ご支援淨心禪堂すべての経典
メインコンテンツにスキップ
  1. 七曜星辰別行法 (七曜星辰別行法)
  1. 七曜星辰別行法 (七曜星辰別行法)
  2. 七曜星辰別行法 (七曜星辰別行法)

七曜星辰別行法 (七曜星辰別行法)

「七曜星辰別行法」について

唐 · 一行撰 著

4,370 字 · 約 15 分

唐代の高僧、一行禅師が著した『七曜星辰別行法』は、仏教密法と中古の星占い・暦算を融合させた重要な典籍です。この書は七曜(太陽・月と五惑星)の運行を基盤とし、仏教の護国・災厄除けの思想と結びつけ、星宿と人間の吉凶の関連を説くとともに、対応する密教儀軌と修行法を含んでいます。唐代における仏教と天文学・占星術の融合を反映し、漢伝密教及び古代の宗教天文学研究における重要な文献であり、仏教密教史と文化交流史において独自の地位を占めています。


七曜星辰別行法(自翼計者氐星不當房星當也)

七曜星辰別行法

一行撰

一行撰

正月十五日(翼)二月十五日(角)

1月15日(翼宿の頃)2月15日(角宿の頃)

三月十五日(氐)四月十五日(心)

3月15日(太陽が星辰・宿に入る日) 4月15日(太陽が心宿に入る日)

五月十五日(箕)六月十五日(女)

5月15日 6月15日

七月十五日(室)八月十五日(婁)

七月十五日(室宿) 八月十五日(婁宿)

九月十五日(昴)十月十五日(嘴)

九月十五日(昴) 十月十五日(觜)

十一月十五日(鬼)十二月十五日(星)

11月15日(幽霊) 12月15日(星)

玄宗皇帝開元初,對東兵之夜,於兵側離宮之次。于時玄宗將一行和尚相隨,一行忽作法,下諸星辰所管之鬼悉集,被勅法所錄教治,皆得所以案問。諸星辰二十八宿神具通所管行病鬼,總三十鬼,日夜常遊人間,依於衰者即得醉飽,於正王之家無由得其飲食。于時錄奏玄宗,唯陛下一人受之。此法後玄宗幸蜀,有人於高力士家傳得本,至今天下窂過之,萬金不傳。如得之日,分明依法祭之,方不失一。通遺之道莫過於此矣。副憂婆鬼王收禁二十八宿從者諸行病鬼法。夫欲知人間疾患,皆由二十八宿管行病之所為。此法一一通於神通,名為西國七曜別行法。七曜即管二十八宿,二十八宿即管諸行病鬼王。先須記得七曜日,即呪願曰:「今日是密日,等二十八宿當角星等直日,火急為厶乙收禁其鬼,皆須限當日令差。」如違時不可,即以鐵釘上下釘其手足。如欲知二十八宿日,但撿前十二月是何月,得脚下日。即皆從十五日前後,依宿次第數之。此排宿定,更無失錯。十五前數之,即十四、十三;十六日後數之,即十七、十八九。其中有三十箇鬼。兩宿是文星、辰星,即二十八宿中不列此兩宿。定名但向日排之,著二十八宿即是。其文宿、辰宿兩星,所遊行無其定止,所以不定列名。解者讀尋,自會其鬼。所畫時一一皆須如法,不得見其點畫裝綵,皆須如法酒脯紙錢,一依向二十八宿脚下次第。賢者過之諸深祕之,萬金不傳。此乃通遺次道,切須保重,藏之篋笥,莫遣小人得之。天道不許漏泄,此道精驗,世無逾於此法也。副憂婆鬼王領諸鬼眾,常遊世間造作,眾生多有疾患。人壽百歲,經被此十二人同一甲,若福強者得壽經終滿百年,命弱者即皆被此摸所躓而死之,無其數限可哀也 爾時大梵天王並諸星宿諸神等、我諸眾生等,令知善惡。今當與喚,鬼王應是。其間疾之者與我姓名,鬼王對行病鬼總三十人,遊行無定住,常在人間衢路,凡人莫能,並合二十八宿之所收管。但記得病日及祭病之時,說即須書,取其鬼直日形,並書其姓,令宿直王收禁,其患人則當日須差。並依此復行用法,則無不差者。但是病皆須記所得日,一依此法禁之其書,百年之間永不敢更到門戶矣。

玄宗皇帝、開元の初め、東方の兵士の夜、陣営の離宮に滞在していた時のことです。その時、玄宗皇帝は一行和尚をお連れでした。一行和尚が突然法を施すと、諸星辰が管轄する鬼たちがすべて集められました。彼らは勅命の法によって記録され、問い詰められました。諸星辰・二十八宿の神々は、それぞれが管轄する病を運ぶ鬼たちをすべて明らかにしました。その総数は三十の鬼で、昼夜にわたり絶えず人の世を巡り、衰えた者に取り憑いては酔い飽き、正しい王の家では飲食を得ることができませんでした。その時、一行和尚はこのことを玄宗皇帝に報告しました。これを授けられたのはただ陛下のみだと。のちに、玄宗皇帝が蜀へ行幸された際、高力士の家で写本が伝わり、今に至るまで天下に広まりましたが、万金を積んでも他に伝えてはなりません。これを得たならば、明らかに法の通りに祀れば、決して間違いはありません。願いを叶える道は、これに勝るものはありません。

**副憂婆鬼王が二十八宿に従う病を運ぶすべての鬼を捕らえる法**

人の世の病を知りたいなら、すべて二十八宿が病を運ぶ鬼たちの仕業です。この法はすべて神通に通じており、「西国七曜別行法」といいます。七曜は二十八宿を管轄し、二十八宿は病を運ぶすべての鬼の王を管轄しています。まず七曜の日を覚えて、呪いの願文を唱えます。「今日は密日である。二十八宿の角星などの直日である。急ぎ某のためにその鬼を捕らえよ。すべてその日のうちに治せ。」もし期日に間に合わなければ、鉄の釘で上下、その手足を打ちます。二十八宿の日を知りたいなら、前の十二月の何月であるかを調べ、その月の日付に従います。すべて十五日を前後として、宿の順に数えます。この順序は決まっており、間違いはありません。十五日より前なら数え方は十四、十三日と逆になり、十六日より後なら十七、十八、十九日となります。その中に三十の鬼がいますが、文星と辰星の二つの宿は二十八宿には含まれていません。定まった名前は、日の並びに従って二十八宿に当てはめればよいのです。文宿と辰宿の二星は、遊行しても定まった居場所がないため、名が固定されていないのです。解する者がじっくり読めば、自然とその鬼を理解できるでしょう。絵を描く時は、すべて法の通りにしなければならず、点や線、彩色を見てはいけません。すべて法の通りに酒、乾肉、紙銭を備え、二十八宿の順序に従います。賢者はこれを受け継ぎ、深く秘め、万金を積んでも伝えてはなりません。これは願いを叶える大切な道であり、必ず大切に保管し、箱に納め、小人の手に渡らないようにしなければなりません。天道は漏洩を許しません。この道の霊験は、世にこの法に勝るものはありません。

**副憂婆鬼王、多くの鬼の群れを従えて、常に世を巡り、様々な禍を起こし、衆生に多くの病をもたらす**

人の寿命は百歳ですが、十二支に巡り合うことがあります。福の強い者は寿命が尽きて百歳を全うしますが、命の弱い者は皆、この魔の手に阻まれて死んでしまい、その数に限りはなく、哀れなことです。その時、大梵天王と諸星宿の神々が言いました。「我々は衆生に善悪を知らしめなければならない。今こそ鬼王を呼び寄せるべきだ。」病にかかった者に私の名を告げさせると、鬼王は病を運ぶ鬼、総勢三十人を率いて現れました。彼らは遊行して定住せず、常に人の世の辻にいましたが、凡人には見えず、二十八宿が管轄していました。病の日と祭る時を覚えていて、その時に書き取り、鬼の姿と名前を書き、その宿の王に捕らえさせれば、患者はその日のうちに治ります。また、この法を用いれば、治らない者はありません。すべての病について、発症した日を覚え、この法に従って書き留めれば、百年の間、病は決して再び門戸を訪れることはありません。

昴星直日,其鬼名黑林尼。此日是此鬼行病,忽於路側打人倒,令失音不語。當畫此鬼形,書其名,於病人家中點燈一盞,以清酒一盞、白脯一疊祭之於昴宿。其患人當日得語,更不須別求神祇。當祭之日,皆言患人姓名於昴宿,再拜,更不得著別言語。其宿自知,必與收禁其鬼也。

昴星の日に雷る鬼、その名を黒林尼(こくりんに)という。この日、この鬼が病をもたらし、道端で人を突然打ち倒し、声を奪い言葉を話せなくする。この鬼の形を描き、その名を記し、病人の家に灯りを一つともしなさい。清酒一献と白い干し肉一皿を昴宿に供えなさい。そうすれば、その病人はその日のうちに言葉を取り戻す。他の神々に願う必要はない。供え物をする日には、病人の名を昴宿に告げ、二度礼をしなさい。他の言葉を唱えてはならない。昴宿は自ずと知り、必ずその鬼を捕らえ閉じ込めるだろう。

畢星直日,其鬼名多知蔡。是此鬼行病,令人心中悶熱如火,煩亂轉動不得,忘前失後。是此鬼所為,須煎紙錢五十貫,以清酒、白脯,取日午正南時祭,必須道患人姓名,須七遍上酒。但拜畢宿,莫別言語,其患人當日差。如忽有黃衣善人來相遇,必不令入門,切須禁止。依前畫鬼形釘之吉。

この星が昇る日には、その鬼の名は多知蔡といいます。この鬼が病気を流行させると、人の胸中が暑く熱く燃え、心は乱れ、体は動かなくなり、前後を忘れてしまいます。これはこの鬼の仕業です。紙銭を五十貫用意し、清酒と白い干し肉と共に、正午の真南の方角に向かって供えなければなりません。必ず病んでいる人の名前を告げ、七回酒を注ぎ足してください。ただ星に禮拝するだけで、余計な言葉は口にしないでください。そうすれば、その病人はその日のうちに回復します。もし突然、黄衣の善人が訪ねてきても、決して家に入れてはいけません。必ず防ぎ止めてください。先に示したように鬼の絵を描いて釘で打ちつけると、良い結果が得られます。

參宿直日,其鬼名伏應參星。此日是此鬼行病,令人忽惡心翻吐不止或寒熱,此鬼所為也。以清淨酒、白脯,如法祭之參宿,言病人姓名,但拜參宿,行酒九迴即止。書其形禁之,患人差,後其鬼更不敢到人門前。當祭此宿,後如有僧尼來,輒不得喚入門,令患人二十一日酒死。切須作意禁忌斷之,再三記念在心中,莫暫遺忘耳。

## 参宿の日について

参宿の日に現れる鬼は、その名を「伏応」といい、参宿の星に宿ります。この日はこの鬼が病気を流行らせ、人に突然の吐き気や嘔吐、あるいは寒気と熱を与えます。これらはすべてこの鬼の仕業です。

清らかな酒と白い干し肉を用意し、決められた方法で参宿に供えなさい。その際、病人の名前を告げ、参宿に拝礼し、酒を九回注いで祈りなさい。そして、鬼の姿を描いて呪いをかければ、病人は治り、その後その鬼は二度と家の敷居をまたげなくなります。

この星の祭祀を行う際、もし僧侶や尼僧が来ても、決して家の中に入れてはいけません。もし入れてしまえば、病人は二十一日のうちに酒に溺れたように命を落とします。必ず心してこの禁忌を守り、断ち切るようにしなさい。何度も心に刻み、決して忘れてはなりません。

柳星直日,其鬼名阿舍國。此日是此鬼行病,令人忽言忽語如失心人。是此鬼所為,若信患人一年之中必至于死。其鬼屬此星記,得病日,當以清酒白脯,如法祭柳星,當日有應。當祭之時,不得見妻子面,隔祭一日即得相見。其鬼永生不敢到門前,令患人延福益壽百歲。中夭。一生永無災疫(矣)。

柳星の値日、その鬼の名は阿舍国という。この日はこの鬼が病を流行らせる日であり、人をして急に言うことや言わぬことが混ざり、心を失った者のようにする。これはこの鬼の仕業である。もし病に侵された者がこのことを信じるならば、一年のうちに必ず死に至る。この鬼はこの星の記録に属する。病を得た日には、清酒と白い干し肉を用い、法のままに柳星に供えれば、その日に効験がある。祭る時には、妻子の顔を見てはならない。一日を隔てて祭れば、すぐに会うことができる。その鬼は永く門前に来ることを恐れ、患っている者に福を延べ寿命を増し、百歳を全うさせる。中途で死ぬことはない。一生、災いや疫病は永くない(となる)。

星宿直日,鬼名萬松石。此日是此鬼行病,令人行不得或寒熱不定。是此鬼所為,屬此星宿,以紙錢一百貫、清酒祭日,行酒滿七遍止,不得令白衣人來,縱來不須遣坐,亦不得令此人知祭法。所來者,鬼替患人代命之人也。切須知之。

星宿の直日の日には、鬼の名は万松石と申します。この日はこの鬼が病気を流行らせ、人をして歩けなくさせたり、寒熱が定まらなくさせたりします。これらの病はこの鬼の仕業であり、この星宿に属するものです。紙銭百貫と清酒をその日の祭りに供え、酒を注ぐこと七遍に及び終わります。白い衣を着た人を来させてはならず、たとえ来ても座らせることを許してはなりません。また、この人に祭りの方法を知られてもなりません。来たる者は、鬼が患う人の代わりに命を取る者です。必ずこれを知るべきです。

張宿直日,鬼名雲公其。此日是此鬼行病,常愛與人家小男女作患,令人或寒或熱或水痢不止者。此鬼所為,所病日,以紙錢四十貫、清酒、白脯,午時設祭,宅內點燈一盞,呪曰小男女姓名。但道之,當日差。如大人此日得病者,不要祭,三日自差也。

張宿の日には、雲公其という鬼が現れます。この日はこの鬼が病気をもたらす日で、特に家の幼い子供たちに害をなすことを好みます。人に寒気や暑気を与えたり、水のような下痢が止まらなくなったりするのは、この鬼の仕業です。この病気にかかった日には、紙銭四十貫、清酒、白い干し肉を用意し、正午に供え物をします。家の中で灯りを一つ灯し、幼い子供の名前を唱えながら祈ります。ただそのように言葉にすれば、その日のうちに治ります。もし大人がこの日に病気にかかった場合は、供え物をする必要はなく、三日で自然に治ります。

翼宿直日,鬼名行音風。此日是鬼行病,常愛入人家與小男女作患,令忽食上倒,失音不語。是此鬼所為,當以清酒、白脯祭之,患人當日差。如不祭典,不得此鬼名,所患者三日內必死。如知解此祭法,喚其鬼名,令此宿神收禁其鬼,患男女當日差。如大人此日遇病,必不畏,不畏不用求祭法。

翼宿の日には、「行音風」という名の鬼が活動します。この日は病気を引き起こす鬼が徘徊し、よく人々の家に入り込んで幼い子どもに害をなします。急に食べ物を吐き戻したり、声が出なくなったりするのは、この鬼の仕業です。この場合、清酒と白い干し肉を供えて祀れば、病人はその日のうちに治ります。もし祀らず、この鬼の名を知らなければ、病人は三日以内に必ず死にます。しかし、この祭祀の方法を知り、鬼の名を呼べば、この宿の神がその鬼を捕らえて封じ込め、子どもはその日のうちに治ります。大人がこの日に病気にかかっても、それほど恐れる必要はなく、祭祀を求める必要もありません。

軫宿直日,鬼名當日流。此日是此鬼行病,忽令人乾漚吐心、腸痛不止。是此鬼所為,屬此軫宿,當以紙錢七貫、清酒、白脯,日午時祭,行酒七遍止,書其鬼形,收禁之。當祭之日,如忽有一女子來,不須喚入。如不祭此宿者,七日必死。如依此法祭之,壽命至於百歲。必須深信之。

軫宿が直日(じきにち)の日、鬼の名は当流(とうる)といいます。この日はこの鬼が病を流行らせる日で、急に人を乾嘔(からえず)きや吐き気に陥れ、心や腸の痛みが止まらなくなります。これはこの鬼の仕業であり、軫宿に属します。そこで紙銭七貫、清酒、白脯(しらほしにく)を用意し、昼の十二時に祭りを行い、酒を七度巡らせて終えます。その鬼の姿を書き記し、封じて禁じます。祭りの当日、もし急に一人の女が来ても、呼び入れてはなりません。もしこの宿の祭りをしないなら、七日で必ず死にます。この法の通りに祭れば、寿命は百歳に至ります。必ず深く信じなさい。

箕宿直日,鬼名阿之婆,此日是此鬼行病,喚所人家小男女,忽患熱,達夜啼哭不止。久若不知此鬼求祭之,所患男女二七日必死。當以紙錢一百貫,取申時,於家中當房內點燈兩盞,以清酒、白脯祭之箕宿,其男女當日便差。如大人此日遇病,三日內自差。

箕宿の日、鬼の名は阿之婆という。この日はこの鬼が病気を流行らせる日であり、呼ばれた家の幼い子供が突然熱を出し、夜通し泣き止まなくなる。長くこの鬼が供え物を求めて病をもたらしていると知らなければ、病にかかった子供は十四日目に必ず死ぬ。紙銭百貫を用い、申の刻に家の中央の部屋に灯明を二灯ともし、清酒と白い干し肉で箕宿を祭れば、その子供はその日に治る。もし大人がこの日に病にかかれば、三日以内に自然に治る。

女宿直日,鬼名憂夜多。此日是此鬼行病,令人出於路上走,獨言獨語、不識好惡。是此鬼所為,患人一年內必死。屬女宿,當以紙錢二百一十貫、清酒、白脯祭之,云清女宿與收禁之紇。患人當日差。祭日忽有祭人來,切不得屬入。如不覺來,其法雖祭,了終無功。忌之吉。

女宿の日は、鬼の名を憂夜多といいます。この日にはこの鬼が病気を流行らせ、人をして道を走らせ、独り言を言わせ、善悪の区別もつかなくさせます。これはこの鬼の仕業であり、患った者は一年以内に必ず死にます。女宿に属するため、紙銭二百一十貫、清酒、白い乾肉でこれを祀り、「清き女宿よ、収め禁じよ」と唱えます。患った者はその日のうちに良くなります。祭りの日に、突然参拝者が来たら、決して中に入れてはいけません。もし知らずに入れてしまったら、祭りを行っても、結局は効果がありません。それを避けるのが良いとされています。

斗宿直日,鬼名多居耶。此日是此鬼行病,忽令人脚手不遍、行季不得,皆是此鬼所為。如不知有法,向後三年已來自差。當以紙錢三百貫文、好酒、白脯,取辰時,於宅中病人房中點燈七盞,上酒七遍即止。還言患人姓名,拜七拜,患人一七日內行動。當日忽有僧尼到門,苦酒諮屈入,必有逗遛。

斗宿の日、この日の鬼の名は多居耶(タクヤ)といいます。この鬼が病気を引き起こします。突然、手足が思うように動かなくなったり、歩けなくなったりするのは、すべてこの鬼の仕業です。もし対処法を知らなければ、三年もすれば自然に治るでしょう。

対処法としては、紙銭三百貫文、上等な酒、白い干し肉を用意し、辰の刻(午前7時~9時)に、家の中の病人の部屋に灯明を七つ灯し、酒を七回注いだら終わりにします。さらに、患者の姓名を唱えながら七回礼拝すれば、患者は七日以内に動けるようになります。

この日、もし僧侶や尼僧が訪ねてきたなら、無理に招き入れて酒を勧めてはいけません。きっと何か長居をしてしまい、よくないことが起こるからです。

嘴宿直日,鬼名常無極。此日是此鬼行病,令人家中無事,夫妻緣小小之事相行、行破家,具是此鬼所為。當與紙錢四十九貫、酒脯祭之,但拜,上酒十三遍止。不遇此祭法,其宿之家必有一人於宅內自住而死。其祭日忽有一女人來,不得令入門。如是親眷亦不得入,忌之。

嘴宿の日には、常無極という鬼が現れます。この日はこの鬼が病気をもたらす日です。家の中では特に何事もないのに、夫婦が些細なことで言い争い、家庭が崩れてしまうのは、全てこの鬼の仕業です。紙銭四十九貫と酒と干し肉を備えて祭りを行い、ただひたすら拝み、酒を十三回注いで終わりにしてください。もしこの祭りの作法を行わなければ、その宿の家では必ず一人が家の中で何もせずに死んでしまいます。その祭りの日に、突然一人の女が訪ねてきても、決して門に入れてはいけません。たとえ親族であっても入れてはならず、これを戒めとしなさい。

角宿直日,鬼名夜居山。此日是此鬼行病,令人忽患寒不止、喫食不得。是此鬼所為,屬角宿所管。當以清酒、白脯,取病人患日,與紙錢七貫祭之,取正午時,其病人當日差。祭星之日,忽有黃衣人來,當須苦諮屈入,必與患人相宜,良吉也。

角宿の日には、夜居山という鬼が支配します。 この日はこの鬼が病気をもたらし、人を突然の絶え間ない寒気に襲わせ、食べ物を食べられなくさせます。 これはこの鬼の仕業であり、角宿の管轄に属します。 清酒と白い干し肉をもって、病人がその病気にかかった日に、紙銭を七貫(供えて)祭るべきです。 正午の時に行えば、その病人は当日に治癒します。 星を祭る日、もし突然に黄衣を着た人が来たら、必ず苦労して招き入れるべきです。必ず病人と相性が良く、大変吉兆です。

井宿直日,鬼名聞度直。此日是此鬼行病,令人忽倒地,置死却活,即是此鬼所為。如不遇此法,病人七日內須死。記得病日,當以紙錢四十九貫、煎好茶祭之,唯拜此宿七拜,更不得別言語。當祭之時,忽有一女人來人宅,輒不得屈入。如小男子來,酒苦清入坐,煎好茶設之,必須遣喫一口,即病人亦差。分明記之。

井宿の日には、聞度という鬼が掌っています。この日はこの鬼が病気を流行らせ、人を突然倒れさせ、死んだかと思えば生き返らせるということを行います。これがこの鬼の仕業です。もしこの法を知らなければ、病人は七日以内に死にます。病気になった日を覚えておき、紙銭四十九貫と良質の茶を煎じて祭り、ただこの宿に七回礼拝し、他に何も言ってはいけません。祭っているときに、一人の女が家に来たとしても、決して招き入れてはいけません。もし若い男が来たら、酒と苦い清物を入れて座らせ、良質の茶を煎じて供え、必ず一口食べさせてください。そうすれば病人も治ります。はっきりとこれを覚えておきなさい。

鬼宿直日,鬼名安小啼。此日是此鬼行病,令人夢中作一女子,迫人精神間頻見。是此鬼本身,多時不覺,是此鬼日滋,成傳屍之病,染污渾合,直取盡一家人逸相分付,三年之內病即死。切須以此法祭之,及記夢時是鬼宿,當以佛香、紙錢一百貫、煎好茶祭之,其鬼更不敢來相惱,皆須釘之上下永驗。

(現代語訳)

鬼宿(二十八宿の一つ)の日には、「安小啼」という名前の鬼が支配します。この日は、この鬼が病気を引き起こす日とされ、人を夢の中で一人の女の姿に変えさせ、精神を乱して頻繁に現れさせます。これはその鬼の本性によるものです。長い間これに気づかずにいると、この鬼の力が日々増し、やがて「伝屍(うつる結核)」という病に発展します。この病は家族全体に感染し、次々と移り、三年以内に患者は死に至ります。

これを防ぐには、必ずこの方法で祭りを行ってください。また、夢を見た時が鬼宿の日であったなら、仏香と紙銭(供え物の紙銭)百貫(千枚)、そして良質の煎茶を供えて祭ってください。そうすれば、その鬼は二度とあなたを悩ませることがなくなります。これらの方法を確実に行えば、その効果は永遠に変わらないでしょう。

氐宿直日,鬼名難苻。此日是此鬼行病,忽令人朝寒暮熱,皆是此鬼所為。屬氐宿,當以紙錢四十九貫、好酒、白脯祭之,須脯各二,行酒九遍,須至心拜宿,不得更別言語。當祭日,忽有小童兒年十歲已來到門前,不得令入,切須禁之。第一須記,預防備之吉。

氐宿の日は、鬼の名を難苻といいます。この日はこの鬼が病気を流行らせる日であり、突然、朝は寒く夕方には熱くなるといった症状を引き起こします。これらはすべてこの鬼の仕業です。氐宿に属するため、紙銭四十九貫、良質な酒、白い干し肉で祀るべきです。干し肉はそれぞれ二つ用意し、酒を九回注ぎ分け、心を込めて星宿を拝み、それ以外の言葉を口にしてはいけません。祀る当日、もし十歳ほどの幼い子供が門前に現れても、中に入れてはならず、必ず厳重に禁じなければなりません。何よりもまず覚えておくべきことは、事前に備えて防ぐことが吉であるということです。

房宿直日,鬼名百歲公。此日是此鬼行病,令人止行之次,如背後有人相隨,毛髮豎寒。是此鬼所為,不知有此祭法,不出一年內便身失精魂之疾,直至狂死路間。當以紙錢二百貫、好酒脯祭之,取申時點燈,以酒五盞便,但不得別言語。當祭之日,忽有獨入宅,其病人更差,百歲不死。

房宿が値する日、その日の鬼の名は百歳公という。この日はこの鬼が病気をまき散らす日であり、人をして歩行をやめさせる。あたかも背後に誰かがついてくるかのような感覚を覚え、毛が逆立ち、寒気がする。これはすべてこの鬼の仕業である。もしこの祭りの方法を知らなければ、一年も経たないうちに、その人は精気を失う病にかかり、ついには狂乱して路上で死に至るであろう。

そこで、紙銭二百貫、良質の酒と干し肉を供えて祭るべきである。申の刻(午後四時頃)に灯りをともし、酒を五杯用意するが、余計な言葉を口にしてはならない。祭りの日に、突然誰かが家に訪ねてくることがあれば、その病人の容態はさらに良くなり、百歳まで生きて死ぬことはない。

心宿直日,鬼名常夜建。此日是此鬼行病,令人忽或寒或熱,一日惡一日,心𩒐不下飯食。是此鬼所為,當以紙錢一百二十貫、清酒、白脯祭之,其病當日即差,的加壽命。如不遇此法,三年內必死於他鄉。

心宿の日。この日に支配する鬼の名は常夜建(じょうやけん)と言います。この日、この鬼が病気をもたらします。ある人は突然寒くなり、ある人は熱を出します。一日は悪く、次の日もまた悪くなります。心が塞がり、食事も喉を通りません。これはこの鬼の仕業です。紙銭(かみぜに)百二十貫(かん)、清酒(せいしゅ)、白い干し肉(しろいほしにく)を捧げてお祭りすれば、その病気はその日のうちに治ります。そして寿命(じゅみょう)も延ばされるでしょう。もしこの方法に出会わなければ、三年のうちに必ず異郷で死に至ります。

尾宿直日,鬼名百黑山。此日是此鬼行病,令人陰腫,男女悉身動轉不得。是此鬼所為,屬尾宿,量當以黃紙錢四十九貫、好酒脯祭之,其患人當日差,更不得別求神鬼。酒三盞,上九遍止。祭之日,忽遇有老翁來到門前,必須苦請入宅,與恭禮設之,勿輕。

尾宿の日、その鬼の名は百黒山という。この日はこの鬼が病を起こす日で、人に陰部の腫れをもたらし、男女とも体が動かせなくなる。これはこの鬼の仕業であり、尾宿に属する。黄紙の銭四十九貫と、よい酒と干し肉で祀るべきである。そうすれば、その病人は当日に治癒する。決して他の神や鬼に頼ってはならない。酒は三杯を九回まで供する。祀る日、たまたま老翁が門前に来たならば、必ず家の中に丁寧に招き入れ、敬意を尽くしてもてなすこと。軽んじてはならない。

斗宿直日,鬼名木林音。此日是此鬼行病,令人夜間不敢獨行,行便步步似走,制之不得。如不遇祭法,不經一年或百日內須卒。當以紙錢一百貫、好酒、白脯祭之,患人當日差。祭後當夜獨行無畏,永不憂懼。祭日不欲女子來,禁之,不可輕易,必須留之。

斗宿が直る日、鬼の名は木林音です。この日はこの鬼が病を流行らせ、人をして夜間に一人で歩くことを敢えてさせず、歩けば一歩一歩走るかのようになり、これを制することができません。もし祭法に遇わなければ、一年を経ず、あるいは百日の内に必ず死にます。まさに紙銭一百貫、良い酒、白脯をもってこれを祭るべきです。患う人はその日に癒えます。祭った後はその夜、一人で歩いても恐れることなく、永遠に憂い惧れることがありません。祭る日は女子に来られることを望まず、これを禁じ、軽々しくしてはならず、必ずこれを留めなければなりません。

亢宿直日,鬼名園叉鷄。此日是此鬼行病,令人開眼不得,惡心寒熱起止不得,是此鬼所為。其鬼屬亢宿,當以錢四十九貫,取日午時,以好清酒、白脯祭之。如不遇此法,則病人至四十九日令死。所祭不得令有外人及小童兒來入宅,切須忌之。親故一切不得令入宅,切忌。

亢宿の日には、鬼の名は園叉鷄といいます。この日、この鬼が病気をもたらすと、人は目を開けられなくなり、吐き気や寒気・発熱で起き上がれなくなります。これらはすべてこの鬼の仕業です。この鬼は亢宿に属しています。四十九貫の銭を用意し、正午によい清酒と白い干し肉を供えて祭るべきです。もしこの呪法を行わなければ、病人は四十九日目に死に至ります。祭りの際には、外部の人や幼い子供が家に入ってこないようにし、必ずこれを避けなければなりません。親類や知人であっても、一切家に入れてはなりません。厳に慎むべきです。

危宿直日,鬼名丘行先。此日是此鬼行病,令人失却精神,恰似癡人,一年之內不遇祭法禁令,患人必至於死。其鬼屬危宿,當以黃紙錢一百二十貫、好酒脯祭之,當日精神平復,其鬼永不敢到門,皆須釘之身上下。

危宿(きしゅく)の日、鬼の名は丘行先(きゅうぎょうせん)といいます。この日、この鬼が病気をもたらします。人をして精神を失わせ、まるで愚か者のようにさせます。一年のうちに、まじないや禁術を用いなければ、病にかかった人は必ず死に至ります。この鬼は危宿に属しています。このため、黄紙の銭百二十貫(かん)と良質の酒や肉で祀るべきです。そうすれば、その日のうちに精神は平穏に戻り、この鬼は決して二度と門を叩くことはありません。しかし、すべて身体の上下にしっかりと打ち込まねばなりません。

室宿直日,鬼名言破愛,令人患水痢不止。如不遇祭法,便成惡痢,必至於死。當以紙錢一百貫、好酒、白脯祭之,其患人當日差。其祭日忽有等獨鬼入宅者,不得損之,但作方便放出,不須令入即得,忌之。

室宿が値する日に現れる鬼で、「愛を破る」と名づけられているものは、人を水のような下痢に苦しめ、それが止まらなくします。もし祭祀の方法を用いなければ、悪性の下痢に変わり、やがて死に至ります。そのため、紙銭百貫、良質な酒、白い干し肉で祭祀を行うべきです。そうすれば、苦しむ人はその日のうちに回復します。その祭祀の日に、もし孤独な鬼が家に入ってきたとしても、傷つけてはなりません。ただ何とかして外へ追い出し、中に入れさせないようにすればよいのです。これが禁忌です。

壁宿直日,鬼名波由田。令人於廁上倒,便語不得。當以紙錢四十九貫、好酒、白脯如法祭之。須書此鬼形類,即不死,一七日內漸漸差,更加年壽延一百歲。切須敬之。

壁宿の日に当たる日の鬼の名は波由田と申します。この鬼が人を便所で倒し、言葉を話せなくさせます。そのような時は、紙銭四十九貫、良い酒、白い干し肉を定めに従ってお供えして祀ってください。また、この鬼の姿形を描き写せば、命を落とさずに済みます。七日以内に徐々に回復し、さらに寿命が延びて百歳まで生きられます。くれぐれも、この鬼を敬い慎んで祀ることが大切です。

婁宿直日,鬼名令尼居。令人兩脚應骨髓痛,坐臥不得。此鬼所為,如不遇祭法,其脚便失。以五色紙錢二百貫、好酒、白脯如法祭之,患人一七日內差,行季便得。祭日輒不得令僧尼入宅,切須禁之。祭了隔日即得。

婁宿の日、鬼の名を「令尼居」といいます。この日に人が出会うと、両脚が骨の髄まで痛み、座っても横になってもいられなくなります。これはこの鬼がなす業であり、決められた方法で祀らなければ、その脚は動かなくなります。五色の紙銭二百貫、良質の酒、白い干し肉を用意し、定められた作法で祀れば、患っている人は七日以内に快復し、歩けるようになります。祀る日には、僧や尼を家に入れてはならず、必ず禁じなければなりません。祀り終えた翌日以降は入っても構いません。

奎宿直日,鬼名洪宅置。令人小便不出,陰陽疼痛,行動不得。三日內不遇祭法,令必至於危。以黃紙錢一百二十貫、好酒脯,於未時祭之,過三日不差,女至于死。其鬼一日遊四天下得遍,覺即火急祭之令收禁,必當差。

奎宿が日直となる日、鬼の名は洪宅置といいます。人をして小便が出なくさせ、陰陽に疼痛を生じ、行動できなくさせます。三日以内に祭法を行わなければ、必ず危険な状態に至らせます。黄紙銭一百二十貫と良酒・干し肉を用意し、未の刻にこれを祭ります。三日を過ぎても治らなければ、女は死に至ります。その鬼は一日に四天下を巡って遍く至ります。気づいたならばすぐに火急にこれを祭り、収禁させれば、必ず治ります。

男宿直日,鬼名獨指樓。令人大小便不通,或寒或熱轉動不得。如不遇祭法,三日九日內必至於死。以紙錢四十九貫、好酒脯祭之,當日平復如故。三日始祭,患人即難濟(矣)。

男が宿直する日、鬼の名は獨指樓という。これにかかると、大小便が通じず、あるいは寒くなりあるいは熱が出て身動きができなくなる。もし祭る方法(まじない)を行わなければ、三日から九日のうちに必ず死に至る。紙銭四十九貫と、良質な酒や干し肉でこれを祀れば、その日のうちに平癒して元の通りになる。三日たってから祀っても、病人は救い難いのである。

虛宿直日,鬼名常夜迪。令人通體疼痛轉動不得,是此鬼所為。別喚師人,其三日內自差。以紙錢一十四貫、酒脯如法祭之,當時平復如故耳。

虚宿の日、鬼の名は常夜迪(じょうやてき)という。この鬼が取り憑くと、体中が痛み動けなくなる。別の呪術師を呼べば、三日以内に自然と治る。紙銭十四貫と酒・乾肉を決まった方法で供えると、すぐに元通りに回復する。

辰星直日,鬼名百破。令人或寒或熱不止,心頭冷,一向叫喚、哭聲不絕。如不遇祭法,五日內必死。以紙錢一百二十貫、酒脯祭之,如前法。如至一七日祭,即不得其功,當須死,不可救也。

辰星(水星)の日を司る鬼の名は百破といいます。この鬼に取り憑かれると、人は寒気と熱が交互に止まらず、胸のあたりが冷え、絶えず叫び声や泣き声をあげるようになります。もし供養の方法を行わなければ、五日のうちに必ず死に至ります。そのため、紙銭百二十貫と酒や乾した肉を用いて、先に述べた方法に従って供養してください。もし七日目になってから供養を行っても効果はなく、そのまま死を免れず、救うことはできません。

文星直日,鬼名形奉叉。令人後分疼痛如被箭射,不可忍之,起坐不得。是此鬼所為,纔覺即酒火急以酒脯如法祭之,當日便差。如三日外如祭,其病已入四支,難療也。

文星の直日(鬼が動く特定の日)には、形奉叉という鬼が現れます。この鬼に取り憑かれると、人の腰から下の部分が矢で射られたように激しく痛み、耐えられずに座ったり起きたりすることもできなくなります。これはこの鬼の仕業です。痛みを感じたらすぐに、酒と乾肉を用意し、決められた方法で供え物をして祀りなさい。そうすればその日に治ります。もし三日以上経ってから祀っても、病はすでに手足にまで広がっており、治すのが難しくなります。

勅諸星宿鬼神等,無事莫行於人間。如違者,當須以法祭之。急急如律令。祭星宿之法,令用脯、紙錢等,一一皆依前件法用,不得欠小。如患人來差,但稱病人姓名,並得病之日及時,更莫道願家口平安之語,唯知志拜星宿之形,須道患人姓名,竝須一一書取前件諸行病鬼形貌,教人眼見諸鬼形,於鬼形上下釘手,明日收禁之,患人當日差訖,與出却其釘。鬼既得放,更不敢到於門焉。每行病之次,曾被病人知此,於被禁釘之家,每相去五百步之外走過,竝不敢正眼望此宿家門。當呪願之時,一一皆須必分明道云:「諸星宿竝患人某乙,望與收禁之,勿令病不可。」其患人及平常人竝不得於星宿露臥。忽遇此病不知之者,狂死矣。慎慎慎。

諸々の星宿や鬼神たちに命ずる。無事であるならば、人の世に赴いてはならない。もしこれに背く者があれば、法に則って祭らねばならない。この法を厳守せよ。

星宿を祭る方法は、干し肉や紙銭などを用い、すべて前の定めに従って用い、不足があってはならない。もし病人が治癒しない場合には、病人の姓名と、発病した日時のみを唱え、家族の平安を願う言葉は一切述べてはならない。ただひたすらに星宿の姿を拝み、病人の姓名を唱えなければならない。また、これらの疫病をもたらす鬼の姿をすべて書き写し、人々に鬼の姿を目で見せ、その鬼の姿の上下に釘を打ち、翌日にはそれを封じ込める。そうすれば病人はその日のうちに治癒し、その後に釘を取り外す。鬼は解放されれば、二度とその家の門前に近づくことはない。

疫病が流行する際、かつて病人がこの法を知っている場合、封じられた家から五百歩以上離れた場所を避けて通り過ぎ、決してその家の門をまっすぐ見ようとはしない。

呪願の際には、すべて次の言葉を明確に述べなければならない。「諸々の星宿よ、ならびに病人(某)よ、願わくはこれを封じ込め、病が治るようにしてください。」病人も健常者も、決して星宿の下で露座してはならない。もしこの病に関する知識なくしてこれに遭えば、無駄死にすることになる。慎め、慎め、慎め。

七曜星辰別行法

七曜星辰別行法

(八家祕錄云:七曜星辰別行法一卷,一行撰,運請來。古德演奧鈔等中引用之。頃日得栂尾山法鼓臺之本於洛東智積院貫首慈順僧正,與我山妙音之本對挍,各有可否,擇善者從之。然良有脫落而文義不屬之處,更請仁和寺甘露王院之本對讀,雖與前二本不大異,又稍有所得也。然叵以私竊漫定正誤,示異施和訓上梓,以待整治於通方之士。有疑者云:是此祭法非紙錢酒脯則不能也,是道家之所為;又禁忌僧尼之入,豈為佛家之說?今謂不然也。如禁僧尼等者,但禁來者。更問,必不論自家也。太元帥禁兒婦來入之類亦爾也。於星供地鎮等法,亦用紙錢清酒,實是釋門之妙術、祕宗之奧旨也。夫祕密之旨趣,寄餘道之淺近,面顯法性之深遠,如諸部護摩即是也。又有用魚肉魚膽、或用犬肉犬骨、或取人脂已血、或取人骨尸屍、或以鵶脛蛇助骨、或以鼠狼猪鹿毛、或已甲蛇皮為香、或毒藥犬脂為供。或取纏屍衣、人骨為筆、犬首為管,畫聖無動尊。或取男子屍未瘡瘢者,坐其心上而念誦。或取兵死人血,書惡人名形為符。或以黑狗舌,和安息香為丸。或進蚯蚓之糞,或獻犢子之糞等。經軌之說不可具舉。如是等之事,皆是金口所說。而禁見聞於非器,豈其偏疑酒脯乎?金剛童子、聖無動尊、大威德、烏樞瑟摩、太元帥、不動使者法等所說是也。 時享和二壬戌年夏五月 豐山小池坊 鑒事役務餘暇挍刻 總持院沙門快道林常 誌)

注)八家秘録に曰く「七曜星辰別行法一卷、一行撰、運請来せり。古徳の演奥鈔等に引用す。この頃、栂尾山法鼓台の本を洛東智積院の貫首慈順僧正より得て、我が山の妙音の本と対校したり。各々可否あり。善き者を選びて従う。然れども脱落多くして文義の繋がらざる所あり。更に仁和寺甘露王院の本を請じて対読す。前の二本と大いに異ならざるも、また稍々得る所あり。然れども、私かに漫りに正誤を定むべからず。異同を示し和訓を施して上梓し、通達の士の整治を待つ。

疑う者有り『是れ、此の祭法は紙錢・酒・脯なくんば能わず、是れ道家の所為なり。又、僧尼の入るを禁忌す。豈に仏家の説ならんや』と。今謂わく、然らず。僧尼等を禁ずるは、但だ来る者を禁ずるのみ。更に問うに、必ずしも自家を論ぜず。太元帥の児婦の来入を禁ずる類も亦然り。星供・地鎮等の法に於ても、紙錢・清酒を用う。実に是れ釈門の妙術、秘宗の奥旨なり。夫れ秘密の旨趣は、余道の浅近に寄せて、法性の深遠を顕わす。諸部の護摩即是れなり。又、魚肉・魚胆を用い、或いは犬肉・犬骨を用い、或いは人脂・巳血を取り、或いは人骨・屍屍を取り、或いは鵶脛・蛇の助骨を以い、或いは鼠狼・猪鹿の毛、或いは巳甲・蛇皮を香と為し、或いは毒薬・犬脂を供と為す。或いは纏屍衣・人骨を筆と為し、犬首を管と為して聖無動尊を画く。或いは男子屍の未だ瘡瘢なきものを取り、其の心の上に坐して念誦す。或いは兵死人の血を取り、悪人の名形を書して符と為す。或いは黒狗の舌を以い安息香と和して丸と為す。或いは蚯蚓の糞を進め、或いは犢子の糞を献ず等、経軌の説、具に挙ぐべからず。是の如きの事、皆是れ金口の所説なり。而るに非器の見聞を禁ず。豈に其れ偏に酒脯を疑わんや。金剛童子・聖無動尊・大威徳・烏枢瑟摩・太元帥・不動使者法等の所説是れなり。

時に享和二壬戌年夏五月 豊山小池坊 鑒事役務の余暇に校刻す 総持院沙門快道林常 誌す


CBETA コード: T1309

© AI 帮你读佛经 - 如是我闻

この文書は個人学習専用です。商業目的での使用は禁止されています。

訪問 rushiwowen.co

著作権:原文は CBETA
AI 翻訳は参考文献のみで、権威あるものではありません