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  1. 仏説旃陀越国王経 (佛說旃陀越國王經)
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仏説旃陀越国王経 (佛說旃陀越國王經)

「佛說旃陀越國王經」について

劉宋 · 底本の訳者:沮渠京聲

1,164 字 · 約 4 分

仏陀が旃陀越国の王について説かれた経 これは南北朝時代、劉宋の高僧である沮渠京声によって漢訳された仏教経典であり、初期の漢訳仏典の一つに数えられます。この経典は、旃陀越国の王が前世の業の力によって地獄に堕ちた後、仏陀を供養した功徳によって解脱を得る物語を語り、因果応報と供養の功徳を強調しています。北涼の王族の末裔であった沮渠京声の訳経活動は、南北朝時代の仏教普及に重要な影響を与えました。この経典は初期大乗仏教の業報思想を反映しており、中国仏教史や訳経史を研究する上で重要な文献です。漢伝仏教の経典の中でも一定の地位を持ち、因果の法則を説く際にしばしば引用されます。


佛說旃陀越國王經

仏説旃陀越国王経

宋居士沮渠京聲譯

沮渠京聲訳

聞如是:

私がこのように聞きました。

一時,佛在舍衛國祇樹給孤獨園,與千二百五十比丘俱。

ある時、お釈迦様は舎衛国の祇園精舎にいらっしゃいました。千二百五十人の比丘たちと共に。

時有國王,號名旃陀越,奉事婆羅門道,王治國政輒任用諸婆羅門。

その昔、旃陀越という名の王がいました。王はバラモンの教えを尊び、国を治めるにあたっても、常にバラモンたちの意見を聞き入れて政治を行っていました。

王小夫人,特見珍重,時兼娠。諸夫人憎嫉之,以金賜婆羅門,令譖之於王言:「此人凶惡,若其生子,必為國患。」

王小夫人は特別に寵愛を受け、そのうえ妊娠していた。他の夫人たちは彼女を妬み憎み、黄金をバラモンに与えて、王にこう讒言させた。「この人は凶悪で、もし子を産めば、必ず国の災いとなるでしょう。」

王聞之,甚愁憂不樂,問婆羅門言:「當如之何?」

王はその話を聞いて、大いに憂え、心が晴れず、バラモンに尋ねました。「どうすればよいのでしょうか?」

婆羅門言:「唯當并殺之耳。」

婆羅門は言った、「ただ、彼らを一人残らず殺してしまえばよいのだ。」

王言:「人命至重,何可殺之?」

王が言った、「人命は何よりも重い。どうして殺すことができようか。」

報言:「若不殺者,必有亡國喪身之憂,禍不細也。」

答え申し上げます。「もし殺さなければ、必ず国を滅ぼし身を亡ぼす憂いがございます。その禍いは決して小さなものではありません。」

王便聽用其言,遂見抂殺,便葬埋之。
兒後於塚中生,其母半身不朽,兒得飲其湩。乃至三年,其塚崩陷,兒後得出,與鳥獸共戲,暮即還塚中宿。

その後、墓の中で子供が生まれました。母の半身は朽ちずに残り、子供はその乳を飲んで育ちました。三年が経つと、墓が崩れ落ち、子供は外に出られるようになりました。鳥や獣と一緒に遊び、夕方になるとまた墓の中へ帰って寝ました。

兒時年六歲,佛以普慈,念其勤苦與鳥獸同群,即化為沙門,被服往呼,問之言:「汝是誰家子?居在何處?」

六歳の時、仏は広大な慈悲をもって、彼が鳥や獣と共に苦しんでいるのを思いやられた。そこで沙門の姿に変現し、衣をまとい、訪ねて呼びかけ、問われた。「お前はどこの家の子か。どこに住んでいるのか。」

兒歡喜報言:「我無家居,但栖宿此塚中耳,今乞隨道人去。」

子どもたちは喜んで答えて言いました。「私には家がありません。ただこの塚の中で寝泊まりしているだけです。今、道人(修行者)について行きたいと思います。」

佛言:「汝隨我去,何等為乎?」

仏は言われた。「お前は私に従って来なさい。それで何を望むのか。」

兒報言:「我今善惡,終當隨道人。」

「私は今、善悪について学びました。いずれは修行者となる道に従います。」

佛便將其到祇洹中,見諸比丘威儀法則,意甚樂之,便白佛言:「我欲乞作比丘。」

仏は彼を祇園精舎に連れて行かれました。そこで彼は多くの比丘たちの立派な振る舞いや作法を見て、心から喜び、仏にこう申し上げました。「私は比丘になりたいのです。」

佛即聽之,以手摩其頭,髮墮,袈裟自然著身,名為須陀,從佛受尊戒,勤意精進,心不懈怠,七日便得羅漢道。

仏はその願いを聞き入れ、手でその頭を撫でられました。すると髪が落ち、袈裟が自然に身にまとわりつきました。彼は須陀と名付けられ、仏から尊い戒を受けました。心を込めて精進し、怠ることがなく、七日のうちに阿羅漢の悟りを得たのでした。

佛語須陀:「從佛受尊戒,拔欲之根本,生死得自在,今宜往度彼旃陀越王。」

仏は須陀に告げられた。「仏より尊い戒を受け、欲望の根本を絶ち切れば、生死を自在にすることができる。今こそあの旃陀越王を救いに行くべきである。」

須陀承佛教,頭面著地,為佛作禮。往到其國,住在宮門,請見於王。臣下白王言:「外有道人,乞欲見王。」

須陀は仏の教えを受け、頭を地につけて仏に礼拝した。そしてその国に行き、宮門に留まって王に会うことを願い出た。家来たちが王に告げて言った、「外に道を求める者がおり、王にお会いしたいと願っております。」

王聞之即出,與相見,問言:「我大有所憂者,當如之何?」

王はこれを聞いてすぐに出て行き、彼と会って尋ねました。「私は大きな憂いを抱えているのですが、どうすればよいでしょうか?」

道人言:「何所憂耶?」
王言:「我年已長,且欲過時,國無續嗣,為之愁憂。」
道人聞王語,初不應之,獨笑而已。王便恚言:「我與道人語,初不答我,而反獨笑。」即欲治殺之。須陀知其意,便輕舉飛翔,上住空中,分身散體出入無間。王見其威神變化,即恐怖悔過言:「我實愚癡,不別真偽,唯願大神一還,令我得自歸命。」

道人が王の言葉を聞いても、初めは一切答えず、ただ微笑むだけであった。王は怒って言った。「私は道人と言葉を交わしているのに、一切答えることなく、かえって独りで笑っておる。」そしてすぐに殺そうとした。須陀はその意を悟り、身を軽く浮かせて飛び上がり、空中に留まり、身を分け散らし、出入りに妨げるものがなかった。王はその神通変化を見て、すぐに恐れおののき、悔い改めて言った。「私は本当に愚かで、真偽も見分けられませんでした。どうか大神よ、一度戻って来てください。私が自ら帰依することをお許しください。」

須陀即從空中下住王前,謂王言:「若能自歸,甚善!當自歸於佛,佛是我大師,三界之尊,度脫眾生。」王便勅群臣嚴駕,當到佛所。須陀便以道力,如申臂頃,將王及人民,俱到佛所,頭面著地,為佛作禮,歸命三尊,乞受五戒,為優婆塞。

須陀はただちに空中から降りて王の前に立ち、王に申し上げました。「もし御自身を帰依なさることがおできになれば、それは大変結構なことです。どうか御自身を仏に帰依なさってください。仏は私の大師であり、三界の尊、すべての衆生を救い導かれる方です。」王はすぐに群臣に命じて車を整えさせ、仏のおられるところへ赴こうとされました。須陀は神通力をもって、腕を伸ばすほどのわずかな間に、王と民を連れて仏のおられるところに到着しました。そして頭を地につけて仏に礼拝し、三宝に帰依し、五戒を受けたいと乞い、優婆塞となりました。

佛告王言:「欲知比丘須陀者,是王昔所用婆羅門言譖,殺兼娠者子也。母死之後,子於塚中生,塚中母半身不朽,得飲其湩,乃至六年,今隨我為道,乃致於此。」

仏が王に告げたまわく、「比丘須陀が何者かを知りたいと思うなら、この者は王がかつて、婆羅門の言葉にそそのかされて殺した、妊婦の子である。母が亡くなった後、その子は墓の中で生まれた。母の半身は腐らずに残り、その乳を飲んで六年を過ごした。今、わたしに従って修行し、ここに至ったのである。」

王聞佛言,更恐怖不能自勝。

王は仏の言葉を聞いて、さらに恐れおののき、自分を抑えることができなかった。

佛言:「昔拘先尼佛世,有國王號名佛舍達,王及國中三億人皆隨王供養三尊。時有凡人,居貧無業,常為國中富姓賃放牧,養牛數百頭。見王及人民供養比丘僧,即問言:『卿等何所為乎?』人民答言:『吾等供養三尊,後當得其福。』即復問言:『得何等福耶?』人民報言:『人有淨心施三尊者,後所在處安樂尊貴,無有勤苦。』即念言:『我居貧窮,但賃放牧,自無飲食,當何以施?』即念言:『唯當還取牛湩,煎以為酪酥,淨心上比丘。』比丘僧呪願言:『令汝世世所在處當得其福,自後展轉更生死,輒受其福:或上為諸天,或下為王侯。』
「乃後為王時,出遊獵,見國中人有好牸牛懷犢,王便令人取牛殺之。夫人語王:『莫令人殺其子也。』時牛主追還,破取其子養護之。其主恚言:『當令王如此牛也。』自後魂神來為王作子,時未出生,母為王所殺,欲知須陀者即是也;須陀母見抂殺者,則是時王夫人也;婆羅門者牛主是也。須陀所以於塚中生,其母半身不朽,得飲其湩以自長大者,由其宿命以酪酥上比丘僧故。」

こののち王となったとき、狩りに出て、国の中に良い牝牛が子を宿しているのを見た。王は人に命じてその牛を殺させた。夫人が王に言った。「どうか人にその子を殺させないでください。」そのとき牛の主人が追いかけて来て、牛を切り開いて子を取り出し、養い守った。その主人は怒って言った。「この王もこの牛と同じ目に遭うがよい。」それから後に、その魂は王の子となって生まれた。まだ生まれ出ないうちに、母は王に殺された。須陀がこの人であると知るべきである。須陀の母が無実の罪で殺されたのは、そのときの王の夫人である。バラモンは牛の主人である。須陀が墓の中で生まれ、その母の半身が朽ちず、その乳を飲んで自ら成長することができたのは、前世において酪と酥を比丘僧に供養したからである。

佛言:「罪福響應,如影隨形,未有為善不得福,行惡不受殃者。」

仏は言われた。「罪と福の報いは、影が形に従うように必ず訪れる。善を行って福を得ない者はなく、悪を行って災いを受けない者もいない。」

王聞佛說經,意解即得須陀洹道;國中人民皆隨王奉五戒,行十善,歸命三尊,或有得須陀洹、斯陀含、阿那含、阿羅漢者。四輩弟子、天龍鬼神,聞經歡喜,前為佛作禮而去。

王は仏の説法を聞き、心が開けてすぐに須陀洹(初果)の悟りを得た。国の民も皆、王に従って五戒を守り、十善を行い、三宝に帰依した。中には須陀洹、斯陀含、阿那含、阿羅漢の悟りを得た者もいた。四衆の弟子たちや天・竜・鬼神も、経を聞いて喜び、仏の前に進み出でて礼拝し、そして立ち去った。

佛說旃陀越國王經

仏説旃陀越国王経


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