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仏説七倶胝仏母准提大明陀羅尼経 (佛說七俱胝佛母準提大明陀羅尼經)

「佛說七俱胝佛母准提大明陀羅尼經」について

唐 · 底本の訳者:金剛智

6,582 字 · 約 22 分

仏説七倶胝仏母准提大明陀羅尼経は、唐代の高僧・金剛智によって漢訳された重要な密教経典であり、仏教密宗の重要な典籍の一つです。この経典は主に准提仏母の修行法門を説き、その核心は准提陀羅尼(真言)とその功徳利益にあります。この真言を唱えることで、災いを除き、障りを取り払い、福徳と智慧を増すことができると強調されています。金剛智は開元三大士の一人として、この経典を中国にもたらし、漢伝密教の発展に深遠な影響を与えました。准提法門は中国や日本などで広く伝わり、顕教・密教の双方から尊ばれる優れた修行法と見なされています。特に禅宗と浄土宗において重視され、仏教徒の日常的な修行における重要な経典の一つとなっています。


佛說七俱胝佛母准提大明陀羅尼經

佛説七俱胝佛母准提大明陀羅尼經

唐天竺三藏金剛智譯

唐天竺三藏金刚智译

如是我聞:

このように私は聞きました。

一時薄伽梵在名稱大城祇樹給孤獨園。爾時世尊思惟觀察,愍念未來諸眾生故,說過去七俱胝准提如來等佛母准提陀羅尼,乃至我今同說。即說大明曰:

そのとき、世尊は名称大城の祇樹給孤独園にいました。世尊は深く考え、未来のすべての衆生を慈しみながら、過去の七千万の准提如来たちの仏母である准提陀羅尼を説かれました。そして、「今、私も同じくこれを説く」とおっしゃって、次の大いなる真言を説かれました。

「娜麼颯哆南(去音,下同)(一)三藐三勃陀(去音)俱(去音)胝(上音)南(二)怛姪(停也反)他(三)唵(四)折隷(五)主隷(六)准提(七)莎嚩(二合)訶(八)」
「若有苾芻、苾芻尼、鄔波索迦、鄔波斯迦,受持讀誦此陀羅尼,滿九十萬遍,無量劫來五無間等一切諸罪悉滅無餘,所在生處皆得值遇諸佛菩薩,所有資具隨意充足,無量百生常得出家。若是在家菩薩,修持戒行堅固不退,速得成就無上菩提,恒生天上,常為諸天之所愛敬亦常守護。若下生人間,當為帝王家子或貴族家生,其家無有災橫病苦之所惱害,不墮三惡道趣,諸有所作無不諧偶,所出言教人皆信受。誦此陀羅尼滿十萬遍者,得見聲聞、緣覺、菩薩、諸佛。若有重罪不得見者,更誦滿十萬遍,即境界中吐出黑飯,或見昇於宮殿、或登白山及上樹,或見大池旋水,或騰空自在,或見天女與妙言辭,或見大集會中聽說妙法,或見拔髮自身剃頭,或喫酪飯飲白甘露,或渡大海或浮大河,或昇師子座或見菩提樹,或上船或見沙門,或著白衣黃衣以衣籠覆頭,或見日月或見童男女,或見自身上有乳樹或昇花果樹,或見黑丈夫口中吐出火焰怖走而去,或見惡馬水牛狀似相鬪退失而走,或見自食乳粥,或見有香氣白花。若見如上相者,即知罪滅。若有五逆罪業重不得見如上相者,應當更誦滿七十萬遍,決定得見如前相貌。

もし比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷が、この陀羅尼を受け持って読み誦すること九十萬遍に満てば、無量劫の昔から犯してきた五無間業などのあらゆる罪はことごとく消え去って何も残りません。生まれるところどころで必ず諸仏や菩薩に出会うことができ、生活に必要なものはすべて思いのままに満ち足り、数えきれないほどの多くの生において、常に出家の身を得ることができます。もし在家の菩薩であるならば、戒めを守り修行を固く保ち退くことがなければ、速やかに無上の悟りを成就し、常に天上に生まれて、いつも諸天の衆に敬愛され、守り護られるでしょう。もし人間界に生まれ落ちるならば、帝王の家の子や貴族の家に生まれ、その家には災いや横難、病の苦しみによる悩みや害がなく、三悪道に堕ちることもありません。何をなそうとしてもすべてがうまく調い、発する言葉は人々みな信じ受け入れます。この陀羅尼を十万遍誦えた者は、声聞・縁覚・菩薩・諸仏を見ることができます。もし重い罪があって見ることができないなら、さらに十万遍誦えなさい。するとその境地の中で、黒い飯を吐き出すのを見たり、宮殿に昇るのを見たり、白い山に登るのや木によじ登るのを見たり、大きな池の水が渦巻くのを見たり、空に自在に飛び上がるのを見たり、天女が美しい言葉をかけてくるのを見たり、大いなる集いの場で妙法を聞くのを見たり、自分の髪を抜いて頭を剃るのを見たり、酪の飯を食べ白い甘露を飲むのを見たり、大海を渡るのや大河に浮かぶのを見たり、獅子の座に昇るのや菩提樹を見るのを見たり、船に乗るのや沙門を見るのを見たり、白い衣や黄い衣を身にまとい衣で頭を覆うのを見たり、日月を見るのや童子・童女を見るのを見たり、自分の身に乳の木や花果の木が生えるのを見たり、黒い男が口から炎を吐き出して恐れ走り去るのを見たり、悪い馬や水牛が闘う様子で退いて走るのを見たり、自分の乳粥を食べるのを見たり、香りのある白い花を見るのです。もし上のような相を見たならば、自分の罪が消えたと知りなさい。もし五逆の重い罪業があって上のような相が見えないならば、さらに七十萬遍誦えるべきです。そうすれば必ず先のような相を見ることができるでしょう。

「復次我今說此陀羅尼功德所作之事。若於佛像前、或於塔前、若清淨處,以瞿摩夷塗地而作四肘方曼茶羅。復以花香幡蓋、飲食燈明燭火,隨力所辦依法供養。若欲求願,先須念誦加持香水,散於八方上下結界。既結界已,於曼茶羅四角及其中央皆各置一香水之瓶。行者於西面向東方,胡跪念誦一千八十遍,其香水瓶即便自轉,隨意東西任以高下。

さて、われ今この陀羅尼の功徳によって成し遂げられる事業を説こう。もし仏像の前、あるいは塔の前、または清らかな場所において、牛糞をもって地に塗り、四肘の方の曼荼羅を造るがよい。さらに花や香、幢幡や蓋、飲食、灯明、ろうそくの火などを、自分の力に応じて法のとおりに供養する。もし願いを求めたいならば、まず陀羅尼を唱えて香水を加持し、八方の上下に散じて結界するがよい。結界し終えたならば、曼荼羅の四隅とその中央に、それぞれ一瓶の香水を置く。行者は西に向かい、東に向かって跪き、陀羅尼を千八十遍唱えるならば、その香水瓶は自然と回転し、思いのままに東西へ高低を任せるであろう。

「或以淨瓦鉢燒香熏之,內外塗香,盛滿香水并好香花置曼茶羅中,依前瓶法而作念誦,其鉢則轉與瓶無異。

あるいは、清めた瓦の鉢に香を焚いて燻し、内外に塗香を施し、香水と良い香りの花を満たして曼荼羅の中央に置き、先ほどの瓶の作法に従って念誦すれば、その鉢は瓶と同じ働きを持つようになる。

「若欲得知一切成就不成就事,即燒香發願啟白聖者,願決疑心。若右轉即知成就,左即不成就。

もし全ての成就する事柄と成就しない事柄を知りたいと思ったなら、お香を焚いて願いを立て、聖なる方々に告白し、疑いの心を晴らしてくださるよう願いなさい。もし香の煙が右に回るなら、成就すると知りなさい。左に回るなら、成就しないと知りなさい。

「又取好花念誦一百八遍,遣一童子洗浴清淨著新淨衣,以香末塗手,捧花掩面。復以自手更取別花,念誦一遍一擲童子身上,童子即悶,善惡皆說,隨意舞笑、起坐來去。

また、美しい花を取って、一百八回念誦しなさい。一人の童子を清めの湯で洗い清め、新しい清らかな衣を着せ、香りの粉を手に塗らせ、花を捧げて顔を覆わせなさい。そして自分の手で別の花を取り、一度念誦するごとに一つを童子の体に投げなさい。童子はすぐに意識がもうろうとし、善悪をすべて語り、思いのままに舞い、笑い、立ち上がったり座ったり、行ったり来たりするでしょう。

「或於淨潔鏡面,以好花念誦一百八遍,散置鏡上,使者即現鏡中。

あるいは清らかな鏡の面に、美しい花を用いて一百八回の念誦を行い、その花を鏡の上に散りばめると、使者が鏡の中に現れるであろう。

「復以前法,更取好花散鏡面上,即有善惡相自現鏡中。或以朱砂或以香油塗大母指甲(其香油以穌摩那花浸胡麻油中是),念誦一百八遍,即現天神及僧菩薩佛等形像。若心有所疑三世中事,一一請問,皆知善不善,即大母指上皆自現。

また、前の方法に従い、より良い花を取って鏡の上に散らすと、善悪の相が自然に鏡の中に現れる。あるいは、朱砂(しゅしゃ)や香油を母指(おやゆび)の爪に塗る。その香油は、スマナ花を胡麻油に浸して作ったものである。念誦(ねんじゅ)を百八回行うと、天神や僧侶、菩薩、仏などの姿が現れる。もし心に疑いがあって、過去・現在・未来の三世のことを尋ねたいなら、一つ一つ問いかけると、善悪がすべて分かる。それはすべて母指の上に自然と現れるのである。

「若人卒得惡病,以石榴枝、白茅香草等,念誦鞭拂之即愈。

ある人が突然、重い病気にかかったとき、ざくろの枝や白い茅の香草などを使って、経文を唱えながらその枝で払えば、すぐに治る。

「或以茅草置酥中,念誦七遍擲著火中燒之,令烟熏病人,即除愈。

または茅(ちがや)の草を酥(酥油)の中に入れ、七回念誦してから火の中に投じて焼き、その煙で病人を薫くならば、たちまち病が除かれ治るであろう。

「或取童女所槎之線,念誦一遍作一結,如是滿二十一結,與病人小男女等項上繫著,惡魔鬼魅等病皆得除瘥。

或いは、童女がより糸(よりいと)を取って、念誦(ねんじゅ)を一辺(いちべん)すれば一つの結び目(むすびめ)を作る。このようにして二十一個(にじゅういっこ)の結び目を満たし、病人(びょうにん)の子供や幼い者(おさないもの)などの首(くび)に繫(つな)ぎ付けるならば、悪鬼(あくき)や魔魅(まみ)などの病(やまい)はすべて除かれ、治(なお)るのである。

「或以白芥子置酥中,取芥子少許,念誦一遍一擲火中,如是二十一度,病即除愈。

または白芥子を酥(バター)の中に入れ、その芥子を少し取り、念誦(お経を唱えること)を一度するごとに一つ火の中に投じる。このようにして二十一度行えば、病はすぐに癒える。

「又以瞿摩夷塗地作曼茶羅,以炭畫地作彼形,石榴等杖鞭之,彼鬼啼泣求自走去不敢更來。或以銅賓鐵木等作金剛杵,置病人邊念誦,以杖打,亦即奔走。

また、牛糞を地面に塗って曼荼羅を作り、炭で地面にその形を描き、石榴などの枝でそれを打つと、その鬼は泣き叫んで自ら去り、二度と戻ってこない。あるいは銅や鉄や木などで金剛杵を作り、病人のそばに置いて念誦し、杖で打てば、それもまたすぐに逃げ去る。

「復有一法。若有人被鬼所著,復身在遠處不能自來,或行者不能自去,應取楊枝念誦一百八遍,遣人將去,彼云:『汝住汝去,某乙遣將此杖鞭汝。汝若不去,損汝無疑。』若不去,鞭之即去。

また、一つの方法があります。もし人が鬼に取り憑かれ、その人が遠くにいて自分で来られない場合、または行者がその人のもとへ行けない場合には、楊枝(やなぎの枝)を取って、一百八回、真言を唱えなさい。そして、その枝を人に託して持って行かせ、こう言いなさい。「あなたはその場に留まりなさい。あなたは行きなさい。某(なにがし)がこの杖を送って、あなたを打たせたのです。あなたが去らないならば、必ず害を受けるでしょう。」それでも去らないならば、その杖で打てば、去るでしょう。

「復有一法。若在路夜行,念誦不闕,無有賊盜及虎狼惡魅鬼等怖畏難處。持心念誦并作護身,彼等諸難即皆自滅,或發菩提心或生怖畏。或有言說心求免離,若被執縛,即自解脫。

また一つの法がある。もし夜道を行くときに、念誦を怠らず続ければ、盗賊や虎や狼、悪い霊や鬼などの恐ろしい難に遭うことはない。心を保って念誦し、身を守る行を行えば、それらの難はすべて自然に消え去る。ある者は菩提心を起こし、ある者は怖れを生じる。あるいは言葉を発して逃れようと願い、もし捕らえられ縛られても、たちどころに自ら解け離れる。

「若欲渡江河大海,水中所有龍黿等畏,念誦亦如前法,即得不怖。

もし川や海を渡ろうとする時、水の中にいる龍や大きな亀などが恐ろしく感じられたなら、その時も同じように、先ほど述べた方法で心を込めて唱えるならば、すぐに恐れずにいられるでしょう。

「或被蛇咬,即遣彼人圍繞念誦人數匝,即愈。

蛇に噛まれたなら、その人を連れて行き、周りで経を唱える者たちに数回囲ませれば、すぐに治る。

「或患丁瘡癰節癬漏,取熏陸香、淨土,水相和,念誦二十一遍,塗上即愈。

あるいは、できもの(丁瘡)、はれもの(癰)、できもの(節)、皮膚病(癬)、ただれ(漏)に悩む人がいたなら、薰陸香(くんろくこう)と呼ばれる香り高い樹脂を、清らかな水と混ぜ合わせ、真言を二十一回となえて、それを患部に塗れば、すぐに治るでしょう。

「或復國土水旱不調、牛馬畜等疫毒流行,應以油麻、大麥、粳米、粟豆、酥蜜乳酪白乳木諸雜香等,皆置一邊燒香發願,為一切眾生除去災難。即作手契護身想念,取前諸物念誦加持,擲著火中燒之。如是七日,日別三時作法,時別一千八十遍,即得滿願,一切安樂、一切三寶悉皆護助,亦能成就一切大願。

また、もし国土において水害や干ばつが起こり、牛馬などの家畜に疫病が流行するならば、ゴマ油、大麦、粳米、粟豆、酥蜜、乳酪、白乳木、さまざまな香などを用意し、それらを一か所に置いて香を焚き、心を込めて祈願し、すべての生きとし生けるものの災難を取り除くために願いを立てます。そして手に印を結び、身を護る思いを抱き、先ほどの品々を取り出して、経文を唱えながら加持し、火の中に投じて焚きます。このように七日間、毎日三回の作法を行い、そのたびに一千八十遍を唱えるならば、必ず願いが叶い、すべてが安楽になり、すべての三宝が守護し助けてくれます。また、すべての大きな願いも達成することができるのです。

「若欲降伏諸大鬼神見即心伏,取舍利骨七粒,於白琉璃椀中盛著,取醍醐半升亦盛著椀中。於白月十五日夜,香臺前及窣堵波塔前泥一二肘方曼茶羅,置椀於中,取好花供養。西面著一香鑪燒安悉香,馺馺念誦,其椀中舍利當放光或生出舍利。時行者持香爐發願禮拜,即出取舍利,盡飲取醍醐。其舍利盛一琉璃瓶中,以五色綵囊盛之頭戴,即無量俱胝佛常逐行者,諸鬼神等自然降伏。作法時一日一夜不食。

もし諸々の大鬼神を降伏させたいと望むなら、ただちにその心は伏するであろう。舍利の骨七粒を取り、白琉璃の椀の中に納めよ。また醍醐半升を取り、同じく椀の中に盛れ。白月の十五日の夜、香台の前や卒塔婆(そとば)の塔の前に、一、二肘の壇(曼荼羅)を塗り作り、その中に椀を置き、良い花を取りて供養せよ。西側に香炉を一つ置き、安悉香(あんじつこう)を焚き、静かに念誦し続けよ。するとその椀の中の舍利が光を放つか、あるいは新たに舍利を生じるであろう。その時、行者の僧は香炉を取り、発願して礼拝し、すぐに舍利を取り出し、醍醐をすべて飲み干すがよい。その舍利は一つの琉璃瓶に納め、五色の綵の袋に入れて頭に戴くならば、無量の俱胝(くてい)の仏が常に行者のそばに従い、諸々の鬼神などは自然に降伏するであろう。この作法を行う時は、一日一夜、食事を絶つこと。

「若求富饒,以粳米、油麻置酥酪中,手把少許發願念誦七遍,擲著火中燒之。隨力七日乃至七七日,即如其願。若求子,於樺皮葉上書此陀羅尼并畫童子,以紫綵裹之,念誦一千八十遍安著髻中即孕。

もし富貴を求めるなら、粳米(うるち米)と油麻(ごま)を酥酪(バターやヨーグルト)の中に入れ、手で少量を取り、願いを込めて真言を七回唱え、火の中に投じて焼きなさい。力に応じて七日間、あるいは四十九日間続ければ、その願いは叶うでしょう。

もし子宝を求めるなら、白樺の樹皮の葉にこの陀羅尼を書き、童子の絵も描きなさい。それを紫の布で包み、真言を千八十回唱えてから、髪の結い目に納めれば、やがて妊娠するでしょう。

「若欲他敬念者,稱彼前人名字,念誦本部一千八十遍,即得敬念。

もし、他人から敬われ、慕われたいと望むなら、その相手の名前を唱え、自分の本尊の真言を一千八十遍念誦すれば、必ず敬われ、慕われるようになるでしょう。

「若夫不樂婦,取淨瓶盛滿香水,別置淨處,以瞿摩夷塗作曼茶羅,念誦一百八遍。如是七瓶皆作此法。於淨處以香花為道場,取瓶內香水洗浴,夫即愛樂亦得有孕。婦不樂夫亦如前法。

もし、夫が妻を愛さないならば、清らかな瓶に香水を満たし、清らかな場所に別に置き、牛糞を塗って曼荼羅を作り、一百八回念誦しなさい。このように七つの瓶すべてでこの行を行いなさい。清らかな場所で香や花をもって道場とし、瓶の中の香水を取り出して浴びるならば、夫はすぐに愛情を持つようになり、また妊娠することもある。妻が夫を愛さない場合も、同じように前述の方法で行いなさい。

「若欲降伏捨覩嚧,取一劫波羅,香湯淨洗浴。取黃丹和酥,塗著劫波羅上,使遍塗一小曼茶羅,置中然五盞酥燈,布於四角并中心。稱前那摩念誦,一稱一誦加持白芥子。曼茶羅上著一盞乳,供養此劫波羅一易云:『為我取彼質多來。』彼即質多褥佉欲母馱,彼捨覩嚧即伏。實莫令盡,盡即累劫障道。

もし「捨睹嚧(しゃとろ)」を降伏させたいなら、一つの「劫波羅(こうはら)」を取り、香湯で清めて洗い浴びせなさい。黄丹(おうたん)と酥(そ)を混ぜて、劫波羅の上に塗り、小さな曼荼羅を一つ敷き、その中央に酥の灯明を五盏(さん)灯し、四隅と中心に置きなさい。先ほどの「那摩(なま)」を唱えながら、一度唱えるごとに一度、白芥子(しろけし)を加持しなさい。曼荼羅の上に乳(ちち)を一盏(さん)置き、この劫波羅に供養してこう言いなさい:「我のために、あの質多(しった)を取って来よ。」すると、その質多褥佉(しったにょくこ)は母馱(もだ)となり、その捨睹嚧はたちまち降伏するであろう。決して完全に絶えさせてはならない。絶えさせれば、累劫にわたって道を障げることになるであろう。

「若欲求聰明,取石菖蒲、牛黃各半兩,擣作末,以酥和,於佛前作曼茶羅,念誦五千遍服之,即得聰明若。

もし聪明(知恵)を得たいと願うならば、石菖蒲と牛黄を各半両(約15グラム)取り、細かく砕いて粉末にし、酥(バター)と混ぜ合わせます。それを仏前で曼荼羅(供え物の場)を設け、この教えを五千回唱えてから服用すれば、すぐに知恵が得られるでしょう。

「欲得見一切鬼神,取牛黃念誦,令煙火出,即塗目并服之即見。

鬼神を見たいと思うなら、牛黄を取り、念誦しながら煙を出し、その煙を目に塗り、また飲めば、見えるようになるだろう。

「復有一法。於大海邊或河渚間沙潬之上,以塔形像印印砂潬上,為塔形像念誦一遍印成一塔,如是數滿六十萬遍,即得覩見聖者觀自在菩薩之像,或見多羅菩薩、金剛藏菩薩,隨其心願皆得滿足,或見授與仙神妙藥,或見授與菩提之記,或現前問來,隨乞願皆得菩薩等位。

さらに一つの法がある。大海の辺りや川の中洲の砂浜で、塔の形をした像を砂の上に押し印し、一つの塔を押すごとに一遍ずつ念誦する。このようにして数えること六十万遍に達すれば、聖者・観自在菩薩の姿を拝することができる。あるいは多羅菩薩や金剛蔵菩薩を拝することもでき、心に願うままにすべて満たされる。あるいは仙神の妙薬を授けられたり、菩提の記別を与えられたりする。あるいは目の前に現れて問いかけられ、願いのままに菩薩の位を得ることができる。

「復有一法。右繞菩提樹像行道,念誦滿一百萬遍,即見佛菩薩羅漢為其說法。意欲隨菩薩即得隨從,所求如願。乃至現身成大呪仙,即得往詣十方淨土,歷事諸佛得聞妙法。復有一法。若乞食時常持此陀羅尼,不為惡人惡狗等類之所侵害,乞食易得。

さらに一つの法があります。菩提樹の像の周りを右に回って歩きながら、念誦を満百万遍行えば、すぐに仏・菩薩・羅漢がその人のために説法するのを目の当たりにします。菩薩に従いたいと思えば、すぐに従うことができ、求めることはすべて願いのままにかなえられます。さらには現身のまま大いなる呪仙となり、十方の浄土に赴き、諸仏に仕えて妙法を聞くことができます。

また一つの法があります。托鉢の時に常にこの陀羅尼を唱えていれば、悪人や悪い犬などの類に害されることはなく、托鉢の食物も得やすくなります。

「復有一法。若在塔前或佛像前或舍利塔前,誦持此陀羅尼三十萬遍,復於白月一日至十五日設大供養,一日一夜不食,正念誦時得見金剛藏菩薩,即將是人往自宮中。

また一つの方法がある。塔の前、仏像の前、または舎利塔の前で、この陀羅尼を三十万回唱えなさい。そして、白月の一日から十五日までの間、盛大な供養を設け、一日一夜食べずに、心を集中して唱えるならば、金剛蔵菩薩に出会うことができるでしょう。その菩薩は、この人を自分の宮殿へと連れて行ってくださいます。

「復有一法。若有王難被繫閉枷鎖禁其身者,誦此陀羅尼即得解脫。

また、一つの法があります。もし王の難にあって、体を縛られ、鎖や枷(かせ)で閉じ込められることがあっても、この陀羅尼(だらに)を唱えれば、すぐに解脱(げだつ)を得ることができます。

「復有一法。若於轉法輪塔前,或佛生處塔前,或佛從忉利天下寶階塔前,或舍利塔前,於如是等諸塔之前,念誦右繞滿七七日,即見阿鉢羅是多菩薩及呵利底菩薩,隨其所願皆悉滿足。若須仙藥即便授與,復為說法示菩提道。若有誦此陀羅尼者,乃至未坐道場,一切菩薩為其勝友。又此准提大明陀羅尼,諸佛菩薩所說,為利益一切眾生無邊菩提道場故。若有薄福眾生,無有少善根者、無有根器之者、無有菩提分者,是人若得聞此准提大明陀羅尼,若讀一遍即得菩提分根器芽生,何況誦持常不懈廢,由此善根速成佛種,無量功德皆悉成就,無量眾生遠離塵垢,決定成就阿耨菩提。」

また、一つの法があります。転法輪塔の前、あるいは仏が生まれた場所の塔の前、あるいは仏が忉利天から宝の階段を下りた塔の前、あるいは舎利塔の前など、これらの諸塔の前で、念誦しながら右に回って満七七日(四十九日)行うならば、まもなく阿鉢羅是多菩薩と呵利底菩薩を見ることができ、その願いに応じてすべて満たされるでしょう。もし仙薬が必要ならば、すぐに授けられ、さらに説法して菩提の道を示されます。この陀羅尼を誦持する者は、たとえまだ道場に坐していなくても、一切の菩薩がその者のすぐれた友となるでしょう。また、この准提大明陀羅尼は、諸仏諸菩薩が説かれたものであり、一切の衆生の無辺の菩提道場を利益するためにあります。もし福徳の薄い衆生、わずかな善根もない者、根器のない者、菩提の分を持たない者であっても、この准提大明陀羅尼を聞くことができ、一度読むだけで菩提の分の根器と芽が生じるのです。ましてや、怠ることなく誦持する者はなおさらです。この善根によって速やかに仏種が成就し、無量の功徳がすべて成し遂げられ、無量の衆生が塵垢を離れ、必ず阿耨菩提を成就するのです。

說七俱胝佛母准提陀羅尼念誦法。

七俱胝佛母准提陀羅尼の念誦法を説きます。

依梵經本,有十萬偈頌,我今略說念誦觀行供養次第。若有苾芻、苾芻尼、鄔波索迦、鄔波斯迦發菩提心行菩薩行,求速出離生死者。先須

梵本の経典には十万偈頌あるが、ここではその要旨を簡潔に説き、念誦・観行・供養の次第を示そう。もし比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷が菩提心を発し、菩薩の行を実践して、速やかに生死の輪廻から解脱しようと願うならば、まず次のことを行うべきである。

入三摩耶灌頂道場,受持禁戒堅固不退,愛樂大乘菩薩戒行,於四威儀修四無量,發四弘願永離三途,於一切事業心不散亂,方可入此祕密法門。凡念誦供養法,於所在處皆須清淨澡浴著新淨衣,嚴飾道場隨力所辦。其道場法,先須選隱便勝地,東西南北各量取四肘,作方曼茶羅。掘深一肘,除去骨石塼瓦、惡土髮毛、灰炭糠棘、虫蟻之類,以好淨土填滿築平。取新瞿摩夷并好土,以香湯相和塗地。若在樓閣或居船上,依法泥塗。若在山中及好淨屋,不須掘地,依前塗飾。即張天蓋,四面懸幡。若有本尊七俱胝佛母形像,安置曼茶羅中,面向西。若無本尊,有諸佛像舍利及大乘經典供養亦得。磨白檀香塗作八角曼茶羅,猶如滿月或似八葉蓮華。即以新淨供具,金銀熟銅、商佉貝玉石、瓷木等器,盛諸飲食及好香花、燈明、遏伽香水,隨力所有布置供養。若苾芻、苾芻尼先持戒行,初入道場,復須懺悔,更自誓發願受戒。若在家菩薩初入,亦須自誓隨力發願,受三歸五戒或常持八戒。若常三時念誦,即於道場西南向東,至心合掌五體著地,敬禮十方諸佛菩薩,虔誠運想遍虛空界,便右膝著地合掌,至心懺悔:「自無始已來身口意罪,今對諸佛菩薩前,弟子某甲發露懺悔。乃至過去現在未來三世諸佛菩薩,福智圓滿種種功德,我今隨喜。」即結跏或半跏安心定坐,除一切妄想,觀六道眾生無始以來生死海中輪迴六趣,願皆發菩提心行菩薩行,速得出離。即以塗香摩手而結手契,結契時以衣覆手勿令人見。先結三部三麼耶契,次結諸契。

三昧耶灌頂の道場に入り、禁戒を受け持して堅固にして退かず、大乗の菩薩戒行を愛楽し、四威儀において四無量心を修め、四弘誓願を発して永遠に三悪道を離れ、一切の事業において心を散乱させないならば、初めてこの秘密の法門に入ることができる。

いかなる念誦・供養の作法においても、その場所では必ず清らかに澡浴し、新しい清らかな衣を著け、道場を厳かに飾り、力に応じて備え整えるべきである。

その道場の作法とは、まず隠れていて便利な勝れた地を選び、東西南北それぞれ四肘の長さを測り、方形の曼荼羅を作る。深さ一肘を掘り、骨・石・磚瓦、悪土・髪・毛、灰炭・糠・荊棘、虫・蟻などの類を取り除き、良い清らかな土で満たし、平らに踏み固める。新しい瞿摩夷(牛糞)と良い土を取り、香湯と混ぜ合わせて地に塗る。もし楼閣にいる場合や船の上にいる場合は、法に従って泥で塗る。もし山中や清らかな良い家屋にいる場合は、地を掘る必要はなく、先のように塗って飾る。

その上で天蓋を張り、四方に幢幡を掛ける。もし本尊たる七俱胝仏母の形像があれば、曼荼羅の中に安置し、西を向かせる。もし本尊がなければ、諸仏の像・舎利・大乗経典を供養してもよい。

白檀を磨いて塗り、八角の曼荼羅を作る。満月のようであり、あるいは八葉の蓮華のようである。そこで新しい清らかな供養具——金・銀・熟銅、商佉・貝・玉石・磁器・木などの器を用い、さまざまな飲食や良い香華・燈明・閼伽香水を入れ、力に応じて布置して供養する。

もし比丘・比丘尼が先に戒行を持ち、初めて道場に入るならば、さらに懺悔し、自ら誓いを立てて受戒しなければならない。もし在家の菩薩が初めて入るならば、また自ら誓い、力に応じて発願し、三帰依・五戒を受け、あるいは常に八戒を持つのが良い。

もし常に三時に念誦するならば、道場の西南で東に向かい、至心に合掌し、五体を地につけて、十方の諸仏菩薩に敬礼し、誠心を込めて想いを遍虚空界にめぐらす。そして右膝を地につけて合掌し、至心に懺悔する。

「無始の昔よりこのかた、身・口・意の罪がございます。今、諸仏菩薩の御前で、弟子某甲は発露して懺悔いたします。さらに過去・現在・未来の三世の諸仏菩薩が、福智円満のさまざまな功徳を成就されたことを、私は今、随喜いたします。」

そして結跏趺坐または半跏趺坐を組み、心を安んじて座り、一切の妄想を除き、六道の衆生が無始の昔より生死の海の中で六趣に輪廻しているのを観じ、皆が菩提心を発し、菩薩行を行じて、速やかに出離することを願う。

そこで塗香を手に塗って手印を結ぶ。手印を結ぶときは、衣で手を覆い、人に見せないようにする。まず三部三昧耶の印を結び、次に諸々の印を結ぶ。

佛部三麼耶契第一

仏部三昧耶契 第一

其契相福智手並仰,檀戒忍辱般若方便願微屈相拄,進力押忍願上節,禪智附進力側即成。

その印を結ぶときは、福と智の手の指を仰ぎ上げて、檀・戒・忍辱・般若・方便の指をわずかに曲げて互いに支え合わせ、進・力の指で忍・願の上節を押さえ、禅・智の指を進・力の脇に添えると、すなわち印が成就する。

誦妙言曰:

素晴らしい言葉を唱えて言うには、次のように述べます。

唵怛他孽覩嚩皤(去)耶莎嚩訶(誦三遍,以契頂上散之。蓮華部金剛部並准此)

オン タタガト バ ヤ ソワカ (三回唱え、印を頂上に置いてから散ずる。蓮華部・金剛部もこれに準じる。)


2 蓮華部三麼耶契

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