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title: "佛本行集經 · 57 難陀出家因緣品"
description: "佛本行集經是隋代高僧闍那崛多翻譯的一部重要佛教經典，屬於佛陀傳記類文獻。該經詳細記載了釋迦牟尼佛從誕生、出家、成道到涅槃的完整生平事蹟，內容涵蓋佛陀前世因緣、降生王宮、四門出遊、捨棄王位、苦行悟道、初轉法輪等重要事蹟。闍那崛多作為隋代著名譯經師，其譯本語言流暢，保存了印度佛教原始風貌。此經在漢傳佛教中具有重要地位，是研究佛陀生平及早期佛教思想的重要典籍，為後世佛教史傳文學的發展奠定了基礎，對佛教修行者理解佛陀教法具有指導意義。"
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## 佛本行集經卷第五十六

> 『仏本行集経』 巻第五十六

隋天竺三藏闍那崛多譯

### 羅睺羅因緣品下

> 羅睺羅因縁品 下

爾時，佛告諸比丘言：「汝諸比丘！我念往昔，過去久遠，在迦尸國，於彼聚落，近有一山，名欝蒸伽。其山南面，有一園林，其園雜樹，數過十萬，華果茂盛，枝葉扶踈，遙遠瞻望，如青雲隊。於其園內，處處皆有蓮華池沼，其數眾多，莊嚴園林，其林高大空閑寂靜或有師說欝蒸伽山近波羅㮈城。爾時彼山有諸群象，其象群內，有一象母，生育一子，形體端正，觀者無厭。然彼象子，其身潔白，六牙備足，其頭純黑，如因陀羅瞿波鳥頭，七支拄地。其彼象子，養育不久，成大象龍，如法修行，孝順父母，供養之時，有敬重心。然彼象子，諸有飲食，草果根等，先奉父母，令其充飽，然後自食。

> ある時、仏は比丘たちにこう告げられました。「比丘たちよ、わたしはかつて、遠い昔のことを思い出す。その昔、カシ国のある村の近くに、鬱蒸伽という山があった。その山の南側には一つの園林があり、そこには十万を超える様々な木々が生い茂り、花や果実が豊かに実り、枝や葉が繁っていた。遠くから見渡せば、それは青い雲の群れのようであった。その園内の至る所には蓮華の池が数多くあり、園林を美しく飾っていた。その林は高く広く、静かで閑かだった。当時、その山には多くの象の群れがいた。その群れの中に、一頭の象の母がいて、一頭の子を産んだ。その子の姿は端正で、見る者に飽きることがなかった。その子象の体は真っ白で、六本の牙が完全に備わり、頭は真っ黒で、因陀羅瞿波という鳥の頭のようであり、七本の肢が地を支えていた。その子象は育てられること間もなく、大きな象の龍となった。そして、法に従って修行し、父母に孝行し、供養する時には敬いの心があった。その子象は、食べ物や草の実、根などがあれば、まず父母に献上して飽くまで食べさせ、その後で自ら食べたのである。

「爾時，象龍又於一時，因求草果諸飲食等，處處遊行。有諸獵師，忽見此象，即作是念：『此之象龍，非是餘人所堪乘者，唯梵德王，堪能乘耳。』作是念已，遂即往詣梵德王邊，到已白言：『大王！當知，某處林內，有一象龍，端正可喜，其身潔白，具有六牙，其象黑頭，如因陀羅瞿波之鳥，七支拄地，如我所見。彼象當堪大王乘之，如其大王意所樂者，可往遣人搦彼象，取將示王來。』時梵德王，尋即召喚能搦象者，勅告之言：『我聞他說，有一象龍，其象六牙，端正可喜，觀看之者，無有厭足，乃至七支，悉皆拄地。汝等必當速往彼處，捉彼象龍，將至我所，勿使遲遲令有失脫。』

> ある時、その象王は、食べ物や果実などを求めて、あちこちを渡り歩いていました。すると、数人の狩人がこの象を偶然見かけ、こう考えました。「この象王は、他の誰かが乗れるようなものではない。梵徳王だけが、この象にふさわしい。」そう考えた彼らは、すぐに梵徳王のところへ行き、申し上げました。「大王よ、お聞きください。ある林の中に、一頭の象王がおります。姿は美しく、からだは真っ白で、六本の牙を持ち、その頭はインドラゴーパの鳥のように黒く、七本の肢を地面にしっかりとつけております。私の見たところ、その象は大王様にふさわしいものです。もし大王様がお望みでしたら、象使いを遣わして捕らえさせ、お目にかけましょう。」すると梵徳王は、すぐに象使いを呼び寄せて命じました。「私が聞いたところによると、一頭の象王がいるという。その象は六本の牙を持ち、見る者を飽きさせない美しい姿をしており、七本の肢もすべて地面についているそうだ。あなたたちは、すぐにその場所へ行き、その象王を捕まえて私のもとへ連れてこい。遅らせて逃がすことのないように。」

「爾時所有諸搦象人，聞梵德王有如是勅，而報之言：『如王所勅，不敢違教。』即辦牢韌諸皮索等，往至象邊，以呪呪之。其象自來赴向人所，遂即捉之，以彼皮繩，繫縛象已，牽來將至梵德王邊。

> その時、象使い達は梵徳王のこのような命令を聞いて、次のように答えた。「王の仰せの通り、お教えに従います。」そして、丈夫で強い皮の綱などを用意して、象のところへ行き、呪文を唱えた。すると象は自ら人の方に進み寄って来たので、すぐに捕まえて、その皮の綱で象を縛り、引いて梵徳王のもとへ連れて行った。

「時梵德王，遙見彼等將其象龍欲至之時，即起出迎，以歡喜故，作如是言：『快得如是妙好大乘，快得如是妙好大乘。』

> その時、梵徳王は遠くから、彼らがその象の龍（大乗の象徴）を連れて来ようとしているのを見ると、すぐに立ち上がって出迎え、喜びのあまり、こう言いました。 「なんと素晴らしい大乗を得たことか、なんと素晴らしい大乗を得たことか。」

「時，梵德王身自養飼，但於彼象所堪食者，悉皆與之，一切所食，自看自與。雖復如此，而彼象龍，反更羸瘦，恒大呻吟，呼聲大叫，悲啼流淚，無時暫憩。時梵德王，見彼象龍羸瘦憔悴，乃至悲啼流淚如此，至於象前，合十指掌，語象龍言：『我將一切諸好飲食，供養於汝，汝乃羸瘦，不著膚體，減損色力，身嬰羸瘠，然我觀汝，心不悅懌，不受歡樂。我心愛汝，供給瞻養，未曾暫捨。汝須何事，我今皆與，令汝歡喜，汝何緣故，不喜不樂？』

> ある時、梵徳王は自らその象の世話をし、食べられるものをすべて与え、食事の度に自ら見守って与えた。しかし、そうして世話をしているにもかかわらず、その象はかえってやせ細り、絶えず大きくうめき、大声で叫び、悲しげに涙を流し、少しの間も休むことがなかった。 梵徳王は、その象がやせ衰え、悲しみに涙を流している様子を見て、象の前に進み出て、合掌してこう言った。 「私はあらゆる良い食べ物をあなたに与えて養っているのに、あなたはやせ細り、肉は落ち、体は弱り、色つやも失われている。あなたが心から喜んでおらず、楽しんでいないのが私にもわかる。私はあなたを愛し、世話をし、決して手を休めたことはない。あなたに何か必要なものがあれば、今すぐにでも与えて喜ばせたいのだ。いったい何が理由で、あなたは喜ばず、楽しもうとしないのか？」

「爾時，象龍白梵德王作如是言：『我今啟白大王一語，令王歡喜。』

「時梵德王，聞彼象龍作如是言，生大希有歡喜之心，復作是念：『希有此事！此龍象王，能作人語。』作是念已，報彼象龍作如是言：『汝象龍王！出如是語，令我歡喜。』

> "その時、梵徳王は、その象竜がこのような言葉を発するのを聞いて、非常に珍しく思い、歓喜の心を生じました。そして、こう考えました。『稀なことだ！この竜象の王は、人の言葉を話すことができるのか。』そう思ってから、その象竜にこう言いました。『象竜王よ、あなたがこのような言葉を出してくれたおかげで、私は喜ばしい気持ちになった。』"

「爾時，象龍白梵德王作如是言：『大王！當知，彼林之內，我有父母，年老力衰，住彼林內，我念未被王所搦時自爾已前，不曾憶有先自食噉始與父母，水漿亦爾，先與父母，然後自飲。我今思量，受王供給，一切資須，無所乏少，養育於我。然其父母，在彼林中，乃成孤獨，受大苦辛。我今正以不見父母，是故如此憂愁不樂。』

> その時、象龍が梵徳王にこう申し上げました。 「大王よ、どうかお聞きください。あの林の中には、年老いて力の衰えた私の父母が住んでおります。私は、王様に捕らえられる前のことを思い返すと、それまで一度も、自分だけ先に食べてから父母に与えたことはありませんでした。水についても同じです。必ず父母に先に差し上げてから、自分も飲んでおりました。ですから、今、王様から生活の糧を賜り、何一つ不自由なく養っていただいているのを思うにつけ、あの林の中で父母が独りぼっちになり、大変な苦しみを味わっているであろうことが心配でなりません。父母にお目にかかれないことが、この私の憂いと悲しみの理由なのです。」

「時，梵德王聞此語已，生未曾有奇特之心，作如是念：『希有此事！不可思議！人中猶尚難有此法，云何象龍乃如此也？』作是念已，告彼象龍如是言曰：『大象龍王！我今寧自將此身命，閉於牢獄，不將如是如法之行，持戒妙行，孝養父母，於如此事不敢擾亂。』

> その時、梵徳王はこの言葉を聞いて、かつてない驚きと不思議の念を抱き、こう考えました。「これは稀なることだ！想像を絶する！人間でさえ、このような道理を持つのは難しいというのに、ましてや象や竜がどうしてこのようなことができるのだろうか？」そう考えてから、その象竜にこう告げました。「大いなる象竜王よ！私は今、自らのこの命をもって牢獄に閉じ込められようとも、あなたのような正しい行い、戒律を守る素晴らしい行い、父母に孝行を尽くす行いを、決して乱してはならない。」

「爾時，梵德復告象龍作如是言：『汝象龍王！我今放汝，至父母邊，共其父母，自相供養，隨意受樂。』然梵德王放象龍時即說偈言：

> その時、梵徳王は再び象の龍にこう言いました。 「象龍王よ、今、お前を放してやろう。父母のもとへ行き、父母と共に互いに養い合い、思いのままに楽しむがよい。」 こうして梵徳王が象の龍を放った時、次の偈を唱えました。

「『汝今好去象龍王， 供養父母當孝順，我寧自捨此命根， 於汝更不相擾亂。』

> 「あなたは今すぐ、龍王のもとへ行きなさい。父母を養い、孝行を尽くすのです。 私はむしろ、この命を自ら捨てましょう。もうあなたを、煩わせるようなことはしません。」

「爾時，梵德放彼象龍，其象龍王既得脫已，漸至彼林。彼象龍母於時正以不見子故，憂愁懊惱，泣淚啼哭，兩目失明。以失明故，東西馳走，從於本處，遊行他所。象龍初還至彼林時，求覓其母，了不知處。以不見故，放聲大喚。於時象母，聞其叫聲，即知彼聲是其己子。其母爾時，亦即放聲，叫喚悲泣。彼象龍王，聞其母喚，遂爾尋聲，往至母所。其象龍王，既見其母，近一水池，止息而住，安置其母在於岸上。

> その時、梵徳（ぼんとく）はその象の龍を放ちました。その象の龍王は、放たれると次第に林へと向かいました。その象の龍の母は、子がいなくなったことで悲しみと悩みに暮れ、涙を流して泣き叫び、両目が見えなくなってしまいました。目が見えなくなったため、あちこちに走り回り、元いた場所から離れて他の場所をさまよっていました。象の龍王が林に戻った時、母を探しましたが、どこにいるのか全く分かりません。見つからないので、大声で叫びました。その時、象の母はその叫び声を聞き、それが自分の子の声だとすぐに分かりました。母もすぐに声をあげて悲しげに叫びました。象の龍王は母の呼ぶ声を聞き、その声を頼りに母のもとへ向かいました。そして象の龍王は、母が水辺の近くに留まっているのを見つけ、母を岸の上に落ち着かせました。

「爾時，象龍入其水池，取滿鼻水，出已歡喜，身心踊躍，遍滿其體，不能自勝。至其母邊，以水散灑，而洗浴之。

> 象が水の中で鼻いっぱいに水を吸い込み、上がってくると喜びで心も体も弾み、全身がその喜びで満たされて抑えきれなくなりました。そして母のそばに戻ると、その水をかけて母を洗ってあげたのです。

「爾時，其母得子持水洗浴身時，眼還清淨，勝於本目。而彼象母，既見其子，而問之言：『子何處來？今日始還，令我多時不得見汝。』

> そのとき、母は自分の子を見つけて水を浴びせて体を洗ったところ、目が再び清らかになり、以前よりも見えるようになりました。そしてその象の母は、自分の子を見てこう尋ねました。「あなたはどこから来たのですか。今日ようやく帰ってきたけれど、長い間あなたに会えなくて、私はとても辛かったですよ。」

「時，彼象龍向母具說，如梵德王，遣人所搦，將向王宮，供養因緣，并放得脫還歸之事，一切皆悉向其母說。

> そのとき、その象は母に詳しく語りました。梵徳王が人を遣わして自分を捕らえさせ、王宮に連れて行って供養した経緯や、解放されて帰って来られたことなど、すべてのことを母に話しました。

「爾時，象母聞此語已，歡喜踊躍，遍滿其體，不能自勝。唱言：『子子，如我今日而得與汝共相養活，喜樂如是，願梵德王，共其父母妻子男女諸眷屬輩，及以知親大臣百官一切輔佐，共相養活，如我今日受斯快樂。』」

> 時に、象の母はこの言葉を聞いて、喜びのあまり全身にその歓喜があふれ、自分を抑えきれずに言いました。 「子よ、子よ。今日こうして私があなたと共に暮らし、このような喜びと楽しみを得ることができましたように、どうか梵徳王とその父母、妻や子、子供たち、そして親族や家来、大臣や百官、すべての輔佐役の人々も、私が今日この幸せを受けているように、共に暮らしてこの楽しみを得られますように。」

爾時，佛告諸比丘等作如是言：「汝諸比丘！若有心疑，彼象龍王，此是誰也？即我身是。汝等比丘！若有心疑，彼時象母，此是誰者？莫作異見，此即摩訶波闍波提憍曇彌是。當於彼時，為我啼哭，悲涕流淚，受於苦惱，兩目失明，還因我故，而得清淨。今亦如是，摩訶波闍波提憍曇彌不見我故，悲號啼哭，憂愁苦惱，兩目失明，今還因我而得清淨。汝諸比丘！如來昔在因地之時，未得成佛，尚為眾生，作是利益，況於今日，已得成就阿耨多羅三藐三菩提也。是故諸比丘！若有智者，恒於佛所，作敬重心希有之心，於法僧邊，亦須生於敬重之心。汝等比丘！當如是學。」

> その時、仏は比丘たちにこう告げられた。「比丘たちよ、もし『あの象の竜王は誰か』と疑う者がいるなら、それはこの私である。また、『あの時の象の母は誰か』と疑う者がいるなら、異なる見解を抱いてはならない。それはマハーパジャーパティー・ゴータミーである。当時、彼女は私のために泣き叫び、涙を流して苦しみ、そのために両目を失ったが、私によって再び視力を取り戻した。今もまた同じだ。マハーパジャーパティー・ゴータミーは私に会えず、悲しみ嘆き、憂い苦しんで両目を失ったが、今また私によって視力を取り戻すのだ。 比丘たちよ、如来は昔、因位（修行の段階）にあり、まだ仏陀となる前でさえ、このように衆生のために利益をもたらした。ましてや、今日、阿耨多羅三藐三菩提（最高の悟り）を成就してからはなおさらである。 それゆえ、比丘たちよ、智慧ある者は常に仏に対して敬虔な心と稀有な心を抱き、法と僧に対しても同様に敬虔な心を生じさせねばならない。比丘たちよ、このように学ぶべきである。」

### 佛本行集經難陀出家因緣品第五十七上

> 『仏本行集経』難陀出家因縁品 第五十七（上）

爾時，世尊教化難陀釋種之子，捨家出家，數數為說出家因緣，亦復讚歎出家因緣，而作是言：「汝來難陀！當就出家。」作是語已，釋子難陀白言：「世尊！我不出家。所以者何？我以四事，供養世尊及比丘僧，乃至盡其一形，供養衣服臥具飲食湯藥。」如是世尊第二第三，教化難陀，讚歎捨家出家功德，乃至數數說其出家因緣之事，及以讚歎勸其出家，而彼難陀，不肯出家，猶言求以衣服臥具飲食湯藥，盡形供養佛及眾僧因緣之事。

> その時、世尊は難陀という釈迦族の子を教え導き、家を捨てて出家するよう繰り返し説き、出家の因縁についてもたびたび語り、また出家の功徳を称賛してこう言われた。「さあ、難陀よ、出家しなさい。」 しかし、釈迦族の子である難陀はこう申し上げた。「世尊よ、私は出家いたしません。なぜなら、私は生涯にわたって、衣・寝具・飲食・薬の四つの品をもって、世尊と比丘の僧伽（さんが）をお支えし、供養したいからです。」 世尊は二度、三度と、難陀を教え導き、家を捨てて出家する功徳を称賛し、何度も出家の因縁について説き、出家を勧められた。しかし、難陀は依然として出家しようとせず、「衣・寝具・飲食・薬をもって、生涯、仏と僧伽を供養する因縁を持ちたい」と言い続けたのである。

爾時，世尊經於少時，飯食訖已，將一侍者，徐徐向彼釋種童子難陀之家。然彼釋種童子難陀，當於彼時，在重閣上，共孫陀利，昇樓觀看，遊遨而坐。爾時，難陀在樓閣上，遙見世尊，將至其所，速即驚起下於重閣，往至佛邊，頂禮佛足，却立一面。因白佛言：「善來世尊！何從遠至？唯願垂神，入我堂室，昇座而坐。」

> その時、世尊は食事を終えられると、一人の侍者を連れて、ゆっくりと釈迦族の若者であるナンダの家へと向かわれました。 ところで、その時、釈迦族の若者ナンダは、高い楼閣の上で、孫陀利という女性と共に、階に昇って景色を眺め、くつろいで座っていました。 その時、ナンダは楼閣の上から、世尊がこちらに向かって来られるのを遥かに見て、すぐに驚いて立ち上がり、楼閣から下りて仏の元へと向かい、仏の足に頭を触れて礼をし、脇に立って控えました。そして、仏にこう申し上げました。 「ようこそおいでくださいました、世尊よ。どこから遠くをお越しになったのですか。どうか、私の家に入り、座にお上がりくださいませ。」

爾時，世尊入彼堂室，昇座坐已，慰喻難陀，慰喻已訖，默然而坐。

> その時、世尊はその堂室に入り、座に上がってお座りになりました。そして、難陀を慰め、励まし、慰め励まし終えると、黙ってお座りになりました。

爾時，難陀白佛言：「世尊！唯願今者於此受供，我遣備辦餚饍飲食。」佛告難陀：「我已食訖，不須備辦。」

> そのとき、難陀が仏に申し上げた。「世尊よ、どうか今ここで供養をお受けください。わたしが料理や飲み物を準備いたします。」 すると仏は難陀に告げられた。「わたしはすでに食べ終えた。準備は必要ない。」

爾時，釋種童子難陀復白佛言：「今有蜜漿，非時飲不？」佛告難陀：「我隨汝意。」爾時難陀復白佛言：「唯然世尊！」於是難陀執持佛鉢，盛非時漿，奉與世尊。於時，世尊未為受取。

> その時、シャーキヤ国の若者ナンダが再び仏に申し上げた。「今、蜂蜜の飲み物がありますが、時ではないのに飲んでよろしいでしょうか？」 仏はナンダに答えた。「私はあなたの思いに従いましょう。」 そこでナンダは再び仏に申し上げた。「かしこまりました、世尊よ。」 そしてナンダは仏の鉢を取り、非時であるその飲み物を入れて、世尊に差し上げた。 しかしその時、世尊はまだそれを受け取られなかった。

爾時，釋種童子難陀，即持彼鉢，將與侍者，而彼侍者，復不受取。

> その時、シャーキャ族の若者ナンダは鉢を持って、召使いに渡そうとしましたが、その召使いはそれを受け取ろうとはしませんでした。

爾時，世尊從座而起，與諸侍從相逐而還，欲向本處，其釋童子，亦從重閣，持彼蜜漿，欲隨佛去。

> その時、世尊（仏陀）は座を立ち、お付きの者たちと共に連れ立って元の場所へと戻ろうとされました。すると、あのシャーキャ族の若者も、高い楼閣から蜜の飲み物を持って、仏陀に従って行こうとしたのでした。

爾時，釋種女孫陀利，見釋難陀執其滿鉢非時蜜漿從世尊行，其孫陀利，梳頭未訖，便即高聲喚難陀言：「聖子難陀！欲何去也？」爾時，難陀指彼鉢言：「欲將此鉢奉送如來，至彼即還。」孫陀利言：「聖子速來！莫久住彼。」

> その時、釈迦族の娘である孫陀利（スンドリー）は、釈難陀が鉢いっぱいの非時（ひじ）の蜜の飲み物を持って、世尊に従って歩いているのを見ました。孫陀利は、髪を梳かし終わらないうちに、すぐに声を張り上げて難陀に呼びかけました。「聖子（せいし）よ、難陀よ、どこへ行こうとしているのですか？」その時、難陀はその鉢を指さして言いました。「この鉢を如来に差し上げようとしており、そこへ行ったらすぐに戻ります。」孫陀利は言いました。「聖子よ、すぐにお帰りください。長くあそこに留まらないでください。」

爾時，世尊出難陀家，為難陀故，步行東西，在於街巷，欲令城內一切人民，見彼難陀執非時漿隨逐於佛。是時人民，見此事已，各相謂言：「今者世尊，必令難陀捨家出家。」

> その時、世尊は難陀の家を出られ、難陀のために街中を歩き回られました。それは、街中のすべての人々に、難陀が時ならぬ飲み物を持って仏に従っている姿を見せるためでした。人々はこれを見て、互いに言いました。「今、世尊はきっと難陀に家を捨てて出家させるつもりだ。」と。

爾時，世尊至僧伽藍，喚一比丘，密以手指，作其相貌，令取難陀手中蜜鉢。時，彼比丘知解佛意，從難陀邊，即取其鉢。

> そのとき、世尊は僧院（僧伽藍）に到着され、一人の比丘を呼び寄せられました。そして、ひそかに手で印を示して、難陀の手にある蜜の鉢を受け取るよう合図されました。その比丘は、仏の意図を悟り、難陀のそばから鉢を取り上げました。

爾時，難陀頂禮佛足，白言：「世尊！我今辭佛，欲還向家。」佛告難陀：「汝莫還去！」爾時，難陀復白佛言：「世尊！我今思惟，不欲出家。所以者何？我欲四事，盡其一形，供養如來及眾僧故。」

> その時、難陀（ナンダ）は仏の足に額をつけて礼をし、こう申し上げました。「世尊よ、私は今、あなたに別れを告げて、家に帰りたいと思います。」 すると仏は難陀に告げられました。「あなたは帰ってはいけません。」 その時、難陀は再び仏に申し上げました。「世尊よ、私は今、こう考えます。出家したくありません。なぜなら、私は生涯をかけて、四つの物であらゆる如来と僧団を供養したいからです。」

爾時，世尊復告難陀作如是言：「此閻浮提世界，縱廣七千由旬，北面廣闊，南面狹小，猶如車箱，滿中羅漢，稠若甘蔗竹葦麻稻。若有善男子善女人，供養彼等諸阿羅漢，盡其一形，四事不闕。彼等羅漢入涅槃後，復更供養，起舍利塔。於其塔上，各施幡蓋，及寶鈴幢，復以香華，及諸油燈，種種供養。於汝意云何？是善男子善女人等，功德多不？」難陀白言：「得福甚多。」

> その時、世尊は再び難陀にこう告げられた。 「この閻浮提世界は、縦横七千由旬あり、北側は広く、南側は狭く、まるで車の箱のような形をしている。 その世界が、まるで甘蔗や竹、葦、麻、稲が密集するように、阿羅漢たちで満ちているとする。 もし善男子・善女人が、生涯をかけて、その全ての阿羅漢たちに衣服・飲食・臥具・医薬の四つの供養を欠かさず行い、さらに彼らが涅槃に入った後には、舎利塔を建てて供養し、その塔の上にそれぞれ幡蓋や宝の鈴、幢を飾り、香や華、油灯など、様々な供物を捧げたとしたら、どう思うか。 その善男子・善女人たちの功德は多いだろうか？」 難陀は答えた。「その功德は、非常に大きなものでございます。」

爾時，世尊復告難陀：「若有羅漢，滿此閻浮，有人盡形，四事供養，乃至香華，然諸油燈。若復有人，供養一佛功德果報，倍勝於彼。

> その時、世尊はさらに難陀に告げられました。 「たとえ、この閻浮提（私たちの世界）中に、阿羅漢の方々が満ち満ちていて、ある人が生涯をかけて、彼らに衣服や食べ物などの四つの必要なものを供養し、さらに香や華を捧げたり油の灯明を灯したりしたとしても、たった一人の仏を供養する人の功徳の報いは、その供養をはるかに超えて勝っているのです。」

「復次難陀！若人能入佛法教中，乃至出家，一日一夜，行於清淨梵行之法，此之果報，倍多於彼。是故難陀！必定出家，莫復貪受五欲樂也。

> 「さらに難陀よ、もし人が仏の教えに入り、出家して、一日一夜であっても、清らかな梵行（清浄な修行）を実践するならば、その功徳（果報）は、それよりもはるかに大きいのである。それゆえに、難陀よ、必ず出家しなさい。五欲の楽しみに執着してはならない。」

「復次難陀！諸欲少味，多有苦患，諸欲無常，是可厭離，是大苦本，是大瘡疣，是大惡刺，是大厄縛，是大苦惱，是損減相，是破壞相，無常不住，無時暫停，是不牢固，危脆易壞，多有怖畏，苦空無我，汝今必當諦觀諸欲如是過患。難陀！汝今應善思惟五欲過患，莫貪著也。」

> 「さらに、ナンダよ。欲望にはわずかな楽しみしかなく、多くの苦しみと患いがある。欲望は無常であり、厭い離れるべきものである。それは大いなる苦しみの根源であり、大きな腫れ物・いぼのようなもの、恐ろしい棘、厄介な束縛、烈しい苦悩となる。それは衰えの兆しであり、破壊の相であり、無常でとどまらず、一瞬の休みもなく、堅固ではなく、もろく壊れやすい。多くの恐れと畏れがあり、苦しみであり、空であり、我執のないものである。あなたは今こそ、欲望のこのような過ちをよく観察しなければならない。ナンダよ、あなたは五つの欲望の過ちをよく考え、執着してはならない。」

爾時，世尊雖向難陀說此過患，然其難陀，心故不欲願樂出家，但敬佛故，低佪俛仰，白言：「世尊！我當出家。」

> その時、世尊は難陀にこのような過ちについて説かれたが、難陀はまだ心から出家を望んでいなかった。ただ仏への敬意から、ためらいながらもおじぎをして申し上げた。「世尊よ、私は出家いたしましょう。」

爾時，世尊且因經行，以指作相，招一比丘，來語之言：「汝當喚一剃髮師來。」時彼比丘，即喚眾中一剃髮師，在難陀前，手執剃刀，欲為難陀剃其鬚髮。爾時，難陀，捉拳向彼剃除髮師，作如是言：「汝今何力敢剃我頭？」

> その時、世尊は歩きながら、指で合図をして、一人の比丘を呼び寄せ、こう言われました。「剃髪師を一人、連れて来なさい。」その比丘は、すぐに集まりの中から一人の剃髪師を呼び、難陀の前に連れて来ました。剃髪師は手に剃刀を持ち、難陀の髪と髭を剃ろうとしました。その時、難陀は拳を握り、その剃髪師に向かって、こう言いました。「お前ごときが、どうして私の頭を剃るような真似ができるのか。」

爾時，世尊正念正意，告難陀言：「來汝比丘！入我法中，行於梵行，盡諸苦故。」爾時，如來作是語已，難陀鬚髮，即自墮落，猶如比丘。剃其鬚髮，始經七日，自然體著袈裟色衣，手執鉢盂如法之器，而彼長老，即成出家，受具足戒。於時難陀，可喜端正，諸人樂觀，有三十相，具足不闕，身體金色，高下四指，不及如來，所作袈裟，與佛衣服，等無有異。作已受持，或諸比丘，遙見來者，皆謂難陀即是世尊，欲起迎逆，及至知非，始還本座。以此因緣，而諸比丘，嫌恨籌量，而作是言：「長老難陀，云何與佛衣服一等，而用受持？」時，諸比丘即往白佛。

> その時、世尊は正しく心を集中し、注意深く難陀に告げられた。「来たれ、比丘よ。我が教えの中で、清らかな行いを実践し、苦しみを全て滅しなさい。」 このように如来がおっしゃると、難陀の髪の毛とひげは自然に落ちた。それはちょうど、髪とひげを剃ってから七日が経った比丘のようであった。そして、自然に袈裟の色をした衣が身に着き、手には法にかなった鉢を持った。こうして、その長老は出家し、具足戒を受けた。 その時、難陀は愛らしく端正で、人々は喜んで見た。三十の相を完全に備え、身体は金色で、如来よりわずかに四指（指の幅）分だけ低かった。彼が作った袈裟は、仏の衣と全く同じであった。 それを身に着けてから、ある比丘たちが遠くから難陀が来るのを見ると、皆、難陀を世尊だと思い、立ち上がって迎えようとした。しかし近づいてそれが違うと分かると、また元の座に戻った。 この出来事によって、比丘たちは不満に思い、こう言って話し合った。「長老難陀は、どうして仏の衣と全く同じ袈裟を作って身に着けるのだろうか？」 そこで、比丘たちは仏のもとに行き、このことを告げた。

爾時，世尊以此因緣，尋時聚集諸比丘眾，問難陀言：「汝作衣服僧伽梨等，與佛同量，而受持不？」

> その時、世尊はこの機緣をもって、すぐに比丘たちを集めて、難陀に問われました。 「そなたは、仏と同じ大きさの僧伽梨（そぎゃり）などの衣を作って、受け持っているのか？」

爾時，難陀白言：「世尊！此事實然。」佛言難陀：「此不如法。汝今云何與佛世尊，同量受持僧伽梨也？」

> その時、ナンダが申し上げました。「世尊よ、その通りでございます。」仏はナンダに告げられました。「それは法にかなっていない。なぜあなたは、仏世尊と同じ大きさの大衣（僧伽梨）を保持しているのか。」

爾時，世尊訶責難陀，教如是已，告諸比丘：「從今日後，悉皆不得依世尊量作諸衣服而受持也；若有違者，如法治罪。」

> その時、世尊は難陀を叱責し、そのように教え終えてから、比丘たちに告げました。「今日から後は、すべて世尊が定めた基準に従って衣服を作り、それを保持してはならない。もしこれに違反する者は、法に従って罪を裁くであろう。」

爾時，難陀作如是念：「世尊已斷，不復更聽依世尊量受持衣服，今所作衣，必須治打出其光澤而受持也。」

> その時、ナンダはこう考えました。「世尊（お釈迦様）はもう衣服のことで新しい指示を出すことはない。だから今、私が作る衣は、布を打ち伸ばしてから、光沢を出して身に着けよう。」

爾時，難陀尋即作彼打治之衣光澤而服，執持鉢器，眼塗媚藥，莊嚴其身，脚著革屣，左手執傘，右手持鉢，詣向佛所白言：「世尊！我欲往入聚落乞食。」爾時，佛告長老難陀作如是言：「汝今豈非善男子也？信心捨家而出家乎？」難陀答言：「如是世尊！事實然也。」

> その時、ナンダはすぐに、磨き上げて光沢を出した衣をまとい、鉢を持ち、目には魅惑の薬を塗り、身を飾り、革の履物を履き、左手に傘をさし、右手に鉢を持って、仏のもとへ向かい、こう申し上げた。「世尊よ、私は托鉢のために村々へ入って行きたいと思います。」すると、仏は長老ナンダにこうおっしゃった。「あなたは今や善き男子として、確かに信仰心から家を捨てて出家したのではなかったのか？」ナンダは答えた。「その通りです、世尊よ。実際にその通りでございます。」

爾時，世尊復告難陀作如是言：「汝既信心之善男子，捨家出家，所持衣服，何故打治令出光澤？復以何緣，莊嚴身體，眼塗媚藥，脚著革屣，一手執傘，一手持鉢，欲乞食也？

> その時、世尊は再び難陀にこうおっしゃいました。「あなたは、確かな信心をもって家を捨て、出家した善き男性です。では、なぜあなたは身にまとう衣をわざわざ磨いて光沢を出させるのですか。また、なぜ身体を飾り立て、目に媚薬を塗り、足に革の履き物をはき、一方の手で傘をさし、もう一方の手で鉢を持って、托鉢しようとするのですか？」

「復次難陀！汝若在於阿蘭若處，乞食活命，著糞掃衣，此乃為善。」

> また、難陀よ。もしお前が静かな場所（阿蘭若）に住み、托鉢して暮らし、ぼろ布の衣をまとうならば、それは善いことである。

爾時，世尊以此因緣，而說偈言：

> その時、世尊はこのような因縁によって、次の詩を説かれました。

「何時當得見難陀， 住於空閑常乞食，少欲知足捨遺餘， 又樂遠離諸欲想。」

> いつになったら、あのナンダよ、 （私は）空き家（や静かな場所）に住み、托鉢（たくはつ）だけで暮らし、 少欲知足（しょうよくちそく）で、余分なものを捨て去り、 （欲望を離れた）もろもろの欲望の想いを喜んで遠ざけることができただろうか。

爾時，世尊以此因緣，以此事相，集諸比丘而告之言：「諸比丘輩！從今日後，不得復著打出光衣；若有受持出光衣者，如法治罪。

> その時、世尊はこの因縁と事情をもって、比丘たちを集めてこう告げられた。「比丘たちよ。今日より以後、光沢のある衣を身に着けてはならない。もしこれを身に着ける者があれば、法に従って処罰する。」

「亦復不得眼塗媚藥，及妙革屣，亦復不得執輕妙鉢。

> また、目に媚薬を塗ってはなりません。また、立派な履き物や、軽くて上等な托鉢の鉢を使ってはなりません。

「亦復不得執傘入城聚落乞食；若如是者，悉如法治。」

> また、傘をさして町や村に入り、托鉢してはならない。もしこれに従わなければ、すべての者を法に従って処置する。

爾時，難陀雖被世尊斷此打治光澤之衣，并及不得眼塗媚藥，斷好革屣，并持輕鉢，及以傘蓋，猶尚憶念王之勢樂，不肯依斷。還憶彼女釋孫陀利，念其色欲，不行梵行，欲捨其戒，還本家宅。以是因緣恒畫彼女孫陀利像，後於一時至阿蘭若空閑之處，或取塼瓦，或取木板，畫此釋女孫陀利像，如是觀看，便過一日。而諸比丘，其有見者，心生嫌恨，而相謂言：「長老難陀！云何在於阿蘭若處，或取塼瓦，或取木板，畫婦女形，竟日觀看？」

> ある時、難陀（ナンダ）は、世尊によって光沢のある衣を脱がされ、目に塗る媚薬も使えなくなり、上等な履物を取り上げられ、軽い鉢や傘さえも取り上げられていたが、なおも王としての楽しみを懐かしく思い、その教えに従わなかった。そして、かの女、孫陀利（スンダリー）を思い起こし、色欲に心を奪われて、修行の道（梵行）を全うすることができず、戒律を捨てて家に帰りたいと思っていた。 このような理由から、彼はいつも孫陀利の絵を描いていた。その後、ある時に阿蘭若（あらにゃ）の静かな場所に出かけ、煉瓦や木の板に、かの釈迦族の女、孫陀利の像を描き、それを見つめて一日を過ごした。これを見た修行者たちは、嫌悪の念を抱き、互いに言いあった。「長老・難陀よ！なぜあなたは阿蘭若の静かな場所で、煉瓦や木の板に女の姿を描き、一日中眺めて過ごすのですか？」

時，諸比丘即將此事，往至白佛。爾時，世尊以此因緣，集諸比丘，在於眾內，問難陀言：「汝實在於阿蘭若處，或取塼瓦，或取木板，畫婦女形，竟日看不？」難陀白佛：「實爾。世尊！」

> その時、比丘たちはこのことを仏のもとに持っていき、報告した。そこで、世尊はこの因縁によって比丘たちを集め、僧団の中でナンダに問うた。「お前は確かに、静かなところで、煉瓦や板切れを取って、女性の形を描き、一日中それを眺めていたのか？」ナンダは仏に答えた。「その通りです、世尊よ。」

爾時，佛告長老難陀作如是言：「汝為此事，是不善也。出家比丘，豈得畫其婦女形像而觀看乎？」

> その時、仏は長老の難陀にこう告げられた。「あなたがしたことは、善いことではありません。出家した比丘が、どうして女の形を描いて眺めるなどということがあってよいでしょうか。」

爾時，世尊告諸比丘，作如是言：「汝諸比丘！從今不得畫婦女形，若實若虛，以著欲心，畫已觀看，若有如是故畫看者，得違戒罪。」

> その時、世尊は比丘たちにこう告げられました。「比丘たちよ、今より以後、女性の姿を描いてはならない。たとえ実在の女性であれ、想像上のものであれ、欲心を起こして描き、それを眺めるならば、戒律を破る罪となる。もし故意にそのように描いて見る者があれば、戒を犯す過ちを得るであろう。」

又於一時，長老難陀次第當直守護寺舍，彼時難陀，作如是念：「如來不久，當入聚落乞食之時，我於今日，當得還家。」

> ある時、長老ナンダが順番に寺院の見張りを務めることになりました。そのときナンダはこう考えました。「如来がまもなく托鉢に出かけられるなら、今日は帰宅できるだろう。」

爾時，世尊知彼難陀作是思惟，知已告言長老難陀：「汝若欲行，閉諸房門，然後還去。」

> その時、世尊はナンダがそう思っているのをご存じになり、こう言われました。「長よ、ナンダよ。もしあなたが去ろうと思うなら、まず全ての部屋の戸を閉じてから、戻ってきなさい。」

爾時，世尊作是語已，便即往入聚落乞食。長老難陀，作如是念：「世尊已入聚落乞食，我今當得還其家內。」

> その時、世尊（ブッダ）がそう言い終えると、村々へ托鉢に向かわれました。そこに長老の難陀がこう考えました。「世尊はすでに村へ托鉢に出られた。今こそ、私は家に戻ることができるだろう。」

爾時，難陀遂見世尊房門不閉，作如是念：「我閉此門，然後還去。」

> その時、ナンダは世尊の部屋の戸が閉まっていないのを見て、「この戸を閉めてから立ち去ろう」と思いました。

即閉彼門，見舍利弗房門復開，即復往閉舍利弗門。

> それでその戸を閉めたところ、舎利弗の部屋の戸がまた開いているのを見て、再び舎利弗の部屋の戸を閉めに行った。

既閉彼門，其目揵連房門復開，尋即閉彼目連房門。

> その扉を閉じると、今度は目揵連の部屋の扉がまた開きました。そこでただちに目揵連の部屋の扉を閉じました。

既閉彼門，見大迦葉房門復開，尋即往閉大迦葉門。

> その戸を閉じ終えると、今度は大迦葉の部屋の戸が開いているのを見つけ、すぐに向かって大迦葉の戸も閉じた。

既閉彼門，復見摩訶迦旃延房，其門復開，尋復往閉迦旃延門。

> その門を閉じた後、マハーカーティヤーヤナの部屋を見ると、またその門が開いていた。そこで再びカーティヤーヤナの門を閉じに行った。

既閉彼門，又見優樓頻螺迦葉房門復開，尋即往閉優樓頻蠡迦葉房門。既閉彼已，那提迦葉房門復開，尋復往閉那提房門。

> その扉を閉め終えると、今度はウルヴェーラー・カッサパ（優楼頻螺迦葉）の部屋の扉がまた開くのを見て、すぐにその扉も閉めに行きました。ウルヴェーラー・カッサパの扉を閉め終えると、次にナディー・カッサパ（那提迦葉）の部屋の扉が開き、再びその扉も閉めに行ったのです。

既閉彼已，伽耶迦葉房門復開。爾時，難陀尋復閉彼伽耶房門。

> 伽耶迦葉の房の戸を閉じると、再びその戸が開いてしまいました。そこで難陀は、すぐにまた伽耶の房の戸を閉じました。

既閉彼已，優波斯那房門復開。閉彼門已，見俱郗羅房門復開。

> その扉が閉まると、優波斯那（ウパセーナ）の部屋の戸が再び開いた。その戸を閉じると、今度は倶郗羅（コーシタ）の部屋の戸が開くのが見えた。

既閉彼已，復見摩訶專陀門開。閉彼門已，見利婆多房門復開。閉彼門已，見優波離波多房門復開。

> その扉を閉めると、今度は摩訶専陀（まかせんだ）の部屋の扉が開くのが見えた。その扉を閉めると、利婆多（りばた）の房の扉がまた開くのが見えた。さらにその扉を閉めると、優波離波多（うばりはた）の房の扉が開くのが見えた。

如是次第，閉一門已，第二門開，閉第三已，第四門開，彼見其門一開一閉，遂作是念：「彼諸比丘，當能捉我作何事過，若開若閉？我當還去，將恐世尊不久來至。」作是念已，從尼俱陀樹林之內，將欲出時，世尊尋以天眼，觀彼難陀，已見難陀將欲出其尼俱陀處。如來見已，從迦毘羅婆蘇都城，隱沒其身，便即至其尼俱陀林，出現於彼。爾時，難陀見佛於彼林中出已，尋即依一尼俱陀樹，隱身而坐。

> このように順を追って、一つの門を閉じると次の門が開き、第三の門を閉じると第四の門が開くのを見て、彼はこう考えました。「あの僧たちは、私が門を開け閉めするのを捕まえて、何か咎め立てするのだろうか？ もう帰ろう。間もなく世尊がおいでになるかもしれない。」そう思って、尼拘陀（にぐだ）の林から出ようとしたその時、世尊は天眼で難陀の様子をご覧になり、彼が尼拘陀の林を出ようとしているのを察知されました。如来はそれを見て、カピラ城から姿を消し、すぐにその尼拘陀の林に現れました。その時、難陀は、仏が林の中から現れたのを見て、すぐに一本の尼拘陀の木の陰に身を隠して座りました。

爾時，世尊以神通力，舉彼大樹置於虛空，見彼難陀藏身而坐，作如是言：「汝今難陀！欲何處去？」時彼難陀報言：「世尊！我於今者，還復憶彼王位快樂自在之事，兼復憶彼釋孫陀利，是故不樂行於梵行，意欲捨戒還於本家。」佛因此事，而說偈言：

> その時、世尊は神通力をもって、かの大樹を虚空に持ち上げました。すると、難陀がその中に身を隠して座っているのが見えたので、こうおっしゃいました。「難陀よ、今、お前はどこへ行こうとしているのか？」 その時、難陀は答えました。「世尊よ、私は今、再びあの王位の楽しさや自由な喜びを思い出し、さらに釋孫陀利のことまで思い出してしまいました。それゆえに、私は清らかな修行（梵行）を喜んで続けることができません。戒律を捨てて、元の家に帰りたいのです。」 そこで、仏はこの出来事に関連して、次のような偈（うた）をお唱えになりました。

「欲離叢林已得離， 從林得出還入林，汝富伽羅觀此事， 從縛得脫還被縛。」

> 欲の森を離れようとして、すでに離れたのに、 その森から出ても、また森に入ってしまう。 あなたは、このことをよく観察しなさい。 束縛から解き放たれたのに、またも縛られてしまうのだ。

爾時，世尊為彼難陀說法句已，更復勸言：「長老難陀！汝當精心，於我自在法教之中，為盡諸苦，勤行梵行。」世尊以法教化難陀，難陀猶故不忘昔日五欲樂事，及在王位適意之樂，猶復憶念釋孫陀利，不樂正法行於梵行，心欲捨戒還其家宅。

> その時、世尊は難陀（なんだ）に法の言葉を説き終えた後、さらにこう勧められた。「長老よ、あなたは心を一つにし、私が自在に説く教えの中で、あらゆる苦しみを尽くすために、清らかな修行に励みなさい。」 世尊が法をもって難陀を教え導いたが、難陀はなおも昔の五つの欲の楽しみや、王位にあったときの思いのままの楽しみを忘れることができず、またシュンダリーという女性を思い出しては、正しい法に喜びを見出せず清らかな修行に励まず、戒律を捨てて家に帰りたいと心に願っていた。

爾時，復有一大長者，欲請世尊供設飲食，於時難陀，次當守寺。爾時，難陀復作是念：「世尊今者當入聚落受彼長者請食之時，我當還家。」

> その時、もう一人の大長者が、世尊を招いて食事を供養しようとしました。ちょうどその時、難陀が順番で寺を守る当番でした。そこで難陀はこう考えました。「世尊が今、村に入ってあの長者の食事の招きを受けられる時、私は家に帰ろう。」

爾時，世尊預知難陀作此憶念，知已便即告難陀言：「汝今難陀！須必知時，灑掃寺地，所有澡𤃗，悉令水滿。」作是語已，即往聚落，赴其所請。長老難陀，於彼之時即作是念：「今者世尊，已赴他請，往於聚落，我今可得自往向家。」作是念已，顧見如來所住之房，多有糞土。見已作念：「我今先往掃彼糞穢，然後向家。」作是念已，執持掃󰆠，往掃彼房。其掃一邊，風來還吹，土草滿地，更須報掃。彼時難陀，復作是念：「掃地且止，我先當令所有眾僧水澡𤃗器，先著水滿，然後向家。」作是念已，取彼澡𤃗，將至水所，悉滿盛水，其所滿器，滿已還覆。彼時難陀，作如是念：「我今何假掃地盛水，如來今者不久還來，我今亦可速至己家。」作是念已，即還從彼尼俱陀林，欲向家去。

> ある時、世尊は難陀がこのような思いを抱いているのを預知され、それを知ってすぐに難陀に告げられた。「難陀よ、汝は必ず時機を知り、寺の庭を掃き清め、すべての浴槽に水を満たしておきなさい。」そう言われると、世尊は村へ赴き、招きに応じられた。 長老難陀はその時、「今、世尊は他からの招きに応じて村へ行かれた。私は今こそ自ら家へ帰ることができる」と考えた。そう思って、如来の住まわれる部屋を見やると、そこには多くの塵芥があった。それを見て彼は思った。「まずこの塵芥を掃いてから、家へ帰ろう。」そう決意し、箒を手に取ってその部屋を掃き始めた。 しかし、片方を掃くと風が吹いてきて、土や草が再び地面一面に散らばり、また掃き直さなければならなかった。そこで難陀は再び思った。「掃除はやめておこう。まず、すべての僧侶のための浴槽に先に水を満たしてから、家へ帰ろう。」そう考えて、浴槽を取り、水場へ持って行き、すべてに水を満たした。しかし、満たした器は、満たすとすぐにひっくり返ってしまった。 その時、難陀はこう思った。「私は今さら、なぜ掃除や水汲みにこだわる必要があるのか。如来はもうすぐお戻りになるだろう。私はすぐにでも自分の家へ行くことができる。」そう考えると、すぐに尼倶陀林から家へ向かおうとした。

爾時，世尊在彼所請長者之家，以過人眼清淨天眼，觀彼難陀，已從彼處尼俱陀林欲出向家。既見是已，即別化身，從長者家，隱沒不現，尋一念頃，至尼俱陀樹林之內，在彼長老難陀前出。

> その時、世尊は招待された長者の家にいながら、人間を超えた清らかな天の眼で、難陀が尼俱陀林から家へと向かおうとしているのをご覧になりました。するとすぐに、身の姿を変え、長者の家から姿を消し、瞬きひとつの間に、尼俱陀林の中、長老の難陀の前に現れました。

爾時，難陀遙見世尊來欲至已，即上一大高峻嶮堓，從彼岸下，至隈障處，存身而坐。

> そのとき、ナンダは遠くから世尊がやって来られるのを見ると、すぐに高い険しい崖の上に登り、向こう側から降りて、人目につかない隠れた場所に身を潜めて座りました。

爾時，世尊以神通力，令彼峻堓地平如掌。爾時，世尊見彼坐時，告言難陀：「汝今在此欲作何事？」於時難陀而白佛言：「婆伽婆！我已言許共孫陀利還家為期，今作是念：『勿使令我成其妄語。』是故我今欲往彼處。」

> その時、世尊は神通力をもって、その険しい崖を平らな手のひらのようにされた。そして、世尊は彼が座っているのをご覧になり、難陀に告げて言われた。「お前は今、ここで何をしようとしているのか。」 そこで難陀は仏に申し上げた。「尊き方よ、私はすでに孫陀利と一緒に家に帰る約束をいたしました。今、こう考えております。『どうか私が偽りの言葉を語ることになりませんように』と。ですから、私は今、その場所へ行こうとしているのです。」

爾時，佛告長老難陀：「汝今何須見孫陀利？其身如是皮裹筋骨，內有髓腦膿血屎尿皆悉充滿，最可厭惡，猶如廁溷。如是難陀，我今略說，一一眾生，共婦和同，所出不淨，多於巨海，亦不知足。」

> そのとき、仏は長老の難陀(なんだ)に告げられました。 「あなたは今、なぜ孫陀利(そんだり)を見ようとするのか。彼女の身体は、このように皮で骨や筋肉を包み、その内側には髄や脳、膿や血、排泄物がすべて満ちていて、実に嫌悪すべきものであり、まるで汚れた穴のようである。難陀よ、今、私は簡潔に説こう。一人ひとりの生き物が、妻と交わり合い、その結果生じる排泄物の多さは大海よりも多く、それでも満足することを知らないのである。」

爾時，世尊以此因緣，而說彼偈：

> その時、世尊はこの因縁によって、次の偈を説かれました。

「欲離稠林已得離， 從林得脫還入林，汝富伽羅觀此等， 從縛得脫還得縛。」

> 「欲望という深い森から離れたいと願い、 すでにそこを離れた者がいる。 その森から逃れ出たのに、また戻ってしまうのだ。 あなた方は、そうした人々を見なさい。 束縛から解き放たれたのに、再び束縛を受ける者を。」

爾時，世尊教化難陀，說法教言：「今汝難陀！於我自在說法教中。嬉樂行於清淨梵行，為欲滅諸一切苦故。」

> その時、世尊は難陀を教え導き、こう説かれました。「さあ難陀よ、私が自由自在に説く教えの中にあって、清らかな修行（梵行）を喜び楽しみながら行いなさい。それはあらゆる苦しみを滅ぼすためである。」

爾時，難陀雖被世尊作如是等方便教化，猶故不樂行於梵行，乃共六群諸比丘等，以為朋黨，數至彼邊，語言論說，從晨到夜，唯論邪命諸惡等事。爾時，世尊觀知其行，作如是念：「此之難陀，今已學彼六群比丘，恐畏損其功德業行，我應斷其共彼人等以為朋黨。」作是念已，即便告彼長老難陀作如是言：「難陀汝來！我欲共汝入迦毘羅婆蘇都城。」難陀白言：「唯如尊教！」爾時，世尊與彼難陀入迦毘羅婆蘇都城，入已漸至一賣魚店。

爾時，世尊見彼店內，茅草鋪上，有一百頭臭爛死魚，置彼草鋪。見已告彼長老難陀，作如是言：「難陀汝來！取此魚鋪一把茅草。」其彼難陀而白佛言：「如世尊教。」作是語已，即於彼店，在魚鋪下，抽取一秉臭惡茅草。既執取已，佛復告言長老難陀：「少時捉住，還放於地。」難陀白言：「如世尊教。」即把草住。爾時難陀，捉持彼草經一時頃，便放於地。爾時，佛復告難陀言：「汝自嗅手。」爾時難陀即嗅其手。

> その時、世尊は、その店の中の藁の上に、百匹もの腐って悪臭を放つ死んだ魚が置かれているのをご覧になりました。そして、長老の難陀にこうおっしゃいました。「難陀よ、来なさい。この魚の下にある藁を一握り取りなさい。」難陀は「世尊の教えのままに」と答え、その店の魚の下から、悪臭を放つ藁を一握り取りました。それを手にしたところ、再び仏は告げられました。「長老難陀よ、しばらくそれを握っていなさい。そして、地面に置きなさい。」難陀は「世尊の教えのままに」と答え、その藁を握りました。そして、しばらくしてそれを地面に置きました。その時、仏は再び難陀に「自分の手の匂いを嗅ぎなさい」と言われました。難陀はすぐに自分の手の匂いを嗅ぎました。

爾時，佛復告難陀言：「汝手何氣？」長老難陀報言：「世尊！唯有不淨腥臭氣也。」

> その時、仏は再び難陀に告げられた。「あなたの手には、どのような匂いがあるのか。」 長老の難陀は答えた。「世尊、ただ不浄な生臭い匂いがあるばかりでございます。」

## 佛本行集經卷第五十六

> 『仏本行集経』 巻第五十六