法華龍女成佛權實義
法華経における龍女の成仏 — 権と実の義
丹丘沙門 源清 述
丹丘沙門 源清 述
龍女成佛。本顯經力不可思議。古今章疏。判釋不同。或判權為。或判實證。仍謂成道不合轉身。復以善財比較優劣。今家判釋。體用雙明。本證圓經。故非權示。但文句簡約。義理幽微。或尋繹浮疏。指陳猶豫。愚雖不敏。志在沈研。非輙敢評論。蓋諮稟有自。特援文義。聊以釋通。庶顯所宗。非誣先哲。義開四意。列之於左。
龍女の成仏は、この経典の力が測り知れないことを本来示している。古来より注釈書や章疏では、その解釈が分かれている。ある者は権(仮)の働きと見なし、ある者は真実の証と見なす。そして、成道には身を転じることはないとし、さらに善財と比較して優劣を論じる。我が宗(天台宗)の解釈では、体と用の両方を明らかにし、本来の証がこの経典に円満に示されているので、権化の示しではない。ただ、文や句は簡潔であり、義理は深く微細である。あるいは、解釈が浅薄で表面的であり、指し示すところに迷いがある。愚かではあるが、私は深く研究しようと志している。決して軽々しく批評するのではなく、教えを承るところがあるからである。特に文や義を取り上げて、ひとまず解釈して明らかにしよう。これによって、我が宗の立場を示し、先哲を謗るものではない。義を四つの意味に開いて、以下に列挙する。
- 一列文科釋簡略意
- 二約義引文銷會意
- 三徵釋傍通疑滯意
- 四示判教相談化意