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仏説救面然餓鬼陀羅尼神呪経 (佛說救面然餓鬼陀羅尼神呪經)

「佛說救面然餓鬼陀羅尼神呪經」について

唐 · 底本の訳者:實叉難陀

1,130 字 · 約 4 分

『仏説救面然餓鬼陀羅尼神呪経』は、唐代の高僧、実叉難陀によって漢訳された重要な仏教経典です。この経は密教経典に属し、主に、餓鬼道の衆生を救うために仏陀が説かれた陀羅尼神呪について述べています。その目的は、餓鬼が苦しみから脱し、解脱を得られるよう助けることにあります。経中には、面然餓鬼を救済する法門が詳しく記されており、咒文を唱えることや飲食を施すことなどの修行方法が含まれています。これは、仏教の慈悲をもって世を済度する精神を体現するものです。この経典は漢伝仏教において重要な位置を占めており、特に盂蘭盆会などの追善供養の法要でよく読誦されます。仏教の餓鬼信仰と密教の修持を研究する上で重要な文献です。唐代の著名な訳経僧である実叉難陀によるこの訳本は、言語が精確で広く流布し、後世に深い影響を与えました。


佛說救面然餓鬼陀羅尼神呪經一卷

仏説救面然餓鬼陀羅尼神呪経

唐于闐三藏實叉難陀譯

唐于闐三藏実叉難陀訳

爾時,世尊在迦毘羅城尼俱律那僧伽藍所,與諸比丘,并諸菩薩、無數眾生周匝圍繞,而為說法。

その時、世尊はカピラ城のニグローダ僧院におられ、多くの比丘たち、菩薩たち、そして無数の人々に囲まれながら、説法をしておられた。

爾時,阿難獨居淨處,一心計念。即於其夜三更之後,見一餓鬼,名曰「面然」,住阿難前,白阿難言:「却後三日,汝命將盡,即便生此餓鬼之中。」是時,阿難聞此語已,心生惶怖,問餓鬼言:「我此災禍,作何方計,得免斯苦?」爾時,餓鬼報阿難言:「汝於晨朝,若能布施百千那由他恒河沙數餓鬼,并百千婆羅門及仙人等,以摩伽陀國斗,各施一斗飲食,并及為我供養三寶,汝得增壽,令我離於餓鬼之苦、得生天上。」

その時、阿難はひとり静かな場所にいて、心をひとつに集中して思惟していました。そして、その夜の三更が過ぎたころ、一人の餓鬼が現れました。名を「面然」といい、阿難の前に立ってこう言いました。

「あと三日で、あなたの命は尽きようとしています。やがてあなたは、この餓鬼の世界に生まれることになるでしょう。」

阿難はこの言葉を聞いて、心に恐怖が生じ、その餓鬼に尋ねました。

「私がこの災いを免れるためには、どのような方法があるのでしょうか。」

すると、餓鬼は阿難に答えました。

「あなたは明朝、百千那由他ものガンジス河の砂の数ほどの餓鬼たち、そして百千のバラモンや仙人たちに施しをしてください。マガダ国の斗で、それぞれ一斗の飲食を施しなさい。そして、私のためにも三宝に供養してください。そうすれば、あなたは寿命を延ばし、私は餓鬼の苦しみから離れて天上に生まれることができるでしょう。」

阿難見此面然餓鬼,身形羸瘦、枯燋極醜、面上火然、其咽如針、頭髮蓬亂、毛爪長利,身如負重,又聞如是不順之語,甚大驚怖,身毛皆竪。即從座起,疾至佛所,五體投地,頂禮佛足,身心戰慄,而白佛言:「救我!世尊!救我!善逝!過此三日,命將終盡。昨夜見一面然餓鬼,而語我言:『汝於三日,必當命盡,生餓鬼中。』我即問言:『以何方計,得免斯苦?』餓鬼答言:『汝若施於百千那由他恒河沙數餓鬼,及百千婆羅門并諸仙等飲食,汝得增壽。』世尊!我今云何得免此苦?」

阿難はこの「面然」の餓鬼を見た。その身形は痩せ衰え、枯れ果てて極めて醜く、顔の上では火が燃え盛り、その喉は針のように細く、髪の毛は蓬のごとく乱れ、毛や爪は長く鋭く尖り、身には重いものを背負っているかのようであった。また、このような不吉な言葉を聞いて、非常に恐れおののき、身の毛がよだつ思いであった。

そこで、すみやかに座を立って、急いで仏の御所に赴き、五体投地して仏の足に頭を礼し、身心ともに震え戦きながら、仏に申し上げた。

「わたしを救ってください、世尊よ! わたしを救ってください、善逝よ! この三日を過ぎれば、わたしの命は尽きてしまおうとしております。昨夜、一人の面然の餓鬼を見ましたが、その餓鬼がわたしにこう言いました。『あなたは三日のうちに、必ず命が尽きて、餓鬼の世界に生まれ落ちるであろう。』そこでわたしは尋ねました。『どのような方法をもってすれば、この苦しみを免れることができるのでしょうか。』餓鬼は答えました。『あなたがもし、百千那由他ものガンジス河の砂の数ほどの餓鬼たち、および百千のバラモンと諸々の仙人たちに飲食を施すならば、あなたは寿命を延ばすことができるであろう。』世尊よ、わたしは今、どのようにすればこの苦しみを免れることができるのでしょうか。」

爾時,世尊告阿難言:「汝今勿怖!有異方便,令汝得施如是餓鬼、諸婆羅門及仙等食,勿生憂惱。」

その時、世尊は阿難に告げて言われた。「あなたは今、恐れることはありません。別の善巧な方便があります。それによって、あなたはこのような餓鬼や、バラモンたち、仙人たちに食べ物を施すことができるでしょう。どうか憂い悩むことはありません。」

佛告阿難:「有陀羅尼,名曰『一切德光無量威力』。若有誦此陀羅尼者,即成已施俱胝那由他百千恒河沙數餓鬼,及六十八俱胝那由他百千婆羅門并諸仙等前,各有摩伽陀斗四斛九斗飲食。」

仏は阿難に告げた。「陀羅尼があり、その名を『一切徳光無量威力』という。もしこの陀羅尼を唱える者があれば、すでに無数の餓鬼(がき)——河の砂の数ほどもいる——や、六十八の無数のバラモンや仙人たちの前に、それぞれマガダ国の斗(と)で四斛九斗(こくと)の飲食を布施したのと同じ功徳を得るであろう。」

佛告阿難:「我於前世曾為婆羅門時,於觀世音菩薩及世間自在德力如來所,受此陀羅尼。我當以此陀羅尼力,便得具足施於無量無數餓鬼及婆羅門并仙等食,以我施諸餓鬼食故,捨離此身,得生天上。阿難!汝今受持此陀羅尼,當自護身。」

仏はアーナンダに告げられた。「私は前世でバラモンであった時、観世音菩薩と世間自在徳力如来のもとで、この陀羅尼(真言)を受けた。私はこの陀羅尼の力によって、無数の餓鬼やバラモン、仙人たちに食べ物を施すことができた。その布施の功徳により、この身を捨てて天上に生まれることができたのだ。アーナンダよ、今あなたはこの陀羅尼を受持し、自らの身を守りなさい。」

即說呪曰:

では、呪文を説きます。

「那麼 薩縛(無可反,下同)怛他揭多(去聲呼之)縛路枳帝(一)三(上聲,下同)跋(鞞楬反,下同)囉 三跋囉(二)虎吽(二合)(三)」

「さて、サルヴァ(無可反、以下同様)タターガタ(去声で読む)ヴァロキテ(一)サン(上声、以下同様)バ(鞞楬反、以下同様)ラ サンバラ(二)フーム(二合)(三)」

佛言:「阿難!若欲作此施食法者,先取飲食,安置淨盤器中,誦此陀羅尼呪,呪食七遍,於門內立,展臂戶外,置槃淨地,彈指七下。作此施已,於其四方,有百千俱胝那由他恒河沙數餓鬼,於一一餓鬼前,各有摩伽陀斗四斛九斗飲食。如是鬼等,遍皆飽滿。是諸餓鬼,喫此食已,悉捨虛身,盡得生天。」

仏陀は告げられました。「阿難よ、もしこの施食の行を修したいと思うならば、まず食べ物や飲み物を取り、清らかな皿や器に盛りなさい。そしてこの陀羅尼の呪文を誦え、その食べ物に七回呪文をかけなさい。その後、門の中に立ち、腕を戸外に差し伸べ、皿を清らかな地面に置き、指を七回鳴らしなさい。この施しを行うならば、その四方に、百千に及ぶ無数の数え切れないほどの餓鬼たちが現れます。そして、それぞれの餓鬼の前に、摩伽陀国の斗で四斛九斗に相当する食べ物が現れます。これらの餓鬼たちは、すべて満ち足りて飽きることでしょう。これらの餓鬼たちは、この食べ物を食べ終えたならば、その虚ろな姿を全て捨て去り、すべて天に生まれ変わることを得るのです。」

復言:「阿難!若比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,若能常誦此陀羅尼并奉飲食,即為具足無量功德,命得延長;即成供養百千俱胝如來功德,顏色鮮潔、威德強記;一切非人、步多鬼等,夜叉、羅剎,并諸餓鬼,皆畏是人,心不忍見。是人即為成就具足大力勤進。」

さらに言う。「阿難よ。比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷(在家の男女の信者)が、この陀羅尼を常に唱え、供物の飲食を捧げるならば、その人は無量の功徳を成就し、寿命が延びるであろう。すなわち、百千の如來(仏陀)を供養するのと同じ功徳を得て、顔色は清らかに輝き、威徳とすぐれた記憶力を備えるであろう。すべての非人(人間でないもの)、歩多鬼(餓鬼の一種)など、夜叉、羅刹、そして飢えた鬼たちも、この人を恐れ、見ることさえ耐えられないであろう。この人は、大力と精進を完全に成就した者となるのである。」

復言:「阿難!若欲施婆羅門及仙食者,當取飲食,滿置鉢中,誦此陀羅尼呪,呪食七遍,瀉流水中。具足奉獻無量俱胝百千恒河沙數婆羅門及諸仙等,如天飲食。其婆羅門并仙人等,喫此食已,諸根具足、圓滿吉祥,各發其願,讚歎施人:『其施食人,心得清淨,而便疾證梵天威德,常修淨行,具足成就供養百千俱胝恒河沙數如來功德,於諸怨敵而常得勝。』

また、阿難よ、もし婆羅門や仙人に施しをしようと思ったならば、食べ物と飲み物を取り、鉢に満たし、この陀羅尼の呪文を唱え、その食べ物を七度呪ってから、流水の中に流しなさい。そうすれば、無量の百千俱胝のガンジス河の砂の数ほどの婆羅門や仙人たちに、天の食べ物のように十分に捧げられるのです。その婆羅門や仙人たちは、この食べ物を食べた後、すべての感覚器官が完全にそろい、円満に吉祥であり、それぞれ願いを発して、施した人を賛嘆します。「食べ物を施した人は、心が清らかになり、すぐに梵天の威徳を証得し、常に清らかな行いを修め、百千俱胝のガンジス河の砂の数ほどの如来の功徳を完全に成就し、すべての怨敵に対して常に勝利を得るでしょう。」と。

「若比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,若欲供養一切三寶,應當具辦香、華、飲食,誦此陀羅尼呪,呪所施食及香、華等二十一遍,供養三寶。此善男子、善女人等,具足成就諸天妙供及無上供,尊重、讚歎一切如來剎土三寶,諸佛憶念、稱揚讚歎,諸天擁護。」

比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷の方々が、もし全ての三宝を供養したいと思われるなら、香、花、飲食をきちんと用意し、この陀羅尼咒を唱え、供える食べ物や香、花などに、この咒を二十一遍唱えてから、三宝に供養するべきです。このような善男子、善女人たちは、天人のすぐれた供え物や、この上ない供養を完全に成就し、すべての如来の国土における三宝を尊敬し、讃嘆します。諸仏は彼らを心に留め、称え、讃嘆し、天人は彼らを守り護ります。

佛言:「汝去,阿難!當自護身。并及廣為諸眾生說,令諸眾生成就具足無量功德,所生之世常值百千俱胝諸佛。」

佛は言われた。「去りなさい、阿難よ。自らの身を護りなさい。そして、広くすべての衆生のためにも説きなさい。彼らをして、無量の功徳を具足し成就せしめなさい。そうすれば、生まれ出る世々において、常に百千という無数の仏に出会うであろう。」

佛說救面然餓鬼陀羅尼神呪經

仏説救面然餓鬼陀羅尼神呪経


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