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  1. 佛頂尊勝陀羅尼經
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仏頂尊勝陀羅尼経 (佛頂尊勝陀羅尼經)

「佛頂尊勝陀羅尼經」について

唐 · 底本の訳者:杜行顗

3,039 字 · 約 10 分

仏頂尊勝陀羅尼経は、唐代の訳経師である杜行顗が詔を受けて翻訳したもので、仏教密教の重要な経典の一つです。この経典は主に、尊勝陀羅尼咒の優れた功徳を説き、この咒を唱えることで業障が浄化され、寿命が延び福が増し、さらに亡者を悪趣から解脱させることができると宣言しています。経中には、帝釈天が善住天子を救うために仏陀に請い、この咒を説かせたことが記されており、災いを消し難を免れる現世利益的な価値が強調されています。この経典は唐代に広く流布し、中国仏教における陀羅尼信仰と儀軌の実践に深遠な影響を与え、地獄を破り罪業を浄める権威ある経典として尊ばれ、歴代の諸宗派において重視されてきました。


佛頂尊勝陀羅尼經

仏頂尊勝陀羅尼経

大唐京兆杜行顗奉詔譯

大唐京兆杜行顗、勅命により訳す

稽首一切智。

全ての智慧ある者たちに敬礼いたします。

如是我聞:

このように私は聞きました。

一時,佛在舍衛國祇樹給孤獨園,與大比丘眾八千人俱,菩薩三萬二千,逮得正智,照明諸法,於知所知,了無罣礙。其名曰:觀自在菩薩、得大趣菩薩、彌勒菩薩、文殊師利童真菩薩、蓮華勝藏菩薩、手金剛菩薩、持地菩薩、虛空藏菩薩、除一切障菩薩,普賢菩薩而為上首。如是等三萬二千菩薩摩訶薩眾。復有萬梵摩天,善吒梵摩而為上首,從餘生界來詣佛所,俱在會集。

ある時、仏はシャーラスティ国の祇園精舎におられた。そこには大比丘の衆が八千人、また菩薩が三万二千人集まっていた。彼らはすでに正しい智慧を得て、あらゆる諸法を明らかに照らし、知るべきことについて何の妨げもなく、完全に理解していた。その名は、観自在菩薩、得大趣菩薩、弥勒菩薩、文殊師利童真菩薩、蓮華勝蔵菩薩、手金剛菩薩、持地菩薩、虚空蔵菩薩、除一切障菩薩。そして普賢菩薩を上首とする、このような三万二千の菩薩摩訶薩の衆がいた。さらに、一万の梵摩天がおり、善吒梵摩を上首として、他の世界から来て仏のもとに至り、皆が会座に集まっていた。

復有萬二千諸釋天眾,與無量天、龍、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦樓羅、緊那羅、摩睺羅伽、人非人等,俱來在會。

また、一万二千の多くの天の神々が、無量の天、竜、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦楼羅、緊那羅、摩睺羅伽、人ならざる者たちと共に、この集いに来ていました。

爾時,聖尊四眾圍繞,恭敬供養,而為說法。時,三十三天善法場中,有天名善住,處大寶宮,盛縱歡樂,妓麗侍奉,嬉戲馳遊,觀覽娛情,悉暢所欲。忽夜有聲呼:「天善住!汝終期至,七日當死。七生閻浮,入於地獄,後或為人,貧窮生盲,受諸苦惱。」善住聞已,恐怖驚惶,毛竪憂愁,急詣釋提桓因天帝之所,前禮帝足,荒懼白帝:「請帝垂哀,救我苦厄!救我苦厄!我受天樂縱心適意,忽有聲言:『七日命終。七生閻浮,當入地獄,後或為人,貧窮生盲,受諸苦惱。』我今煩荒,心迷識亂,計不知出。惟帝悲愍,拔救苦毒。」釋提桓因聞是語已,深懷怪悼:「云何七生?」默寂須臾,遂見善住於此命終,便愛猪身,猪身畢已受於狗身,狗身畢已受於狐身,狐身畢已受於猴身,猴身畢已受毒蛇身,蛇身畢已當受鷲身,鷲身畢已受於烏身。如是七生,恒食穢惡。釋提桓因見是事已,深哀善住當受大苦,何計何從?誰能救濟?作是思惟:「唯除如來、阿羅訶、三藐三佛陀,無能救者。」

その時、聖尊は四衆に囲まれ、敬われ、供養されながら説法をされていた。 ところで、三十三天の善法場に、善住という名の天人がいた。彼は大きな宝の宮殿に住み、華やかな楽しみに浸り、美しい妓女たちに仕えられ、遊び戯れ、心のままに楽しみ、全ての欲望を満たしていた。

ところがある夜、突然声が呼びかけた。 「天の善住よ!お前の命の期限が来た。七日後に死ぬだろう。その後、七度の生涯を閻浮(人間界)で過ごし、地獄に入り、あるいは人として生まれても、貧しく、生まれつき目が見えず、多くの苦しみを受けることになる。」

善住はこれを聞いて、恐怖に震え、身の毛をよだて、心は憂いに満ちた。急いで帝釈天(釈提桓因)のもとへ赴き、前に進み出てその足に礼をし、慌てふためいて申し上げた。 「どうか天帝よ、私の苦しみを哀れみ、救ってください!救ってください!私は天の楽しみに心を任せ、思いのままに享楽していましたが、突然声が聞こえてこう言いました。『七日の後に命は終わり、七つの生涯を閻浮で過ごし、地獄に入り、あるいは人として生まれても貧しく盲目で苦しむ』と。私は今、心は乱れ、迷い、もはやどうすればよいかも分かりません。どうか帝よ、慈悲をもって、この苦しみと災いからお救いください。」

帝釈天はこの言葉を聞き、深く驚き悲しんだ。「七つの生涯とはどういうことか?」と。しばし沈黙して瞑想していると、善住がこの命を終えた後、豚の身を受け、豚の身が終われば犬の身を受け、犬の身が終われば狐の身を受け、狐の身が終われば猿の身を受け、猿の身が終われば毒蛇の身を受け、毒蛇の身が終われば鷲の身を受け、鷲の身が終われば烏の身を受けるのを見た。このように七つの生涯、常に不浄なものを食べることになる。

帝釈天はこのことを見て、善住が大きな苦しみを受けることになるのを深く哀れみ、何を拠り所とし、誰が救うことができるのかと悩んだ。そしてこう思った。 「ただ、如来・阿羅漢・正等覚者(完全に悟りを開いた者)のみが、これを救うことができる。他には誰もいない。」

於是天帝其夜後分,齎諸華鬘,種種諸香,末香、燒香、天衣、瓔珞,諸莊嚴具,詣於祇林佛聖尊所,頂禮雙足,右繞七匝,大供養已,便於佛前一面而坐,以善住事具白聖尊。其時,如來頂放大光,其光雜色,流照十方一切生界,還至佛所,右繞三匝,從佛口入。佛遂微笑,告釋提桓因:「有佛灌頂清淨諸趣佛頂尊勝陀羅尼,淨除一切業障,地獄、畜生、閻摩盧迦生死苦惱,破地獄道,升於佛路。天帝!此清淨諸趣佛頂尊勝陀羅尼,但聽聞者,生死相續一切業障,種種苦患,咸悉消滅,當獲善果,得宿命智。從一佛國生一佛國,從一天中生一天中,乃至三十三天宮,常知宿命。能習持者,現百年限,更增其壽,身口意淨,心寧適樂,身苦咸除,獲諸善觸,諸佛觀視,諸天衛護,一切菩薩慈愛繫念。讀誦之者,一切地獄、畜生、閻摩盧迦及諸餓鬼,息除消散,境域空虛;一切佛剎、菩薩天宮,咸闢福門,導之令入。」

その夜、夜が更けてから、天帝は様々な華鬘、種々の香り、抹香、焼香、天の衣、瓔珞などの荘厳具を携えて、祇園林の仏・聖尊のもとへ赴いた。足に頭を頂き、右に七回繞って、大いなる供養を捧げた後、仏の前に座り、善住の事柄を詳しく告げた。

その時、如来の頂上から大きな光が放たれた。その光は様々な色を帯びて、十方のあらゆる世界に遍く照り渡り、再び仏のもとに還って右に三回繞り、仏の口から入っていった。すると仏は微笑み、帝釈天に告げられた。

「仏の灌頂を受けた、あらゆる生存の領域を清める仏頂尊勝陀羅尼がある。これは、一切の業の障り、地獄・畜生・閻魔の世界・餓鬼の世界における生死の苦しみや悩みをことごとく清め、地獄への道を断ち切り、仏の道へと導くものである。

天帝よ、この清らかな諸趣の仏頂尊勝陀羅尼を、ただ耳にするだけでも、生死を繰り返す一切の業の障りや様々な苦しみはすべて消え去り、善い果報を得て、過去世の記憶を知る智慧を得るであろう。そして、一つの仏の国から別の仏の国へ、一つの天から別の天へ、さらには三十三天の宮殿に至るまで、常に過去の生き方を知ることができるようになる。

また、この陀羅尼を習い修め持つ者は、現世で百年の寿命があれば、さらに寿命を延ばすことができる。身・口・意が清らかになり、心は安らかで楽しく、身体の苦しみはすべて除かれ、様々な良い感覚を得る。諸仏はその者を見守り、諸天は守り護り、一切の菩薩は慈しみをもって思いをかける。

この陀羅尼を読誦する者があれば、一切の地獄・畜生・閻魔の世界・および諸々の餓鬼の世界は、その苦しみが和らぎ消え去り、その領域は空しく寂れ、一切の仏の国土や菩薩の天宮は、みな福徳の門を開き、その者を導き入れるのである。」

於是釋提桓因前白佛言:「聖尊!憐愍攝護一切眾生,唯願為說清淨諸趣佛頂尊勝陀羅尼。」

そこで、帝釈天が仏の前に進み出て申し上げました。「尊き聖よ、全ての生きとし生けるものを哀れみ、お守りください。どうか、清らかな諸々の趣(迷いの世界)を浄める、仏頂尊勝陀羅尼をお説きください。」

爾時,聖尊受天帝請,即說陀羅尼曰:

その時、聖尊が天帝の請いを受け、陀羅尼を説かれました。

「南謨薄伽(上)婆帝底嚟(二合)盧吉夜(翊可反,二合)鉢羅(上二合)底(都里反,下同)毘(上)始瑟吒夜(翊可反,下同)勃陀夜(一)(云歸命聖尊三界勝覺)怛姪(徒列反)他(二)烏牟(半音)(三)毘輸陀(上重)夜麼麼(麼麼云某甲,受持者於此自稱名)娑(上)曼多皤(上)婆(重)娑(上)馺叵(二合)囉(上)拏(上)伽底伽(上)訶(上)那瑣婆(重)皤(上)舜(入)提(五)阿(上)毘(上重)瑟者夜(二合)素(上)伽(上)多(上)婆(上)者那蜜㗚(二合)多毘(上重)訕(疏皆反)罽(平)(六)阿訶(上)囉(上)阿訶(上)囉(上)(七)阿愈珊陀(重)囉(上)尼(上)(八)輸陀(上重)夜輸陀(上重)夜(九)伽(上)伽(上)那毘(上)舜(入)提(重)(十)烏瑟尼(二合)沙(疏我反)毘(上)闍(上)夜舜(入)提(重)(十一)娑(上)訶(上)娑囉(上,二合)囉濕弭三朱(長)地(上)低(十二)薩囉皤(上,二合)多(上)他伽(上)多地(上重)瑟姹(丑遐反,二合)那地(上重)瑟祉低(十三)阿(上)地哩(二合)跋闍囉(上,二合)迦夜僧訶(上)多(上)那(上)舜(入)提(重)(十四)薩囉皤(二合)皤(上)囉(上)拏(上)毘(上)舜(入)提(重)(十五)鉢囉(上,二合)夜儞夜多(上)婆(上重)夜(十六)阿愈舜(入)提(十七)娑(上)麼耶(余他反)地(上重)瑟祉(二合)低(十八)麼儞麼儞麼麼儞(十九)多(上)他(上)多菩(重)多俱知(上)跛唎(上)舜(入)提(重)(二十)毘(上)娑普(二合)吒(上)勃地(上)舜(入)提(重)(二十一)闍(上)夜闍(上)夜(二十二)毘(上)闍(上)夜毘(上)闍(上)夜(二十三)娑麼(二合)囉(上)娑麼(二合)囉(上)(二十四)勃陀地(上重)瑟祉(二合)多(上)舜(入)提(重)(二十五)跋闍嚟(二合)跋闍囉(上二合)揭囉鞞(重)(二十六)(二合)跋闍藍(二合)婆(上重)皤(上)覩麼麼(二十七)(麼麼云某甲,受持者於此自稱名)麼訶耶那(上)鉢羅(上二合)婆(上重)迦夜毘(上)舜(入)提(重)(二十八)薩囉皤(上二合)伽(上)底跛唎舜(入)提(重)(二十九)薩囉皤(上,二合)多伽多娑(上)摩戍阿(二合)娑地(上重)瑟祉(二合)低(三十)勃陀(重)夜(二合)勃陀(重)夜(二合)(三十一)毘(上)菩(長)陀(上重)夜(三十二)娑(上)曼多跛唎(上)舜(入)提(重)(三十三)薩囉皤(上,二合)多(上)他伽(上)多地(上重)瑟奼(丑遐反。二合)那地(上重)瑟祉(二合)低(三十四)莎訶(三十五)(注:平上去入者,從四聲法借音讀。注半音者,半聲讀。注二合者,半上字連聲讀。注重者,帶喉聲重讀。注長者,長聲讀。注反者,從反借音讀。羅、利、盧、栗、黎、藍等字傍加口者,轉聲讀。)」

「南無、世尊(うえなるお方)よ。 三界に勝れた覚者に帰命します。

**呪文の言葉**

トゥニャタ(こうして) オーン ヴィシュダヤ、ママ(我が名を以て)、 サマンタ・バヴァ、 サッパ・ラーナ・ガティ・ガハナ、ソヴァバヴェ、シュッダ(清められますように)。

アーヴィシャヤ、スガタバシャナ、アミルタ・ヴィシャンケー。 アハラ、アハラ。 アユ・シャンタラニ。 シュダヤ、シュダヤ。 ガガナ・ヴィシュッダ。 ウシュニシャ・ヴィジャヤ・シュッダ。 サハスラ・ラシュミ・サンチョーディ。

サルヴァ・タターガターディシュターナ、アーディシュティテ。 アーディ・ヴァジュラカーヤ、サンハタナ・シュッダ。 サルヴァ・ヴァラーナ・ヴィシュッダ。 プラティニヤタ・バヴヤ。 アユ・シュッダ。

サマヤーディシュティテ。 マニ、マニ、ママニ。 タタガタ・ブダ、コーティ・パリシュッダ。 ヴィスプタ・ボーディ・シュッダ。

ジャヤ、ジャヤ。 ヴィジャヤ、ヴィジャヤ。 スマラ、スマラ。 ブッダーディシュティタ・シュッダ。

ヴァジュリ、ヴァジュラ・ガルベ。 ヴァジュラム・バヴァトゥ、ママ(我がために)。 マハーヤーナ・プラバカーヤ・ヴィシュッダ。

サルヴァ・ガティ・パリシュッダ。 サルヴァ・タタガタ・サマーシュ・アディシュティテ。 ブッディヤ、ブッディヤ。 ヴィブッディヤ。

サマンタ・パリシュッダ。 サルヴァ・タタガーターディシュターナ、アーディシュティテ。

スヴァーハー」

「天帝!此清淨諸趣佛頂尊勝陀羅尼,淨諸罪障,除諸惡趣,八十八俱胝百千恒河沙諸佛所共宣說,守護喜讚,一切如來智印印之,為除一切眾惡趣故;一切地獄、畜生、閻摩盧迦,諸罪惡類沈溺苦海,受諸痛毒,為解脫故;為諸短壽、薄福、下陋、卑賤惡業諸眾生故;趣於地獄種種生類夭折失心,亡背正路諸眾生故,說此陀羅尼行閻浮提,淨除罪業,令歸解脫。天帝!汝當持此尊勝陀羅尼為善住說,當為閻浮眾生、諸天天子、一切含識,宣揚讀誦,思惟習念,恭敬供養,受持修行。我今以陀羅尼印教約付囑天帝,汝當善持。聞此陀羅尼者,百千劫中,所積業障咸得清淨,不墮地獄,不生畜生、閻摩盧迦、餓鬼惡趣,不受阿修羅、夜叉、羅剎,及富丹那、迦吒富丹那、癲等鬼神之身,乃至犬、龜、鳥、獸、蚊虻、毒蛇、腹行之類,并諸小蟲,不復更受;恒與佛俱,或生菩薩勝族,或生婆羅門、大姓剎利、大姓居士大家,以此陀羅尼力得清淨生,至坐菩提,獲正遍覺。天帝!此清淨諸趣尊勝陀羅尼,威神廣大,具大功果,有大力能,是大吉祥。如日藏寶珠,皎潔無垢,淨若虛空,所在之處光明照朗。此陀羅尼所置之處,威神洽被,亦復如是。持此陀羅尼者,一切罪惡皆不能染,柔和潤澤,清淨無垢,如閻浮檀金。書寫、讀習、誦念、供養、受持、修行此陀羅尼者,當知此處地獄業除,諸趣咸淨。書此陀羅尼安置幢上,樹於高山或高屋上,及餘高處,或浮圖中,若比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、善男子、善女人等,見此陀羅尼幢,若近幢,若幢影霑身,若幢風吹身,或為幢風飄塵著身,罪業便消,不生地獄、畜生、閻摩盧迦、餓鬼、阿修羅中,不墮諸惡趣,一切如來諸佛當與授記,得不退轉至登正覺。以種種華香、種種諸鬘、種種幢繖、幡蓋、瓔珞,諸莊嚴具并諸塗飾,修大供養,於四衢道造塔,安置此陀羅尼,行道頂禮,當知此輩是摩訶薩,佛之法子,法之梁柱,舍利之塔。」

天帝よ、このあらゆる清らかな生存を超える尊勝陀羅尼は、すべての罪や障りを清め、悪しき生存を除くものです。八十八那由他百千恒河沙もの諸仏によって共に説かれ、守護され、喜ばれ、称賛され、すべての如来の智の印によって印されています。これは、あらゆる衆生の悪しき生存を除くためであり、すべての地獄、畜生、閻魔・盧迦(地獄の道)に陥り、罪悪に沈み苦海に溺れ、様々な痛みや毒を受ける者たちを解脱させるためです。また、短命で福薄く、下劣で卑しい悪業を持つ衆生のため、地獄に向かう様々な種類の生命、夭折し心を失い、正しい道を背く衆生のため、この陀羅尼は閻浮提に説かれ、罪業を清め、解脱へと導きます。

天帝よ、あなたはこの尊勝陀羅尼を受持し、善住のために説くべきです。また、閻浮提の衆生、すべての天の天子、一切の含識あるものたちのために、この陀羅尼を宣揚し、読誦し、思惟し習念し、恭敬に供養し、受持し修行させなさい。私は今、この陀羅尼の印をもって教えを定め、天帝よ、あなたに委ねます。あなたはよく受持ちなさい。

この陀羅尼を聞く者は、百千劫の間に積んだ業の障りがすべて清められ、地獄に堕ちず、畜生、閻魔・盧迦、餓鬼などの悪しき生存に生まれず、阿修羅、夜叉、羅刹、及び富単那、迦吒富単那、癲癇などの鬼神の身を受けず、また犬、亀、鳥、獣、蚊、虻、毒蛇、腹行類、その他もろもろの小虫の身をも、再び受けることはありません。常に仏と共にあり、あるいは菩薩の勝れた家系に生まれ、あるいは婆羅門、大姓の刹帝利、大姓の居士などの大家に生まれます。この陀羅尼の力によって清らかな生を得、悟りの座に至り、正しく遍く覚るのです。

天帝よ、この清らかな生存を超える尊勝陀羅尼は、その威神が広大であり、大きな功徳の果報を具え、大きな力能を持ち、この上ない吉祥です。あたかも日蔵の宝珠が清らかで汚れなく、虚空のように清らかで、その置かれる所を光明で照らし朗らかにするように、この陀羅尼の置かれる所にも、その威神が広く及ぶのです。また同じく、この陀羅尼を受持する者は、すべての罪悪が染まることができず、柔和で潤いがあり、清らかで汚れなく、閻浮檀金のようです。

この陀羅尼を書写し、読習し、誦念し、供養し、受持し、修行する者よ。知るがよい。この場所において、地獄の業は除かれ、諸々の生存はことごとく清らかとなると。

この陀羅尼を書写して幢の上に安置し、高い山や高い屋根の上、あるいはその他の高所、あるいは塔の中に樹てよ。もし比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、善男子、善女人などが、この陀羅尼の幢を見、幢に近づき、幢の影が身に触れ、幢の風が身に当たり、あるいは幢の風に舞う塵が身に触れたならば、その罪業は消え去り、地獄、畜生、閻魔・盧迦、餓鬼、阿修羅の中に生まれず、諸々の悪趣に堕ちません。すべての如来・諸仏は彼らに授記を与え、不退転を得させ、正覚に至らせます。

さらに、様々な華や香、様々な鬘、様々な幢や傘、幡蓋、瓔珞、諸々の荘厳具、そして塗香などをもって大供養を修し、四辻の道に塔を造り、この陀羅尼を安置し、行道し、頂礼せよ。知るがよい。これらの者こそ、摩訶薩(大菩薩)であり、仏の法子であり、法の梁柱であり、舎利の塔である。

爾時,閻摩法王其夜將曉來詣佛所,以種種天華、種種諸香、雜香、燒香、天衣、瓔珞,修大供養,右繞七匝,頂禮佛足,白佛言:「聖尊!我知佛恩,非不知恩。今為報佛恩故,擁護一切,常勤奉事此大威力、大功果陀羅尼,閉地獄門,淨諸惡趣。」

その夜、夜が明けようとするころ、閻魔法王が仏のもとにやって来ました。そして、様々な天の花々、さまざまな香り、雑香、焼香、天の衣、瓔珞(ようらく)をもって、手厚い供養を捧げ、右に三回(ななめ)に巡り、仏の足に礼拝して、こう申し上げました。

「聖なる尊よ。私は仏のご恩を知っております。恩を知らぬわけではございません。今、仏のご恩に報いるために、一切の者を守り、常に精進してこの大いなる威力と大いなる功徳を備えた陀羅尼(だらに)を奉じ、地獄の門を閉ざし、あらゆる悪い世界を浄めてまいります。」

爾時,四天王繞佛三匝,前白佛言:「唯願聖尊說此陀羅尼修行之法。」佛告四天王:「諦聽!諦聽!我今當說。若有命短,求長壽者,當於白月十五日,澡浴清淨,著淨潔衣,受八戒齋,誦此陀羅尼千遍,諸障便除,病愈壽增,獲大安樂,地獄、畜生,諸惡趣苦,咸悉解脫。乃至畜生、諸惡趣類,耳得聞此陀羅尼者,便復不受惡趣之身。嬰纏重病者,病皆消散,諸趣清淨,命終之後生現樂界,蓮華化生,不受胎藏,常知宿命。若諸眾生罪業所牽,命終之後生於惡趣,應以此陀羅尼呪土二十一遍,散其骸骨之上,隨其所生,若地獄、若畜生、或閻摩盧迦、或餓鬼趣,乃至阿鼻地獄、禽獸蜫蟲,咸謝苦身,生天受樂。日日誦此陀羅尼二十一遍,罪滅福增,眾人愛敬,命終之後生極樂國。若常念持此陀羅尼,命終之後生諸淨土,從一佛國至一佛國,一切佛剎作大光照,常與佛俱,諸佛護育,而與授記,乃至獲證大涅槃樂。修行此陀羅尼者,當作方壇,四面正等,散種種淨華,燒種種香,右膝輪著地,長跪一心,普念十方一切諸佛,作合十指爪印當於心上,二頭指、二大拇指各相屈按,稱『娑度(云善哉)』,誦此陀羅尼一百八遍,即為供養承事八十八俱胝恒河沙那由他百千諸佛,如佛供養而作供養,亦為供養四大天王,一切讚善稱是佛子,以大菩提莊嚴其心,獲無礙智。凡欲誦念此陀羅尼者,皆當至心如法作合十指爪印,是為修行陀羅尼法。」

当時、四大天王は仏の周りを三度巡り、前に進み出て仏に申し上げた。「どうか聖尊よ、この陀羅尼の修行方法をお説きください。」仏は四大天王に告げられた。「よく聞きなさい。よく聞きなさい。今まさに説きましょう。もし寿命が短く、長寿を求める者があれば、白月の十五日に、身を清め清らかに洗い、清らかな衣をまとい、八戒斎を受けて、この陀羅尼を千回誦しなさい。そうすれば諸々の障りは除かれ、病は癒え、寿命は延び、大いなる安楽を得られます。地獄や畜生、諸々の悪趣の苦しみも、ことごとく解脱します。さらに、畜生などの悪趣の類いも、この陀羅尼を耳にする者は、再び悪趣の身を受けることはありません。重い病に罹っている者も、病はことごとく消え去り、諸々の趣は清らかになり、命終えた後には現楽界に生まれ、蓮華に化生し、胎蔵を受けず、常に自らの過去世を知ることができます。

もし諸々の衆生が罪業に縛られ、命終えた後に悪趣に生まれるならば、この陀羅尼を土に二十一回呪い、その骸骨の上にまき散らしなさい。すると、その者が生まれた場所が、地獄であれ、畜生であれ、閻魔の世界であれ、餓鬼の趣であれ、さらには阿鼻地獄や鳥獣昆虫に至るまで、苦しみの身から解放され、天に生まれて楽しみを受けます。毎日この陀羅尼を二十一回誦すれば、罪は滅し福は増し、人々に敬愛され、命終えた後には極楽国に生まれます。 もし常にこの陀羅尼を念じ、保ち続ければ、命終えた後には諸々の浄土に生まれ、一つの仏国からまた別の仏国へと進み、すべての仏国土に大いなる光明をもたらし、常に仏と共にあり、諸仏に護られ育てられ、そして授記を得、ついには大涅槃の楽しみを証得します。

この陀羅尼を修行する者は、方形の壇を設け、四辺を等しく整え、さまざまな清らかな花をまき、さまざまな香を焚き、右膝を地面につけて長跪し、一心に十方のすべての諸仏を念じ、合掌の指の印を心の上に作り、二つの人差し指と二つの親指をそれぞれ曲げて押し当て、『サードゥ(善きかな)』と唱え、この陀羅尼を百八回誦しなさい。そうすれば、八十八俱胝のガンジス川の砂の数ほどの那由他の百千の諸仏に供養し仕えることとなり、仏を供養するがごとく供養を行い、また四大天王にも供養することとなり、すべての者に善きかなと称賛され、仏の子とされ、大いなる菩提をもって心を荘厳し、無礙の智を得ます。 およそこの陀羅尼を誦し念じようとする者は、皆、心を至極のものとし、法のとおりに合掌の指の印を作りなさい。これが陀羅尼の修行の方法です。」

佛告釋提桓因:「天帝!當以此法救除眾生地獄諸趣一切苦惱,淨諸趣業,獲長壽果。天帝當還,可授善住天子此陀羅尼,滿七日已,汝共善住來至我所。」

仏は天帝(釈提桓因)に告げて言われた。「天帝よ、あなたはこの教えを用いて、生きとし生けるものを地獄や迷いの世界(諸趣)のすべての苦しみから救い、さまざまな迷いの世界での行いを清め、長寿の果報を得させなさい。

天帝よ、帰られたならば、善住天子にこの陀羅尼を授けなさい。七日が満ちた後、あなたと善住は共に私のもとへ来なさい。」

釋提桓因受佛教已,還於天宮,以此佛頂尊勝陀羅尼授善住天子。善住受已,修行供養六日六夜,爰至七日,諸惡趣業皆得解脫,居天福處,獲大長壽,歡喜踊躍,大聲唱言:「阿呼佛陀耶!阿呼達摩耶!阿呼僧伽耶!阿呼毘耶陀(云陀羅尼)救拔眾生一切苦厄,令我得脫諸惡趣苦!」

帝釈天は仏陀の教えを受け、天宮に戻って、この仏頂尊勝陀羅尼を善住天子に授けました。善住天子はそれを受け、六日六夜にわたって修行し供養しました。そして七日目に至り、あらゆる悪趣の業が全て解脱され、天界の幸福な境地に留まり、大いなる長寿を得ました。喜び踊り、大きな声で叫びました。「ああ、仏陀よ!ああ、ダルマよ!ああ、サンガよ!ああ、ヴィヤーダ(陀羅尼)よ!全ての衆生を苦しみや災いから救い、私を悪趣の苦しみから解脱させてくださった!」

爾時,天帝釋提桓因部屬侍繞,將善住天子,齎種種華香、燒香、塗香,并種種鬘、蓋繖、幡幢、衣服、瓔珞,乘天寶輅,備天莊嚴,來至佛所,作大供養,右繞萬匝,便於佛前一面而立,頌讚佛已,退坐聽法。佛申金色右手慰護善住,而與授記。

その時、天帝である釈提桓因は、家来たちを従え、善住天子を伴って、さまざまな花や香、焼香、塗香、さらには種々の花飾り、天蓋、傘、旗、衣服、首飾りを捧げ持ち、天の宝の車に乗り、天の装飾を施して仏の元へやって来ました。そして、盛大な供養を行い、右に一万回周回してから、仏の前に立って仏を賛美する詩を唱え、その後、退いて座り、説法を聞きました。すると仏は、金色の右手を差し伸べて、善住天子を慰め守り、彼に未来成仏の予言を与えられました。

佛頂尊勝陀羅尼經

仏頂尊勝陀羅尼経


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