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  1. 仏説月明菩薩経 (佛說月明菩薩經)
  1. 月明菩薩経 (月明菩薩經)
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月明菩薩経 (月明菩薩經)

「月明菩薩經」について

呉 · 底本の訳者:支謙

1,246 字 · 約 4 分

『月明菩薩経』は、三国時代の呉において訳経師支謙によって漢訳された仏教経典です。本経は、仏教が中国に伝わり始めた漢末から三国期に成立し、初期の漢訳仏典の一つに数えられます。経文は、月明菩薩と仏陀との対話を中心に、菩薩行の慈悲と智慧、修行の方法を説き、特に般若空性の思想と菩薩の世を救う精神を明らかにしています。この経典は、初期大乗仏教の教義的特徴を反映しているだけでなく、仏典の中国語化への初期の試みを示しており、中国仏教史や訳経史を研究する上で重要な文献的根拠を提供しています。漢伝仏教の経典体系の中でも、独特の歴史的意義と思想的価値を有しています。


佛說月明菩薩經一卷

仏説月明菩薩経

南吳月支國居士支謙譯

南呉月支国居士支謙訳

聞如是:

このように私は聞きました。

一時,佛在羅閱祇耆闍崛山中,與大比丘眾千二百五十人,菩薩萬人俱。

ある時、お釈迦様は羅閲祇国の耆闍崛山におられました。そこには、千二百五十人の比丘たちと、一万人の菩薩たちが共に集っていました。

是時,羅閱祇有大姓豪富家,名申日。申日有子,字栴羅法(漢言月明),有清潔之行,佛譬童男,故言月明。童男到佛所,前為佛作禮,却坐一面。佛告月明童男:「菩薩摩訶薩在家、若作比丘,持法施、飯食施,常以善意迎逆一切人心,奉持食四願,當發意求佛,疾逮得無上正真道。何等為四願?第一願者、願一切人疾逮善權方便;第二願者、願世世與善知識共會;第三願者、願以財寶與一切人共;第四願者、願行二事以法施及飯食,常樂得是行。是為四願。

その時、羅閲祇に申日という大富豪がいました。申日には栴羅法という名の子がおり(漢語では月明という意味)、清らかな行いを持っていました。仏は彼を童男に譬え、月明童男と呼ばれました。童男は仏のもとに赴き、仏に礼拝してから一隅に座りました。仏は月明童男に告げられました。

「菩薩摩訶薩は、在家であれ比丘であれ、法施と食事の施しを行い、常に善意をもってすべての人々を迎え、四つの願いを心に抱きながら食事を捧げるならば、速やかに無上正真の道を得ることができるでしょう。その四つの願いとは何か。

第一の願いは、すべての人々が速やかに善巧方便を得られますように。 第二の願いは、世々にわたって善知識と共に過ごせますように。 第三の願いは、財宝をすべての人々と分かち合えますように。 第四の願いは、法施と食事の施しの二つを行い、この行いを常に喜びとすることができますように。

これが四つの願いです。」

「復次,月明童男!菩薩大士在家、若出家,常樂經法施,常以善權迎逆人,意無貪心,正立法中住,奉守禁戒當如法。復有一事,月明童男!若比丘疾病窮厄,勤苦當憂,令得安隱給與醫藥;何但醫藥?尚當不惜肌肉,當供養之趣令得愈。

また、月明童男よ!菩薩たる者は、在家であれ出家であれ、常に経典の教えを施すことを喜び、常に巧みな手段で人々を迎え導き、貪りの心なく、正しい法の中に安住し、戒律を守り、法に従って生きるべきです。さらに、月明童男よ!もし比丘が病に苦しみ、困窮しているならば、心を配り、安らぎを得られるよう努め、医薬を与えるべきです。ただ医薬だけでなく、自分の身肉さえ惜しまず、供養して、速やかに癒えるようにすべきです。

「復有一事,月明童子!菩薩大士布施終,不中疑。何以故?過去阿僧祇劫復阿僧祇劫,都不可計、無央數、極廣遠,爾時,世有佛,名諦念願無上王如來、無所著、等正覺,示現受身於世間,隨所樂具習行,為上尊。

また、月明童子よ、菩薩の大士が布施を終えた後、決して疑いを抱くことはない。なぜならば、過去の阿僧祇劫にさらに阿僧祇劫を重ね、すべて計り知れず、限りなく、極めて広大な遠い昔に、世に仏がおられた。その仏は諦念願無上王如来、無所著、等正覚と名乗られ、この世に身を現し、人々の望みに応じて修行を積み、最高の尊さを体現されたからである。

「復有一事,月明童男!爾時,諦念願無上王如來、至真、等正覺,其日現得等正覺相,便變化作無央數身形,隨所喜樂而開導之,使無數人得須陀洹道、無數人得斯陀含道、無數人得阿那含道、無數人得阿羅漢道、無數人得辟支佛道、無數人生四王天上、無數人生忉利天上、無數人生鹽天上、無數人生兜術天上、無數人生尼摩羅天上、無數人生魔天上、無數人生梵天上,無數人受別發無上正真道意,人人皆當過泥洹大道去。

また一つ、月明童男よ。その時、無上王如来・至真・等正覚を深く念じ、願ったところ、その日に等正覚の相を現じ得て、無量の身形に変化し、それぞれの喜びに応じて導き、無数の人々に須陀洹果を得させ、無数の人々に斯陀含果を得させ、無数の人々に阿那含果を得させ、無数の人々に阿羅漢果を得させ、無数の人々に辟支仏道を得させ、無数の人々を四天王天に生まれさせ、無数の人々を忉利天に生まれさせ、無数の人々を焔天に生まれさせ、無数の人々を兜率天に生まれさせ、無数の人々を化楽天に生まれさせ、無数の人々を他化自在天に生まれさせ、無数の人々を梵天に生まれさせ、無数の人々に無上正真道の心を起こさせ、すべての人々が涅槃の大道へと至るのである。

「爾時,諦念願無上王如來、無所著、等正覺,於是教授,現身一日。所度盡已,便般泥洹;般泥洹後,其法留止二十億千歲。其數欲盡最後五十歲中,比丘多不復信深經,多喜淺事,經法於是稍稍未盡。

その時、諦念願無上王如来、無所著・等正覚は、そこで教えを説き、一日だけこの世に姿を現されました。救い済ませると、すぐに涅槃に入られました。涅槃の後、その教えは二十億千歳の間、世に留まりました。その数が尽きようとする最後の五十歳の間に、比丘たちは深い経典を信じなくなり、浅い事柄を好むようになり、経法は次第に失われていきました。

「爾時,閻浮利國有王,名智力,常修行佛三事。何等三事?一者、常護佛深法;二者、受行佛深法;三者、諦信佛深法。爾時,世有比丘字浮曇末(漢言至誠意),常行三事。何等為三事?一者、常持是三昧;二者、常護是三昧;三者、常誦是三昧。加有八事:常行慈心、常行哀心、常行悲心、常行護心、常行𭶑慧心、常行答問心、常行喜踊心、常行第一心。以是便具降九十六種道,悉覽知一一深法不復疑。至誠意比丘與智力王有親理,為王所尊敬,國人愛重亦爾。王欲見是比丘,無有厭極;時聽是比丘說經法,無有厭足;時欲禮是比丘,無有厭足。

その時、閻浮提の国に、智力という名の王がいました。彼は常に仏の三つの行いを実践していました。どの三つかというと、第一に、常に仏の深遠な教えを守ること。第二に、仏の深遠な教えを受け入れて実践すること。第三に、仏の深遠な教えを真実として信じることです。

またその時代に、浮曇末という名の比丘がいました(漢語では「至誠意」という意味)。彼は常に三つの行いを実践していました。どの三つかというと、第一に、常にこの三昧(精神統一)を保つこと。第二に、常にこの三昧を守ること。第三に、常にこの三昧を唱えることです。さらに八つの行いがありました:常に慈しみの心を行い、常に哀れみの心を行い、常に悲しみの心を行い、常に守る心を行い、常に智慧の心を行い、常に問いに答える心を行い、常に喜び踊る心を行い、常に第一の心を行うことです。

これによって、彼は九十六種の道をすべて降伏させ、一つ一つの深遠な教えをすべて理解し、もはや疑うことがありませんでした。至誠意比丘は智力王と親族関係があり、王から尊敬され、国の人々からも同様に愛され敬われていました。王はこの比丘に会いたくてたまらず、この比丘の説法を聞いても飽きることがなく、この比丘に礼拝しても満足することがありませんでした。

「時,是比丘髀上生大惡瘡,國中醫藥所不能愈,王愁大悲,即為淚出;時,二萬夫人俱亦皆同時悲念是比丘。於時王臥出,夢中有天人來語王言:『若欲愈是至誠意比丘病者,當得生人肉血飲食之,即愈矣。』王寤,驚悸不樂,念:『是比丘病重,乃須彼藥。法所難得。』勅問臣下:『何從得生人血肉?』
「時,王第一太子——字若羅衛(漢言智止)——智止白王:『王莫悲、莫愁、莫憂!人之血肉最為賤微,世人所重,道無所違。』王答太子:『善哉,善哉!』太子默然,還入齋室,持刀割髀,取肉及血,持送與比丘。比丘得服之,瘡即除愈,身得安隱。王聞比丘已得除愈,大歡喜悅,懌不能自勝,意存比丘,不復念太子痛,持是歡喜,各有至心;太子亦自平復,便舉國財寶賜與太子。太子以偈答王曰:
「『與血肉安隱施, 割血肉施與人,
即得愈無復恐, 是供養佛所譽。
德中德最安隱, 未來當作佛者,
斷貪婬去瞋恚, 一切人皆除愈。』」
佛告月明童男:「爾時至誠意比丘者,提和竭羅佛是;爾時智力王者,今彌勒菩薩是;時智止太子,我身是。如來、無所著、等正覺饒益於世間不可計量,積累功德欲度一切故,菩薩大士行皆如是。若善男子,善女人欲求度世苦者,當發無上正真道意,誦習是三昧。」
佛說經已,莫不歡喜,作禮而去。
佛說月明菩薩經

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