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  1. 仏頂尊勝陀羅尼念誦儀軌法一巻 (佛頂尊勝陀羅尼念誦儀軌法一卷)
  1. 仏頂尊勝陀羅尼念誦儀軌法 (佛頂尊勝陀羅尼念誦儀軌法)
  2. 仏頂尊勝陀羅尼念誦儀軌法一巻 (佛頂尊勝陀羅尼念誦儀軌法一卷)

仏頂尊勝陀羅尼念誦儀軌法 (佛頂尊勝陀羅尼唸誦儀軌法)

「佛頂尊勝陀羅尼念誦儀軌法」について

唐 · 底本の訳者:不空

3,743 字 · 約 12 分

仏頂尊勝陀羅尼念誦儀軌法は、唐代の密教高僧・不空三蔵によって漢訳され伝授された。この典籍は唐代密教の最盛期に成立し、仏頂尊勝陀羅尼の誦持儀軌、観想法、供養の細則を体系的に説き、啓請・結界・持呪・回向といった完全な修持手順を含んでいる。密教の重要な儀軌として、その核心である尊勝陀羅尼は、業障を浄除し寿命を延ばし福徳を増す殊勝な法門と称えられ、漢伝仏教、特に密教修行体系において崇高な地位を占め、唐代密教の実践を研究する上での重要な経典的根拠となっている。


佛頂尊勝陀羅尼念誦儀軌法一卷

仏頂尊勝陀羅尼念誦儀軌法(一巻)

開府儀同三司特進試鴻臚卿肅國公食邑三千戶賜紫贈司空諡大鑒正號大廣智大興善寺三藏沙門不空奉 詔譯

開府儀同三司・特進・試鴻臚卿・肅国公・食邑三千戸・紫衣賜与・司空

夫念誦陀羅尼法,先於三昧耶曼荼羅見聖眾,得灌頂,知本尊。從師受得三昧耶,即於山間閑處,或於淨室,畫本尊尊勝陀羅尼像,安於東壁上,持誦者以面對之。其念誦處掘地深一肘半,地中若有瓦礫、骨灰、毛髮及諸穢物等,並須除之。若無,還取本土填滿,築令平正。土若有餘,其地吉祥。以瞿摩夷和好土,泥地面令平正。又取瞿摩夷和水,誦無能勝陀羅尼二十一遍加持瞿摩夷。其無能勝真言曰:

陀羅尼を唱える方法は、まず三昧耶曼荼羅において聖衆を拝見し、灌頂を受け、本尊を知ることである。師より三昧耶を授かったなら、山中の閑静な場所か、あるいは清らかな部屋において、本尊である尊勝陀羅尼の像を描き、東の壁に安置し、唱える者はそれに向かい合う。その唱える場所は、地面を一肘半の深さまで掘り、もし地中に瓦礫や骨灰、毛髪、その他の汚れた物があれば、必ず取り除く。もし何もなければ、元の土を取り戻して埋め、平らに築き固める。土に余りがあれば、その地は吉祥である。瞿摩夷(牛糞)を良質な土と混ぜ合わせ、地面に塗って平らにする。さらに瞿摩夷を水で溶かし、無能勝陀羅尼を二十一遍唱えて加持する。その無能勝の真言は次の通りである。

「曩莫三曼多沒(入)馱(引)喃(引)(一)唵(引)(二)虎魯虎魯(三)戰拏理(四)摩蹬儗(五)(丁以反)娑嚩(二合引)賀(引)」

南無、すべての仏陀に捧げます。 オーム、 虎魯虎魯(はげしく動くものよ)、 戦拏理(怒れるものよ)、 摩蹬儗(力をふるうものよ)、 サヴァーハー(幸いあれ)。

加持已後,從東北隅起首,右旋塗之。次取蜀葵葉或蓮子葉,揩拭令其光淨,於上取白粉和水,以繩分九位拼之。石上磨白檀香,用塗九位。其九位者,中央安毘盧遮那佛位,右邊安觀自在菩薩位,觀自在後安慈氏菩薩位,毘盧遮那佛位後安虛空藏菩薩位,此菩薩左邊安普賢菩薩位,毘盧遮那佛位左邊安金剛手菩薩位,金剛手菩薩位下安文殊師利菩薩位,毘盧遮那佛前安除蓋障菩薩位,除蓋障菩薩位右邊安地藏菩薩位,是名九位。並用白檀香塗之,以為迎請賢聖之位耳。上安帳蓋,四面懸幡。道場四邊,晨朝奉獻乳糜,齋時獻酪飯并甜膩食,及以諸漿兼諸果子。四門安四香爐,四隅安四淨瓶,盛香水插花或青葉樹枝,以為供養。四角燃四盞酥燈。道場前,於念誦者座前,安置閼伽香水兩椀。所盛供養,取金、銀、熟銅、瓷器,或新瓦器,或螺盃,或新淨葉,餘並不堪。欲盛食時,先淨洗器,覆之以香煙熏內。既盛食已,又須香烟熏之,以無能勝陀羅尼加持水灑之,則於壇中右旋布列。然後於壇前安卑脚床子,去地半寸,或茅草薦,或藉以淨物,念誦者坐之。念誦人應淨澡浴,澡浴法如蘇悉地中說。或以法澡浴,觀法實相以為澡浴。或以在家、出家,護持本律儀戒無所毀犯,以為澡浴。或每日三時,佛前禮佛發露懺悔,隨喜勸請,發願迴向,以為澡浴。或以清淨真言加持七遍,以為清淨。澡浴正誦之時,觀一切法本性清淨,我亦得清淨。如是作意,即誦澡浴真言曰:

加持が終わった後、東北の隅から始めて、右回りに塗っていきます。次に、蜀葵(トロロアオイ)の葉や蓮の葉を使って、壇を拭き清め、光り輝くようにします。その上に白粉を水で溶いて、縄を使って九つの区画に線を引きます。石の上で白檀を磨り潰し、九つの区画に塗ります。その九つの区画とは、中央に毘盧遮那仏の座位を安置し、その右側に観自在菩薩の座位を置きます。観自在菩薩の後ろには慈氏菩薩の座位を、毘盧遮那仏の後ろには虚空蔵菩薩の座位を置きます。虚空蔵菩薩の左には普賢菩薩の座位を、毘盧遮那仏の左には金剛手菩薩の座位を置きます。金剛手菩薩の下には文殊師利菩薩の座位を、毘盧遮那仏の前には除蓋障菩薩の座位を、除蓋障菩薩の右には地蔵菩薩の座位を置きます。これらを九つの座位といいます。すべてに白檀を塗って、聖なる方々をお迎えするための座位とします。

その上には帳や蓋をかけ、四方には幡を掲げます。道場の四辺には、朝に乳粥を供え、昼には酪飯と甘くて味の濃い食べ物、さらに様々な飲み物や果物を供えます。四つの門には四つの香炉を置き、四隅には四つの浄瓶を置いて、香水を入れ、花や青葉の枝を挿して供養とします。四隅には四つの酥油の灯明を灯します。道場の前、読誦する人の座の前には、香水を入れた閼伽器を二つ置きます。これらの供え物を盛る器には、金、銀、熟銅、磁器、または新しい陶器、螺杯、あるいは新しく清らかな葉を用い、それ以外は用いてはなりません。食べ物を盛る際には、まず器をよく洗い、香煙で内側を燻して清めます。食べ物を盛った後も、再び香煙で燻し、無能勝陀羅尼で加持した水を振りかけ、その後、壇の上を右回りに整えて並べます。

そして、壇の前に低い脚の座(床子)を置きます。地面から半寸ほど上げ、茅の薦や清らかな布を敷き、読誦する人がその上に座ります。読誦する人は、身を清めて沐浴すべきです。沐浴の方法は『蘇悉地経』に説かれている通りです。あるいは、法の沐浴として、諸法の実相を観じることをもって沐浴とします。あるいは、在家・出家を問わず、根本の律儀戒を護り、毀らないことをもって沐浴とします。あるいは、毎日三時に仏の前で礼拝し、罪過を懺悔し、善行を随喜し、仏の説法を勧請し、功徳を発願して回向することをもって沐浴とします。あるいは、清浄真言で七回加持して、清らかにします。沐浴し、正しく読誦する時には、すべての法は本来清らかであり、私もまた清らかになったと観じます。このように心に念じながら、沐浴の真言を唱えます。

「唵(引)娑嚩(二合)婆(引)嚩秫馱(引)薩嚩達摩(入)娑嚩(二)婆(引)嚩戍(引)度憾」

おん そわ ば わ じょだ さら だるま そわ ば わ しゅ ど はん

每日入道場念誦,定其時節:或二時,謂早朝、黃昏;或三時,加午時;或四時,依瑜伽,加中夜。若於本教尊勝陀羅尼經,每於白月十五日,除滅業障,增福延命。要期誦一千遍,證出世三摩地,得不忘陀羅尼。其日一日一夜不食為上,或食三白食,所謂:乳、酪、粳米飯,或粥為中,或如常齋食為下。身著淨衣服,心應虔誠淨信,心不猶豫。若欲持誦,至道場先雙膝著地,禮毘盧遮那佛及八大菩薩,發露懺悔,發五大願:一、眾生無邊誓願度;二、福智無邊誓願集;三、法門無邊誓願學;四、如來無邊誓願事;五、無上菩提誓願成。結加趺坐,以香塗手,結三昧耶印,誦真言曰:

毎日、道場に入って念誦するには、その時節を定めます。二回(朝・夕)、または三回(朝・昼・夕)、さらに四回(瑜伽に従い、中夜を加える)とします。本教の尊勝陀羅尼経によれば、毎月の白月(満月の日)の十五日に、業障を除き、福を増し命を延ばすことができます。一千遍の誦持を期し、出世の三摩地を証し、忘れることのない陀羅尼を得るのです。その日は、一晩中食べないのが最上であり、または乳・酪・粳米の飯や粥(三白食)を食べるのが中、または通常の斎食をとるのが下とします。身には清らかな衣服をまとい、心は誠実で清らかな信をもって、迷いがあってはなりません。誦持しようとするなら、道場に到り、まず両膝をついて毘盧遮那仏および八大菩薩に礼拝し、懺悔して、五つの大願を発します。一、無辺の衆生を済度しようと誓う。二、無辺の福智を集めようと誓う。三、無辺の法門を学ぼうと誓う。四、無辺の如来に仕えようと誓う。五、無上の菩提を成就しようと誓う。結跏趺坐し、香を手に塗り、三昧耶印を結び、真言を唱えます。

「曩莫三曼多沒馱喃(一)阿三冥(二)底哩(二合)三冥(三)三昧曳娑嚩(二合引)賀(引)」

「南無普賢諸仏に帰命します。 無辺のつねに変わらぬものよ。 三点を超えたものよ。 三昧の境地によって、幸いあれ。」

其印:二手合掌,竪二大指。印於五處:額、右肩、左肩、心、喉,各誦真言一遍加持,頂上散。由三昧耶印真言威神力故,能淨如來地,地波羅蜜圓滿,能成就世間、出世間悉地。

その印は、両手を合わせ、二本の親指を立てます。印を五か所(額・右肩・左肩・心・喉)に当て、それぞれに真言を一度ずつ唱えて加持し、最後に頭上で印を解きます。この三昧耶の印と真言の神力により、如来の境地が清められ、十波羅蜜が円満となり、世間・出世間の成就が得られるのです。

次結法界生印,誦真言曰:

次に、法界生の印を結び、真言を唱えます。

「曩莫三曼多沒馱(引)南(一)達囉麼(二合)馱(引)賭(二)娑嚩(二合)娑嚩(二合)句憾」

南無、すべての仏陀に帰依します。南無、すべての法(ダルマ)に帰依します。その功徳は、はかり知れません。

結印相:二手大指安於掌中,各作拳,竪二頭指,側並合,安於頂上,從頂向下,徐徐下散。誦真言三遍,即觀自身等同法界,離諸色相,猶如虛空。

印を結ぶ方法:両手の親指を掌の中に置き、それぞれ拳を作る。二本の人差し指を立て、横に並べて合わせ、頂上に置く。頭頂から下へ、ゆっくりと下降させながら広げていく。真言を三回唱え、そのとき自身の体が法界そのものとなり、あらゆる形や色を離れ、虚空のようになったと観想する。

次結金剛薩埵法輪印,誦真言曰:

次に、金剛薩埵の法輪の印を結び、真言を唱える。

「曩莫三曼多嚩日囉(二合)喃(引)唵(引)嚩日囉(二合引)怛摩(二合)句(引)憾」

南無、すべての金剛(ヴァジュラ)の皆さま。 おん、金剛よ、あなた自身こそが我が身。

結印相:二手背相叉,以左大指安右手掌中,與右手大指相拄,即誦真言三遍,獲得自身如金剛薩埵。

**印の結び方:** 両手の背を合わせて交差させ、左手の親指を右手の平の上に置き、右手の親指と軽く触れ合わせます。その状態で真言を三回唱えると、自身が金剛薩埵そのものとなることができます。

次結金剛甲冑印,真言曰:

次に金剛の甲冑の印を結びます。真言は次の通りです。

「曩莫三曼多嚩日囉(二合)喃(引)唵(引)嚩日囉(二合)迦嚩者吽」

南無サマンタ・ヴァジュラーナン、オン、ヴァジュラ・カーヴァチャ・フーン。

其印相:二手虛心合掌,二頭指各安於中指背,二大指並合於中指中節上成,印同前五處,各誦真言一遍。由此加持,自身成被金剛甲冑,一切天魔無能親近。

印の形:両手を軽く合わせて合掌し、二本の人差し指をそれぞれ中指の背に置き、両方の親指をそろえて中指の第二関節の上に重ねます。 この印を前に同じく五箇所(額・右肩・左肩・心臓・喉)に置き、それぞれの場所で真言を一度ずつ唱えます。 この加持によって、自分の体は金剛の鎧で覆われ、すべての天魔が近づくことができなくなります。

次結不動尊印,真言曰:

次に、不動尊の印を結びます。真言は次の通りです。

「曩莫三曼多嚩日囉(二合)喃(一)戰拏摩賀嚧沙拏(二句)薩叵(二合)吒耶(三)吽怛囉(二合)吒憾(引)𤚥(引)」

南無三曼多・ヴァジュラナン<br>チャンダ・マハーローシャナ<br>サパットヤ<br>フム・トラータ・ハーン・マーン

結印:二手各以大指捻小指及無名指甲上,各竪中指,頭指並之。左手為鞘,右手為刀,以刀入鞘狀。右刀印左旋轉,辟除道場中諸魔作障者;右旋轉,八方結上下方隅界。然後想道場中須彌山,於山頂上想七寶樓閣。於樓閣中,毘盧遮那佛與八十俱胝十地滿足菩薩摩訶薩以為眷屬而自圍遶。四門四隅各四菩薩及八供養。以內外供養觀想奉獻,了了分明。

印を結ぶ:両手で、それぞれ親指で小指と薬指の爪の上を押さえ、中指を立て、人差し指を並べる。左手を鞘とし、右手を刀として、刀を鞘に収める形にする。右手の刀の印を左に回転させ、道場の中の諸々の魔や障りをなすものを除く。右に回転させ、八方と上下の隅々の境界を結ぶ。その後、道場の中に須弥山があると思い、その山の頂上に七宝の楼閣があると観想する。その楼閣の中に、毘盧遮那仏が八十俱胝の十地を満たした菩薩摩訶薩たちを眷属として、自らの周りに囲ませている。四つの門と四隅には、それぞれ四菩薩と八供養がある。内外の供養として観想し、はっきりと明らかに捧げるのである。

次結奉請聖眾如來鉤印,誦真言曰:

次に、聖なる皆様をお招きするための「如来鉤印」を結び、真言を唱えます。

「曩莫(上)三(去)滿馱沒馱南(引)(一)噁(二)(引)薩嚩怛囉(二合)鉢囉(二合)底呵諦怛他(引)蘖當矩捨(三)冐地者囉哩耶(二合)跛哩布(引)囉迦(四)娑嚩(二合引)賀(引)」

「ナモウ サンマンダ ブッダナン アーク サルヴァ トラ プラティハタ タターガタ アンクシャ ボーディ サットヴァ パリプーラカ スヴァーハー」

結相:二手內相叉作舉,申右手頭指,屈如鉤形,誦三遍。由印、真言威神力故,諸佛如來及以聖眾不違本誓,皆悉集會。

印を結ぶ:両手を内側で交差させて(内相叉)、組んだ手を持ち上げ、右手の人差し指を伸ばして鉤(かぎ)のように曲げる。これを三回唱える。

この印と真言の力によって、諸仏如来や聖なる方々は、もとの誓いを違えることなく、すべて集まって来られる。

次結奉獻座印,誦真言曰:

次に奉獻座の印を結び、真言を唱えます。

「曩莫三曼多沒馱喃(引)惡(引急呼)」

南無三宝の仏陀たちに……「アーク(引き下げて、しかも急に短く唱える)」

契相:二手虛心合掌,二小指、二大指相合,餘六指開舒,微屈,如蓮華敷,誦三遍。由此印及真言威力,流出一切微妙寶座,猶如雲海,奉獻如來一切聖眾。

契相:両手を虚心合掌し、両小指と両親指を合わせ、残りの六本の指は開いて優しく曲げ、蓮華が開くようにする。これを三度唱える。この印と真言の力によって、あらゆる微妙な宝座が雲や海のように湧き出て、如来や全ての聖なる方々に捧げられる。

次奉獻閼伽,誦真言曰:

次に、閼伽(浄水)を捧げて、真言を唱えます。

「曩莫三曼多沒馱南(一)誐誐曩三摩三摩娑嚩(二合)賀(引)」

南無、すべての仏陀に帰依します。(一)虚空のように、すべてが平等である、そのように幸いあれ。(二合)願わくは、幸せが訪れますように。(引)

即以兩手捧器當額,䠒跪,誦三遍,奉獻閼伽沐浴聖眾。

両手で器を額の高さに捧げ、ひざまずいて三度唱え、聖なる皆様をお清めするために閼伽を捧げます。

次結奉獻塗香印,誦真言曰:

塗香を捧げる印を結び、真言を唱えます。

「曩莫(上)三(去)曼多沒馱南(引)(一)微輸(上)馱巘(引)度(上)納婆嚩(引)耶娑嚩(二合引)賀」

「南無、全ての仏陀に帰依します。 清らかな身体を保つ者よ、あなたに敬礼いたします。願わくば、その功徳が成就しますように。」

契相:右手竪掌向外,以左手握右手腕,誦三遍。由此印、真言威力故,流出一切塗香雲海,供養一切如來及諸聖眾。

印の作法:右手の掌を立てて外に向け、左手で右手首を握り、三度唱えます。 この印と真言の力によって、すべての塗香の雲海が湧き出て、全ての如来や聖なる僧侶たちに捧げられます。

次結奉獻花鬘印,誦真言曰:

次に花の首飾りを捧げる印を結び、真言を唱えます。

「曩莫三曼多沒馱南(引)摩賀(引)昧怛哩夜(三合)毘庾(二合)那蘖帝娑嚩(二合)賀」

「南無、全ての仏陀に。大いなる慈しみをたたえます。完全に滅ぼし尽くすものに、賛辞を捧げます。」

契相:二手內相叉,仰掌,頭指相拄,誦三遍。由此印及真言威力,流出一切花鬘雲海,供養一切如來聖眾。

契相:両手を内側で交差させ、手のひらを上に向け、人差し指の先を合わせ、三回唱えます。この印と真言の力により、あらゆる花飾りの雲海が生まれ出で、すべての如来と聖なる者たちを供養します。

次結奉獻燒香印,真言曰:

次に、焼香を捧げる印を結びます。真言は次の通りです。

「曩莫三曼多沒馱(引)南(一)達麼馱(引)怛嚩(二合引)拏鼻音蘖帝(引)娑嚩(二合)賀」

南無 普遍なる 諸仏に

法の体へと 導く功徳よ

幸せあれ

契相:二手仰掌,以小指、中指、無名指屈竪相背,誦三遍。由此印真言威力,流出一切燒香雲海,供養一切如來及諸聖眾。

*印の構成:両手を上向きに開き、小指・中指・薬指を互いの背中側に向けて曲げて立てます。これを三回唱えます。*

この印と真言の力により、あらゆる焼香の雲海が湧き出て、全ての如来や聖なる方々に供養が届けられます。

次結奉獻飲食印,誦真言曰:

次に、飲食を捧げる印を結び、真言(マントラ)を唱えます。

「曩莫三曼多沒馱南(引)阿囉囉迦囉沫隣捺埿摩賀(引)沫履娑嚩(二合)賀」

「南無、すべての仏陀に。 アララ、カララ、マリンナデイ、マカマリ、ソワカ。」

契相:虛心密令,開掌如器,誦三遍。由此印、真言威力,流出無邊飲食雲海,供養一切如來及諸聖眾。

契相:心を虚しくして密かに念じ、手のひらを器のように開き、三度唱える。この印と真言の力により、限りない飲食の雲海が湧き出で、あらゆる如来や聖なる衆に供養される。

次結奉獻燈明印,誦真言曰:

次に灯明を捧げる印を結び、真言を唱えます。

「曩莫三曼多沒馱(引)南(引)怛他(引)櫱怛紫娑叵(二合)羅寧(二)嚩婆(去)娑娜(三)誐誐猱娜哩野(二合)娑嚩(二合)賀」

ナモ・サマンダ・ブッダナン、タタギャタンツェ、ソプラーニン、バソナ、ガガノーダリヤ、ソワカ。

契相:右手作拳,竪中指,以大指捻中指中節,誦三遍。由此印真言威力,流出一切燈明雲海,供養一切如來及諸聖眾。又復如來大乘經所說,當觀想幢蓋、幡網、瓔珞、衣服、繒綵等物,諸供養雲海充遍法界,誠實言伽他而讚曰:

**印の形**:右手で拳を作り、中指を立て、親指で中指の第二関節を軽く押さえ、真言を三回唱えます。この印と真言の力によって、数限りない灯火の雲のような海が湧き出て、全ての如来と聖なる人々に供養されます。また、『大乗経典』に説かれているように、幢蓋、幡幕、瓔珞、衣服、美しい布などの供養の雲海が、法界全体に満ち渡ると観想しましょう。そこで、真心を込めた偈(うた)を唱えて讃えます。

「以我功德力, 如來加持力,
及以法界力, 普供養而住。」

私の功徳の力と、 如来の加護の力、 そして法界の力により、 すべてを供養し、とどまります。

次結虛空藏明妃印,真言曰:

次に、虚空蔵明妃の印を結びます。真言は次の通りです。

「曩莫三曼多沒馱(引)南(引)薩嚩他欠烏娜蘖(二合)帝娑叵囉呬(引)𤚥誐誐劍娑嚩(二合引)賀(引)」

南無、すべての仏陀に。 虚空のように広大な、全てのものを清める力。 その清らかな言葉に、私は帰依します。

其契相:二手相叉合掌,右押左,誦七遍。次想自身於心中有圓明月輪,了了分明,於月輪上想欠字,白色,放大光明,遍照十方一切世界。思欠字實相義,所謂一切法等同虛空,離諸色相,離諸障礙。則於真實理中,觀自身作金剛波羅蜜佛母菩薩像,左手持蓮花,其蓮花上有五股金剛杵;右手作仰掌,垂手為施願勢,具頭冠瓔珞,面貌慈愍,拔濟一切眾生勢。作是觀已,二手外相叉作拳,竪二中指,以此金剛波羅蜜印加持,印於四處,謂:印心、額、喉、頂,印已便散手,誦金剛波羅蜜真言曰:

その印の要領:両手の指を交差させて合掌し、右手を左手の上に重ね、真言を七回唱える。次に、自身の心臓の位置に、はっきりと明るい満月の輪があると観想する。その月輪の上に「欠」の字を白く描き、大いなる光明を放って、十方のあらゆる世界を照らすと観想する。「欠」の字の真実の意味を思惟する。つまり、すべての法は虚空と等しく、あらゆる色や形を離れ、あらゆる障りを離れているということである。そうして真実の理において、自身を金剛波羅蜜仏母菩薩の姿に観ずる。左手には蓮華を持ち、その蓮華の上に五鈷金剛杵がある。右手は掌を上に向けて垂らし、施願の印相と成す。宝冠と瓔珞を身に着け、顔立ちは慈しみに満ち、すべての生きとし生けるものを救い導く姿である。この観想を終えたなら、両手を外側で交叉させて拳を作り、両方の中指を立てる。この金剛波羅蜜の印を用いて、四箇所を加持する。すなわち、心・額・喉・頂の四箇所に印し、印したならばすぐに手を解き、金剛波羅蜜の真言を唱える。

「唵薩怛嚩(二合)嚩日哩(二合)吽」

「オン サッタヴァ ヴァジュリ ウン」

當印四處時,各誦一遍,即用前印安於額上,誦三遍,以為灌頂。灌頂已,其印手分兩邊,以金剛拳繼頂後,誦真言曰:

四つの印を結ぶときは、それぞれ一度ずつ真言を唱えます。そして先ほどの印を額に当て、三度唱えて灌頂を行います。灌頂が終わったら、印を結んだ手を左右に分け、金剛拳を組んで頭の後ろに置き、真言を唱えます。

「唵嚩日囉(二合引)鼻詵遮」

「オン、ヴァジュラ、アビシンチャ」

誦三遍,即結被甲印:二手各作金剛拳,各竪頭指當心相纏,如繼甲冑,即於背後亦復如是,次臍,次兩膝,却繞腰後,漸當心,次兩肩亦如是繼。次繼頂下、項後、額前,却於腦後以兩金剛拳繼,漸垂手兩邊徐徐下,如垂帶勢,即以兩手掌相拍三聲,誦被甲真言曰:

三回唱え終えたら、被甲印を結びます。両手でそれぞれ金剛拳を作り、それぞれの人差し指を立てて胸の前で交差させます。鎧を着けるように、背後でも同様に行います。次にへそ、両膝、腰の後ろを巡り、再び胸の前、両肩も同様に結びます。さらに頭頂、首の後ろ、額の前も結び、後頭部で両方の金剛拳を結びます。徐々に手を下ろし、両脇に沿ってゆっくりと垂らします。帯を垂らすような形です。最後に両手の平を三回打ち合わせて音を立て、被甲の真言を唱えます。

「唵(引)砧(誅唵反)」

「おん せん」

又拍掌真言曰:

さらに手を拍ち、真言を唱えて言うには、

「唵嚩日囉(二合)覩史耶(二合)縠」

「オン・バザラ・トシエイ・コク」

自想己身成本尊已,二手合掌,屈二頭指,甲相背,以二大指壓二頭指頭,如彈指勢,即誦尊勝陀羅尼曰:

自分の身がすでに本尊となったと観想したならば、両手を合わせ、二本の人差し指を曲げ、爪の背を合わせ、二本の親指で人差し指の先を押さえ、指を弾くような形にする。そして尊勝陀羅尼を唱える。

「曩慕(引)婆誐嚩帝(一)怛𡃤(二合)路(引)枳也(二合)(二)鉢囉(二合)底(丁以反)(三)尾始瑟吒(二合引)也(四)勃馱(引)耶(五)婆誐嚩帝(六)怛儞也(二合)他(引)(七)唵(八)尾戍(引)馱也(九)三麼三滿多嚩婆娑(十)薩頗(二合)囉拏(十一)孽底(丁異反)誐賀曩(十二)薩囉(二合)婆(引)嚩秫(輸律反,下並同)第(十三)阿鼻詵左𤚥(十四)(引)素誐多嚩囉嚩左曩(十五)蜜㗚(二合)多(引)鼻曬罽(十六)(入)阿(引)賀囉阿(引上)賀囉(十七)阿(引入)欲散馱(引)囉抳(十八)戌(引)馱也戍馱也(十九)誐誐曩尾秫提(二十)鄔瑟抳(三合)沙(二十)尾惹也尾秫提(二十二)娑賀娑囉(二合)(二十三)囉濕弭(二合)散祖(引)禰帝(二十四)薩嚩怛他(引)孽多(引)(二十五)地瑟侘(引二合)曩(引)地瑟恥(二合)多(二十六)畆捺㘑(二合)(二十七)嚩日囉(二合)迦(引)耶(土)(二十八)僧(去)賀怛那秫第(二十九)薩嚩(引)嚩囉拏尾秫第(三十)鉢囉(二合)底儞靺多也(三十一)阿(引)欲秫第(三十二)三麼耶(引)地瑟恥(二合)帝(三十三)麼抳麼抳(三十四)怛闥多(引)步多俱胝(三十五)跛哩秫第(三十六)尾娑怖(二合)吒(三十七)勃地秫第(三十八)惹也惹也(三十九)尾惹也尾惹也(四十)娑麼(二合)囉娑麼(二合)囉(四十一)薩嚩勃馱(引)地瑟恥(二合)多秫第(四十二)嚩日㘑(二合)嚩日囉(二合)孽鞞(四十三)嚩日囕(二合)婆嚩覩(四十四)麼麼(四十五)(某甲)薩嚩薩怛嚩(二合引)(四十六)難(上引)左迦(上引)也尾秫第(四十七)薩嚩孽底(四十八)跛哩秫第(四十九)薩嚩怛他(引)孽多(五十)三摩(引)濕嚩(二合引)娑(引)地瑟恥(二合)帝(五十一)勃𠆙勃𠆙(五十二)冐(引)馱也冒(引)馱也(五十三)三滿多跛哩秫第(五十四)薩嚩怛他(引)孽多(引)(五十五)地瑟姹(二合引)曩(引)(五十六)地瑟恥(二合)多(五十七)摩賀(引)畝捺㘑(二合)(五十八)娑嚩(二合引)賀(引)(五十九)」

「敬礼 世尊 観自在菩薩(観音菩薩) 仏陀に 敬礼。 その呪文は: **オン シュダヤ サマーサマンタバーバーサ サプラーナ ガティガハナ サラバーバスシュッダ** (浄めよ あまねく遍く輝く灯火のように 境涯の闇を破り すべての存在を清めよ)

**アビシンチャ ママ** (我に灌頂を施したまえ)

**ソガターバラバーチャナ** (善逝の言葉の力によって)

**ミリタアビシェカイ** (甘露の灌頂を)

**アハラ アハラ** (受け取れ 受け取れ)

**アユサンダーラネ** (寿命を広げよ)

**シュダヤ シュダヤ** (清めよ 清めよ)

**ガガナビシュッダ** (虚空のように清らかに)

**ウシュニーシャ ヴィジャヤ ビシュッダ** (仏頂尊の勝利の清浄)

**サハスラ ラシュミ サンチョーディテ** (千の光明を放ちて)

**サルヴァ タターガタ** (すべての如来が)

**アディシュターナアディシュティタ** (加持し 確立せしめ給う)

**マハームドレー** (大いなる印よ)

**ヴァジュラカーヤ** (金剛の身よ)

**サンハタナ ヴィシュッダ** (結集の清浄)

**サルヴァ ヴァラナ ヴィシュッダ** (すべての障りを清めよ)

**プラティニヴァルタヤ** (退けよ)

**アユル ヴィシュッダ** (寿命の清浄よ)

**サマヤ アディシュティテ** (誓いによって確立された)

**マニ マニ** (宝珠よ 宝珠よ)

**タターガタ プッタ コーティ** (如来の子なる 無数の仏たちよ)

**パリヴィシュッダ** (完全に清めよ)

**ヴィスプータ** (広がれ)

**ボディ ヴィシュッダ** (悟りの清浄よ)

**ジャヤ ジャヤ** (勝利よ 勝利よ)

**ヴィジャヤ ヴィジャヤ** (勝利よ 勝利よ)

**スマラ スマラ** (憶念せよ 憶念せよ)

**サルヴァ ブッダ アディシュティタ ヴィシュッダ** (すべての仏が加持した清浄よ)

**ヴァジュレー ヴァジュラガルベ** (金剛の女よ 金剛の胎内よ)

**ヴァジュラム バヴァトゥ ママ** (我にとっても金剛となれ)

**サルヴァ サットヴァーン チャ カーヤ ヴィシュッダ** (そしてすべての生きとし生けるものの 身も清めよ)

**サルヴァ ガティ パリヴィシュッダ** (すべての迷いの境も完全に清めよ)

**サルヴァ タターガタ** (すべての如来が)

**サマーシュヴァーサヘー** (安息の息吹をもって)

**アディシュティテ** (確立し給う)

**ブドゥ ブドゥ** (目覚めよ 目覚めよ)

**ボーダヤ ボーダヤ** (悟らせよ 悟らせよ)

**サマンタ パリヴィシュッダ** (あまねく完全に清めよ)

**サルヴァ タターガタ** (すべての如来が)

**アディシュターナ アディシュティタ** (御身の力によって確立せし)

**マハームドレー スヴァーハー** (大いなる印よ 成就せよ)」

所誦之聲,不高、不下、不緩、不急,一心緣觀毘盧遮那佛,了了分明誦七遍已,印頂上散。取菩提子念珠安於掌中,誦加持念珠真言曰:

唱える声は、高すぎず、低すぎず、遅すぎず、速すぎず。一心に毘盧遮那仏を観想し、はっきりと七遍誦じ終えたなら、印を頂上に置いて散ずる。菩提子の数珠を掌中に取り、数珠を加持する真言を唱える。

「唵尾嚧遮那麼羅娑嚩(二合引)賀(引)」

「オン ビロシャナ マラ ソワカ」

誦七遍已,安頂上,以左手當心承珠,右手移珠。每與「娑嚩(二合)賀」齊聲移一珠,念誦至一百八遍,乃至一千遍,却取珠蟠於掌中,合掌安於頂上,而發所求清淨妙願,願一切眾生皆悉獲得。復結本尊印,誦七遍或三遍。復結金剛波羅蜜印,又復結五種供養印,并誦五種真言而供養之,具如上說。即結不動尊印,誦一遍,以印左轉,即成解界,執閼伽器奉獻供養。即結前三昧耶印,當頂上奉送,誦三昧耶真言一遍。不解此印,便誦金剛解脫真言曰:

七回唱えた後、宝珠を頭の上に置き、左手を心臓の前に当てて宝珠を支え、右手で珠を動かします。「サワ(二合)ハカ」と声を揃えるごとに珠を一つずつ動かし、108回、あるいは1000回まで唱え終わったら、珠を取って掌の中に収め、合掌して頭の上に置き、願う清らかで素晴らしい願いを発します。すべての生きとし生けるものが、皆、その願いを得られますように。次に、本尊の印を結び、七回または三回唱えます。さらに金剛波羅蜜の印を結び、五種の供養の印をも結び、五種の真言を唱えて供養します。これらはすべて前述の通りです。次に、不動尊の印を結び、一回唱え、その印を左に回すと結界が解かれます。そして閼伽器を取り、捧げて供養します。次に、前述の三昧耶印を結び、頭の上で捧げ送る形を取り、三昧耶真言を一回唱えます。この印を解かずに、金剛解脱真言を唱えます。それは以下の通りです。

「唵嚩日囉(二合)謨(引)訖叉(二合)穆」

「オン・バザラ・モクシャ・ム」

奉送諸佛聖眾,如前禮拜。發露懺悔、隨喜勸請、發願、迴向已,出道場後,即於靜處轉讀大乘經,觀第一義諦,以此妙福迴向所求,助成悉地。若作息災法,面向北,其壇圓,觀聖眾白色,道場中所供養物皆白,身著白衣,面向北坐,燒沈水香。若作增長法,面向東坐,本尊及供養,并自身衣服悉皆黃色,燒白壇香。若作降伏法,面向南坐,本尊及供養并衣服並青色或黑色,燒安息香。若作敬愛法,面向西坐,觀本尊赤色,及飲食、衣服皆赤,燒酥合香。

諸仏と聖なる皆さまをお見送りし、先ほどと同じように礼拝します。罪を告白し懺悔し、善行を喜び、教えの say律を願い、功徳を回向した後、道場を退出し、静かな場所で大乗経典を読みましょう。そして、最も深い真理である第一義諦を観想し、この素晴らしい功徳を願い事の成就に振り向け、完全な成就である悉地を助けます。

もし災いを鎮める修法を行うなら、北向きに座り、円形の壇を作り、聖なる方々を白色として観想します。道場でお供えするものもすべて白くし、白い衣を着て北向きに座り、沈水香を焚きます。

もし成長をもたらす修法なら、東向きに座ります。本尊、お供え物、自身の衣はすべて黄色とし、白檀香を焚きます。

もし調伏する修法なら、南向きに座ります。本尊、お供え物、衣は青色か黒色とし、安息香を焚きます。

もし敬愛の修法なら、西向きに座ります。本尊を赤色と観想し、飲食や衣もすべて赤くし、酥合香を焚きます。

佛頂尊勝陀羅尼念誦儀軌法一卷

仏頂尊勝陀羅尼念誦儀軌法(一巻)


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