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  1. 沙彌羅經
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沙弥羅経 (沙彌羅經)

「沙彌羅經」について

633 字 · 約 2 分

『沙弥羅経』は、現在では失われた漢訳仏教経典であり、具体的な作者や翻訳者は不明です。南北朝時代に成立したと推測されています。この経典は、沙弥羅尊者が法を求め修行する物語を中心に、戒律の清浄さと禅定の実践の重要性を説き、戒を保ち定を修めることで智慧による解脱に至ることを強調しています。原本は失われていますが、歴代の経典目録の記述から、この経典が漢伝仏教の初期における戒律と修行思想に重要な指針を提供し、当時の僧団が実践法門を重視していたことを反映しており、仏教典籍の伝承史上、一定の歴史的意義を持っていたことがわかります。


沙彌羅經

沙彌羅経

失譯附三秦錄

失訳 三秦録付き

昔有小兒,名曰沙彌羅。年始七歲,意好道德,隨一沙門,為作弟子。處在山中,給師所使;誦念經法,心不懈怠。至年八歲,得阿羅漢。道眼能洞視,所見無極;耳能徹聽,天上、天下所為善惡,皆悉聞之;身能飛行,在能至到。能分一身,變作萬身;自在現化,無所不作。自知宿命,所從來生,及諸人物、蚑行蠕動皆悉知之。坐見宿命,為五母作子,時便自笑。

昔、あるところに沙彌羅という小さな子どもがいました。まだ七歳でしたが、心から道を求め、一人の修行僧に従い、弟子となりました。山中に住み、師匠の使いをしながら経典を学び、心を怠ることなく精進しました。八年になったとき、阿羅漢の境地に達しました。智慧の目で遠くを透視し、見えないものはなく、耳は天の声も地の声も聞き分け、善悪の行いをすべて知りました。また、空を飛び、どこへでも行けました。一つの身を分けて、無数の身に変え、自在に姿を現し、できないことはありませんでした。そして自らの過去世を知り、輪廻の生まれ変わりや、人間、生物、這う虫に至るまで、すべてをはっきりと見通しました。かつて五人の母親の子であった過去世を思い起こし、その時、思わず微笑みました。

時師顧問,語沙彌羅:「汝笑何等?此間山中亦無歌舞,汝笑我耶?」

その時、師は振り返って沙弥の羅に尋ねました。「何を笑っているのか。この山の中に歌舞があるわけでもない。私を笑っているのか?」

沙彌羅言:「不敢笑師,我還自笑!一神受身,為五母作子,五母為我晝夜啼哭,感傷愁毒,不能自止,恒言念子,未曾忽忘。自念一身,而愁五家,是以自笑,不敢笑師。

沙彌羅が申しました。「師を笑ったのではありません。私は自分自身を笑ったのです。一人の神が身を受けて、五人の母の子となり、五人の母が私のために昼夜泣き悲しみ、嘆き憂えて止むことがありません。常に子を思い、決して忘れることはありません。一人の身でありながら、五つの家を憂わせている。そのため自分で笑ったのであって、師を笑ったのではありません。」

「我為第一母作子時,有並隣居,亦生一子,與我同日。我死以後,同日子出入行步。母見之,便言:『悲念我子在家,亦當出入行步如是!』感傷悲哀,淚下如雨。

私が前世で母親の子であったとき、隣の家にも同じ日に生まれた子がいました。私が死んだ後、その同じ日に生まれた子が歩き回っているのを、母が見て言いました。「悲しいことだ。我が子が生きていたなら、家の中でも外でも、このように歩き回っていたであろうに。」と。悲しみに胸を痛め、雨のように涙を流したのです。

「我為第二母作子時,我夭命早死。我母見人乳兒,便念乳我,悲念感傷。
「我為第三母作子時,年始十歲,我命復死。我母飯時,便悲淚出:『我子在者,當與俱食;捨我死去,使我獨食?』哽咽呼天,怨言念子。
「我為第四母作子時,薄命先死。我母見我等輩,同時因媒娶婦,悲念我言:『今子在者,亦當娶婦!我何所犯,而殺我子?』

私は四人目の母のもとで子として生まれた時、命が薄く先に亡くなりました。私の母は、私の兄弟たちが次々と結婚していくのを見て、悲しみながら言いました。「もし今も子が生きていたなら、同じように結婚していただろうに。私が何の罪を犯したというのか、なぜ私の子を奪ったのか」と。

「我為第五母作子時,年始七歲,好道辭家;捨母隨師,入山求道;一心思禪,得阿羅漢道。我母日日啼哭、念我:『我生一子,隨師學道,不知所在?飢渴寒暑,今為死、生?』
「於是五母共會一處,各各悲哀,言念我子,相對啼哭,不能自止。我一魂神,展轉五母腹中作子,依因二親,受形成人,而使五母啼哭發狂,各念我身,乃欲自殺,是故笑耳!

そこで五人の母親が一堂に会し、それぞれに悲しみ嘆きながら、「我が子よ」と想い、向かい合って泣き叫び、泣きやむことができませんでした。私の魂は一つのまま、五人の母親の胎内を巡り巡って子となり、父母に依って形を得て人として生まれました。その結果、五人の母親が泣き狂い、それぞれ私の身を想って自ら命を絶とうとまでしたのです。だから私は笑ったのです。

「我念世間,欲網因緣、生死罪福,造行根源——惡入地獄,善行生天。我畏世苦,辭家入山;精進禪定,得道昇仙。覩見餓鬼、地獄、畜生苦痛之處,代為恐怖,憐傷五母,不能自脫,又憂我身。我所求索,願行如言,永離生死,斷絕身根,如人不種,當所泥洹。」
善會師說已,飛騰虛空。

師の説法を聞き終えると、彼は虚空に舞い上がった。

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