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title: "佛本行集經 · 59 摩尼婁陀品"
description: "佛本行集經是隋代高僧闍那崛多翻譯的一部重要佛教經典，屬於佛陀傳記類文獻。該經詳細記載了釋迦牟尼佛從誕生、出家、成道到涅槃的完整生平事蹟，內容涵蓋佛陀前世因緣、降生王宮、四門出遊、捨棄王位、苦行悟道、初轉法輪等重要事蹟。闍那崛多作為隋代著名譯經師，其譯本語言流暢，保存了印度佛教原始風貌。此經在漢傳佛教中具有重要地位，是研究佛陀生平及早期佛教思想的重要典籍，為後世佛教史傳文學的發展奠定了基礎，對佛教修行者理解佛陀教法具有指導意義。"
url: "https://rushiwowen.co/ja/r/cmczlrj1011u0jj04bi8a7vv2"
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## 佛本行集經卷第五十九

> 仏本行集経 巻第五十九

隋天竺三藏闍那崛多譯

> 隋の天竺三蔵僧侶、闍那崛多訳

### 婆提唎迦等因緣品下

> 婆提唎迦等因緣品（下）

爾時，長老提婆達多見其阿難往向佛所，而告之言：「長老阿難！欲何處去？」爾時，阿難而報之曰：「我於今者，欲往見佛。」爾時，長老提婆達多報阿難言：「阿難！汝今若必然者，少時相待，我亦欲往諮優波陀，共汝相隨俱往佛處。」爾時，提婆達多即至跋㖿瑟吒僧伽之所，頂禮其足，却住一面，而白之言：「我今意欲往見於佛，唯願尊者慈愍聽許。」

> その時、長老の提婆達多は、阿難が仏のもとへ向かうのを見て、こう言った。「長老の阿難よ、どこへ行こうとしているのか。」その時、阿難は答えて言った。「私は今、仏にお会いしようとしているのです。」すると、長老の提婆達多は阿難に言った。「阿難よ、もしどうしても行くというのなら、しばらく待っていてくれ。私もまた、師のもとへ伺って許しを請い、あなたと一緒に仏のもとへ参りたい。」そこで提婆達多は、跋㖿瑟吒僧伽のもとへ行き、その足に礼拝して、片隅に退いて立ったのち、こう申し上げた。「私は今、仏にお会いしたいと思っております。どうか尊師よ、慈しみをもってお許しください。」

爾時，長老跋㖿瑟吒僧伽報彼提婆達多，作如是言：「汝若知時，往至佛所，為我通傳，頂禮佛足，問訊世尊，少病少惱，身安以不？起居輕利，行來化導，不損德也？身體氣力，勝常以不？」提婆達多報彼跋㖿瑟吒僧伽，作如是言：「如尊者教，不敢違背。」遂即頂禮，圍遶三匝，辭退而去。

> その時、長老の跋㖿瑟吒僧伽（ばつやしつたそうが）は、かの提婆達多（だいばだった）にこう言いました。「もしあなたが都合がよければ、仏陀のもとへ行って、私の言葉を伝えてください。仏陀の御足に頭を付けて礼拝し、世尊のお体を気遣い、『少しでも病気や悩みはありませんか。お体はお健やかですか。日々の行動や教え導きは滞りなく、徳を損なわれることはありませんか。お体の気力は、以前と変わらず充実されていますか』とお尋ねください。」提婆達多は、その跋㖿瑟吒僧伽に答えて言いました。「尊者のお言葉の通りにいたします。背くことはありません。」そこで、すぐに礼拝をし、仏陀の周りを三度巡ってから、辞去していきました。

爾時，阿難與彼長老提婆達多，二人相隨，發雪山下，往向佛所，到佛所已，頭面禮足，却住一面。

> その時、阿難は長老の提婆達多と二人連れ立って、雪山の麓から仏のもとへ向かいました。仏のもとに到着すると、頭を地につけて仏の足に礼拝し、その後、一方に控えて立ちました。

爾時，長老提婆達多白佛言：「世尊！我昔求請如來出家，如來而不與我出家，如來今日可不見我得出家耳。」

> その時、尊い長老師の提婆達多（だいばだった）が仏に申し上げた。「世尊よ、私はかつて出家を求めて如来にお願いしましたが、如来は私に出家をお許しになりませんでした。しかし今日、如来は私がすでに出家しているのをお見かけにならないのでしょうか。」

爾時，佛告提婆達多，作如是言：「提婆達多！汝為何事而出家也？願汝得已，莫有背也。」

> その時、仏は提婆達多にこう告げられた。「提婆達多よ、あなたは何のために出家したのですか。どうか、その志を得たならば、それに背くことのないように。」

時，諸比丘俱白佛言：「希有世尊！世尊往昔，恒常教彼提婆達多為利益事，提婆達多今反投佛以為怨讎？」作是語已，佛告諸比丘，作如是言：「汝諸比丘！非但今日我教彼人提婆達多為利益事，反為其人以我為怨。過去世時，亦復如是，我教利益，反怨於我。」

> その時、比丘たちは皆、仏に申し上げた。「めったにないことです、世尊よ。世尊はかつて、常に提婆達多に利益のための教えを説かれましたのに、提婆達多は今やかえって仏に仇をなすのですか。」このように申し上げると、仏は比丘たちに告げて、こう仰った。「汝ら比丘よ、ただ今日に限って、私があの提婆達多に利益のための教えを説き、かえって彼に仇と思われたわけではない。過去世においても、同じことであった。私は利益を教え、彼はかえって私を恨んだのである。」

時，諸比丘白佛言：「世尊！此事云何？願為論說。」

> 時に、比丘たちは仏に申し上げた。「世尊よ、これはどのようなことでしょうか。どうかお説きください。」

爾時，佛告諸比丘言：「我念往昔，久遠世時，於雪山下，有二頭鳥，同共一身，在於彼住。一頭名曰迦嘍嗏鳥，一名優波迦嘍嗏鳥。而彼二鳥，一頭若睡，一頭便覺。其迦嘍嗏，又時睡眠，近彼覺頭，有一果樹，名摩頭迦，其樹華落風吹，至彼所覺頭邊。其頭爾時，作如是念：『我今雖復獨食此華，若入於腹，二頭俱時得色得力，並除飢渴。』而彼覺頭，遂即不令彼睡頭覺，亦不告知，默食彼華。其彼睡頭，於後覺時，腹中飽滿，咳噦氣出，即語彼頭作如是言：『汝於何處得此香美微妙飲食而噉食之？令我身體，安隱飽滿，令我所出音聲微妙。』彼頭報言：『汝睡眠時，此處去我頭邊不遠，有摩頭迦華果之樹，當於彼時，一華墮落，在我頭邊。我於爾時，作如是念：「今我但當獨食此華，若入於腹，俱得色力，並除飢渴。」是故我時不令汝覺，亦不語知，即食此華。』爾時彼頭聞此語已，即生瞋恚嫌恨之心，作如是念：『其所得食，不語我知、不喚我覺，即便自食。若如此者，我從今後，所得飲食，我亦不喚彼覺語知。』而彼二頭，至於一時，遊行經歷，忽然值遇一箇毒華，便作是念：『我食此華，願令二頭，俱時取死。』于時語彼迦嘍嗏言：『汝今睡眠，我當覺住。』時迦嘍嗏聞彼優波迦嘍嗏頭如是語已，便即睡眠。其彼優波迦嘍嗏頭，尋食毒華。迦嘍嗏頭既睡覺已，咳噦氣出，於是即覺有此毒氣，而告彼頭作如是言：『汝向覺時，食何惡食？令我身體，不得安隱，命將欲死。又令我今語言麤澁，欲作音聲，障礙不利。』於是覺頭報彼頭言：『汝睡眠時，我食毒華，願令二頭，俱時取死。』於時彼頭，語別頭言：『汝所為者，一何太卒，云何乃作如是事也？』即說偈言：

> そこで仏は比丘たちに告げられた。「私はかつて、遠い昔の時代、雪山のふもとに、一つの体を共有する二つの頭を持つ鳥がいたのを思い出します。二つの頭は同じ体で、そこに住んでいました。一方の頭はガルダ鳥、もう一方はウパガルダ鳥と呼ばれていました。この二つの頭は、一方が眠れば、もう一方は目を覚ましているのでした。 ある時、ガルダが眠っていると、目を覚ましている頭の近くに、マドゥカという果樹がありました。その花が風に吹かれて、目を覚ましている頭のそばに舞い落ちてきました。その時、目を覚ましていた頭はこう考えました。『今、私はこの花を独りで食べても、もし腹に入れば、二つの頭は共に美しい色と力を得て、飢えや渇きも癒されるだろう。』 そこで、目を覚ましていた頭は、眠っている頭を起こさず、知らせることもなく、静かにその花を食べました。 その後、眠っていた頭が目を覚ますと、腹は満たされ、げっぷが出ました。そこで相手の頭にこう言いました。『あなたはどこで、この香り高く美しい食べ物を見つけて食べたのですか。私の体は平安で満たされ、私の声も美しく響きます。』 その頭は答えました。『あなたが眠っている間に、私の頭のそばから遠くない場所に、マドゥカの花のなる木がありました。その時、花が一つ落ちて、私の頭のそばに来たのです。私はこう考えました。「自分だけがこの花を食べるべきだが、腹に入れば、二つの頭は共に美しい色と力を得て、飢えや渇きも癒されるだろう。」だから、あなたを起こさず、知らせることもせず、その花を食べたのです。』 すると、その頭はこの言葉を聞いて、怒りと恨みの心を生じました。『彼は食べ物を得たのに、私に知らせず、私を起こさず、独りで食べた。もしそうなら、私も今後、食べ物を得たら、彼を起こさず、知らせることもしまい。』 やがて、その二つの頭はある時、散歩に出かけ、偶然にも毒草に出会いました。すると、こう考えました。『私がこの草を食べて、二つの頭が共に死ぬことを願おう。』そこで、ガルダにこう言いました。『あなたは今、眠りなさい。私は目を覚ましていましょう。』ガルダはウパガルダの頭のこの言葉を聞いて、すぐに眠りに落ちました。 すると、ウパガルダの頭は、すぐに毒草を食べました。ガルダの頭は目を覚ますと、げっぷが出て毒気を感じ、相手の頭にこう言いました。『あなたはさっき目を覚ましている間に、何という悪いものを食べたのですか。私の体は平安でなく、今にも死にそうです。今の私の言葉は荒々しく、声を出そうとしても、邪魔されてうまく出ません。』 すると、目を覚ましていた頭は相手の頭に答えました。『あなたが眠っている間に、私は毒草を食べました。二つの頭が共に死ぬことを願って。』 その時、相手の頭は別の頭にこう言いました。『あなたのしたことは、あまりにも性急すぎます。どうしてこのようなことをしたのですか。』そして、次の偈を唱えました。

「『汝於昔日睡眠時， 我食妙華甘美味，其華風吹在我邊， 汝反生此大瞋恚？凡是癡人願莫見， 亦願莫聞癡共居，與癡共居無利益， 自損及以損他身。』」

> 「お前は以前、眠っている間に、 　私は美しい花の甘い味を食べた。 　その花は風に乗って私のそばに流れてきたのに、 　お前は逆にこんなに大きな怒りを起こすのか？ 　愚かな人とは、会いたくないものだ。 　また、愚かな人と共にいる話も聞きたくない。 　愚かな人と共にいても何の益もなく、 　自分自身を傷つけ、他人をも傷つけるのだ。」

佛告諸比丘：「汝等若有心疑，彼時迦嘍嗏鳥，食美華者？莫作異見，即我身是。彼時優波迦嘍嗏鳥，食毒華者，即此提婆達多是也。我於彼時，為作利益，反生瞋恚。今亦復爾，我教利益，反更用我為怨讐也。」

> 仏は諸々の比丘に告げられた。「あなたたちの中に、あの時の迦嘍嗏鳥が美しい花を食べた者であると疑う心を持つ者がいるならば、そう異なる見解を抱いてはならない。それがすなわち、この私の身である。あの時、毒の花を食べた優波迦嘍嗏鳥こそ、この提婆達多である。私はその時、彼のために利益を図ったのに、彼はかえって怒りを抱いた。今もまた同じである。私は利益を教え導いているのに、彼はかえって私を敵と見なしているのだ。」

爾時，長老婆提唎迦既出家已，即於彼時，夏三月內，成就三通；摩尼婁陀，得成天眼；長老跋涪婆，長老因耆，長老難提迦，此諸人等，證羅漢果；阿難復得須陀洹果；提婆達多成就世間凡夫神通。

> その時、長老婆提唎迦は出家した後、その夏の三ヶ月の間に三つの神通を成就しました。摩尼婁陀は天眼通を得ました。長老婆涪婆、長者因耆、長者難提迦らは阿羅漢の果位を証得しました。阿難は須陀洹果を得ました。提婆達多は世間の凡夫としての神通力を成就しました。

爾時，長老婆提唎迦得羅漢果，或在樹林，或住在於空閑房室，或住露地，或住在於祇陀園林，晝夜三時，恒唱是言：「嗚呼快樂！如是三稱。」

> その時、長老婆提唎迦は阿羅漢の果てを得て、あるいは林の中に住し、あるいは閑かなる部屋に住し、あるいは露地に住し、あるいは祇陀園林に住しながら、昼夜三時に常にこの言葉を唱えていた：「ああ、なんと楽しいことか！」<note>このように三度繰り返して唱えた。</note>

爾時，眾多諸比丘等，詣向佛所，而白佛言：「世尊！其彼長老婆提唎迦喬瞿彌子，不樂在於世尊法中，不喜不樂，恒常憶昔王位時事富貴之樂，恒常憶念如此事故，或住樹下，或住空房，或在露地，三時唱言：『嗚呼快樂如是三稱！』」

> その時、多くの比丘たちが仏のもとへ参り、こう申し上げました。「世尊よ、あの長老婆提唎迦・喬瞿彌子は、世尊の教えの中に留まることを望まず、喜びもせず、心から楽しんでもおりません。常に昔の王位にあった時の富貴の楽しみを思い出しては、そのことを繰り返し偲んでおります。そのため、木の下にいても、空き部屋にいても、あるいは露地にいても、時折こう叫ぶのです、『ああ、なんと楽しかったことか（こう三度繰り返しております）。』」

爾時，世尊喚一比丘而告之言：「汝來比丘！當往詣彼婆提唎迦比丘之邊，而為我語，作如是言：『世尊喚汝。』」其彼比丘白言：「如教，不敢違也。」即往詣彼婆提唎迦長老之所到已告言：「婆提唎迦！世尊喚汝。」

> その時、世尊は一人の比丘を呼び寄せて言われました。「比丘よ、ヴァッタリカ比丘のところへ行きなさい。そして、私の言葉としてこう伝えなさい。『世尊があなたを呼んでおられます。』」その比丘は「承知しました。必ずお伝えいたします」と答えて、長老ヴァッタリカのもとへ向かい、到着するとこう伝えました。「ヴァッタリカよ、世尊があなたを呼んでおられます。」

爾時，長老婆提唎迦聞彼語已，詣向佛所，到已頂禮，却住一面。

> その時、長老婆提唎迦はその言葉を聞いて、仏のもとへ向かい、到着して頭を地につけて礼拝し、その後、片隅に立っていた。

爾時，佛告婆提唎迦，作如是言：「婆提唎迦！汝實不樂於我法中行梵行不？恒常憶昔王位樂不？由憶彼故，或在樹下，或在閑房，或在露處，三時唱言：『嗚呼快樂！嗚呼快樂！』如是以不？」

> そこで仏は婆提唎迦にこう告げられた。「婆提唎迦よ、あなたは本当に私の教えの中で清らかな修行をすることに喜びを感じていないのか。いつも昔の王位の楽しみを思い出してはいないか。その想いのゆえに、木の下や静かな部屋や野外で、三度このように叫ぶのではないか。『ああ楽しい！ああ楽しい！』と。」

爾時，長老婆提唎迦而白佛言：「如是世尊！如是跋檀多！」佛復告言：「汝見何利？或在樹下，乃至三時唱如是言：『嗚呼快樂！嗚呼快樂！』」

> その時、長老婆提唎迦が仏に申し上げました。「その通りです、世尊よ。その通りです、跋檀多よ。」仏は再びお告げになりました。「あなたはどのような利益を見て、木の下などで、一日に三度も『ああ、なんと楽しいことだ。ああ、なんと楽しいことだ。』と唱えるのですか。」

爾時，長老婆提唎迦白佛言：「世尊！我昔在家，治於王位，剎利灌頂，七重牆壁，圍我宮殿，守護我等。復有象軍，七重守護，復有馬軍，如是七重，復有車軍，及以步軍，皆各七重，俱被鎧甲，手執戎仗，所謂弓箭刀槊矛楯，金剛大杵，及大鐵棒，𨥨鑹鐵輪，三叉鉞斧，諸戎仗等，周匝遶我，牆外復有七重水壍。如是守護，如是障蔽，猶於夜中，若聞諸聲，心生恐怖，不得安樂，身毛皆竪，恒生慚愧，諸根變動。世尊！我今或在樹下，或在閑房，或在露處，夜聞種種諸惡獸聲，無有恐怖，身毛不竪，無有慚愧，諸根不變。是故我恒獨坐思惟，心作是念：『我今大得利益之事，今者世尊為我大師，自覺說法，於彼法中，我得出家，行於梵行，多有禁戒，攝受於我，成妙行人。我於今者，善得活命，善得命終。』是故世尊！我以往昔王位樂時及富貴時，比於今日出家之樂，坐空閑樂、覺觀之樂、寂定之樂、沙門等樂，憶念此故，或在樹下，或在閑房，或在露處，知足少欲，從他乞食，身毛不竪，猶如山鹿，心得自在，坐臥去住，無有障礙。三時唱言：『嗚呼快樂！』如是三稱。」

> その時、長老婆提唎迦（バドリカ）が仏に申し上げました。「世尊よ。私はかつて在家の身で王位にあり、刹利（クシャトリヤ）の灌頂を受けていました。七重の城壁が私の宮殿を囲み、私を守っておりました。また、象の軍勢が七重に守り、馬の軍勢も七重に守り、車の軍勢も歩兵の軍勢も、それぞれ七重に守っておりました。みな鎧をまとい、武器を手にしていました。弓矢、刀、やり、盾、金剛の大杵、大鉄棒、刀剣、鉄輪、三叉の鉞斧など、さまざまな武器が私の周りを囲んでおりました。城壁の外には七重の水堀もありました。 このように守られ、このように遮られていても、夜中に何かの音を聞けば、心に恐怖が生じ、安らかでいることができませんでした。毛が逆立ち、常に不安を感じ、感覚は乱れました。 しかし世尊よ。私は今、木の下にいたり、閑静な部屋にいたり、野外にいたりしても、夜にさまざまな獣の声を聞いても、恐怖を感じることはありません。毛が逆立つこともなく、不安になることもなく、感覚が乱れることもありません。それゆえに私はいつも独り坐して考え、心の中でこう思っております。『私は今まことに大きな利益を得た。今、世尊は私の大師であり、自ら悟りを開いて教えを説かれた。その教えの中において、私は出家することができ、清らかな行いを実践している。多くの戒律が私を導き、立派な修行者としてくれた。私は今、よく生きることができ、よく命を終えることができるだろう。』 それゆえ世尊よ。私はかつての王位の楽しみや富の栄華をもってしても、今日の出家の楽しみ、閑静に坐する楽しみ、観察の楽しみ、静寂の楽しみ、修行者の楽しみには及びません。このことを思い出すたびに、私は木の下にいたり、閑静な部屋にいたり、野外にいたりしても、足ることを知り、欲少なく、托鉢によって生き、毛が逆立つこともなく、山の鹿のような心で、自在であり、坐・臥・去・住に何の妨げもありません。そして三度こう唱えます。『ああ、なんと楽しいことか！』と、このように三度称えるのです。」

爾時，長老婆提唎迦在於佛前，對諸大眾，而說偈言：

> そのとき、長老婆提唎迦は仏の御前で、大勢の人々に向かって、次のように偈を唱えた。

「我昔在於深宮裏， 七重牆壁甚高峻，嚴治樓櫓及却敵， 并有七重隍塹等，軍眾宿衛執戎仗， 無晝無夜守護我，如是種種自防守， 身意猶故不安寧。我今在於世尊前， 無有一人守護我，及以在於空閑處， 或在樹下山林中，如我佛子婆提迦， 諸人各各相守護，行住坐臥常安樂， 是故心無有攀緣。我昔宮內乘大象， 身著繒綵上妙衣，食噉粳粮甘美飯， 羹臛調和肉味等。今者坐臥隨意鋪， 空閑身著糞掃衣，捨愛拔除苦根本， 欲有所行隨我意。」

> 昔、私は深い宮殿の奥にいて、七重の壁はとても高くそびえていた。 見張り台や防壁を厳重に整え、七重の堀や濠も備えていた。 兵士たちは武器を持って宿直し、昼夜を問わず私を守っていた。 このようにあらゆる手段で身を守っていても、心と体はなお安らかではなかった。 今、私は世尊のみ前にあり、一人として私を守る者はいない。 あるいは閑静な場所、木の下や山の中、林の中にいても、 私のような仏の弟子バッティカは、皆それぞれが互いに守り合い、 歩くにも立つにも座るにも臥すにも常に安らかで、心に執着するものがない。 昔、私は宮殿の中で象に乗り、絹や美しい衣を身にまとい、 上等な米や美味しい飯を食べ、羹や汁物を調和よく味わっていた。 今は座ったり臥したりするのも思いのままに敷物を広げ、閑静な場所では糞掃衣を身にまとう。 愛着を捨てて苦しみの根本を取り除き、行きたいところへ私の思いのままに行くのだ。

爾時，世尊因此事故，復說偈言：

> その時、世尊はこの出来事に基づいて、再び次の偈を説かれました。

「若人知命不生惱， 亦即不憂是命終，若能勇猛見真諦， 雖墮苦海終無怖。已斷有愛比丘等， 於一切物悉已斷，生死煩惱皆滅盡， 如是無復有後有。」

> 若し人が命の本質を悟れば、生を煩わず、また死を憂うこともない。 勇猛に真実の道理を見極めれば、苦しみの海に堕ちようとも、ついに怖れることはない。 愛著を断ち切った修行者たちは、すべての執着を捨て去り、 生と死の煩悩を尽くして滅ぼし、かくして再び迷いの世界に生まれることはない。

爾時，世尊告諸比丘，作如是言：「汝諸比丘！若知於我聲聞弟子豪貴之中，捨家出家最第一者，所謂即此婆提唎迦比丘是也。」

> その時、世尊は比丘たちにこう告げられた。「比丘たちよ、私の弟子である声聞の中で、身分の高い家を捨てて出家した者として最も優れているのは、このバティリカ比丘である。」

爾時，諸比丘白佛言：「世尊！今此長老婆提唎迦，往於昔日，造何善根？今生釋種大豪貴家，乃至多饒資財產業，無所乏少。復作何業？承繼釋種，得昇王位。復作何業？便得出家，受具足戒，獲羅漢果。世尊復記：『汝諸比丘！若於聲聞弟子之中，捨彼豪望而出家者，婆提唎迦最為第一。』」

> その時、比丘たちは仏に申し上げた。「世尊よ、この長老婆提唎迦は、過去にどのような善根を積んだのでしょうか。今、釈迦族の大いなる豪貴の家に生まれ、財宝や資産も豊かにして、何一つ欠けることがありません。また、どのような業を積んで、釈迦族の後を継いで王位に上ることができたのでしょうか。また、どのような業を積んで、出家し、具足戒を受け、阿羅漢の果を得ることができたのでしょうか。そして世尊はまたお示しになりました。『汝らの比丘たちよ、声聞弟子の中でも、豪族の地位を捨てて出家した者としては、婆提唎迦が最も優れている』と。」

爾時，佛告諸比丘僧作如是言：「汝諸比丘！我念往昔久遠之時，有一貧人，以乞自活，從一城至波羅㮈城。至彼城已，其城所有乞人見者，皆呵責言：『汝從何來，而至於此？』遂遮不聽遊行告乞。

> その時、仏は比丘たちにこう告げられた。「僧侶たちよ、私は過去の遠い昔のことを思い出す。一人の貧しい人がいて、物乞いをして生計を立てていた。ある町から波羅㮈の町へとやって来た。その町に着くと、その町にいる乞食たちは皆、彼を見て非難して言った。『お前はどこから来て、なぜここに来たのか。』そして、彼が歩き回って物乞いをすることを妨げて許さなかった。

「爾時，彼人見有障礙，作是思惟：『我於彼輩，無有過失，何故障我而乞告也？』於時波羅㮈城有一長者，遺失銅鉢，時彼長者求覓銅鉢，所在不獲，因求鉢故，至餘一村。時彼乞人，於糞聚中，得彼銅鉢，掛於杖頭，將來往入波羅㮈城，從街至街，從巷至巷，從此交巷至彼交巷，從此隅角至彼隅角，口唱是言：『此之銅鉢，是誰之物？識者收取。』而彼遊歷處處東西，求覓其主了不能得。既不得主，便即往至付梵德王。乃至長者後聞有人從彼糞中，得一銅鉢，掛於杖頭，將來入彼波羅㮈城，從街至街，從巷至巷，而口唱言：『是誰銅鉢？』處處遊訪，不知主處，既不得主，便付梵德。既聞是已，到梵德邊，到已白言：『大王！當知，前者乞人，所奉銅鉢，是我之物。』

> その時、その人は妨げがあるのを見て、こう思惟した。「私はあの人たちに対し、何の落ち度もないのに、どうして私の乞いを妨げるのか。」 ちょうどその時、波羅奈の城に一人の長者がいて、銅の鉢を失くしていた。その長者は銅の鉢を探し求めたが、見つからなかった。鉢を求めるあまり、別の村にまで足を延ばした。 その時、あの乞食は、糞の山の中からその銅の鉢を得て、杖の先に掛け、波羅奈の城へと持ち帰った。通りから通りへ、路地から路地へ、この辻からあの辻へ、この隅からあの隅へと歩き回りながら、こう口に出して言った。「この銅の鉢は、誰の物か。持ち主は知っているなら取りに来なさい。」 しかし、彼が東西あちこちを巡り歩いても、持ち主を見つけることはできなかった。持ち主が見つからなかったので、彼はそのまま梵徳王のもとへ持って行った。 やがて、長者は、ある人がその糞の中から銅の鉢を得て、杖の先に掛け、波羅奈の城に持って来て、通りから通りへ、路地から路地へと歩きながら「これは誰の銅の鉢か」と口にしているという噂を聞いた。そして、あちこち訪ね歩いても持ち主が分からず、持ち主が見つからないので梵徳王に渡したということも聞いた。 それを聞いた長者は、梵徳王のもとへ行き、こう申し上げた。「大王よ、ご存じのとおり、先ほどの乞食が差し上げた銅の鉢は、私の物でございます。」

「時，梵德王遣使往喚彼之乞人，而語之言：『汝於前者，所送銅鉢，今此長者云是我許，其事如何？』彼人即白梵德王言：『如是大王！我本不知彼之銅鉢是誰之物？在糞聚中，我既得已，即掛杖頭，將來往入波羅㮈城，東西訪問不知主處，以不得主，遂即將來奉與大王，任王所用。』

> その時、梵徳王は使者を遣わして、その物乞いを呼び寄せ、こう言った。「以前、お前が差し出した銅の鉢について、今この長者が『私のものだ』と主張しておる。一体どういうことか？」すると、その人は梵徳王に申し上げた。「大王よ、実は私は、その銅の鉢が誰の物であるかを全く知りませんでした。糞の山の中でそれを見つけ、手に入れた後、杖の先に掛けて、バラナシの町に入りました。東西と尋ね歩きましたが、持ち主が分かりませんでした。持ち主が見つからなかったので、そのまま大王に差し上げた次第でございます。どうぞ大王の思うままにお使いくださいませ。」

「爾時，梵德聞彼語已，心大歡喜，而告彼言：『仁者！汝今欲於我邊乞何等願？我當與汝。而彼銅鉢，還其長者。』

> その時、梵德はその言葉を聞いて、心から大いに喜び、彼にこう言った。「尊き方よ。あなたは今、私にどのような願いを求めるのですか。私はあなたにお与えしましょう。」そして、その銅の鉢を長者に返した。

「爾時，彼人白梵德王，作如是言：『大王！今若必欲歡喜與我願者，願王於此波羅㮈城，所有乞人，用我為王。』時梵德王，復告彼言：『今者何用與彼乞兒而為王也？但當更乞諸餘好願，或金或銀，或索國中最勝村落，用為封邑，我即與汝。』時彼乞人，復白王言：『王若歡喜，與我願者，我今止欲得前所願。』王遂報言：『任汝所樂，隨汝作耳。』

> その時、その男は梵徳王に申し上げました。「大王よ、今、もし心から喜んで私に願いを叶えてくださるならば、どうかこの波羅奈の都にいるすべての乞食たちの王としていただきたいのです。」 梵徳王は彼に告げました。「なぜ、そのような乞食どもの王になることを望むのか。むしろ、金や銀、あるいは国で最も勝れた村を領地として求めなさい。それを与えよう。」 すると、その乞食は再び王に申し上げました。「王が喜んで私に願いを叶えてくださるならば、私はただ先ほどの願いだけを望みます。」 王はついに答えました。「好きなようにしなさい。お前の望むままにせよ。」

「爾時，在彼波羅㮈城，合有五百乞兒依住，彼乞願者，悉喚令集而告之言：『我今得與汝等為王，汝等必當聽我處分。』時諸乞人問彼王言：『汝今云何處分我等？令作何事？』時彼人言：『汝等相共，或有捉我置髆上者，或有取我而背負者，自餘皆悉為我左右，圍遶而行。』而彼五百諸乞兒輩，聞彼語已，即從處分，或有輿者，或背負者，處處遊行，所有飲食坐席之所，即往彼乞，乞已將向一處分張，而共食噉，如是方便多時活命。

> その時、バラナシの都には、合わせて五百人の乞食が住んでいた。その乞食たちを皆呼び集めて、こう言った。「私は今、あなたがたの王となることができる。あなたがたは必ず私の言いつけに従わなければならない。」すると、その乞食たちはその男に尋ねた。「あなたは今、私たちに何をさせようというのか。どんなことをさせるのか。」その時、その男は言った。「あなたがたは互いに協力して、ある者は私を肩に担ぎ上げ、ある者は私を背中に背負い、その他の者は皆、私の周りを取り囲んで歩くのだ。」その五百人の乞食たちは、その言葉を聞いて、すぐにその指示に従った。ある者は輿を担ぎ、ある者は背負って、あちこちを巡り歩いた。そして、食べ物や飲み物が用意されている座席のある場所に行っては、そこで物乞いをした。乞い終わると、一か所に集めて分け合い、共に食べた。このようにして、しばらくの間、生活を維持していた。

「時，有一人屏處獨食摩呼荼迦隋言歡喜丸，爾時，乞王從其人邊，奪取彼食摩呼荼迦，奪已將走。其王徒眾五百乞兒，逐彼王走至於遠處，皆悉疲乏，既疲乏已，悉各迴還。其彼乞王，身力壯健，走而不乏，更至遠已，迴頭望看，五百乞兒，悉皆不見。既不見已，入一園內，取水洗手，坐於一邊，欲食彼食。未食之間，便生悔心：『我今不善。我今何故，於彼人邊，奪取其食？更復誑我隨從人輩？此食既多，我食不盡。若世間內有諸聖人，願知我意而來此者，我即分與。』發是心已，有辟支佛，名曰善賢，從虛空裏飛騰而來，在彼人前，從空直下，去其不遠。其人遙見彼辟支佛，威儀庠序，行步齊停，舉動得所，不緩不急，見如是已，於彼辟支，心得淨信。得淨心已，作如是念：『由我往昔所受貧賤，及以現在，皆悉不值如是福田，於如是人，不行布施恭敬供養；我昔若值如是福田，今日應不遭斯困頓，亦應不被他人逼切而得活命。我今將此摩呼荼食，奉上仙人，未審此仙受納已不？若蒙受者，願我將來免此貧賤困厄之身。』作是念已，即將此食摩呼荼迦，奉此仙人。然辟支佛，有如是法，唯現神通，教化眾生，更無別法。時辟支佛，受取彼食摩呼荼迦，愍斯人故，從彼地方，騰空而去。其人見彼辟支世尊騰空去已，歡喜踊躍，遍滿其體，不能自勝，以歡喜心，頂戴指掌，遙禮彼尊辟支佛足，作是禮已，心發是願：『願我此身，於未來世，恒常值遇如是世尊，或勝此者，而彼世尊所說之法，願我一聞速得證解。又願我於未來世中，在大威德豪族姓家，為王治化，更莫在彼貧兒之內。』復作是願：『生生世世，不墮惡道。』」

> その時、一人の者が人目のない所でひそかに摩呼荼迦（だんご）を食べていた。すると乞食の王が、その者のそばに寄って、その食べ物を奪い取り、持ち去って逃げた。その王の仲間である五百人の乞食たちは、王を追いかけて遠くまで行ったが、皆ひどく疲れてしまい、疲れ果てたので、それぞれ引き返した。ところがその乞食の王は、体が強く健やかで、走っても疲れず、さらに遠くへ行ってから振り返って見たが、五百人の乞食たちは一人も見えなかった。 見えないのを確かめると、彼はある園に入り、水を汲んで手を洗い、片隅に座って、その食べ物を食べようとした。まだ食べないうちに、彼は悔いの心を生じた。「私はよくないことをした。どうして私はあの者のそばで、その食べ物を奪い取ったのだろうか。さらに私は仲間の者たちを騙したではないか。この食べ物はたくさんあるのに、私一人では食べ尽くせない。もしこの世の中に聖人がおられるなら、どうか私の心を知って、ここに来てくださいますように。そうすれば、私は分け与えよう。」と。 この願いを発したとき、善賢という名の辟支仏が、虚空の中を飛んできて、その人の前に、空中からまっすぐ降りてきて、遠くない所に立たれた。その人は遠くからその辟支仏の威儀が整い、歩く様子が落ち着いていて、挙措が適切で、急でもなく遅くもないのを見て、その辟支仏に対して、心に清らかな信を生じた。 清らかな心を得て、彼はこう思った。「私が昔から受けてきた貧しさや、現在の苦しみは、すべてこのような福田に出会えなかったからだ。このような人に布施をせず、恭敬し供養しなかったからだ。もし私が昔、このような福田に出会っていたならば、今日このような困窮に遭うこともなく、他人に追い詰められることもなく、どうにかして命をつなぐこともなかっただろう。私は今、この摩呼荼迦の食べ物を仙人に捧げよう。この仙人が受け取ってくださるかどうか分からないが、もし受け取ってくださるならば、どうか私が将来、この貧しく苦しい身から免れられますように。」と。 こう思ってから、彼はただちにこの摩呼荼迦の食べ物を、この仙人に捧げた。ところで辟支仏には、このような法がある。ただ神通を示して衆生を教化するだけで、他の法はない。そのとき辟支仏は、その人の哀れみ深さのゆえに、その食べ物を受け取られると、その場所から空中に飛び上がって去って行かれた。 その人は、辟支仏が空に飛び去るのを見て、歓喜が踊り上がり、その喜びが全身に満ち溢れ、自分を抑えることができなかった。喜びの心で、頭と手を捧げて、遠くからその尊い辟支仏の足を礼拝した。この礼拝を終えて、心にこの願いを発した。「どうか私のこの身が、未来の世において、常にこのような尊い師に出会えますように。あるいはこの方よりも勝れた方に出会えますように。そしてその尊い師が説かれる法を、どうか一度聞いたならば、すぐに悟り、理解できますように。また願わくば、私が未来の世において、大いなる威徳ある豪族の家に生まれ、王として世を治めることができ、この貧しい者の仲間の中にはありませぬように。」と。 さらにこの願いを発した。「生まれ変わりのたびに、どうか悪い道に堕ちることのありませんように。」と。

佛告諸比丘作如是言：「汝諸比丘！若有心疑，於彼之時，波羅㮈城，乞兒之王，施辟支佛摩呼荼迦，此是誰者？莫作異見，婆提唎迦比丘是也。時乞兒王施辟支佛摩呼荼食，因彼業果，今生釋種，大豪貴族，乃至資財，無所乏少。復於彼時，作如是願：『願我來世，於大威德豪族種姓，為王教化。』因彼業報，今於釋種，得受王位。又時乞願：『願我當來，生生世世，不墮惡道。』因彼業報，不曾生墮惡道之中，恒生人天，流轉往反，多受快樂。又時復乞如是願言：『願我來世，恒值如是辟支世尊，或勝此者，彼之世尊所說經法，願我聞已，速知速解。』因彼業報，今值於我，而得出家，受具足戒，得羅漢果。我又授記：『於我聲聞弟子之中，豪姓出家最第一者，婆提唎迦比丘是也。』

> 仏は比丘たちにこう告げられた。「汝ら比丘らよ、もし心に疑問があれば、こう知るがよい。かつてバラナシの都で、乞食の王が辟支仏に摩呼荼迦という食物を施した。この者は誰かと思うか。それはバッデーヤ比丘である。その時、乞食の王は辟支仏に摩呼荼迦という食物を施した。その善行の報いにより、今は釈迦族の大変尊い家柄に生まれ、財産にも何一つ不足しない。またその時、こう願った。『どうか未来世には、大いなる威徳を持つ高貴な家に生まれ、王として人々を教化せん。』その願いの報いにより、今、釈迦族にあって王位を得ている。また、こう願った。『どうか未来世においても、生生世世、悪道に堕ちることなく。』その願いの報いにより、悪道に堕ちたことがなく、常に人や天の世界に生まれ、輪廻を繰り返しながらも多くの楽しみを受けてきた。さらにまた、こう願った。『どうか未来世には、常にこのような辟支仏、あるいはそれよりも勝れた尊い方と出会い、その方が説かれる経法を、聞いてすぐに理解できますように。』その願いの報いにより、今、私のもとに来て出家し、具足戒を受け、阿羅漢の果を得たのである。そして私はこう授記した。『私の声聞弟子の中にあって、高貴な家柄から出家して最も優れている者は、バッデーヤ比丘である。』と。」

「汝諸比丘！婆提唎迦昔造如是善根因緣，以造如是善根因故，今生豪姓釋種之家，大富大貴，乃至資財無所乏少。於釋種中，得紹王位，捨其王位，而得出家，受具足戒得羅漢果，故我授記，於我聲聞弟子之中，豪姓出家，婆提唎迦比丘第一。」

> 「僧侶たちよ。バーティリカは前世においてこのような善い行いの因縁を積んだ。その善い行いの果報によって、今回は釈迦族の豪商の家に生まれ、大変な富と名誉に恵まれ、財産にも何一つ不足することがなかった。さらに釈迦族の中で王位を継ぐ立場にもなった。しかし彼はその王位を捨てて出家し、正式な戒律を受け、ついに阿羅漢の悟りを開いた。それゆえ私はこう宣言する——私の弟子たちの中で、貴い家柄から出家した者として、バーティリカ比丘が最も優れている、と。」

其彼長老婆提唎迦，乃至已得阿羅漢果，恒住蘭若，乞食活命，著糞掃衣，常坐不臥，隨宜鋪設，唯持三衣，更無畜積。

> 長老婆提唎迦は、ついに阿羅漢の果てを得て、いつも静かな林に住み、托鉢して生計を立て、糞掃衣（ふんぞうえ）をまとい、常に坐って横にならず、にふさわしい場所に坐り、ただ三衣のみを持ち、それ以上は何も蓄えなかった。

至於一時，依住在彼舍婆提城，於阿蘭若樹林之內。時彼長老求覓諸草及以樹葉，了不能得，即時求覓乾白象糞，聚以為鋪，上鋪坐具，結加趺坐，端身正直，即得正念。過於一夜。

> その時、尊者は舎衛城に滞在し、林の中の閑静な場所にいた。彼は草や木の葉を探し求めたが、見つけることができなかった。そこで、乾燥した白い象の糞を探し集め、それを敷物として敷き、その上に坐具を置いて、結跏趺坐し、身体を真っ直ぐに整え、正しい念を保った。こうして一夜を過ごしたのである。

爾時，長老婆提唎迦，於晨朝時，著衣持鉢，欲往入彼舍婆提城，往來乞食。於彼之時，城內多有乞食諸人，乞得食已，從其城出，去城不遠，各各別欲食所得食。

> その時、長老婆提唎迦は、早朝に衣をまとい、鉢を持って、舎衛城へ入り托鉢に出かけようとしていました。ちょうどその頃、城内には多くの托鉢の修行者たちがいて、食べ物をもらった後、町を出て、町から遠くない場所で、それぞれもらった食べ物を食べようとしていました。

爾時，長老婆提唎迦，遙見如是諸乞食人從城乞食，既得彼食，去城不遠，別坐欲食，遂往彼邊，默然而住。

> その時、長老婆提唎迦尊者は、遠くから多くの托鉢の僧たちが町で托鉢し、食べ物を得て町を離れ、遠くない場所に座って食べようとしているのを見ました。そこで彼は彼らのもとへ行き、黙って立ち止まりました。

爾時，一切諸乞人等，作如是念：「此之比丘，必於我等，欲有憐愍，故來乞食。」作是念已，各各自於所食之內，減取少分，與彼長老婆提唎迦。

> その時、すべての乞食者たちはこう考えた。「この比丘は、きっと我々に慈しみの心を持って、托鉢に来たのだろう。」そう思った後、彼らはそれぞれ自分の食べ物の中から、少しばかりを取り分けて、長老婆提唎迦に与えたのである。

爾時，波斯那憍薩羅國其王，乘騎一大白象，其象名曰一分陀利，從其彼城舍婆提出，共一大臣，其臣名曰尸利跋陀隋言德賢。時，波斯那憍薩羅國其王，遙見婆提唎迦從彼乞兒乞食而食，即告大臣尸利跋陀作如是言：「尸利跋陀！此何比丘？乃從乞兒，乞食而喫。」爾時，大臣審更熟看婆提唎迦，知是不虛，而白王言：「大王！當知，此是釋王婆提唎迦。」其王即告彼大臣言：「若如此者，汝驅白象，向彼婆提唎迦之邊。」尸利跋陀聞王勅已，而白王言：「如王教勅，不敢違也。」受王勅已，將此白象，王乘其上，詣向長老婆提迦邊。

> その時、ポーシャナ・コーサラ国の王は、一頭の大きな白い象に乗っていました。その象の名は「プンダリーカ」といいました。王はその都シャーケータから出て、大臣のスリーバッダ（徳賢ともいう）と共にいました。 その時、ポーシャナ・コーサラ国の王は、遠くにバッディカが物乞いから食べ物をもらって食べている姿を見て、大臣スリーバッダに向かってこう言いました。「スリーバッダよ、あの修行者は何者だ？物乞いから食べ物を乞うて食べているぞ。」 そこで大臣は、よくよくバッディカを見つめ直し、間違いないと確かめて、王に申し上げました。「大王よ、ご存じのとおり、あれは釈迦族の王族であられたバッディカ様です。」 王はその大臣に言いました。「もしそうならば、その白象をあのバッディカのところへ駆けていけ。」 スリーバッダは王の命を聞いて、こう申し上げました。「王の仰せのままに、従います。」王の命を受けた大臣は、その白象を連れて、王がそれに乗ったまま、長老バッディカのもとへと向かいました。

時，波斯那憍薩羅國其王，去彼婆提唎迦住處不遠，從其象上下，禮長老婆提唎迦，禮彼足已，却住一面。

> その時、コーサラ国のパセーナディ王は、婆提唎迦長老の住んでおられる場所から遠くない所で象から下り、長老婆提唎迦に礼拝し、その足に触れて礼をした後、片隅に立っておられた。

時，波斯那憍薩羅國王，啟白長老婆提唎迦，作如是言：「阿梨耶！今者何故乃發如是貧賤之意，乃於如此貧人等邊，乞食而食？」

> 時に、波斯那憍薩羅国の王は、長老婆提唎迦にこう申し上げました。「尊き方よ、今なぜそのような貧しい考えをお持ちになり、そのような貧しい人々のところで食事を乞い、食べ物をいただくのですか？」

爾時，長老婆提唎迦，告波斯那憍薩羅王，作如是言：「大王！我今不以貧故而從彼乞，我今自有七種寶財，但我意樂從於貧人而乞食耳，又欲令彼諸貧兒輩斷貧窮故，而從乞也。大王！當知，我已有眼，但欲為彼無明眾生開眼目故，而來從乞。

> その時、長老婆提唎迦は、波斯那憍薩羅王にこう申し上げました。 「大王よ、私は貧しいからではなく、そこから乞うているのです。私にはすでに七種の宝の財があります。しかし、私は貧しい人々から施しを受けることを喜びとしています。また、その貧しい人々が貧しさから解放されるようにと願って、彼らから乞うているのです。 大王よ、どうかご存知ください。私はすでに智慧の眼を持っています。しかし、無明に覆われた人々の眼を開かせたいと願って、施しを求めて参ったのです。」

「復次大王！我今已脫一切繫縛，但以為彼貪欲瞋恚所縛眾生得解脫故，而從乞食。

> 「また、大王よ。私は今、すでにすべての束縛から解き放たれています。ただ、貪りの心や怒りの心に縛られている人々を救い、解き放つために、托鉢（たくはつ）を行っているのです。」

「大王！我今已度彼岸，但為拔脫煩惱淤泥所溺眾生，故從彼乞。

> 大王よ。私はすでに彼岸に渡りました。ただ、煩悩の泥沼に溺れている生きとし生けるものを救い上げるために、あなたから乞うているのです。

「復次大王！我已獲得無病之處，但欲治彼煩惱所病諸眾生故，而從彼乞。」時波斯那憍薩羅國其王，復白婆提唎迦作如是言：「阿梨耶！我亦貧無七種財寶，我亦幽冥住於黑闇，我亦被於煩惱淤泥之所沈溺，我今亦有貪欲之病，願阿梨耶！憐愍我故，唯悕數數來至我家。」

> また、大王よ。私はすでに病のない境地を得ました。しかし、煩悩という病に苦しむすべての生きとし生けるものを治すために、あなたに乞うのです。 その時、パーセーナディ・コーサラ国の王は、再びバティリカにこう申し上げました。「尊い方よ。私もまた七種の宝を欠いて貧しく、暗黒の中に住み、煩悩の泥に沈んでおります。今、私にも貪りの病があります。どうか尊い方よ、私を哀れんでくださり、何度も私の家を訪れてくださいますように。」

爾時，長老婆提唎迦，告波斯那憍薩羅王，作如是言：「大德大王！不須如此。」作是語已，捨王而去。

### 佛本行集經摩尼婁陀品第五十九上

> 摩尼婁陀品 第五十九（上）

又時，世尊為諸比丘演說諸法，於時長老摩尼婁陀睡眠不覺。

爾時，佛告摩尼婁陀，作如是言：「摩尼婁陀！汝何於此法義之內，如是睡眠，汝於此事，深為不善。汝起莫睡！」從此已後，摩尼婁陀更不睡臥，正以多時，不得睡故，壞其肉眼，唯以天眼，觀世間色。

> その時、仏は摩尼婁陀（まにるだ）にこう告げられた。「摩尼婁陀よ、汝はなぜこの教えの意味を聞きながら、そのように眠るのか。それはまことに善くないことである。起きなさい、眠ってはならない。」 この後、摩尼婁陀は再び眠ることも横になることもせず、長い間眠りを得なかったために、その肉眼は損なわれてしまった。ただ天眼だけを用いて、この世のさまざまな姿を見るようになったのである。

爾時，世尊告比丘言：「汝諸比丘！於我聲聞諸弟子中，清淨梵行，最第一者，所謂摩尼婁陀是也。」

> その時、世尊は比丘たちに告げられた。「お前たち比丘よ、私の弟子である声聞たちの中で、清净な梵行を最もよく行う者は、かの摩尼婁陀である。」

又於一時，摩尼婁陀數數縫綻諸衣裳等，又時五指總持五針。

> また、ある時、摩尼婁陀（マハーカッチャーナ）は繰り返し衣を縫い繕い、時には五本の指で五本の針を一度に持ちました。

爾時，長老大目揵連詣向其所，而語之言：「摩尼婁陀！汝今共我遊行去來。」爾時，長老摩尼婁陀報目連言：「長老目連！且住且住！待我衣成。」

> その時、長老大目犍連（だいもくれん）が彼のところへ訪ねて行き、こう言いました。「摩尼婁陀（まにるだ）よ、今、私と一緒に遊行に出かけよう。」すると、長老師摩尼婁陀は目犍連にこう答えました。「長老师目連よ、しばらくお待ちください。私の衣ができ上がるのを待っていてください。」

爾時，目連復語長老摩尼婁陀：「汝今若以神通縫者，願速成就，若以今意所欲成者，亦願早成。」摩尼婁陀縫此衣時，其針綖脫，爾時長老摩尼婁陀，獨自唱言：「世間誰樂欲作功德？與我穿針。」

> その時、目連（もくれん）は長老の摩尼婁陀（まにるだ）にこう言いました。「あなたが今、神通力で衣を縫われるなら、どうか早く完成されますように。もし今の心のままに成し遂げたいと思うなら、その成就も早くありますように。」摩尼婁陀がこの衣を縫っているとき、その針から糸が抜けてしまいました。その時、長老の摩尼婁陀はひとりでこう唱えました。「この世の誰か、功徳を積みたいと願う者はおられないか。私のために針に糸を通してほしい。」

爾時，世尊獨在房內，攝心坐禪，乃以清淨天耳，聞此摩尼婁陀作如是語。聞是語已，譬如壯士屈申臂頃，即於本處，不現其身，往至長老摩尼婁陀，住於前已，取針而貫。

> その時、世尊はひとり部屋の中にいて、心を静めて坐禅しておられた。そして、清らかな天の耳によって、この摩尼婁陀がこのように語っているのを聞かれた。その言葉を聞かれた後、ちょうど力のある人が腕を屈めて伸ばすほどの短い間に、その場から姿を消され、長老の摩尼婁陀のもとへ赴かれた。その前に立たれてから、針を取って糸を通されたのである。

爾時，長老摩尼婁陀問言：「是誰為我穿針？」佛告之言：「摩尼婁陀！是我為汝貫穿針耳。」

> その時、長老の摩尼婁陀が尋ねました。「誰が私のために針に糸を通してくださったのですか？」仏はお答えになりました。「摩尼婁陀よ、それはこの私が、あなたのために針に糸を通したのです。」

爾時，一切諸比丘等，傳聞此語云道：「世尊為彼長老摩尼婁陀，以綖穿針。」既聞此語，各各思惟：「世尊猶尚為彼清淨梵行之人，佐助不辦，況復我等，何故默然不相助也？」因爾已後，諸比丘僧，有所作者，各各相助。

> その時、すべての比丘たちはこの言葉を聞いて、「世尊は、あの長老マニローダのために、糸を針に通して差し上げたのだ」と語り合った。この言葉を聞いて、それぞれが考えた。「世尊でさえ、あの清らかな梵行を修める人のために、できないことを助けられたのだ。ましてや我々が、どうして黙って助けないでいられようか」。それ以後、比丘たちは、何か為すべきことがあれば、互いに助け合うようになった。

時，諸比丘以此因緣，往詣佛所白言：「世尊！其彼長老摩尼婁陀，往於昔日種何善業？今得出家，受具足戒，得羅漢果。世尊復記言：『諸比丘！於我聲聞弟子之中，得淨天眼，最第一者，所謂長老摩尼婁陀比丘是也。』」

> そのとき、比丘たちはこの因縁について、世尊のもとへ参じて申し上げた。「世尊よ、あの長老マハー・モッガラーナは、かつてどのような善い業を積んだのでしょうか。今こうして出家し、具足戒を受け、阿羅漢の果を得ることができました。また世尊は『比丘たちよ、私の声聞弟子の中にあって、清らかな天眼を得て、最も優れている者、それは長老マハー・モッガラーナ比丘である』とおっしゃいました。」

作是語已，佛告一切諸比丘言：「汝諸比丘！我念往昔，過去久遠，超於無量阿僧祇劫，有佛出世，名曰然燈如來、應供、正遍知、明行足、善逝、世間解、無上士、調御丈夫、天人師、佛、世尊。彼佛世尊，為諸比丘，說法之時，種種讚歎天眼之事。

> このように仏がお説きになった後、仏はすべての比丘たちに告げられました。「あなたがた比丘たちよ。私はかつて、遠い昔、無量の劫を超えた遥か彼方の時代を思い起こす。その時、燃燈如来・応供・正遍知・明行足・善逝・世間解・無上士・調御丈夫・天人師・仏・世尊という名の仏がこの世に現れられた。その仏世尊は、比丘たちに法を説く際、天眼（天の目）の素晴らしさを様々に称賛されたのである。」

「爾時，有一居士之子，名曰大財，來集彼會，坐於眾內，聽說其法。彼居士子，既聽法已，作是思惟：『我今雖復不諮父母捨家出家，我今但可為未來世得天眼故，造諸善根。』作是念已，備辦脂油，得其百㪷，於然燈佛無上正真等正覺所，然燈供養，心起是願：『願我來世，值如是佛，彼佛說法，速得證解，於彼世尊聲聞弟子所有天眼，願我第一。』又發是願：『生生世世，不墮惡道。』爾時，然燈如來、應供、正遍知、明行足、善逝、世間解、無上士、調御丈夫、天人師、佛、世尊，告彼居士子大財言：『於未來世有佛，名曰釋迦牟尼多他伽多、阿羅訶、三藐三佛陀，十號具足，於彼世尊聲聞弟子，得天眼者，汝當第一。』」爾時，佛告諸比丘言：「汝等比丘！或有心疑，彼時然燈佛邊，大富居士子大財者？此即摩尼婁陀是也。」

> その時、一人の在家の息子がおりました。名を大財といいました。彼はその集まりに来て、大衆の中に座り、説法を聞きました。彼は法を聞き終えると、こう考えました。「私は今、父母に相談せずに家を出て出家することはできないが、未来の世で天眼を得るために、善い行いの種をまこう。」そう考えて、油を用意しました。百斗（ひゃくと）の油を集め、燃灯仏（ねんとうぶつ）の御前で灯明を捧げ、こう願いました。「どうか未来の世で、このような仏に出会い、その仏の説法をすぐに理解し、その仏の弟子たちの中で、天眼を得ることにおいて第一となりますように。」さらにこうも願いました。「生まれ変わっても、悪い道に落ちませんように。」その時、燃灯如来は、こう告げました。「未来の世に、釈迦牟尼という仏が現れる。その仏の弟子たちの中で、天眼を得る者として、あなたが第一となるであろう。」そこで仏は比丘たちに告げられました。「あなたがたは、かつて燃灯仏のそばにいた大財という在家の息子が誰であったか、心に疑問を持つかもしれない。彼こそ、この摩尼婁陀（まにるだ）である。」

爾時，佛復告諸比丘作如是言：「我念往昔，久遠之時，有一賊人，於闇夜中，行在小徑，欲為竊盜，至於半路，其鞋綱斷。

> その時、仏は再び比丘たちにこう告げられた。「私はかつて、遠い昔のことを思い出す。ある盗人が、暗い夜の中、小道を歩いていた。盗みを働こうとして、道半ばに至ったとき、彼の靴のひもが切れてしまった。」

「爾時，彼處有一辟支佛舍利塔，於其塔所，時有一人，然燈求福供養承事，而彼燈油，將欲盡滅。其賊至彼，見燈欲盡，為欲續彼斷鞋綱故，遂益其脂，又以箭鏃，挑出燈炷。爾時，彼燈還得明熾。

> その時、その場所に一人の辟支仏（びしぶつ）の舎利塔がありました。その塔のもとで、ある一人の人が灯りをともして福を求め、供養し、お世話をしていました。しかし、その灯りの油はまさに尽きようとしていました。そこへ盗人がやって来て、灯りが消えようとしているのを見ました。彼は、切れかかった沓（くつ）の綱を繋ぎ直すために、その油を足し、矢じりを使って灯芯を突き上げました。その時、その灯りは再び明るく燃え盛るようになりました。

「爾時，彼賊見燈明已，去邊不遠，續彼鞋綱。因彼明故，得見彼塔。見彼塔已，遂得心淨，得心淨已，發如是願：『此塔是誰？願我來世，當值此塔本體世尊，或勝此者，若彼世尊所說之法，願我聞已，速得知解，於彼世尊所有聲聞弟子之中，得天眼者，最為第一。又願當來，生生世世，不墮惡道。』」

> そのとき、その賊は燈明の光を見て、遠くない場所で自分の履物の紐を繕っていました。その明かりのおかげで、彼はその塔を見ることができました。塔を見たことで、心は清らかになり、清らかな心でこう誓いました。「この塔はどなたのものだろうか。どうか私が未来の世で、この塔の本尊である世尊に出会えますように。あるいはそれ以上の方に。もしその世尊が説かれる法があれば、どうか私がそれを聞いて、速やかに理解できますように。そしてその世尊の声聞の弟子たちの中で、天眼を持つ者として最も優れた者となりますように。また、これからの生生世世、悪道に堕ちることがありませんように。」と。

## 佛本行集經卷第五十九

> 仏本行集経 巻第五十九