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仏説般舟三昧経 (佛說般舟三昧經)

「佛說般舟三昧經」について

後漢 · 底本の訳者:支婁迦讖

6,439 字 · 約 21 分

『般舟三昧経』は、後漢時代の著名な訳経家である支婁迦讖によって漢訳され、初期に中国へ伝わった大乗仏教の重要な経典の一つです。この経典は、「般舟三昧」という重要な禅定の法門を主に説き、精進して修行し、仏を念じて観想することにより、仏を見て浄土に往生する境地に至ることを強調しています。経中には、修行者が三昧の中で十方の諸仏を直接目にする殊勝な体験が詳述され、また、戒律を守ることや発心(菩提心を起こすこと)といった修行の要訣が明かされています。浄土思想の重要な源流の一つとして、この経典は中国仏教における禅観の実践と浄土信仰の形成に深遠な影響を与え、『観無量寿経』などと共に浄土法門の理論的基礎を築き、大乗仏教経典の中でも独特の地位を占めています。


佛說般舟三昧經

仏説般舟三昧経

後漢月支三藏支婁迦讖譯

後漢月支三蔵・支婁迦讖訳

問事品第一

問事品 第一

聞如是:

このように私は聞きました:

一時佛在羅閱祇加隣竹園中,與大菩薩,比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,及諸天、龍、阿須輪、諸夜叉、迦樓羅、甄陀羅、摩睺勒等,無央數眾,一切都在大會坐。是時颰陀和菩薩,從坐起整衣服,長跪叉手白佛:「願欲有所問,聽者今當問。」

あるとき、仏は羅閲祇の加隣竹園におられました。大菩薩、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、および諸天、龍、阿須輪、諸夜叉、迦楼羅、甄陀羅、摩睺勒など、数えきれないほどの大衆が、みな大会に集まって座っていました。そのとき、颰陀和菩薩が座から立ち上がり、衣服を整え、長跪して両手を合わせ、仏に申し上げました。「お尋ねしたいことがございます。お聞きいただけるなら、今から問いかけいたします。」

佛言:「善哉!恣汝所問,今當為汝說之。」

仏は言われた。「よいでしょう。あなたの問うところを、自由に聞きなさい。今まさに、あなたのためにそれを説きましょう。」

颰陀和問佛言:「菩薩當行何等法得智慧,如巨海攬萬流?云何行,博達眾智所聞悉解而不疑?云何行,自識宿命所從來生?云何行,得長壽?云何行,常在大姓家生,父母、兄弟、宗親、知識無不愛敬?云何行,得端正顏好美艶?云何得高才與眾絕異,智慧通達無所不包?云何行,功立相滿自致成佛威神無量,成佛境界莊嚴國土?云何行,降魔怨?云何行,而得自在所願不違?云何行,得入總持門?云何行,得神足遍至諸佛土?云何行,得勇猛如師子無所畏,一切魔不能動?云何行,得佛聖性,諸經法悉受持,皆了知而不忘?云何行,得自足離諛諂,不著三處?云何行,得無罣礙,持薩云若教不失佛意?云何行,得人信?云何行,得八種聲入萬億音?云何行,得具足相好?云何行,得徹聽?云何行,得道眼覩未然?云何行,得十力正真慧?云何行,心一等念十方諸佛悉現在前?云何行,知四事之本無?云何行,便於此間見十方無數佛土,其中人民、天、龍、鬼、神及蠕動之類,善惡歸趣皆了知?所問如是,當云何行?願佛說之,釋一切疑。」

跋陀和が仏に問うた。 「菩薩はどのような行を修めれば、大海がすべての流れを取り込むように、智慧を得ることができるのでしょうか。どのように行を修めれば、多くの智を広く会得し、聞いたことをすべて深く理解して疑いがなくなるのでしょうか。どのように行を修めれば、自らの過去世の生まれを知ることができるのでしょうか。どのように行を修めれば、長寿を得られるのでしょうか。どのように行を修めれば、常に大いなる家系に生まれ、父母、兄弟、親族、知人に至るまで愛され敬われない者がいないようになるのでしょうか。どのように行を修めれば、端正で美しい容貌を得られるのでしょうか。どのように行を修めれば、優れた才能を得て群を抜き、智慧が通達してすべてを包み込むようになるのでしょうか。どのように行を修めれば、功徳を成就し、相を満たし、自ら成仏して威神無量となり、仏の境地に達して国土を荘厳することができるのでしょうか。どのように行を修めれば、魔の怨みを降伏できるのでしょうか。どのように行を修めれば、自在を得て願いが違わないようになるのでしょうか。どのように行を修めれば、総持門に入ることができるのでしょうか。どのように行を修めれば、神足を得てあらゆる仏の国土に至ることができるのでしょうか。どのように行を修めれば、獅子のように勇猛で何も恐れず、すべての魔が動かせないようになるのでしょうか。どのように行を修めれば、仏の聖なる性質を得て、すべての経法を受持し、すべてを知り尽くして忘れることがないようになるのでしょうか。どのように行を修めれば、自ら満足してお世辞を離れ、三つの場所に執着しなくなるのでしょうか。どのように行を修めれば、さまたげがなくなり、一切智の教えを保ち、仏の意に背かないようになるのでしょうか。どのように行を修めれば、人々の信頼を得られるのでしょうか。どのように行を修めれば、八種の声を得て、万億の音に至ることができるのでしょうか。どのように行を修めれば、相好を具足できるのでしょうか。どのように行を修めれば、遠くの音を聞き取ることができるのでしょうか。どのように行を修めれば、道眼を得てまだ起こっていないことを見通せるのでしょうか。どのように行を修めれば、十力の真実の智慧を得られるのでしょうか。どのように行を修めれば、心を一つにして十方の諸仏をすべて目前に現じることができるのでしょうか。どのように行を修めれば、四つの事の根本が無いことを知ることができるのでしょうか。どのように行を修めれば、この場で十方の無数の仏土、そこにいる人々、天、龍、鬼、神、そして微細な生き物に至るまで、その善悪の行き先をすべて知ることができるのでしょうか。このようにお尋ねしますが、いったいどのように行を修めるべきでしょうか。どうか仏がお説きになり、すべての疑惑を解き明かしてください。」

佛告颰陀和:「善哉!汝所問多所過度,不可復計。汝所以能作是問者,汝乃前世過去佛時,所作功德,供養諸佛,樂於經法,守禁戒行清淨所致;常行乞食不就請,多成就諸菩薩合會,教語令棄眾惡,視一切悉平等所致;常有大慈大悲所致。汝功德不可復計。」

仏はバドラ(颰陀和)に告げた。「善いかな。あなたの問いは、多くのものを教え導き、その功徳は計り知れない。あなたがこのように問うことができるのは、過去の仏が在世された時代に、功徳を積み、諸仏に供養し、経典の教えを喜び、戒律を守り清らかな行いを実践したからである。また、常に托鉢を行い、招きによる食事を受けず、多くの菩薩を集め戒め、共に教え導き、あらゆる悪を捨てさせ、すべてのものを平等に見る心を培ったからである。さらに、常に大いなる慈しみと悲しみの心を持ち続けてきたからである。あなたの功徳は、まことに計り知れない。」

佛告颰陀和:「有三昧名十方諸佛悉在前立,能行是法,汝之所問悉可得也。」

仏はバドラ(颰陀和)に告げられた。「十方のすべての仏が目の前に現れる三昧がある。この法を実践すれば、あなたの問いはすべて明らかになるだろう。」

颰陀和白佛:「願為說之。今佛說者,多所過度安隱十方,為諸菩薩現大明相。」

颰陀(跋陀)が仏に申し上げた。「どうかお説きください。今、仏がお説きになれば、多くの者が利益を得て、十方の世界が平安となり、菩薩たちに大いなる光明の姿をお示しいただけるでしょう。」

佛告颰陀和:「有三昧名定意,菩薩常當守習持,不得復隨餘法,功德中最第一。」

仏はパドマ・シュリー(顰陀和)に告げられました。「三昧というものがあり、その名を『定意(心を定めること)』と言います。菩薩は常にこれを守り、習い、保ちなさい。もはや他の教えに従ってはなりません。功徳の中でも、これが最も優れているのです。」


2 行品

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