十誦比丘尼波羅提木叉戒本一卷
『十誦比丘尼波羅提木叉戒本』(一巻)
宋長干寺沙門釋法顯集出
說法章
説法の章
「大德尼僧聽!冬時一月過少一夜,餘有一夜三月在,老死至近,佛法欲滅。」
「尊い尼僧の皆さん、よく聞いてください。 冬の一か月が過ぎ、一夜が少なくなりました。 残るは一夜と三か月です。 老いと死はすぐそこまで来ており、仏の教えもまさに滅びようとしています。」
劉宋 · 法顯集出 著
1.1 万字 · 約 35 分
劉宋の時代、高僧・法顕は天竺(インド)から持ち帰り、『十誦比丘尼波羅提木叉戒本』を編纂しました。これは説一切有部に属する戒律の経典です。この戒本には、比丘尼(尼僧)が守るべき波羅提木叉(戒条)が詳しく記されており、八波羅夷法、十七僧残法など重要な戒相を含み、さらに布薩(懺悔と戒律の復習を行う儀式)の作法も付されています。漢伝仏教における初期の尼僧戒律の重要な文献として、この戒本は5世紀における仏教戒律の伝播の実態を反映しているだけでなく、中国の比丘尼僧団が正しく修行を行うための核心的なよりどころを提供し、仏教の律蔵伝承においてかけがえのない歴史的役割を果たしています。