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  1. 仏説仏頂尊勝陀羅尼経 (佛說佛頂尊勝陀羅尼經)
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仏説仏頂尊勝陀羅尼経 (佛說佛頂尊勝陀羅尼經)

「佛說佛頂尊勝陀羅尼經」について

唐 · 底本の訳者:義淨

3,472 字 · 約 12 分

仏説仏頂尊勝陀羅尼経は、唐代の高僧・義浄によって漢訳された重要な仏教経典です。この経典は、インドで大乗仏教の密教が興隆した時期に成立し、仏頂尊勝陀羅尼(呪文)の優れた功徳と唱える方法を主に説いています。この呪文は、業の障害を清め、暗黒の苦しみを破り、衆生が輪廻から解脱するのを助けると説かれています。経典の中には、陀羅尼の唱え方と、災いを消し寿命を延ばし、浄土に往生するなど、計り知れない効力について詳しく記されています。この経典は、中国仏教における密教経典の代表作の一つであり、古来より障害を除き罪を滅ぼす重要な修行法門として重視されてきました。中国や日本などで広く流布し、非常に高い宗教的地位と実践的価値を持っています。


佛說佛頂尊勝陀羅尼經

仏頂尊勝陀羅尼経

大唐三藏沙門義淨奉 制譯

大唐三蔵沙門義浄奉 制訳

如是我聞:一時薄伽梵在室羅筏城逝多林給孤獨園,與大苾芻眾千二百五十人俱,菩薩摩訶薩萬二千人俱。

このように私は聞きました。 ある時、尊き仏陀は舎衛城の祇園精舎におられました。 そこには、大比丘たち千二百五十人と、大菩薩たち一万二千人が共に集っていました。

爾時,三十三天善法堂會,有一天子名曰善住,與諸大天,并諸天女,前後圍遶,受勝尊貴,歡娛遊戲種種天樂,共相娛樂,受諸快樂。爾時,善住天子於其夜分聞有聲言:「善住天子!却後七日,決欲命終。於此沒後生贍部洲,便受七返傍生之身,次受地獄苦。從地獄出,希得人身,生貧賤家,處於母胎即無兩目。」善住天子聞此聲已,身毛皆竪,生大怖懼,愁憂不樂,惶怖無計,即便速疾往詣天帝釋所,悲號啼哭。頂禮天帝二足尊已,白帝釋曰:「惟願天尊聽我所說。我與天女共相圍遶,受快樂時,聞有聲言:『善住天子!却後七日命將欲終。命終之後生贍部洲,便受七返傍生之身,次受地獄苦。從地獄出,希得人身,生貧賤家,在母胎中即無兩目。』我聞斯語,惶怖無計,云何令我得免斯苦?」

その時、三十三天の善法堂に集う天衆の中に、善住という名の天子がいました。彼は多くの大天や天女たちに前後を囲まれ、尊く優れた楽しみに浸り、様々な天界の遊戯を楽しみ、共に歓びを分かち合い、あらゆる快楽を受けていました。

ところが、善住天子は夜の間に、ある声を聞きました。 「善住天子よ、七日後には必ず命が尽きるだろう。この天界を去った後、あなたは閻浮提(人間界)に生まれ変わり、七度にわたって畜生の身を受け、その後、地獄の苦しみを受けることになる。地獄から出た後、かろうじて人間として生まれ変わるが、貧しく卑しい家に生まれ、母の胎内にいる時から両目が見えないだろう。」

善住天子はこの声を聞くと、身の毛がよだち、大きな恐怖に襲われ、深い憂いに沈み、楽しむこともできず、恐れおののいてどうすればよいかわからなくなりました。そしてすぐに、帝釈天のもとへ急いで向かい、悲しみの声をあげて泣きながら、帝釈天の両足に頭を地につけて礼拝し、こう申し上げました。

「尊い天よ、どうか私の訴えをお聞きください。私は天女たちと共に囲まれ、楽しみに浸っていた時に、ある声を聞きました。『善住天子よ、七日後には命が尽きる。命が尽きた後は閻浮提に生まれ変わり、七度にわたって畜生の身を受け、その後、地獄の苦しみを受ける。地獄から出た後、かろうじて人間として生まれ変わるが、貧しく卑しい家に生まれ、母の胎内にいる時から両目が見えない。』と。私はこの言葉を聞き、恐れおののいてどうすればよいかわかりません。どうか、この苦しみから逃れる方法を教えてください。」

爾時,天帝釋聞善住天子語已,甚大驚愕,諦想思惟:「此之善住受何七返惡趣之身?」須臾靜住,注想諦觀,便見善住當受七返惡趣之身,所謂:䐗、狗、野干、獼猴、蟒蛇、烏、鷲等身,食諸穢惡不淨之物。爾時,帝釋觀見善住天子,當墮七返惡趣身已,極軫慈念,愁憂苦惱,痛貫身心,諦思:「何計?何所歸依?誰能覆護,得免斯苦?」復作是念:「唯有如來、應、正等覺,大慈悲父,令其善住免斯苦耶?」

その時、天帝釈は善住天子の言葉を聞くと、たいへん驚き、深く思いを巡らせました。「この善住はどのような七度の悪趣の身を受けようとしているのか?」しばし静かにして、心を澄まして観じると、善住が七度の悪趣の身を受けることが見えてきました。それは、豚、犬、ジャッカル、サル、大蛇、カラス、鷲などの姿であり、汚れた不浄なものを食べる姿でした。

その時、天帝釈は善住天子が七度の悪趣の身に堕ちるのを見て、深く慈しみの心を痛め、憂い苦しみ、心身に痛みが走りました。深く考えました。「どうすればよいのか?どこに頼ればよいのか?誰が守ってくれて、この苦しみから免れることができるのか?」そしてまたこう思いました。「ただ如来、応供、正等覚者、大慈悲の父のみが、この善住をこの苦しみから救うことができるのではないか?」

爾時,帝釋作是念已,於初夜分,以種種華、天妙衣服,以自莊嚴,執持花香,往逝多林,詣世尊所,恭敬供養,頂禮雙足,遶七匝已,長跪合掌,而白佛言:「善住天子聞有聲言:『却後七日命終,而受七返傍生惡趣之身。』聞此語已,極懷憂苦,痛貫於心。世尊大慈,哀慜利益,云何令得免斯苦耶?」

その時、帝釈天はこの思いを抱き、初夜の刻に、さまざまな花や天上の美しい衣で身を飾り、香と花を手に取り、祇陀林へと向かい、世尊のもとに参りました。恭しく供養を捧げ、両足を礼拝し、七回右繞した後、跪いて合掌し、世尊に申し上げました。

「善住天子は、『七日の後、命が尽き、七度にわたって畜生道の苦しみを受ける』という声を聞きました。この言葉を聞いて、深い憂いと苦しみに心を貫かれています。世尊よ、大いなる慈悲をもって、どうか哀れみと利益をお与えください。どうすればこの苦しみから免れることができるでしょうか?」

爾時,世尊聞此語已,即便微笑,於其頂上放種種光,遍照三千大千世界,還至佛所。若佛世尊說過去事,光從背入;若說未來事,光從胸入;若說地獄事,光從足下入;若說傍生事,光從足跟入;若說餓鬼事,光從足指入;若說人事,光從膝入;若說力輪王事,光從左手掌入;若說轉輪王事,光從右手掌入;若說天事,光從臍入;若說聲聞事,光從口入;若說獨覺事,光從眉間入;若說阿耨多羅三藐三菩提事,光從頂入。是時。光明還至佛所,遶佛三匝從佛口入。爾時,世尊告帝釋曰:「天帝!有陀羅尼,名為『如來佛頂尊勝』,能淨一切惡趣生死苦惱,又能淨除一切地獄、琰摩王界、傍生之苦,又破一切地獄之業迴趣善道。天帝!此佛頂尊勝陀羅尼不可思議,有大神力。若復有人一經於耳,先世所造一切惡業悉皆消滅,當得清淨勝妙之身,隨所生處憶持不忘。從一佛土至一佛土,從一天界至一天界,乃至遍歷三十三天,所生之處憶持不忘。復次,天帝!若人欲終,須臾憶念此陀羅尼,還得增壽,身口意淨,亦無苦痛,隨其福利,悉蒙安隱。亦令一切如來之所瞻視,一切天神常為侍衛,人所敬重,惡障消除,一切菩薩同為覆護。若有男子女人,須臾讀誦持此陀羅尼者,當知此人,所有三惡道苦,破壞消滅,無有遺餘。諸佛淨土,及諸天宮,一切菩薩甚深行願,隨意遊入,悉無障礙。」是時帝釋,一心樂聞。

その時、世尊はこの言葉を聞き終えると、すぐに微笑み、その頂上からさまざまな光を放ち、三千大千世界をくまなく照らし、ふたたび仏のもとに戻った。もし仏世尊が過去のことを説くときは、光は背中から入り、未来のことを説くときは、光は胸から入る。地獄のことを説くときは、光は足の下から入り、畜生のことを説くときは、光はかかとから入る。餓鬼のことを説くときは、光は足の指から入り、人間のことを説くときは、光は膝から入る。力輪王のことを説くときは、光は左手のひらから入り、転輪王のことを説くときは、光は右手のひらから入る。天界のことを説くときは、光はへそから入り、声聞のことを説くときは、光は口から入る。独覚のことを説くときは、光は眉間から入り、阿耨多羅三藐三菩提のことを説くときは、光は頂上から入る。この時、光明は仏のもとに戻り、仏を三度めぐって仏の口から入った。

その時、世尊は帝釈天に告げられた。「天帝よ、『如来仏頂尊勝』という名の陀羅尼がある。これは一切の悪趣における生死の苦悩を清め、また一切の地獄や閻魔王の世界、畜生の苦しみをも清め除き、一切の地獄の業を破って善き道へと向かわせる。天帝よ、この仏頂尊勝陀羅尼は不可思議であり、大いなる神力を持つ。もし人が一度これを耳にすれば、前世において造った一切の悪業はことごとく消滅し、清らかで勝れた妙なる身を得て、生まれるところにしたがい、これを憶念し保持して忘れることがない。一つの仏国土から次の仏国土へ、一つの天界から次の天界へ、さらには三十三天を遍くめぐり、生まれるところにしたがい、これを憶念し保持して忘れることがない。

さらに、天帝よ、もし人が命終えようとするとき、しばしこの陀羅尼を憶念すれば、寿命を増し、身と口と意が清らかになり、苦痛もなく、その福徳にしたがい、安らぎを得る。また一切の如来に見守られ、一切の天神が常に侍衛し、人々から敬われ重んじられ、悪い障りは消え去り、一切の菩薩がともに守護する。もし男子や女人が、しばらくこの陀羅尼を読み誦し保持するならば、この人はすべての三悪道の苦しみが破壊され消滅し、少しも残ることがないことを知るべきである。諸仏の浄土や諸天の宮殿、一切の菩薩の深遠な行願に、思いのままに遊び入り、すべて障りなく通じる。」

その時、帝釈天は一心に聞くことを喜んだ。

爾時,薄伽梵觀察帝釋心之所念,以大慈悲心說是陀羅尼法,即說呪曰:

その時、世尊は帝釈天の心に思い巡らされていることをお察しになり、大いなる慈悲の心をもって、この陀羅尼の法を説かれました。即ち、呪を説いて言われました。

「南謨薄伽伐帝 咥哩盧枳也 鉢喇底毘失瑟吒(引)也 勃陀(引)也薄伽伐帝 怛咥他 唵毘輸馱(唐左)也 颯麼三曼多 阿婆婆(引)娑颯撥囉 拏揭底㖸喝娜 瑣婆(引)婆毘戍(商聿,下同)睇阿毘詵者覩漫(引)蘇揭多跋囉跋者那 阿蜜栗多鞞師計 痾(引,下同)喝囉痾喝囉 痾愈珊陀(引)喇儞輸馱也輸馱也伽伽那毘戍睇 烏瑟膩沙 毘逝也戍睇索訶薩囉曷喇濕弭 珊珠地帝薩婆(上)怛他揭多 阿地瑟侘(引)娜 阿地瑟恥䫂(丁可反,下同)沒姪囇 跋折囉(引)迦也 僧喝旦那戍睇 薩婆痾伐刺拏毘戍睇 鉢喇底儞跋戴也 阿愈戍睇 三麼耶阿地瑟恥帝 末儞末儞麼末儞 呾闥多步多孤㨖鉢唎戍睇 鼻窣怖吒勃地戍睇 逝也逝也鼻逝也鼻逝也 三末囉三末囉 薩婆勃陀 阿地瑟恥多戍睇 跋折囇跋折囉(引)揭鞞(引)跋折藍婆跋覩 麼麼阿目羯寫(自稱名『我某甲』)薩婆薩埵難(引)者迦也毘戍睇 薩婆揭底鉢唎戍睇 薩婆怛他揭哆 三摩戍和娑阿地瑟恥帝 勃陀勃陀(停也反)菩馱也菩馱也三曼䫂鉢唎戍睇 薩婆怛他揭䫂阿地瑟侘(引)娜阿地瑟恥帝 莎訶(此呪比多翻譯,傳誦者眾,然於聲韻字體未能盡善,故更重勘梵本,一一詳定)」

南無薄伽伐帝 咥哩盧枳也 鉢喇底毘失瑟吒(引)也 勃陀(引)也薄伽伐帝 怛咥他 唵毘輸馱(唐左)也 颯麼三曼多 阿婆婆(引)娑颯撥囉 拏揭底㖸喝娜 瑣婆(引)婆毘戍(商聿,下同)睇阿毘詵者覩漫(引)蘇揭多跋囉跋者那 阿蜜栗多鞞師計 痾(引,下同)喝囉痾喝囉 痾愈珊陀(引)喇儞輸馱也輸馱也伽伽那毘戍睇 烏瑟膩沙 毘逝也戍睇索訶薩囉曷喇濕弭 珊珠地帝薩婆(上)怛他揭多 阿地瑟侘(引)娜 阿地瑟恥䫂(丁可反,下同)沒姪囇 跋折囉(引)迦也 僧喝旦那戍睇 薩婆痾伐刺拏毘戍睇 鉢喇底儞跋戴也 阿愈戍睇 三麼耶阿地瑟恥帝 末儞末儞麼末儞 呾闥多步多孤㨖鉢唎戍睇 鼻窣怖吒勃地戍睇 逝也逝也鼻逝也鼻逝也 三末囉三末囉 薩婆勃陀 阿地瑟恥多戍睇 跋折囇跋折囉(引)揭鞞(引)跋折藍婆跋覩 麼麼阿目羯寫(自稱名『我某甲』)薩婆薩埵難(引)者迦也毘戍睇 薩婆揭底鉢唎戍睇 薩婆怛他揭哆 三摩戍和娑阿地瑟恥帝 勃陀勃陀(停也反)菩馱也菩馱也三曼䫂鉢唎戍睇 薩婆怛他揭䫂阿地瑟侘(引)娜阿地瑟恥帝 莎訶(この陀羅尼は多くの訳があり、広く伝誦されていますが、音韻や字体に未だ完全でない点があるため、梵本を重ねて校訂し、一つ一つ詳細に定めました。)

爾時,世尊說此陀羅尼已,告帝釋曰:「此陀羅尼印名『淨除一切惡趣佛頂尊勝陀羅尼法』,亦能除滅一切罪業等障,能淨一切穢惡道苦。天帝!此陀羅尼,八十八弶伽沙俱胝百千諸佛同共宣說,隨喜受持,以大日如來智印印之,為破一切有情三惡趣網,為令一切地獄、傍生、琰摩王界之所有情而得解脫,眾苦逼迫墮生死海有情得解脫故,亦令短命、薄福、現無救護眾生、樂造雜染惡業有情得饒益故,此陀羅尼於贍部洲住持力故,又令邪見、不信善惡、三惡趣中種種流轉、生死苦惱薄福有情、迷失正路,如是等類無不蒙益,悉令解脫眾苦重擔。」

その時、世尊はこの陀羅尼を説き終えられ、帝釈天に告げられた。

「この陀羅尼印は『一切の悪趣を浄除する仏頂尊勝陀羅尼法』と名づけられる。あらゆる罪業や障りを除き滅ぼし、すべての穢れた悪道の苦しみを清める力がある。

帝釈天よ、この陀羅尼は、八十八の恒河沙の数にも及ぶ無量の諸仏が共に説き、歓喜して受持されたものだ。大日如来の智慧の印をもって印され、一切の有情が三悪趣の網にかかるのを破り、すべての地獄・畜生・閻魔王の世界にいる有情を解脱させるためにある。

苦しみに迫られ、生死の海に沈む有情を解脱させるためであり、短命で福薄く、今救いのない衆生、雑染の悪業を好んで造る有情を利益するためでもある。

この陀羅尼は、贍部洲に住み持たれる力によって、邪見に陥り善悪を信じず、三悪趣の中でさまよい流転し、生死の苦悩に迫られる福薄い有情、正しい道を見失った者たち、このようなすべての類いを利益から漏らすことなく、衆苦の重荷から解き放つのである。」

佛告天帝:「我今宣說此陀羅尼,付囑於汝,汝當授與善住天子,令其受持、讀誦、思惟、愛敬、供養,憶持莫忘。亦令贍部洲中一切有情,廣宣流布。此陀羅尼利益無量!亦為一切諸天子等,說此大陀羅尼印,付囑於汝。天帝!汝當正意憶持,勤加守護,勿令忘失。

仏は天帝に告げた。「私は今、この陀羅尼を説き明かし、あなたに託します。あなたは善住天子に授け、彼に受け持ち、読み、唱え、思いめぐらし、敬愛し、供養し、心に留めて忘れないようにさせなさい。また、贍部洲のすべての有情にも、広く説き広めさせなさい。この陀羅尼は無量の利益をもたらします。また、すべての天子たちのためにも、この大陀羅尼印を説き、あなたに託します。天帝よ、あなたは正しい心でしっかりと心に留め、努めて守り、忘れ失うことのないようにしなさい。」

「復次,天帝!若復有人須臾得聞此陀羅尼,千劫已來積集重障惡業之罪,應受種種生死流轉地獄、餓鬼、傍生、琰摩王界、阿蘇羅身、藥叉鬼神、布單那、羯吒布單那、阿波娑摩囉、蚊虻、龜、狗、蟒蛇等身、一切諸鳥及諸猛獸、一切有情乃至蟻子之身,更不重受,便得轉生。諸佛世尊、一生補處菩薩同會一處,或得大姓婆羅門家生,或生剎帝利種,及以豪貴最勝家生。天帝!此人身等,如上勝處生者,皆由聞此陀羅尼故,隨所生處皆得清淨勝妙之身。天帝!如是果報,乃至菩提最勝之處,皆由讚歎此陀羅尼殊勝功德。

さらに、天帝よ、もしまたある人が、ほんのわずかな間にこの陀羅尼を聞くことができたならば、千劫の昔から積み重ねてきた重い障害や悪業の罪――様々な生死流転、地獄、餓鬼、畜生、閻魔の世界、阿修羅の身、夜叉鬼神、布単那、羯吒布単那、阿波娑摩囉、蚊や虻、亀、犬、大蛇などの身、あらゆる鳥や猛獣、すべての有情、はては蟻のような小さな生き物の身に至るまで――を再び受けることなく、転生することができるのです。

そして、諸仏世尊や一生補処の菩薩たちと同じ一つの場に集うことができ、あるいは高い階級のバラモンの家に生まれ、あるいはクシャトリヤの種族、あるいは豪族や最も勝れた家に生まれるでしょう。天帝よ、この人の身は、上に述べたような勝れたところに生まれる者、皆、この陀羅尼を聞いたことによって、生まれるところに応じて、清浄で勝れた妙なる身を得るのです。

天帝よ、このような果報は、はては菩提という最も勝れた境地に至るまで、すべてこの陀羅尼の殊勝な功徳を讃嘆することによるのです。

「天帝!此陀羅尼名為吉祥。何以故?能除一切三惡道故。此佛頂尊勝陀羅尼,猶如日藏摩尼之寶,淨無瑕翳,猶若虛空,光焰照徹,無不周遍。若諸有情,淨心持此陀羅尼者,亦復如是,如善好金,明淨柔軟,令人喜見,不為穢惡之所染著,亦如蓮華,飛塵不染。天帝!持此陀羅尼者亦復如是,乘此淨業必生善趣。天帝!此陀羅尼隨所方處,若能如是書寫、受持、聽聞、讚誦、恭敬、供養者,一切惡道皆得清淨,諸地獄苦速能消滅。

天帝よ、この陀羅尼は「吉祥」と呼ばれます。なぜでしょうか?あらゆる三悪道を除くからです。この仏頂尊勝陀羅尼は、まるで太陽を宿す摩尼宝のようであり、一点の曇りもなく清らかで、虚空のように澄み渡り、その光はあまねく照らし、行き渡らないところはありません。もし有情が清らかな心でこの陀羅尼を唱えるなら、それもまた同じです。良質な金のように明るく清らかで柔らかく、人々に喜んで見られ、穢れや悪しきものに染まることはありません。また蓮の花のように、塵が飛んでも汚れません。天帝よ、この陀羅尼を唱える者もまた同じで、この清らかな行いによって必ず善き世界に生まれます。天帝よ、この陀羅尼が置かれる場所では、もしこのように書き写し、受け持ち、聞き、称え、敬い、供養するならば、あらゆる悪道は清らかになり、地獄の苦しみは速やかに消え去ります。

「天帝!若有男子女人,書寫此陀羅尼安高幢上,或安高山,或置樓臺,乃至安置窣堵波中。天帝!若有苾芻、苾芻尼、鄔波索迦、鄔波斯迦、族姓男女,於前幢等或時遙見,或與相近其影映身,或復風吹陀羅尼等幢上輕塵落在身者,天帝!彼諸眾生所有罪業,應墮惡趣,地獄、餓鬼、傍生、琰摩王界、阿蘇羅身,眾惡之苦皆悉不受,亦復不為罪垢染污。天帝!此等有情,一切諸佛之所授記,皆得不退轉於阿耨多羅三藐三菩提。天帝!何況更以種種華鬘、塗香、末香、幢幡、花蓋、衣服、瓔珞,作諸妓樂,種種莊嚴,於四衢道造窣堵波,安置陀羅尼,合掌恭敬,旋遶周行,歸命禮拜。天帝!彼人能如是供養者,名曰摩訶薩埵,真是佛子,持法棟梁,又是如來全身舍利窣堵波塔。」

天帝よ、もし男子や女人が、この陀羅尼を書き写して高い柱の上に安置し、あるいは高い山に置き、または楼閣の中に納め、さらには仏塔の中に安置するならば。

天帝よ、もし比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、あるいは家柄の良い男女が、そのような柱などの前で、遠くからそれを見かけたり、近づいてその影が身に映ったり、あるいは風が吹いて陀羅尼が書かれた柱の上の軽い塵が身に落ちるようなことがあれば、天帝よ、そのすべての衆生が持つ、悪趣に堕ちるべき罪業――地獄、餓鬼、畜生、閻魔王の世界、阿修羅の身に至るまでの、あらゆる悪しき苦しみを受けることはなく、また罪の汚れに染まることもありません。

天帝よ、これらの有情は、一切の諸仏から授記を受け、阿耨多羅三藐三菩提において不退転の位を得るのです。

天帝よ、ましてや、さらにさまざまな花輪、塗香、抹香、幢幡、花蓋、衣服、瓔珞を用い、音楽を奏で、種々の荘厳を尽くして、四つ辻に仏塔を建て、その中に陀羅尼を安置し、合掌して恭敬し、周りを巡り歩き、帰依礼拝するならば。

天帝よ、そのように供養する人は、まさに摩訶薩埵と呼ばれ、真の仏の子であり、法を支える棟梁であり、また如来の全身舎利の仏塔そのものなのです。

爾時,琰摩法王於夜初分來詣佛所,以種種妙衣、種種華香、塗香、末香、栴檀、沈水,恭敬供養,遶佛七匝,禮雙足已,而作是言:「我聞如來演說大力陀羅尼法,讚持功德不可思議。世尊大慈,憐慜利益罪苦眾生。世尊!我常隨逐守護,不令持者墮於地獄,由彼隨順如來言教而護念之。」

その時、閻魔法王は夜の初めに仏のもとへと参じ、さまざまな美しい衣、さまざまな華や香、塗香、抹香、栴檀、沈香を捧げ、恭しく供養し、仏を七匝り巡って礼拝し、両足を礼してこう申し上げました。

「私は如来が説かれた大力陀羅尼の法を聞き、その功徳を称える言葉は計り知れないと承りました。世尊は大いなる慈悲をもって、罪と苦しみに沈む衆生を憐れみ、利益をお与えくださいます。世尊よ、私は常に従い守護し、この法を持つ者が地獄に堕ちることのないよう、如来の教えに従って彼らを護り念じます。」

爾時,護世四大天王遶佛三匝,在一面立,白佛言:「世尊!唯願如來重為我等廣說陀羅尼法。」

その時、世界を守護する四天王は、仏陀の周りを三度巡り、一歩下がって立ち、仏陀に申し上げました。「世尊よ、どうか如来様がもう一度、私たちのために広く陀羅尼の法を説いてくださいませ。」

爾時,世尊告四大天王曰:「汝等諦聽!我當為汝演說持此陀羅尼法,亦為短命諸有情說。若欲受持,當淨洗浴著新淨衣,始從白月一日乃至圓滿十五日時齋戒,一心誦陀羅尼,滿其千遍,令短命者命還增續,永離病苦,一切業障悉能消滅。一切地獄之苦、一切鳥獸乃至有命之類,聞此陀羅尼聲一經於耳,盡此身已,更不復受一切眾苦。」

その時、世尊は四天王にお告げになりました。 「よく聞きなさい。今からこの陀羅尼を修持する法を説き、また短命の衆生のために説こう。 この陀羅尼を受持しようとするなら、まず清らかに沐浴し、新しい清浄な衣を身につけなさい。 白月の一日から満月の十五日までの間、斎戒を守り、一心に陀羅尼を誦え。 千遍満足すれば、短命の者は寿命が延び、病苦から永遠に離れ、一切の業障は消滅する。 一切の地獄の苦しみ、一切の鳥獣、命あるすべての生き物が、この陀羅尼の声を一度耳にすれば、この身を終えた後、二度と一切の苦しみを受けることはない。」

佛言:「若復有人忽遇惡病眾苦逼迫,聞此陀羅尼者即得永離一切惡病,眾苦消滅。若應墮在惡道,亦得解脫,即得往生妙喜世界。盡此身已,後更不受胞胎之身,所在之處蓮花化生,隨其所生常得宿命憶持不忘。」

お釈迦様はおっしゃいました。「もしまた、人が突然に悪い病気に遭い、多くの苦しみに迫られた時、この陀羅尼を聞くならば、ただちにすべての悪い病気から永遠に離れ、多くの苦しみは消え去るでしょう。もし悪い世界に堕ちるべき運命であっても、それからも解き放たれ、ただちに妙喜世界に往生することができます。この身体が終わった後は、再び母胎に宿るような生を受けることはなく、その存在する場所では蓮華の上に化生し、生まれるところでは常に宿命を覚えて忘れることがありません。」

佛言:「若復有人先造一切極重業已,遂即命終,由此惡業應墮地獄,或墮傍生、琰摩王界、餓鬼之趣,乃至墮在捺洛迦中,或生水中,或作禽獸種種之身。取其亡者隨身分骨,淨土一把,以陀羅尼呪之二十一遍,散於骨上,亡者生天。」

お釈迦さまはおっしゃいました。「もし、ある人があらゆる極めて重い悪業を積んだ後、そのまま命を終えたとします。この悪業のゆえに、その人は地獄に堕ちるか、畜生道に堕ちるか、閻魔大王の世界、あるいは餓鬼の世界に堕ちるでしょう。あるいは奈落の底に落ちたり、水中に生まれ変わったり、鳥や獣などさまざまな姿に生まれ変わったりするかもしれません。その亡くなった人の遺骨を少し取り、清らかな土と共に陀羅尼を二十一遍唱えて骨にかけるならば、亡者は天界に生まれ変わることができるのです。」

佛言:「若人常能日日誦此陀羅尼滿二十一遍,應消一切世間殊勝供養,捨身往生極樂世界。若常誦念,復增壽命,受諸快樂;捨此身已,即得往生種種微妙諸佛剎土,常與諸佛俱會一處,一切如來常為演說微妙之法,一切諸佛授菩提記,身光照曜一切剎土,乃至獲得無上涅槃。

仏は言われた。「もし人が常に日々この陀羅尼を二十一遍満たして誦すれば、一切の世間における殊勝な供養を消し去り、身を捨てて極楽世界に往生するに応じるであろう。もし常に誦念すれば、さらに寿命を増し、諸々の楽しみを受ける。この身を捨てた後、即ち種々微妙なる諸仏の国土に往生し、常に諸仏と共に一処に会し、一切の如来が常に微妙なる法を演説し、一切の諸仏が菩提の記別を授け、身光は一切の国土を照らし、乃至無上の涅槃を得るに至るであろう。」

「復次,若欲誦此陀羅尼法,於其佛前先取淨土作壇,隨其大小,正方而作。以種種草花散於壇上,燒眾名香,雙膝著地,或時蹲踞,心常念佛,作慕陀羅尼印。先屈頭指,以大拇指押,然後當心合掌,誦陀羅尼滿一百八遍,於其壇中猶如雲王,雨種種花,能遍供養八十八俱胝弶伽沙數那庾多百千諸佛。彼佛世尊咸共讚言:『善哉!善哉!此為希有,真是佛子!』證得無障礙智三昧,及菩提心莊嚴三昧。持此陀羅尼者,應如是作。」

さらに、もしこの陀羅尼の法を誦えようとするならば、その仏の前にまず清浄な土を取って壇を作り、その大きさに合わせて、正方形に形作ります。さまざまな草花を壇の上に散らし、多くの名香を焚き、両膝を地につけ、あるいは蹲踞の姿勢を取り、心を常に仏に念じ、慕陀羅尼印を結びます。まず人差し指を曲げ、親指で押さえ、それから胸の前で合掌し、陀羅尼を百八遍誦え終えると、その壇の中にはまるで雲の王がさまざまな花を雨のように降らせ、八十八俱胝弶伽沙数那庾多百千もの諸仏に遍く供養をすることができます。その仏世尊たちは皆、共に讃えて言われるでしょう:『善きかな、善きかな。これは稀有なこと、まことに仏の子である!』と。無障礙智三昧と菩提心荘厳三昧を証得するのです。この陀羅尼を持つ者は、このように行うべきです。

佛言:「天帝!我以善巧方便,若有一切眾生應墮地獄,即令解脫,一切惡道亦得清淨,消滅無餘,復令持者增益壽命。天帝!汝今將我陀羅尼法授與善住天子,即令持誦滿七日已,汝與善住俱來見我。」

仏は言われた。「天帝よ、私は巧みな方便をもって、もし地獄に堕ちるべき一切衆生がいるならば、ただちに解脱させ、一切の悪道もまた清浄ならしめ、消滅して余すところなく、さらにこの陀羅尼を誦持する者には寿命を増益させます。天帝よ、今、あなたはこの私の陀羅尼の法を善住天子に授け、彼に誦持させ満七日が過ぎたならば、あなたは善住と共に私のもとに来てください。」

爾時,天帝釋於世尊前親受陀羅尼法,奉持憶念,還於本宮,授與善住天子。爾時,善住天子受得此陀羅尼法已,滿六日六夜,依法受持,一切願滿。先應受彼一切惡趣之苦,即時解脫,住菩提分增益壽命,無量福業應時雲集。慶悅無量,高聲唱言:「希有如來!說斯妙法。希有明驗,甚大難量。大慈世尊!能為我等及諸有情說此神呪,令我解脫惡趣之苦。」

その時、天帝釈は世尊の御前で自ら陀羅尼の法を受け、謹んで心に留め、自らの宮殿に戻り、善住天子に授けました。善住天子がこの陀羅尼の法を受け、六日六夜にわたり法に従って実践すると、すべての願いは満たされました。本来受けるべきであったあらゆる悪しき世界の苦しみから即座に解放され、悟りの境地に安住し、寿命は延び、計り知れない福徳が瞬く間に集まりました。喜びに満ちて声高らかに言いました。「稀有なるかな、如来よ、この妙なる法を説かれたことを。稀有なる明らかな験し、まことに大きく量り難し。大慈大悲の世尊よ、我らとすべての有情のためにこの神なる呪文を説き、我らを悪しき世界の苦しみから解放してくださったことを。」

爾時,天帝釋至七日已,與善住天子及諸天眾,嚴飾花鬘,齎以妙香、寶幢、幡蓋、天衣、瓔珞,微妙莊嚴,來詣佛所。作供養已,以天妙衣及諸瓔珞奉上世尊,遶百千匝,踊躍歡喜,在一面坐,瞻仰尊容,目未曾捨。

その時、天帝釈は七日が経つと、善住天子と諸天の大衆とともに、花の冠を飾り、妙なる香り、宝の幢、幡蓋、天の衣、瓔珞を携え、微細で荘厳な姿で、仏陀のもとに参上しました。供養を終えると、天の妙なる衣と諸々の瓔珞を世尊に奉げ、百千回も巡り歩き、躍り上がるほどに歓喜し、一方に座して、尊いお顔を仰ぎ見、目を離すことはありませんでした。

爾時,世尊舒金色臂,便以百福莊嚴、眾相具足無畏右手,摩善住天子頂,而為說法,授菩提記。佛告善住天子曰:「此陀羅尼印名為『淨除一切惡趣佛頂尊勝陀羅尼』,汝應授持。」

その時、世尊は金色の御臂を伸ばされ、百福に荘厳され、あらゆる相を具え、畏れなき右手で、善住天子の頂を撫でながら、説法をなさり、菩提の記別を授けられた。仏は善住天子に告げて言われた。「この陀羅尼印は『一切の悪趣を浄除する仏頂尊勝陀羅尼』と名づく。汝、授け持つべし。」

爾時,善住天子及天帝釋,諸來天眾、一切大會,聞佛說已,皆大歡喜,信受奉行。

その時、善住天子と天帝釈、そして参集したすべての天部の衆、会座の皆が、仏の説法を聞き終え、大いに歓喜し、深く信じて受け入れ、実践に努めました。

佛說佛頂尊勝陀羅尼經

仏頂尊勝陀羅尼経


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