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  1. 仏説未生冤経 (佛說未生冤經)
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仏説未生冤経 (佛說未生冤經)

「佛說未生冤經」について

呉 · 底本の訳者:支謙

1,385 字 · 約 5 分

『仏説未生冤経』は、三国時代の呉において訳経僧の支謙によって漢訳されました。この経典は、仏陀が未生怨王こと阿闍世王を教化し救済された物語を伝えています。阿闍世王は父を殺害するという重罪を犯し、深い苦しみと不安に苛まれていましたが、名医・耆婆の勧めにより仏陀に懺悔を捧げます。仏陀は彼に因果応報と解脱への道を説き、心の平安を得させました。この経典は、罪の本性は空であり、懺悔によって清浄となるという仏法の深い意義を明らかにし、仏陀の慈悲に満ちた広大な救済の誓願を顕しています。仏教経典の中でも重要な位置を占め、懺悔の法門と業報思想を説く鍵となる典籍の一つであり、漢伝仏教における懺悔思想の形成と発展に深遠な影響を与えました。


佛說未生冤經
吳月支國居士支謙譯

呉の月支国居士支謙訳

聞如是:
一時,佛在王舍國雞山中。諸天,龍,鬼神,帝王,臣民,皆詣佛所,稽首,承風,供養之儀靡不盡禮。調達覩之,其嫉無量,還告太子未生冤曰:「汝父輦國眾寶以貢佛,諸沙門,國藏空竭。可早圖之,即位為王,吾當興師往征佛也。子可為王,吾當為佛,兩得其所,不亦善乎!子必成之。」

ある時、仏は王舎城の鶏山に滞在しておられました。天、竜、鬼神、王、臣民たちが皆、仏のもとに集まり、額を地につけて礼拝し、その教えを敬い、供養の儀式を尽くして怠ることがありませんでした。

調達(デーヴァダッタ)はそれを見て、限りない嫉妬の念を抱きました。彼は太子の未生冤(アジャータシャトル)のもとに戻り、こう言いました。「あなたの父王は国の財宝をことごとく車に載せて仏や修行者たちに供養し、国の庫は空っぽになってしまった。早いうちに何とかして、あなたが王位につくのがよい。私が軍を率いて仏を討ちにいこう。あなたは王に、私は仏になる。それぞれが望みを叶えられるではないか。なんと素晴らしいことか。必ずこの計画を成し遂げなさい。」

未生冤與調達結斯陰謀已,則勅秉勢臣,令勒兵:「王還,奪其印綬以付獄。」王還,臣即如命,以王付獄。王意恬然,照之宿殃,心無恐懼,重信佛言。王曰:「吾有何過而罪我乎?」皇后、貴人率土巨細,莫不哀慟。王顧謂哭者曰:「佛說天地、日月、須彌山海有成必敗,盛者即衰,合會有離,生者必死。由之憂悲輪轉無際,以致重苦。尋其原,察其始,因緣合會即有,謂之生;因緣離散即滅,謂之空。夫身者四大耳,眾生魂靈寄處其中,死還其本,魂靈空去,謂之非身。身尚不保,何國之常守乎?佛初入國,吾未有子也。問吾:『寧知當來王不乎?』吾對曰:『不知。』世尊重曰:『一切無常,汝諦思之。』佛之誡我,正為今也。各努力建志,懷存佛誡矣。」

未生の怨みは、調達と結託してこの陰謀を企てた後、権力ある臣下に命じて兵を率いさせ、「王が帰還したなら、その印綬を奪いとり牢獄に入れよ」と命じました。王が帰還すると、臣下はその命令のままに、王を牢獄に入れました。王の心は静かであり、過去の災いを悟って、恐れることはなく、仏の言葉を深く信じました。王は言いました。「私にどのような過ちがあって、罪に定めるのか?」皇后や貴人、全国の民すべて、老若男女を問わず、誰もが悲しみ嘆きました。王は泣く者たちに向かって言いました。「仏は説かれた。天地、日月、須弥山、海など、存在するものは必ず滅び、盛んなるものは必ず衰え、会うものは必ず別れ、生まれるものは必ず死ぬものである。それゆえに、憂い悲しみは限りなく輪廻し、大きな苦しみをもたらすのだ。その源を尋ね、その始まりを観察すれば、因と縁が集まって存在する、これを『生』という。因と縁が離れて滅する、これを『空』という。そもそも身体は四大からなり、衆生の魂はその中に宿る。死ねば本来のものに還り、魂は空しく去る。これを『非身』という。身体すらも永遠ではないのに、どうして国をいつまでも守ることができようか?仏が初めてこの国に入られたとき、私はまだ子を持っていなかった。仏は私に問われた。『あなたは将来、王になれるかどうか知っているか?』と。私は答えた。『わかりません』と。尊い世尊は重ねて言われた。『すべては無常である。あなたはよくよく考えなさい』と。仏が私を戒めたのは、まさにこの時のためだったのだ。皆も力を尽くし、志を立て、仏の戒めを心に留めなさい。」

王謂太子曰:「汝每有疾,吾為燋心,欲以身命救危代汝。親之仁恩,唯天為上。汝懷何心,忍為逆惡乎?夫殺親者,死入太山,不中止息,汝將當之也。吾是汝尊,重親尊孝尚恐名不稱,豈況殺父乎?以國惠汝,吾欲至佛所作沙門。吾觀婬妷猶火燒身,女類之好以為虛空,無目之徒靡不惑焉!唯覩佛經,照女偽之尤惡,知榮利之害身。」
太子曰:「汝莫多云。吾獲宿願,豈有赦哉?」勅獄吏曰:「絕其餉食,以餓殺之。」
有司將入獄,洴沙王向佛所在,稽首重拜曰:「子有天地之惡,吾無絲髮之忿心矣。唯存佛教:世無常樂,其苦有長。」入獄被髮,仰天呼曰:「痛乎!天豈有斯道哉?」
后、妃、貴人舉國巨細,靡不哀慟。后謂太子曰:「大王掠桎梏,處牢獄,坐臥須人,其痛難言。自汝生來,大王赤心,懸情于汝,食息不忘,四大盈縮,枕伏臨汝,涕泗交并,心燋體枯,欲以身命代爾殞矣。當存天人之育,無為逆也。佛說經云:『夫善之極者,莫大於孝;惡之大者,其唯害親乎!』長幼相事,天當祐之,豈況親哉?汝順凶虐,為斯重惡,必入太山——世間六十億年為太山一日一夕——所更諸毒每處有年。汝其畢之,不亦難乎?夫快心之士,無不後悔。」
太子曰:「吾少小有志殺父為王,今日獲願,何諫之云乎?」
后曰:「夫不用諫者,亡國之基矣!吾欲見大王,寧可不乎?」
太子曰:「可。」
后淨身澡浴,以蜜麨塗身,入見大王,面顏瘦痟不識。舉哀,聞之者莫不揮淚,后曰:「佛說榮樂無常,罪苦有恒。」
王曰:「獄吏絕餉食,飢渴日久。身八萬戶,戶有數百種蟲,擾吾腹中。血肉消盡,壽命且窮矣!」言之哽咽,息絕復連。
后曰:「具照斯艱。妾以麨蜜塗身,可就食之。當惟佛誡,無忽也。」
王食畢,向佛所在,哽咽稽首曰:「佛說榮福難保,如幻如夢,誠如尊教!」謂后曰:「吾為王時,國土廣大,衣食從好;而今處獄,當就餓死。子所從得桀逆之師,違佛仁教。吾不懼死,唯恨不面稟佛清化,與鶖鷺子,目連,大迦葉講尊道奧耳!」王重謂后曰:「佛說恩愛猶若眾鳥會栖于樹,晨各離散,隨其殃福。目連眾垢已除,諸惡已滅,得于六通,四達,尚為貪嫉梵志所捶,豈況吾哉?為殃惡追人,猶影尋身,響之應聲。佛時難遇,神化難聞,賢眾行高,儀式無量,非世儒所能履行。懷佛經典,以仁化民;獲供養之福,稟其清化,誠亦難值哉!吾今死矣,遷神遠逝。夫欲建志,莫尚佛教也。汝慎守之,防來禍矣!」后聞王誡,重又哀慟。
太子詰獄吏曰:「絕王食有日,不死何為?」對曰:「皇后入獄,有麨蜜之貢,以延王命。」太子曰:「自今莫令后見王。」
王飢,勢起向佛所在稽首,即為不飢,夜時為明。太子聞之,令塞窓牖,削其足底,無令得起而覩佛明。有司即削足底。其痛無量,念佛不忘。
佛遙為說經曰:「夫善惡行,殃福歸身,可不慎矣!」
瓶沙王對曰:「若當支解寸斬於體,終不念惡。」
世尊重曰:「吾今為如來、無所著、正真道、最正覺、道法御、天人師,三千大千日月天神、鬼龍靡不稽首,宿之餘殃于今不釋,豈況凡庶?」
王受天中天恩,具照宿殃,不敢慍望,不懼大山燒煮之罪,中心在佛及諸弟子,坐臥敢忽,即叉手稽首:「今日命絕,永替神化。」喐咿哽咽,斯須息絕。
舉國臣民靡不躃踊,呼天奈何。瓶沙王即得道迹,上生天上,三道門塞,諸苦都滅矣!
佛說未生冤經

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