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  1. 法界聖凡水陸勝会修斎儀軌 (法界聖凡水陸勝會修齋儀軌)
  2. 第一 (第一)
  3. 行発符法事 (行發符法事)
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法界聖凡水陸勝会修斎儀軌 (法界聖凡水陸勝會修齋儀軌)


行發符法事

発符法事を行う

(門首先設四符使位。具茶湯。鮮果。財馬。及別案列請書。奏狀。符牒。關牒等訖。眾動鐃鈸)。

(門の先にまず四符使いの位を設け、茶湯・生の果物・財馬を備え、また別の机に請書・奏状・符牒・関牒などを並べ終える。そして皆で鐃鈸を打ち鳴らす。)

(法師施主次第上香。表白白言)。

(法師と施主が順番に香を焚き、白く申し上げます。)

至心歸命請。十方法界諸佛法僧(眾和)。

心を込めて、十方の世界にいらっしゃるすべての仏・法・僧(三宝)に帰依し、お願い申し上げます。

常住三寶。

常に三宝(仏・法・僧)に帰依し続ける。

(表白執爐振鈴。然香達信。白言)。

(表白が香炉を執り、鈴を振る。そして香を焚き、信を達する。表白して言う。)

香從心生。心由香達。不居三際。可徧十方。雖法爾之如然。亦施者之能致。是故諸佛聞之而加護。羣生於此以蒙熏。欲期勝益之全彰。更誦密言而助顯。

香は心より生じ、心は香によって達せらる。三際(過去・現在・未来)に居せず、十方に徧く行き渡る。これは法として本来そのようなものであるが、また施す者の力によるものでもある。それゆえ諸仏はこの香を聞いて加護し、すべての衆生はこれによって薫習を受ける。勝れた功徳が完全に現れることを願い、さらに密呪(真言)を誦してその顕れを助けるのである。

我佛如來有然香達信真言。謹當宣誦。

我が仏である如来には、香を焚いて信を届ける真言がおありです。謹んでここに唱えましょう。

唵什伐栗多摩你 阿鉢羅句吒 蘇破囉尼毗迦知 虎𤙖

唵、什伐栗多摩你、阿鉢羅句吒、蘇破囉尼毗迦知、虎𤙖

(誦呪三徧。動鈸)。

(呪を三遍唱えます。鉢を鳴らします)。

(法師想此香雲徧滿法界。一切聖賢悉皆覺知。生歡喜心)。

(法師は、この香りの雲が法界に満ち渡ることを思い描きます。すべての聖者や賢者がそれを感じ取り、喜びの心を生じます。)

(表白以先所呪水別分一器。預置几上。至此白言)。

(先ほどに唱え終えた咒の水を、別の器に分けておき、机の上に置いておく。ここで唱え終わったら、次のように言う。)。

寶器晶熒。靈泉演漾。三加祕密。一洒清涼。即四座以光嚴。徧十方而涓潔。遠塵離垢。感聖招賢。允在茲時。躬行斯道。

宝器は水晶のように輝き、霊泉は清らかに満ちあふれる。三度の秘密の加持により、ひとたび洒水すれば清涼となる。すなわち四座を光り輝かせ、十方にまで及んで清らかに潤す。塵を遠ざけ、垢を離れ、聖者を感じ、賢者を招く。まさにこの時、自らこの道を実践するのである。

我佛如來有洒淨真言。謹當宣誦。

仏様には、清めの真言があります。謹んで唱えましょう。

唵伐什囉 賒咩(羊鳴音)耶 吽癹(潑)悉哩摩呬(戲)薩訶

唵、伐什囉、賒咩(羊の鳴き声の音)耶、吽、癹(「潑」と読む)、悉哩摩呬(「戲」と読む)、薩訶。

(誦呪三徧。動鈸)。

(呪文を三度唱え、鈸(ばつ)を鳴らす。)

(表白持水散洒四座。周回一處)。

(表白が水を持って四座に散らし洒ぎます。一つの場所を巡り一周します。)

(法師想水到處嚴淨光明。即成結界表白振鈴白言)。

(法師は水がどこまでも清らかで光り輝いていると観想します。そこで結界が成り立ち、表白して鈴を振り、こう告げます。)

伏聞覺皇憫燄口之徒。初令奉斛。梁帝感神僧之夢。遂啟修齋。雖偏標水陸之名。實等供聖凡之眾。所謂於三尊則加敬。言羣品則興悲。極上天下地以無遺。何彼界此疆之有間。凡居異趣。咸示真修。故茲託事於多儀。必使成功於普度。今則仰遵內教。恭按靈科。開法會以濟迷流。固自專於主者。扣帝閽而發大號。正有賴於使乎。爰恪意以奉迎。冀聞呼而即至。

伏して聞く、覚皇は焰口の徒を憫れみ、初めに斛を奉らせたもうた。梁の帝は神僧の夢に感応し、遂に斎を修することを開かれた。偏に水陸の名を標すといえども、実に聖凡の衆の供養に等しい。いわゆる三尊に対しては敬を加え、群品を言えば悲を興す。上は天、下は地を極めて遺るなく、何ぞ彼界此疆の間にあらんや。凡そ異趣に居るものは、咸く真修を示す。故に茲に事を多儀に託して、必ず普度の功を成さしむるなり。今則ち内教を仰ぎ遵い、恭しく霊科を按じ、法会を開いて以て迷流を済わんとす。固より自ら主者に専らにし、帝閽を扣いて大号を発せんことは、正に使乎に頼るあり。爰に恪意を以て迎え奉らんとし、呼ばるるを聞かば即ち至らんことを冀う。

  • 至心奉請。神通自在。威德難量。四天捷疾持符使者。并諸眷屬。
惟願不違本誓。哀憫有情。是日今時。降臨法會。

どうか本誓に背かず、有情を哀れみ、この日この時、法会に降り立ってください。

(大眾和香花請。動鈸。下皆例此)。

(大衆は香と花をもって請います。鈸(はつ)を鳴らします。以下はすべてこれに準じます。)

  • 至心奉請。神通自在。威德難量。空行捷疾持符使者。并諸眷屬。
惟願不違本誓。哀憫有情。是日今時。降臨法會。

どうか本願に背かず、有情を哀れみ、この日この時に法会へおいでください。

  • 至心奉請。神通自在。威德難量。地行捷疾持符使者。并諸眷屬。
惟願不違本誓。哀憫有情。是日今時。降臨法會。

どうか本願に背かず、有情を哀れみ、この日この時に法会へおいでください。

  • 至心奉請。神通自在。威德難量。地府捷疾持符使者。并諸眷屬。
惟願不違本誓。哀憫有情。是日今時。降臨法會。

どうか本願に背かず、有情を哀れみ、この日この時に法会へおいでください。

我佛如來有召請真言。謹當宣誦。

我が仏である如来には召請の真言がございます。謹んでここに唱えます。

唵步布哩 迦哩哆哩 怛他誐多耶

唵、歩布哩、迦哩哆哩、怛他誐多耶。

(誦呪三徧。動鈸)。

(呪を三遍唱えます。鉢を鳴らします)。

(法師想使者各有百千眷屬從空而來。依位而立)。

(法師想使の者たちは、それぞれ百千の眷属を伴って空から来て、定められた位置に立ちました)。

(表白振鈴少時。讚德。述意)。

(表白と振鈴をしばらく行います。徳を讃え、意を述べます)。

雲擁旌幢。風行部曲。彷彿九霄而下。徘徊四座之間。冀暫駐於光儀。將委宣於悃[款-士+止]。恭惟四大使者。自強不息。得一以靈。用之則行。威而不猛。霜襟默識。既經緯於萬方。玉趾遠騰。載馳驅於億剎。庸謹奉辭之職。矧多專對之才。惟妙闡於神通。實善權於方便。茲日粵有大 國(云云)。

雲は旌旗や幢を擁し、風は部曲の列を進めます。まるで九霄から降りてきたかのようであり、四つの座の間をさまよいます。しばしその光儀をとどめられることを願い、まさに真心を述べ伝えようとします。恭しく思いめぐらせます、四大使者は、自ら強めて息まれず、一を得て霊妙であり、用いればすなわち行われ、威あって猛からずと。霜のような襟に静かに識り、すでに万方を経緯し、玉のような足は遠く馳せ、億刹を駆け巡ります。謹んで辞を奉る職を務め、まして専対の才に富んでおられます。ただ神通を妙にひらき、実に方便によく通じておられます。この日、大国の(云々)。

三寶(具位姓名)今月十五日。恭就(某處)開建法界聖凡水陸普度大齋勝會。專為(答還心願)上報四恩。普度羣生。俱蒙解脫(敘意隨時改用)。然則聖凡異念。幽顯殊途。非藉使人。何由徧達。故於此際。奉召諸神。諒在聰明。必能知委。

三宝(具位姓名)は、今月十五日に、つつしんで(某処)において法界聖凡水陸普度大斎の勝会を開建いたします。もっぱら(心願に答えて返すため)に、上は四恩に報い、広く群生を度して、ともに解脱を蒙らせんと存じます(趣旨を述べる部分は、時宜に応じて改めて用います)。しかるに聖と凡とはその思いを異にし、幽と顕とはその道を殊にしております。人を藉らずんば、何によってか遍く達することができましょう。それゆえ、この際に諸神を奉召いたします。まさしく聡明なる神々は、必ずその委細をご承知のことと存じます。

(表白振鈴徧食。白言)。

(表白と振鈴、遍食ののち、白して言わく。)

是心作食。全食為心。以由體用不殊。故得卷舒自在。如是。則六塵互徧。三德常融。微妙難思。出生無盡。用憑觀道。密扶呪熏。將善導於事儀。俾圓成於法施我今持誦無量威德自在光明勝妙力陀羅尼。加持法食。悉令周徧。

この心が食べ物を作り出し、食べ物のすべてが心となります。もともと本体と働きは別々ではないので、縮めることも広げることも自在なのです。このように、六塵は互いに遍く行き渡り、三徳は常に融け合っています。その微妙さは思い計ることが難しく、限りなく生み出されて尽きることはありません。観道の力にすがり、ひそかに呪の薰習を助けて、事の儀式へと善く導き、法施を円満に成就させるのです。私が今、無量威徳自在光明勝妙力陀羅尼を唱え、法食を加持して、すべてを遍く行き渡らせます。

曩謨薩嚩怛他(引)(一)㜸跢嚩路(引)枳(吉)帝(二)唵(三)三䟦羅三䟦羅吽(引)(四)

南無、すべての如来に。帰命いたします。 オン、サンバラ・サンバラ、フーン。

(大眾同誦呪七徧畢)。

(大衆が共に呪を七遍誦じ終えました。)

(表白洒淨水於食上)。

(表白が浄水を食物の上に注ぎます。)

(法師想此供食出生六塵種種妙供。一時奉上。無所乏少)。

(法師はこの供え物が、六つの感覚の対象(六塵)にわたる種々のすばらしい供え物となって生み出され、一度にすべてお供えでき、何一つ欠けることがない、と考えます)。

(表白振鈴獻食。白言)。

表白が振鈴して食事を供え、こう申し上げます。

戒香芬郁。定水澄清。明智慧燈。具禪悅食。因行之華初發。實相之果已圓。有能如是諦觀。則為以法供養。載宣密語。用速至神。少賜從容。特垂歆享。

戒の香りは芳しく薫り、定の水は清らかに澄んでいます。智慧の灯を明らかにし、禅悦の食を具えています。因行の花はまさに咲きはじめ、実相の果はすでに円かに成就しています。このようにして真実に観察することができるなら、それはすなわち法をもって供養することになります。ここに密語を宣べ伝え、速やかに神妙の境地に至らんことを。どうかしばらくの間お許しをいただき、とりわけお受けくださいますよう。

我佛如來有獻供養真言。謹當宣誦。

我が仏である如来には、供養をささげる真言がございます。謹んでここに唱えます。

唵誐誐(牙)曩 三(去)婆(去)嚩 嚩日羅(二合)斛

唵 誐誐娜 三婆嚩 嚩日羅 斛

(誦呪三徧畢。動鈸)。

(呪を三遍誦み終えたら、鈸(ばつ)を打ち鳴らします。)

(法師想此獻供事充足現前。諸神降享。莫不歡悅)。

(法師は、この供え物を捧げる行事が十分に整い、目の前に用意されていると考えています。諸々の神々が降りてきてお受けになり、喜ばないものはありません。)

(法師振鈴少時。付囑使者)。

(法師は少しの間、鈴を振りました。そして使いの者に付嘱しました。)

聖凡體同。迷悟心異。今此修齋而致請。或云赴感之不齊。謂三寶諸天之居。固一念而可格。如六道羣生之類。有屢呼而弗聞。蓋惡業重者正苦留連。及邪見多者自為障閡。非賴使人之捷疾。曷通施者之勤渠。至若具奏牘以進梵王。錄情文而于帝釋。符地府泰山之所主。關城隍土境之諸神。咸仰體於至慈。即奉行於大赦。推聖恩之曠蕩。拔惡趣之拘囚。悉使奔趨。毋令退縮。如是。則天人脩羅之黨。鬼畜泥犁之儔。藉此時津濟之功。解億劫輪回之業。大崇至化。幸遇長緣。冀益闡於聰明。肯恪遵於付託。不踰頃刻。徧達緘封。毋使有違。自貽其咎。佛國天宮之異處。各謹攸司。人寰地府之殊途。分當其任。昏昧弗知者。勸之以道。凶頑自用者。攝之以威。有請必來。無一不至。所有意旨。具在符文。別命披宣。試垂采聽。

聖と凡の体は同じです。迷いと悟りによる心の違いがあるだけです。今、この斎を修めてお招きします。あるいは「感応に赴くことに不斉がある」と言う人もいます。三宝や諸天の住処は、まさに一念で通じ合うことができます。しかし六道の群生のような者たちは、しばしば呼んでも聞き届けません。それは悪業の重い者はまさに苦しみに留まっているからであり、邪見の多い者は自ら障りを作っているからです。使者の迅速さに頼らなければ、施し手の勤めをどうして通じさせられましょうか。ましてや奏文を具えて梵王に進み、情文を録して帝釈に伝え、地府や泰山の主宰者に符を合わせ、城隍や土境の諸神に関わらせるに至っては、皆が至慈を仰いで体し、ただちに大赦を奉行します。聖恩の広大さを推し広げ、悪趣の拘束を救い出し、すべてを走らせ向かわせ、退縮させることはありません。このようにして、天・人・修羅の類も、鬼・畜・泥犁の類も、この時の津済の功によって、億劫の輪回の業を解きます。大いに至化を崇め、幸いに長縁に遇いました。ますます聡明を闡べ、謹んで付託を恪遵することを願います。一刻も過ぎず、密封を遍く届け、違うことあらしめず、自ら咎を負うことのないように。仏国と天宮の異なる場所では、それぞれ職司を謹み、人寰と地府の異なる道では、それぞれその任に当たります。昏昧で知らない者には道を以て勧め、凶頑で自用の者には威を以て摂します。請いがあれば必ず来り、至らぬものは一つもありません。意旨のすべては、具に符文にあります。別に宣べさせますので、どうかお聞き届けください。

(兩僧出前。就使者座側分立。依次讀牒文。并獻狀。先四天。次空行。次地行。次地府。二人相間。作四番讀。不可多人亂讀)。

(二人の僧が前に出て、使者の座のそばに分かれて立ちます。順番に牒文を読み、あわせて献状を読み上げます。まず四天王、次に空行、次に地行、次に地府の順です。二人が交代しながら四回に分けて読みます。多くの人が入り乱れて読んではいけません。)

(表白振鈴。發遣符使。白言)。

(表白が振鈴し、符使を発遣します。白して言います。)

不速而疾。有感則通。威容儼日出之光。神足儗天行之健。駕雲較而揚羽葆。載馳載驅。窮寶燄而徹風輪。宜上宜下。幸毋廢命。須善為辭。事有勞煩。禮當攀送。

呼べば速やかに応じ、感あればすなわち通じます。威容は日の出の光のごとく厳かであり、神足は天行の健やかさに比べられます。雲に駕して羽葆を揚げ、馳せ奔ります。宝燄を窮め風輪を徹し、上に宜しく下に宜しです。どうか命を廃せず、よく言葉を尽くしてください。事に労煩あれば、礼として攀送すべきです。

我佛如來有發遣真言。謹當宣誦。

我が仏・如来には発遣の真言があります。謹んでここに唱えましょう。

唵麼訝羅 穆羯叉 目

唵麼訝羅 穆羯叉 目

(誦呪三徧畢。動鐃鈸)。

(呪文を三遍唱え終えたら、鐃鈸を鳴らします。)

(取奏狀請書牒文等一處排列焚之。表白振鈴奉送。法師想四符使分領所委文字。受命即行。十方世界。無不通達。然後撤符使位。大眾進點心。至門首召請。焚財馬文書。須用淨紙與柴炭度火焚之。切記不可用燈燭度火。比聞冥府有蠟錢堆積。守者云。人間焚紙錢時。多於燭上度火。故油汙不可用。堆積於此。又不可用杖攪碎。此等皆關涉有過。宜囑未知者同用行之)。

(取奏状・請書・牒文などを一か所に並べて焼きます。表白を唱え、鈴を振って送り出します。法師は四符使がそれぞれ委ねられた文字を分担して受け取ることを観想します。符使は命を受けるとすぐに出発し、十方世界で通じない所はありません。その後、符使の座を撤し、大衆は点心に進みます。門の入り口で召請し、財馬の文書を焼きます。必ず清らかな紙を用い、柴や炭で火を起こして焼きます。くれぐれも灯燭で火を移してはいけません。聞くところによると、冥府には蠟銭が積み上げられており、守る者がこう言います。「人間が紙銭を焼くとき、多くは燭の上で火を移すため、油で汚れて使えず、ここに積み上げられているのだ」と。また、杖でかき混ぜて砕いてはいけません。これらのことはすべて過ちに関わります。まだ知らない人にも同じように守るよう、よく言い聞かせて行いなさい。)。

法界聖凡水陸勝會修齋儀軌卷第一

法界聖凡水陸勝会修斎儀軌 第一巻


行晨朝開啟法事
行上堂召請法事

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