佛說大輪金剛總持陀羅尼經
『仏説大輪金剛総持陀羅尼経』
如是我聞:
このように、私はお釈迦さまから直接お聞きしました。
一時佛在王舍城耆闍崛山中,與大比丘眾千二百五十人俱,復有菩薩摩訶薩三萬六千而為上首。爾時世尊臨般涅槃後,佛法欲滅時,比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、天龍八部前後圍遶共會說法。當爾之時有執金剛神問其法要:「世尊般涅槃後,總持法門云何受持?」佛告執金剛神:「善哉善哉!汝等金剛能為末劫眾生問此利益之事。善思念之,吾當為汝分別解說利益之事,當說法要。」佛告執金剛神:「夫欲受持總持法門者,及誦經典、坐禪種種善法,第一清淨;第二常決定志誠;第三精勤不退;第四報佛慈恩;第五發弘大誓,日夜精確報師僧父母恩;第六報菩薩恩;第七報金剛恩;第八報三十三天恩;第九報四大天王恩;第十報持呪仙人恩。」佛告執金剛神言:「我滅度後末法之時,眾生薄福三災競起,吾毒鬼神諸天魔等,南閻浮提振旦國中,諸惡鬼神及諸八萬四千天魔,一一魔有五千眷屬,南閻浮提殺害眾生無量無數。汝等金剛今於此會聞祕密之法。汝等金剛聞持呪方法,速先誦大輪金剛陀羅尼神呪。汝不持此法門者,一切諸呪縱令有驗,猶有行偽盜法之罪。滅度之後當落地獄,受罪苦已當落畜生道,行偽獲罪如是。若有善男子善女人及無量天仙、金剛菩薩、無量藥叉、一切鬼神等,善聽,吾當為汝說灌頂神呪,誦二十一遍能成一切呪法,善事速得成就。其呪乃是過去十方一切諸佛之因此陀羅尼悉皆成佛,一切菩薩悉至佛道,一切金剛皆得不壞之身,一切仙人悉得成就。誦此呪者能成一切印法、一切壇法。當入曼荼羅大壇、不用事壇,若作事壇種種災起,天難地難、王難賊難、水難火難、一切夜叉羅剎之難、天龍鬼神難、諸魔一切人難。誦是呪七日七夜清淨燒香,於尊像前誦此呪,懺悔三業,一切諸罪並得消滅,一切鬼神皆悉歡喜,身上所有一切諸病皆得除愈。」
爾の時、世尊は王舎城の耆闍崛山におられた。大比丘衆千二百五十人と共に、さらに三万六千の菩薩摩訶薩が上首として集まっていた。世尊がまもなく般涅槃に入られ、仏法が滅びようとする時、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、天竜八部が前後に囲み、共に集まって説法が行われた。
その時、執金剛神が法の要諦を問うた。「世尊が般涅槃された後、総持の法門はどのように受持すべきでしょうか?」
仏は執金剛神に告げられた。「善きかな、善きかな。汝ら金剛は、末法の衆生のために、この利益の事を問うてくれた。よく思惟しなさい。私は今、汝のために利益の事を分別解説し、法の要諦を説こう。」
仏は執金剛神に告げられた。「総持の法門を受持し、経典を誦し、坐禅し、様々な善法を行うには、第一に清浄であること、第二に常に決定して誠実であること、第三に精進して怠らないこと、第四に仏の慈恩に報いること、第五に広大な誓いを起こし、日夜精確に師や僧、父母の恩に報いること、第六に菩薩の恩に報いること、第七に金剛の恩に報いること、第八に三十三天の恩に報いること、第九に四大天王の恩に報いること、第十に持呪の仙人の恩に報いること、これらが大切である。」
仏は執金剛神に告げられた。「私が滅度した後の末法の時、衆生は福薄く、三災が競い起こる。毒を有する鬼神や諸天の魔等が、南閻浮提の振旦国の中に現れる。諸々の悪鬼神や八万四千の天魔、それぞれの魔には五千の眷属があり、南閻浮提の衆生を無量無数に殺害する。
汝ら金剛は、今この会において秘密の法を聞いた。汝ら金剛が持呪の方法を聞いたならば、まず速やかに大輪金剛陀羅尼神呪を誦しなさい。もし汝らがこの法門を持たなければ、たとえ一切の諸呪に効験があったとしても、なお偽りを行い法を盗む罪がある。滅度の後、地獄に落ち、罪の苦しみを受けた後、畜生道に落ちる。偽りを行う者はこのように罪を得るのである。
もし善男子、善女人、無量の天仙、金剛菩薩、無量の薬叉、一切の鬼神等がいるならば、よく聞きなさい。私は汝らのために灌頂神呪を説こう。これを二十一遍誦すれば、一切の呪法を成就し、善事を速やかに成就させることができる。この呪は、過去の十方一切の諸仏の因である。この陀羅尼によって悉く成仏し、一切の菩薩は悉く仏道に至り、一切の金剛は不壊の身を得、一切の仙人は悉く成就する。
この呪を誦する者は、一切の印法、一切の壇法を成就できる。曼荼羅の大壇に入るべきであり、事壇を用いる必要はない。もし事壇を作れば、様々な災いが起こる。天難、地難、王難、賊難、水難、火難、一切の夜叉・羅刹の難、天竜鬼神の難、諸々の魔、一切の人の難が起こる。
この呪を七日七夜、清浄に香を焚き、尊像の前で誦し、三業を懺悔すれば、一切の諸罪は悉く消滅し、一切の鬼神は皆歓喜し、身にある一切の諸病は皆癒えるであろう。」
爾時佛告執金剛神、無量天仙、阿難比丘:「汝等善聽,汝持金剛呪,我為汝於金剛天中結壇。汝持菩薩呪,我為汝於菩薩天中結壇。汝持天呪,我為汝於天中結壇。汝持龍天呪,我為汝於龍宮中結壇。汝持二十八部鬼神呪,我為汝於鬼神天中結壇。汝持夜叉羅剎呪,我為汝於夜叉羅剎天中結壇。」佛告執金剛神:「當說呪之時,山河石壁一切六種震動,一切須彌山諸天鬼神皆悉不安,一切龍王皆大奔走,雲雨三十三悉不安。」爾時世尊即說身呪曰:
その時、仏は執金剛神、無量の天仙、阿難比丘に告げられた。「あなたがたはよく聞きなさい。あなたが金剛の呪を保つなら、私はあなたのために金剛の天の中に壇を結びます。あなたが菩薩の呪を保つなら、私はあなたのために菩薩の天の中に壇を結びます。あなたが天の呪を保つなら、私はあなたのために天の中に壇を結びます。あなたが龍天の呪を保つなら、私はあなたのために竜宮の中に壇を結びます。あなたが二十八部の鬼神の呪を保つなら、私はあなたのために鬼神の天の中に壇を結びます。あなたが夜叉羅刹の呪を保つなら、私はあなたのために夜叉羅刹の天の中に壇を結びます。」
仏は執金剛神に告げられた。「呪を唱える時、山河や石壁のすべてが六種に震動し、すべての須弥山の諸天や鬼神は皆、不安になり、すべての竜王は皆、大いに奔走し、雲や雨が三十三天にも及び、皆、不安になるでしょう。」
その時、世尊はすぐに身の呪を唱えられた。
「那謨娑哆梨耶(一)地婆伽喃(二)怛他羯哆南(三)鳴𤙖(二合)(四)毘羅時毘羅時(五)摩訶斫迦羅(六)薩哆薩跢(七)莎羅帝莎羅帝(八)哆羅曳哆羅曳(九)毘陀摩儞(十)三盤禪儞(十一)怛羅末儞(十二)悉陀羯梨怛焰(十三)娑訶(十四)」
南無 サッタリエー(一)、 ティバガナン(二)、 タタガタナン(三)、 オン(二合)(四)、 ビラジ ビラジ(五)、 マカ チャカラ(六)、 サッタ サッタ(七)、 サラテイ サラテイ(八)、 タラエ タラエ(九)、 ビダマネ(十)、 サンバンチャネ(十一)、 タラマネ(十二)、 シッダ カリタン(十三)、 ソワカ(十四)。
「大輪金剛陀羅尼心真言曰:
大輪金剛陀羅尼の心真言は、次のように唱えます。
「南無悉咥哩(二合)耶(一)墜尾伽南(二)怛他伽多南(三)唵(四)尾羅時尾羅時(五)摩訶斫羯羅(六)伐折梨(七)伐折羅(八)薩跢薩跢(九)娑羅帝娑羅帝(十)怛羅曳怛羅曳(十一)毘馱末儞(十二)三盤誓儞(十三)多羅末底(十四)悉陀阿羯哩底(丁以反)(十五)哩焰莎訶(心呪)」
ナモ・サバイ・テイビ・ギャナン タタガタナン オン ビラジ・ビラジ マカ・チャクラ バジャレ バジャラ サッタ・サッタ サラテ・サラテ タラエ・タラエ ビダマネ サンバンジェネ タラマテ シッダ・アキャリテ リエン・ソワカ (こころの呪文)
爾時世尊說此呪已,告執金剛神及持呪仙人、比丘比丘尼等:「先須著新淨衣,燒香供養樓至金剛,誦呪七日七夜。唯燒香及淨水,誦呪滿十萬遍,成就一切呪法。以後通用一切印。夫欲持一切呪皆得成就,若能常誦呪,命終之後速至佛地。」
その時、世尊はこの呪を説き終えられ、執金剛神と持呪の仙人、比丘や比丘尼たちに告げられた。
「まず、新しい清らかな衣をまとい、香を焚いて樓至金剛に供養しなさい。七日七晩、呪を誦えなさい。その間は香と清らかな水だけを用い、呪を満十万回誦え終えれば、あらゆる呪法が成就する。その後は、すべての印を自由に用いることができる。あらゆる呪を成就させたいと思うなら、常にこの呪を誦えなさい。そうすれば、命終えた後、速やかに仏の境地に至ることができる。」
爾時金剛藏菩薩摩訶薩等,聞佛說持大輪金剛陀羅尼祕密之藏:「我等金剛藏菩薩摩訶薩,各將百千恒河沙等金剛,一一金剛各有百萬恒河沙眷屬,一一各將百千恒河沙等藏神,一一藏神又各將四天天,皆下珍寶及金剛山獻佛,願我等金剛藏菩薩摩訶薩悉至佛地。我等眷屬日夜歡喜,令我受持。又燒香末香塗香、幡花寶蓋、百味飲食奉上世尊,供養過去未來現在十方三世諸佛。我等金剛藏菩薩摩訶薩,亦為末法眾生受持呪。若有善男子善女人及比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷受持此大輪金剛陀羅尼,於尊像前澡浴著新淨衣,燒香著三盤食供養,具說:『我等從無始世界已來,流浪生死不知劫數,毀謗聲聞人、緣覺人、辟支佛人、佛乘人,毀謗獨覺人、阿羅漢、謗大乘菩薩、毀行正法人、污泥伽藍、污泥寺塔、污泥經書、破戒行、殺盜婬三業不善、出佛身血、殺阿羅漢,常行顛倒持正為邪,十惡不孝殺父害母,一切種種造惡不知頭數,今於此尊像前發露懺悔。』七日七夜三時誦一百八遍陀羅尼神呪,用澡灌三枚盛滿淨水插揚柳枝,作三盤食及酥蜜酪飵茶湯蜜藕種種菓子,於尊像前穿一地火爐似蓮花開敷,用赤土摩拭四面,方呪炭十斤,用樹王木炭輪薑子木是也不用別炭,又用薰陸香三大兩、安悉香二大兩、白檀香二大兩、青木香二大兩、酥半升、蜜半升,剉斫斬剪件五種香猶如巨類大,於一銅器中用銅匙和合,誦呪一百八遍,呪此酥蜜香等呪一百八遍。其像面向東,行者面向西䠒跪合掌作供養印,如開敷蓮花相。二大指相並怒向後,二小指合怒向前,六指由如捧鉢(此名供養印)。弟子某甲等,厶州厶縣厶鄉厶里,自稱姓名。若比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,稱本僧尼名本寺名。啟白十方三世一切諸佛、過去一切賢聖冥官業道:『弟子厶甲等,厶年厶月八日五更初,懺悔披心露瞻,請十方三世一切諸佛、過去一切諸佛、現在一切諸佛、當來彌勒尊佛,及十二部經修多羅藏,諸大菩薩、一切賢聖僧、一切金剛、三十三天、四天王、帝釋天王、曹地府、日天、月天、星宿天、善惡童子、護戒善神證知弟子發露懺悔,所有罪障悉令消滅。弟子從無始世界已來,輪迴六道流浪生死,不識善惡未識佛時,佛邊造罪,常行偷盜、飲酒、食肉、兩舌、惡口、種種鬪亂,不知頭數,殺生無數、邪行無數、妄語無數。今日今時發露懺悔,一懺已後更不重作。願弟子厶甲等,今於十方諸佛前具說罪禍,破齋夜食、常行邪行,生六道餓鬼、畜生、邊夷下賤,常行不善之處。今日今時發露懺悔,一懺已後復不更重作。』若善男子善女人,從月八日至十五日,每日供養皆須新食,其七日內誦呪滿十萬遍,有境界。若是上根人,得見夢一切諸佛賢聖摩頂受記,即受佛藥以後,即證菩薩金剛地位,逐佛而去。若是中根境界,七日之內準前供養,風雨靉靆,夢見金剛賢聖。若見下根眾生,准前七日供養,不見賢聖,七日之內不風雨、幡花不動,此人前世造作十惡五逆業,與法無緣,倍功懺悔,一日一夜六時懺悔,我等即須服香念誦。
その時、金剛蔵菩薩摩訶薩たちは、仏が大輪金剛陀羅尼の秘密の法蔵を説かれるのを聞いて、こう申し上げた。
「私たち金剛蔵菩薩摩訶薩は、それぞれ百千もの恒河沙の金剛を率い、その一つ一つの金剛にはそれぞれ百万もの恒河沙の眷属がおります。さらに、それぞれが百千もの恒河沙の蔵神を従え、その蔵神一人ひとりがまた四天王を従えております。皆で宝物や金剛山を捧げて仏に供養し、どうか私たち金剛蔵菩薩摩訶薩がことごとく仏の境地に至れますように。私たちの眷属も日夜喜び、この陀羅尼を受持させてください。」
そして、焼香、抹香、塗香、幡、花、宝蓋、百味の飲食を世尊に捧げ、過去・未来・現在の十方三世の諸仏を供養した。金剛蔵菩薩摩訶薩はまた、末法の衆生のためにこの呪を受持した。
「もし善男子、善女人、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷がこの大輪金剛陀羅尼を受持しようとするなら、尊像の前で沐浴し、新しい清らかな衣を着て、香を焚き、三つの皿に食べ物を盛って供養し、次のように唱えなさい。
『私たちは無始の昔から生死に流転し、その劫数の多さを知らず、声聞、縁覚、辟支仏、仏乗の人々を誹謗し、独覚、阿羅漢を誹謗し、大乗の菩薩を誹謗し、正しい法を行う人々を謗り、伽藍を汚し、寺や塔を汚し、経典を汚し、戒を破り、殺・盗・婬の三業の不善を犯し、仏の身体から血を出し、阿羅漢を殺し、常に顛倒して正しいものを邪とし、十悪や不孝で父や母を害し、あらゆる種類の悪を造り、その数を知りません。今、この尊像の前にて発露し懺悔します。』
七日七夜、三時に分けて陀羅尼の神呪を一百八遍ずつ誦えなさい。三つの水瓶に清らかな水を満たし、柳の枝を挿し、三つの皿に食べ物を盛り、酥、蜜、酪、飵、茶、湯、蜜、藕、そして様々な果物を用意しなさい。尊像の前に、蓮の花が開いたような形の地の炉を掘り、赤い土でその四辺を塗りなさい。そして、木炭十斤を使いなさい。木炭は輪薑子の木のものが良く、他の炭を用いてはならない。また、薫陸香三大両、安悉香二大両、白檀香二大両、青木香二大両、酥半升、蜜半升を用意し、これらの五種の香を細かく刻みなさい。一つの銅器の中に入れ、銅の匙で混ぜ合わせ、呪を一百八遍誦えて、この酥・蜜・香などを呪しなさい。
その像は東向きに置き、行者は西向きに跪き、合掌して供養の印を結びなさい。それは蓮の花が開いたような形です。両方の親指を合わせて後ろに向け、両方の小指を合わせて前に向け、残りの六本の指は鉢を捧げ持つようにします(これを供養印という)。
弟子某甲は、某州某県某郷某里に住む、と姓名を名乗ります。比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷の場合は、自身の僧尼としての名前と寺の名前を言います。そして、十方三世の一切の諸仏、過去の一切の賢聖、冥官、業道にこう告げます。
『弟子某甲は、某年某月八日の五更の初めに、心から懺悔し、真心を露わにしてお伺いします。十方三世の一切の諸仏、過去の一切の諸仏、現在の一切の諸仏、未来の弥勒尊仏、そして十二部経、修多羅蔵、諸大菩薩、一切の賢聖僧、一切の金剛、三十三天、四天王、帝釈天王、曹地府、日天、月天、星宿天、善悪の童子、戒を護る善神よ、弟子が発露し懺悔するのを証知してください。全ての罪障が消え去りますように。弟子は無始の昔から、六道を輪廻し、生死に流転し、善悪を知らず、仏を知らなかった時には仏に罪を造り、常に盗み、酒を飲み、肉を食い、両舌、悪口、様々な争いを起こし、その数を知りません。殺生も無数、邪行も無数、妄語も無数です。今日、今、この時に発露し懺悔します。一度懺悔した後は、二度と再び犯しません。どうか弟子某甲が、今、十方の諸仏の前で罪の全てを申し述べます。斎を破り夜に食事をし、常に邪行を行い、六道の餓鬼、畜生、辺鄙な地の賤しい身分に生まれ、常に不善の場所にいました。今日、今、この時に発露し懺悔します。一度懺悔した後は、再び重ねて造りません。』」
もし善男子、善女人が、月の八日から十五日まで、毎日供養し、その食べ物は全て新しいものを用い、その七日間の内に呪を満十万遍誦えれば、ある境地が現れる。もし上根の人であれば、夢の中で一切の諸仏や賢聖が頭を撫でて授記するのを見る。その後、仏の薬を受けて、菩薩や金剛の地位を証得し、仏に従って行くことができる。
もし中根の人の境地であれば、七日間、先に述べたように供養すれば、風雨が立ち込め、夢の中で金剛や賢聖を見る。
もし下根の衆生であれば、同じく七日間供養しても、賢聖を見ることはなく、七日間の内に風雨もなく、幡や花も動かない。この人は前世において十悪や五逆の業を造り、法と縁が無いのである。それでもなお、倍の努力をして懺悔し、一日一夜に六度の懺悔を行えば、私たちは香を服用して念誦しなければならない。
「南無佛陀耶 南無達磨耶 南無僧伽耶南無十二部經 南無金剛藏菩薩 南無文殊師利菩薩摩訶薩 南無觀世音菩薩摩訶薩 南無大勢至菩薩摩訶薩 千手千眼觀世音薩摩訶薩 十一面觀世音菩薩摩訶薩 救脫菩薩摩訶薩 定自在王菩薩摩訶薩地藏菩薩摩訶薩 藥王菩薩摩訶薩 藥上菩薩摩訶薩 彌勒菩薩摩訶薩」
南無仏陀 南無ダルマ 南無サンガ 南無十二部経 南無金剛蔵菩薩 南無文殊師利菩薩摩訶薩 南無観世音菩薩摩訶薩 南無大勢至菩薩摩訶薩 千手千眼観世音菩薩摩訶薩 十一面観世音菩薩摩訶薩 救脱菩薩摩訶薩 定自在王菩薩摩訶薩 地蔵菩薩摩訶薩 薬王菩薩摩訶薩 薬上菩薩摩訶薩 弥勒菩薩摩訶薩
是諸菩薩等,各將恒河沙眷屬前後圍遶,而白佛言:「世尊!我菩薩眷屬各將末香塗香、幡花寶蓋供養十方諸佛,為末法眾生,修學大輪陀羅尼,資助善福善男子善女人、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、婆羅門等修學經典及祕密修多羅法門持呪者及下根眾生速證因果,我等諸菩薩眾亦令印可,十方諸佛摩頂受記。誦此陀羅尼者,是過去無量諸佛根本法門,誦此呪者,能除一切罪障,根本之罪悉令消滅。若下根眾生從正月一日,於尊像前誦此神呪十萬遍,則入道場懸四大天王幡四口,四方各各置金剛幡十二口、菩薩幡八口,當陽鋪置盧舍那像,於前種種供養,用三面銅盤,盤內著種種飲食。用銅垸盛粳米乳酥飯,六垸一盤,著垸飯銅匙佛筯羹𩟯種種供養。於像前畫地為壇,方圓四尺,香泥塗上,上書五色一如本方各五寸。於中間圓色向上新盤五枚,滿盛香水插楊枝柳枝。其壇南面穿地火爐,方圓一尺五寸,於一尺內如蓮華形,用赤泥摩拭其內。准前五種香及酥蜜等,用銅器沙羅盛酥蜜及香相和一處,用一新銅匙,呪此香一百八遍。其壇安五盞燈,雜綵一尺五寸。每月一日一夜誦呪一百八遍,准前供養,七日二十一迴換食。七日已來境界,亦無風雨、鬼神不現。金剛菩薩不現者,罪根深重。取前五種香和合搗,蜜和為丸,誦呪一千八遍,即服此香,每朝空腹服二十丸,用井華水下。每欲喫藥,呪水二十一遍。又呪香水沐浴身體,著新淨衣,誦呪供養四十九遍,其內障悉得除滅。此下根眾生從無始已來,用三寶物佛法僧物,常行偷盜婬他,一切賢聖受罪無數。『厶年厶月厶日弟子厶甲,今於尊像前、金剛菩薩、聖僧前發露懺悔。諸佛現前,天龍八部一切鬼神供給驅使,諸大菩薩恒為伴侶。』持呪者每日一食齋粳米乳酪飯,得身力強健,去處通達眾人恭敬,所出言語人皆信受,一切財寶日夜增長。苦行此陀羅尼祕密法藏,常生信敬,於一清淨空房念誦,日夜精懃莫作雜行,一心受持,盡此一身更不受胞胎四生,常與諸大菩薩俱會一處。若善男子善女人、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、婆羅門等,受持讀誦、為他人解說,獲福無量。此經是末法時眾生福田,無量百千陀羅尼之法門得入,亦是一切經藏。善男子善女人受持讀誦淨於尊像前脚底臥胝,即見境界,一切經藏及一切藏神、金剛菩薩、師僧父母及一切尊像。此人從會外來,見此相已,閉口勿向人說,若向人說,戒行俱破。若善男子善女人、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、婆羅門等,讀誦經典祕密總持法門,三種梵行,口誦經典不說惡言、心不懷惡、身無五欲染著,不得與五種氈陀羅女同共居住一處,不得與外道獵師五千徒黨載無數,不得與婬女寡婦同共語言,亦不得沽酒家止宿,亦不得與外道戲論一切經典、鬪亂諍競、誹謗正法及一切利養。若善男子善女人供養尊像,其食不得自喫,戒行俱破。施與貧兒,得福無量。亦不得食在家人出家人殘食,亦不得五辛酒肉家食。若善男子善女人食此食者,受持讀誦戒行俱破,不名受持讀誦,神力俱失,得妄語罪。」說此法時,阿難、比丘比丘尼、四天王、天龍鬼神八部、乾闥婆、伽樓羅、緊那羅、摩睺、優婆塞、優婆夷、五百婆羅門及三十三天、梵王、帝釋、羅伽、人非人等及轉輪聖王,聞佛所說皆大歡喜,悉證無生法忍,即得阿耨多羅三藐三菩提心,悉證佛地。
この多くの菩薩たちは、それぞれガンジス川の砂のような数の眷属を前後に従えて、仏に申し上げた。「世尊よ。私たち菩薩の眷属は、それぞれ抹香、塗香、幡、花、宝蓋を捧げ、十方の諸仏に供養いたします。それは末法の衆生のため、大輪陀羅尼を修学し、善福を助ける善男子・善女人、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、婆羅門などの方々が経典や秘密の修多羅法門、持呪者、そして下根の衆生が速やかに因果を証得できるよう、善根を資けるためです。私たち多くの菩薩もこれを認可し、十方の諸仏がその頂を撫でて授記しました。この陀羅尼を誦する者は、過去無量の諸仏の根本法門であり、この呪を誦すれば、一切の罪障を除き、根本の罪まですべて消滅させることができます。もし下根の衆生が、正月一日から尊像の前でこの神呪を十万遍誦するならば、道場に入り四大天王の幡四口を掲げ、四方にそれぞれ金剛幡十二口、菩薩幡八口を置き、日の当たる場所に盧舎那像を安置し、その前に様々な供養を施します。三面の銅盤を用い、その盤の中に種々の飲食を盛ります。銅の器に粳米と乳酥の飯を盛り、六つの器を一つの盤とし、その器に飯と銅の匙、仏の箸、羹やおかずなど様々な供養を置きます。像の前に地に壇を描き、方四尺、香泥をその上に塗り、その上に五色を、それぞれの方角に五寸ずつ書きます。中央の円形の色の上に、新しい盤五枚を置き、香水を満たし楊枝と柳枝を挿します。その壇の南側に地面に火炉を掘り、方一尺五寸、その一尺の内側を蓮華の形とし、赤い泥でその内側を磨き拭います。先の五種の香と酥蜜などを用い、銅器や沙羅に酥蜜と香を盛り、一緒に混ぜ合わせ、新しい銅の匙でこの香を百八遍誦します。その壇に五つの灯明を据え、雑色の綵一尺五寸を用います。毎月一日一夜に呪を百八遍誦し、先のように供養し、七日で二十一回、食べ物を取り替えます。七日を経ても、風雨もなく鬼神も現れず、金剛菩薩も現れない者は、罪の根が深く重いのです。先の五種の香を取り、混ぜて搗き、蜜と和えて丸薬とし、誦呪一千八遍してこの香を服用します。毎朝、空腹時に二十丸を服し、井華水で飲み下します。薬を服用するたびに、水に二十一遍呪を誦します。また、香水を誦して身体を浴び、新しい清浄な衣を着て、誦呪供養を四十九遍行えば、その内の障りはすべて除かれ滅されます。この下根の衆生は、無始の昔より三宝の物、仏法僧の物を用い、常に盗みや姦淫を行い、一切の賢聖に対して無数の罪を受けています。『某年某月某日、弟子某は、今、尊像の前、金剛菩薩、聖僧の前にて発露懺悔いたします。諸仏が現前し、天龍八部、一切の鬼神が供給し使役し、諸々の大菩薩は常に伴侶となります。』持呪する者は、毎日一食、粳米と乳酪の飯を食べ、身体は力強く健やかとなり、行く先々で通達し、人々は敬い、その言葉は人々に信じ受け入れられ、一切の財宝は日夜増長します。この陀羅尼の秘密法蔵を苦行する者は、常に信心と敬意を生じ、清らかな空き部屋で念誦し、日夜精励して雑行をせず、一心に受持し、この一生を終えれば、再び胞胎や四生を受けることなく、常に諸々の大菩薩と共に一つの場所に集います。もし善男子・善女人、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、婆羅門などが、これを受持し読誦し、他の人のために解説すれば、得る福は無量です。この経は末法の時の衆生の福田であり、無量百千の陀羅尼の法門に入ることを得、また一切の経蔵でもあります。善男子・善女人がこれを受持し読誦し、尊像の前の足元に身を伏せれば、直ちに境界を見ます。一切の経蔵、及び一切の蔵神、金剛菩薩、師僧、父母、及び一切の尊像を。この人は会の外から来て、この相を見たならば、口を閉ざして人に語ってはなりません。もし人に語れば、戒行は共に破れます。もし善男子・善女人、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、婆羅門などが、経典や秘密の総持法門を読誦するならば、三種の梵行を行い、口では経典を誦して悪言を言わず、心に悪を抱かず、身には五欲の染着がなく、五種の旃陀羅女と同所に居住してはならず、外道や猟師の五千の徒党と交わってはならず、淫女や寡婦と言葉を交わしてはならず、また酒を売る家に宿泊してはならず、また外道と一切の経典について戯論したり、争い諍い、正法や一切の利養を誹謗してはなりません。もし善男子・善女人が尊像に供養するならば、その食べ物を自分で食べてはなりません。戒行は共に破れます。貧しい子供に施せば、得る福は無量です。また、在家や出家の残り物を食べてはならず、また五辛・酒・肉のある家で食べてはなりません。もし善男子・善女人がこの食べ物を食べれば、受持読誦の戒行は共に破れ、受持読誦するとは言えず、神力は共に失われ、妄語の罪を得ます。」この法が説かれた時、阿難、比丘・比丘尼、四天王、天龍・鬼神の八部、乾闥婆、伽楼羅、緊那羅、摩睺羅伽、優婆塞、優婆夷、五百の婆羅門、及び三十三天、梵王、帝釈、人非人等、及び転輪聖王は、仏の説かれたことを聞いて皆大いに歓喜し、ことごとく無生法忍を証得し、即座に阿耨多羅三藐三菩提心を得て、ことごとく仏地を証得した。
爾時世尊說畫像法,於過去未來現在十方三世一切諸大菩薩摩訶薩,百千萬眾俱來集會。
その時、世尊は描像の法を説かれました。過去・未来・現在の十方三世における一切の大菩薩や摩訶薩たち、百千万の衆生がともに集まり来たっていました。
百千金剛藏王俱來集會,百千二十八部藥叉天王俱來集會,百千香天王俱來集會,百千天藥叉王俱來集會,百千師子天王俱來集會,百千聖僧俱來集會,百千持呪仙人俱來集會,百千帝釋天王俱來集會,百千轉輪聖王俱來集會,百千孔雀天王俱來集會,百千龍天王俱來集會,百千大風天王俱來集會,百千大雷天王俱來集會,百千四大天王俱來集會,百千大雨天王俱來集會,百千金翅鳥王俱來集會,百千白象王俱來集會,百千日天王俱來集會,百千月天王俱來集會,百千星宿天王俱來集會,百千阿修羅王俱來集會,百千水天王俱來集會,百千火天王俱來集會,百千焰摩羅王俱來集會,百千大地王俱來集會,百千山神天王俱來集會,百千河神天王俱來集會,百千海神天王俱來集會,百千五穀善神俱來集會,百千舍宅神俱來集會,百千守門戶神俱來集會,百千園林花菓神俱來集會,百千戲食善神俱來集會,百千主七寶善神俱來集會,百千五種淨錢財天王俱來集會,百千修多羅王俱來集會,百千祕密藏天神王俱來集會,百千功德天女俱來集會,百千比丘比丘尼俱來集會,百千優婆塞優婆夷俱來集會,百千乾闥婆迦樓羅緊那羅俱來集會,百千摩睺羅伽人非人等俱來集會,百千仙藥天神王俱來集會,百千上妙四時衣服天王俱來集會,百千恒河沙數甘露天王俱來集會,百千天印大將護念一切眾生俱來集會,百千轉輪聖王俱來集會。
百千の金剛蔵王が皆集まり、百千の二十八部薬叉天王が皆集まり、百千の香天王が皆集まり、百千の天薬叉王が皆集まり、百千の師子天王が皆集まり、百千の聖なる僧が皆集まり、百千の呪を唱える仙人が皆集まり、百千の帝釈天王が皆集まり、百千の転輪聖王が皆集まり、百千の孔雀天王が皆集まり、百千の龍天王が皆集まり、百千の大風天王が皆集まり、百千の大雷天王が皆集まり、百千の四大天王が皆集まり、百千の大雨天王が皆集まり、百千の金翅鳥王が皆集まり、百千の白象王が皆集まり、百千の日天王が皆集まり、百千の月天王が皆集まり、百千の星宿天王が皆集まり、百千の阿修羅王が皆集まり、百千の水天王が皆集まり、百千の火天王が皆集まり、百千の焔摩羅王が皆集まり、百千の大地王が皆集まり、百千の山の神天王が皆集まり、百千の川の神天王が皆集まり、百千の海の神天王が皆集まり、百千の五穀の善神が皆集まり、百千の家の神が皆集まり、百千の門を守る神が皆集まり、百千の庭園や花草の神が皆集まり、百千の遊戯と飲食の善神が皆集まり、百千の七宝を司る善神が皆集まり、百千の五種の清らかな銭財の天王が皆集まり、百千の修多羅王が皆集まり、百千の秘密蔵の天神王が皆集まり、百千の功徳天女が皆集まり、百千の比丘と比丘尼が皆集まり、百千の優婆塞と優婆夷が皆集まり、百千の乾闥婆・迦楼羅・緊那羅が皆集まり、百千の摩睺羅伽や人非人等が皆集まり、百千の仙薬の天神王が皆集まり、百千の上妙なる四季の衣服の天王が皆集まり、百千の恒河沙の数の甘露の天王が皆集まり、百千の天印の大将が一切衆生を護り念じながら皆集まり、百千の転輪聖王が皆集まりました。
爾時世尊說此畫像法時,三千大千世界六種震動,是時天雨曼陀羅花,香風四起幢幡自動如天鼓自鳴,十方三世諸佛放大慈光,下至阿鼻地獄,六趣眾生見其光色已,皆悉念佛念法念僧,證無上菩提。結集眾會願聞三世諸佛畫像之法。「取其絹分為四複,各長八尺,用香汁塗絹,不得用膠汁畫像。其畫像人與受八戒,齋清淨食,澡浴著新淨衣。於一淨房燒香,安一澡瓶滿盛香水灌四方,即為結界畔。先畫水池,池向下二叉。其池水中畫蓮華開敷,有不開者向下。水池四邊安劍欄石柱,悉用綵色莊嚴其柱,頂上似開敷蓮華形,其中安金剛珠。其柱一一安金珠,中心作一降橋,亦用綵寶莊嚴。其畫千寶階上畫作五間門屋,其上一如樓形,向上造七門屋,上安鴟尾。其瓦一如碧流離色,向下簷頭,一一口中吐寶花,中懸珠鐸。其七間樓安門及窓,正當中心門安一大金鎖。諸門亦七寶綵畫莊嚴其樓。下當中心門畫作一盧舍那像,一如佛長短形像,左右阿難、伽葉,及觀世音菩薩、大勢至菩薩,悉用七寶莊嚴。左右畫二金剛,純作金色,手執寶杵,威嚴降魔勢。及金剛脚下畫作金山。其左右向下又畫作二金剛,形如紅白色,其金剛頂上安輪蓋,其手皆把杵,彩畫莊嚴。脚下還踏金剛山,端正威嚴,一開、口一笑脣。金剛左右脚下作二師子,舉頭向上作哮吼勢。其盧舍那佛像前,一大金香爐,上安七寶蓋,香烟勿令斷絕。其香爐前畫一開敷蓮華,其花中心化出七寶花盤,其盤中畫作七箇金疊,於其疊中安金銀、琉璃、珊瑚、真珠,安悉香、薰陸香、牛頭旃檀香供養。盤前畫四天王幡四口、金剛幡子十二口、菩薩幡十二口、龍王幡八口。作一行者,地上作一生褥子,於褥上畫作吉祥鳥草,行者䠒跪合掌供養。若善男子善女人、優婆塞、優婆夷、婆羅門等,各自畫本尊,面貌喜悅,少年形狀,結跏趺坐。畫像法訖。」
その時、世尊がこの画像の法を説かれたとき、三千大千世界が六種に震動し、天からは曼陀羅華が降り注ぎ、香しい風が四方に吹き、幢幡が自然に動き、天の太鼓がひとりでに鳴り響きました。十方三世の諸仏は大慈悲の光を放ち、その光は阿鼻地獄にまで届きました。六道の生きとし生けるものは、その光の色を見て、皆、仏を念じ、法を念じ、僧を念じ、無上菩提を証得しました。結集の参会者たちは、三世諸仏の画像の法を聞きたいと願いました。
「その絹を取り、四幅に分け、それぞれ長さ八尺とします。香汁で絹を塗り、膠汁で画像を描いてはなりません。その画像を描く人は、八戒を受け、清らかな食事をとり、身を洗い清めて新しい清らかな衣を着ます。清らかな部屋に香を焚き、一つの洗瓶に清水を満たして四方に注ぎ、これで結界の境とします。まず水の池を描き、池は下へ向かって二股に分かれます。その池の水の中に、開いた蓮華と、開かないものを下に向けて描きます。池の水の四辺には剣の欄干と石の柱を巡らせ、すべて彩色で荘厳します。その柱の頂上には開いた蓮華の形を置き、その中に金剛珠を納めます。その柱の一本一本に金の珠を置き、中央に一つの橋を作り、これも彩色の宝で荘厳します。その千の宝の階段の上に五つの間の門屋を描き、その上は楼のような形にし、上に向かって七つの門屋を造り、その上に鴟尾を置きます。その瓦はすべて碧瑠璃(碧い瑠璃)の色のようであり、下に向かう軒先の一口一口から宝花を吐き出し、中には珠の鈴を吊るします。その七つの間の楼には門と窓を設け、ちょうど中央の門には大きな金の錠を一つ置きます。諸々の門も七宝で彩色し、その楼を荘厳します。その下の中央の門には一つの盧舎那仏の像を描きます。その像は仏の長短の形の通りであり、左右に阿難と迦葉、及び観世音菩薩、大勢至菩薩を描き、すべて七宝で荘厳します。左右には二体の金剛を描き、純粋に金色とし、手に宝の杵を持ち、威厳を持って魔を降す姿勢とします。そして金剛の足の下には金山を描きます。その左右の下にはさらに二体の金剛を描き、形は紅色がかった白色とし、その金剛の頂上には輪蓋を置き、その手は皆、杵を把り、彩画で荘厳します。足の下にはまた金剛山を踏み、端正で威厳があり、口を開き、微笑みます。金剛の左右の足の下には二頭の獅子を作り、頭を上げて咆哮する姿勢とします。その盧舎那仏の像の前には、一つの大きな金の香炉を置き、その上に七宝の蓋を置き、香煙を絶やしてはなりません。その香炉の前には一つの開いた蓮華を描き、その花の中心から七宝の花盤が化現し、その盤の中には七つの金の畳を描き、その畳の中に金銀、瑠璃、珊瑚、真珠を納め、安悉香、薫陸香、牛頭栴檀香を置いて供養します。盤の前には四天王の幡四本、金剛の幡子十二本、菩薩の幡十二本、龍王の幡八本を描きます。一人の行者の姿を描き、地の上に一つの褥子を敷き、その褥子の上に吉祥鳥の草を描き、行者は跪いて合掌し供養します。もし善男子、善女人、優婆塞、優婆夷、婆羅門などがそれぞれ本尊を描くならば、その顔貌は喜びに満ち、若々しい形で、結跏趺坐して描きます。これをもって画像の法は終わります。」
爾時世尊說作一切印法。1 法身印
その時、世尊がすべての印(いん)の法を説かれました。1 法身印(ほっしんいん)
法身印第一
法身印 第一
「起立,脚作丁字立,直兩手向上合掌臂,二中指開,八指相合中節,屈二腕令向上,上頂上。此是護身印,誦呪一百八遍。」
立ち上がり、両足を逆Tの字に構え(つま先を左右に開き、かかとをつけて立つ)、両手をまっすぐ上に伸ばし、胸の前で合掌します。中指だけを離し、他の八本の指は第一関節までしっかり合わせます。両手首を内側に曲げ、手のひらを上に向け、頭上に掲げます。これが身を守るための印であり、この印を結んで呪文を108回唱えます。