第三辨宗體
第三 宗体の弁明
一往大判:《上生經》者,以大乘為宗體,《下生經》者,以小乘為宗體故。《上生經》內具證六度、四等菩薩行,亦具詮中假,故大乘因果等為宗,如後第九段中簡也。《下生經》但辨戒、定、慧三品三藏,故小乘為宗,故三會說法,證四果而已,亦但說假不明中故也。
大まかに区別すると、『上生経』は大乗を根本とし、『下生経』は小乗を根本としています。『上生経』の中には、六波羅蜜や四無量心といった菩薩の行いが説かれ、また中道と仮の法についても明らかにされています。そのため、大乗の因果などを根本としているのです。詳しくは、後の第九段で説明します。一方、『下生経』では、戒・定・慧の三学や三蔵についてのみ述べられており、小乗を根本としています。そのため、三回の説法で四果が得られることを示すだけで、仮の法を説くだけで中道については明らかにしていません。
問:經中具明常樂等四德,云何小乘為宗耶?
お尋ね:経典には常・楽・我等の四つの徳が詳しく説かれていますが、どうして小乗が宗旨とされるのでしょうか?
答:常樂等四德義辨小乘涅槃義說四德等,亦是對壞其無常等說常樂等,未必與破三修比丘說常樂等四德;或傍明大乘,故《下生經》云「則此日出家得阿耨三菩提」也。一家義宗,而法無非經色表非色、香表非香等,而法例無非經但就釋迦教色聲等為經體不二而二明之。十五色中三色為經體得也。若言宗體異者,正法為體,因果為宗也。具如《大經疏》與《大品疏》等也。
答:常楽など四つの徳の意味を明らかにするために、小乗の涅槃の意味を説き、四つの徳などを述べています。これもまた、無常などを否定するために常楽などを説くのであって、必ずしも三修の比丘を破るために常楽などの四徳を説くわけではありません。あるいは傍らに大乗を明らかにするためであり、『下生経』に「この時に出家して阿耨多羅三藐三菩提を得る」とある通りです。一つの家の教義の根本としては、法はすべて経典に含まれますが、色は非色を表し、香は非香を表すなど、法の例はすべて経典に含まれます。ただ釈迦の教えにおいては、色や声などを経典の本体とし、二つであって二つでないことを明らかにしています。十五の色の中の三つの色が経典の本体として適切です。もし宗と体が異なると言うならば、正法を本体とし、因果を宗旨とします。詳細は『大経疏』や『大品疏』などをご参照ください。