍〕呀。聞如來金口所宣。煞令人欽羨者〔眾〕

> 舎利弗よ、あの仏の国土では、常に天の音楽が奏でられ、黄金が大地を敷き詰めています。昼夜六時にわたって天から曼陀羅の花が降り注ぎます。また、さまざまな不思議な色とりどりの鳥が、昼夜六時に、調和のとれた優雅な声で、菩提の聖なる道を説き明かします。 〔舎利弗〕あの仏の国土には、悪しき道は存在しないというのに、これらの鳥たちはどこから来るのでしょうか。 〔世尊〕お前は知らないだろうが、これらのすべての鳥は、阿弥陀仏が法の音を広く流布させようと、変化によってお作りになったものなのだ。 〔舎利弗〕なんと妙なることでしょう。 〔世尊〕さらに妙なることがある。あの仏の国土では、そよ風が吹き、宝の樹々と羅網が微かな音を発する。それはあたかも百千の楽器が同時に奏でられるようであり、その音を聞く者は、自然と仏を念じ、法を念じ、僧を念じる心が生じるのだ。 〔舎利弗〕ああ、如来の尊いお言葉を聞くと、実に敬慕の念に堪えません。 〔衆〕

〔黃龍滾犯〕　響泠泠天樂盈空。響泠泠天樂盈空。曼陀花飛來片片。約翩翩眾鳥飛翔。約翩翩眾鳥飛翔。一聲聲把菩提暢演。這都是法旨宣流變化傳。聽如來妙旨人欽羨。可知他那些些水鳥花林。可知道那些些水鳥花林。都是俺一生生能仁法眷。

> 【黄龍滾犯】 天の音楽が冷ややかに響き渡り、空に満ちる。 天の音楽が冷ややかに響き渡り、空に満ちる。 曼陀羅の花がひらひらと舞い散り、 鳥たちが軽やかに飛び交う。 鳥たちが軽やかに飛び交う。 一声一声が菩提の道を明らかに説く。 これらはすべて、法の御旨が流れ出て、変化として現れたもの。 如来の妙なる御旨を聞く者は、心から敬い慕う。 あの水鳥や花の林々も、 あの水鳥や花の林々も、 すべてが、我が生涯をかけた能仁（釈迦）の法の眷属なのだ。

〔世〕舍利弗。彼佛何故號阿彌陀〔舍〕弟子不知〔世〕你不知那阿彌陀佛。光明無量。照徹十方。壽命人民阿僧祇劫。彼聲聞弟子。非是算數所知。那其中菩薩。多有一生補處〔舍〕我想淨土這等莊嚴那薄福羣迷怎生去得。如來有何方便。令苦海眾生。直登彼岸。〔世〕其中原有箇權巧捷徑。久未說明。若有善男子。善女人。聞說阿彌陀佛。執持名號。若得一日。以至七日。一心不亂。即得往生極樂國土〔眾踴躍驚喜介〕。可喜可喜。元來有這箇大方便。忒煞妙也

> 舎利弗よ、その仏はなぜ阿弥陀と名乗るのか。 弟子たちは知りません。 あなたは知らないのか、阿弥陀仏の光明は量り知れず、十方世界を照らし、その寿命と民の数は阿僧祇劫に及ぶ。 その声聞の弟子たちでさえ、計算では知り得ない。 その中には、一生補処の菩薩が多くいる。 私は思う、浄土がこれほどに荘厳であるなら、福薄き迷える衆生はどうして往生できようか。 如来にはどんな方便があって、苦海の衆生をまっすぐ彼岸へと導かれるのか。 実はそこには、巧みで近道となる方法があったが、長らく明かされていなかった。 もし善男子、善女人が、阿弥陀仏の名号を聞き、一心にその名を唱え、一日から七日間、心を乱さずに続ければ、極楽国土に往生することができるのだ。 （一同、躍り上がって驚喜する） なんと喜ばしいことか。なんと素晴らしいことか。こんなに大きな方便があったとは、実に妙なることだ。

〔撲燈蛾犯〕　急惺惺從此識根元。願箇箇虔誠把佛念。一心心持名無間歇。熱丕丕猛地把冤親斷。〔眾〕阿彌陀佛。〔世〕大眾。一心念佛。即得往生。這箇法門。汝等都知道了麼。〔眾〕都知道了。一塵塵如許大世界。直得箇鬧挨挨齊上般若船。樂陶陶西方妙境。笑呵呵向琉璃地上禮金仙。

> 〔撲燈蛾犯〕 急ぎ目覚めて、ここから識の根源を知れ。 願わくは一人ひとりが真心を込めて仏を念じ、 一心に名号を唱え、間断なく続けよ。 熱く勇猛に、怨みも親しみも断ち切れ。 <note>〔衆〕阿弥陀仏。〔世〕大衆よ、一心に念仏せよ。そうすれば往生できる。この法門を、あなた方は皆、理解したか。〔衆〕皆、理解しました。</note> 一粒の塵にも広大な世界が広がる。 さあ、にぎやかに押し合いながら、般若の船に乗り込もう。 喜びに満ちた西方の妙なる境、 笑顔で瑠璃の地に立ち、金仙に礼拝しよう。

〔世〕舍利弗。我見是利。故說此言。若有眾生。聞是說者。應當發愿。生彼國土如我今者讚歎阿彌陀佛。不可思議功德還有那六方諸佛。出廣長舌。同聲讚歎所護念經。〔舍〕呀。如來說所護念經。弟子不知其義敢求如來。一一開示。〔世〕舍利弗。若有善男子。善女人。或受持此經。或持名念佛。皆得不退轉於阿耨多羅三藐三菩提也。〔眾〕

> 舎利弗よ、私はこの利益を見るゆえに、この言葉を説くのです。もし衆生がこの説を聞くならば、必ずや願いを起こし、かの国に生まれんことを。今の私が阿弥陀仏の不可思議なる功徳を讃えるように、またあの六方の諸仏が広長の舌を出し、同じ声で讃歎する所護念経のように。 舎利弗よ、もし善男子・善女人が、この経を受持し、あるいは名号を称えて仏を念じるならば、皆、阿耨多羅三藐三菩提において不退転を得るのです。

〔上小樓犯〕　歎持經果最圓喜持名效最先。驀忽地洗了塵心。驀忽地洗了塵心。祛了塵凡。離了塵緣。一霎時高步金階。一霎時高步金階。高標名姓。高坐金蓮。也須知自性的彌陀須自念。

> 〔上小樓犯〕 持経の果報は最も円満、名号を称える功徳は最も速やか。 ふと、塵の心を洗い落とし、 ふと、塵の心を洗い落とし、 俗世の煩わしさを払い、 俗縁から離れる。 一瞬にして金の階を高く歩み、 一瞬にして金の階を高く歩み、 名を高く掲げ、 金蓮の座に高く坐す。 知るべき、自性の弥陀は自ら念ずるもの。

〔世〕舍利弗。汝等皆當信受我語。及諸佛所說。〔眾應〕是〔舍〕如來不須憂慮。弟子就此下凡。到南閻浮提傳此淨土法門把此一卷彌陀經。宣揚流布。廣度眾生〔世〕你既有此大願。待功成行滿。那時到法華會上。與你授記作佛便了。〔眾〕

> 舎利弗よ、あなたがたは皆、私の言葉と諸仏が説かれた教えを信じ受け入れなさい。如来は心配する必要はありません。弟子はここから下界に降り、南閻浮提へ赴き、この浄土法門を伝え、この一巻の阿弥陀経を広く宣揚し流布させ、多くの衆生を救います。あなたがこのような大願を抱いているなら、功徳が満ち行いが成就した時、その時に法華会の場で、あなたに授記し仏となることを約束しましょう。

〔叠字見犯〕　疊疊叮嚀囑勸。切切彌陀悲願。滔滔的苦海深。層層的業債牽。鬧鬧喧喧。輪迴了千徧。早早登安養歸船。時時禮古佛垂憐。逍逍遙遙。西方古路。永永住無生國裡證真詮。〔世〕

> 〔重ね重ねの言葉で見て犯す〕 重ね重ねに丁寧に勧め諭す。切に切に弥陀の悲願を。滔々と流れる苦海の深さ。幾重にも重なる業の縁に繋がれて。騒がしく喧しい。輪廻は千遍にも及ぶ。早く早く安養の船に乗り帰ろう。常に常に古仏の慈悲を礼拝しよう。悠々自適に。西方の古き道を。永遠に永遠に無生の国に住み、真実の教えを証そう。〔世〕

〔尾聲〕　悲心說盡了悲心願。〔眾〕願世世流傳普徧。從此西方路不遠。

> 〔尾聲〕　慈悲の心は慈悲の願いを説き尽くした。〔一同〕　願わくは世々に広く伝わらんことを。ここより西方の道遠からず。

〔舍〕弟子別了世尊就此下凡度生去也。〔世〕你少待。還有一箇。拔一切業障根本得生淨土陀羅尼。一併傳授你去。〔舍〕謹領佛旨。〔世合掌念介〕

> 〔舍利弗〕弟子はこれにて世尊とお別れし、この下界へ降りて衆生を救いに行きます。〔世尊〕待たれよ。まだ一つある。一切の業障の根本を抜き去り、浄土に往生する陀羅尼を、そなたに伝授しよう。〔舍利弗〕謹んで仏の御旨を承ります。〔世尊、合掌して念じながら〕

〔往生呪〕　曩謨阿彌哆婆夜。哆他伽哆夜。哆地夜他。阿彌唎都。婆毘。阿彌唎哆。悉怛婆毘。阿彌唎哆。毘迦蘭帝。阿彌唎哆。毘迦蘭哆。伽彌膩。伽伽那。枳多迦唎娑婆訶。

> 南無阿弥陀仏。如来の御名を称えます。この真言を唱えます。阿弥陀仏よ、清らかな光を放ちたまえ。阿弥陀仏よ、すべてを照らしたまえ。阿弥陀仏よ、安らぎを与えたまえ。阿弥陀仏よ、清浄なる境地へと導きたまえ。阿弥陀仏よ、清浄なる境地に住まわせたまえ。極楽浄土へと至らせたまえ。すべての衆生を救いたまえ。娑婆訶。

〔舍〕大開方便喜非常 〔世〕直指羣迷覲樂邦〔舍〕但得諸人勤念佛 〔世〕不勞彈指到西方

> 〔舍〕大いに方便を開き、喜びは非常なり 〔世〕直ちに群迷を指して、楽邦を覲る 〔舍〕ただ諸人の勤めて念仏するを得れば 〔世〕指を弾くを労せずして西方に到る