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  1. 仏説金耀童子経 (佛說金耀童子經)
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仏説金耀童子経 (佛說金耀童子經)

「佛說金耀童子經」について

宋 · 底本の訳者:天息災

3,389 字 · 約 11 分

仏説金耀童子経は、北宋の天息災によって翻訳され、漢伝仏教の重要な経典の一つです。天息災は宋代の著名な訳経僧であり、開宝寺の訳経場に参加し、多くの仏典を翻訳しました。この経典は、金耀童子の前世の因縁と修行の物語を語り、因果応報や慈悲、利他といった核心的な教えを説き、童子の身でありながらも修行によって悟りを開けることを強調しています。経文は大乗仏教の平等思想を体現し、宋代の民間信仰に深い影響を与え、仏教における童子供養文化を研究する上で重要な文献であり、漢伝仏教の経典体系の中でも独特の地位を占めています。


佛說金耀童子經

金耀童子経

西天中印度惹爛馱囉國密林寺三藏明教大師賜紫沙門臣天息災奉 詔譯

天息災訳

如是我聞:

このように、私はお聞きしました。

一時,佛在舍衛國祇樹給孤獨園。

あるとき、お釈迦さまは舎衛国の祇園精舎におられました。

爾時,世尊食時著衣,與諸苾芻恭敬圍繞,入舍衛大城次第乞食。有一婆羅門出於舍衛,逢見世尊,久視容儀,乃發言詞而伸讚詠:「瞿曇!汝面最上,金色端嚴。」

その時、世尊は食事の時に衣を着け、多くの比丘たちが敬虔に取り囲む中、舎衛城の大城に入り、順番に托鉢をされた。一人の婆羅門が舎衛城から出てきて、世尊に出会い、長くその姿を眺めた後、言葉を発して賛嘆した。「ゴータマよ、あなたの顔は最高に、金色で端正であります。」

世尊印言:「如是!如是!我所作福,乃獲斯報。」

世尊は印を結び、言葉を授けられました。「その通りだ、その通りだ。私が積んだ福徳が、このような報いをもたらしたのだ。」

婆羅門言:「瞿曇!我今現世亦有福德,於其家中生一童子,金色光輝,容儀相好,可似瞿曇,得未曾有。

バラモンは言いました。「ゴータマよ、私は現世においても福徳に恵まれています。我が家に金色に輝き、容姿端麗、その姿はゴータマ様にそっくりな童子が生まれました。これはまさに前代未聞の出来事です。

「復次,瞿曇!爾時童子初生之時,更有殊妙吉祥之事:初生之時,心意安泰諸識明利,於其庭中忽生蓮華,滿室天香恒時芬芳,一切眾生普皆愛樂。

さらに、瞿曇よ、その童子が生まれた時、さらに特別な吉祥の出来事がありました。生まれた時、心は安らかで、諸々の感覚は明るく鋭く、庭には突然蓮の花が咲き、家の中には天の香りがいつも漂い、すべての生きとし生けるものが心から喜び愛したのです。

「復次,瞿曇!此未殊妙亦未希有。復次,童子初生之時,瞻蔔華樹處處出生,彼樹執持瞻蔔妙華天紫金色。

さらに、ゴータマよ、これもまだ特別なことではありません。また、童子が生まれた時、あちこちにチャンパカの木が生え、その木は天界の紫金色をした美しいチャンパカの花をつけました。

「復次,瞿曇!如此殊祥猶未希有。復次,童子初生之時,諸天金盤自然出現,滿其盤中盛天飲食百千萬種,假使食者無有窮盡。

また、瞿曇よ。このような素晴らしい吉兆も、まだ珍しいことではありません。さらに、童子が生まれた時、諸天の金の皿が自然に現れ、その皿には天の食べ物が百千万種類も満ちていました。たとえ食べる者がいても、尽きることがありませんでした。

「復次,瞿曇!如斯感應猶未希奇。爾時童子初生之時,口出音聲,有佛世尊及阿羅漢等出現世間,乃至行住常所思念。」婆羅門說此童子吉祥事已,而告佛言:「往詣彼處為見童子。」世尊默然詣彼舍宅。欲入之時,中間有優婆塞而白佛言:「勿入此舍!彼婆羅門於佛法中不能信敬。」世尊答言:「此婆羅門亦具信根。」是時,世尊答優婆塞已,便入婆羅門舍見其童子。

「また、ゴータマよ、このような感応もまだ珍しいことではありません。かの童子が生まれたばかりの時、口から音声を発して、仏世尊や阿羅漢たちが世に現れることを語り、歩行や止住の際にも常にそれを思い念じていました。」バラモンはこの童子の吉祥な出来事を語り終えて、仏に告げて言いました。「かの場所に参って、童子に会ってください。」世尊は黙って、その家に向かわれました。入ろうとした時、中にいた優婆塞が仏に申し上げて言いました。「この家に入らないでください!このバラモンは仏法に対して信敬の心を持っていません。」世尊は答えられました。「このバラモンもまた信根を具えているのです。」その時、世尊は優婆塞に答えられた後、バラモンの家に入って、その童子にお会いになりました。

是時童子纔見世尊,便往歸依五體投地,佛便呪願——如是彼諸苾芻,從佛往詣亦見童子——佛呪願已,與諸苾芻迴歸精舍。

そのとき、童子は世尊を一目見るやいなや、すぐに帰依して五体投地(ごたいとうち)の礼をとった。仏はその童子のために祈りと祝福の言葉を唱えられた。そうしているうちに、かの苾芻(びっしゅ)たちは仏に従ってやって来て、同じく童子を見た。仏が祝福を終えられると、僧たちとともに精舎(しょうじゃ)へと戻られた。

爾時,童子後漸長大,舍衛國主波斯匿王,聞彼婆羅門有如是德行,生其貴子,遂遣使臣廣執華鬘,栴檀,寶香,詣婆羅門家,圍繞童子而伸宣請。童子答言:「候我先到祇樹禮拜世尊,而入舍衛見波斯匿王。」

その時、童子は次第に成長していきました。舍衛国の王である波斯匿王は、その婆羅門にそのような立派な行いがあり、尊い子が生まれたと聞き、使いの者たちに多くの花の飾り、栴檀、宝の香りを持たせて、婆羅門の家に遣わし、童子を取り囲んで招きの言葉を伝えさせました。童子は答えて言いました。「まず私が祇樹に参って世尊を礼拝し、その後、舍衛に入って波斯匿王にお目通りいたしましょう。」

使臣迴已,具奏前事,波斯匿王聞其奏已:「我今亦往祇樹,禮覲世尊,見彼童子。」

使者が帰ってきて、先ほどの件を詳しく奏上した。波斯匿王はその奏上を聞いて、「私も今こそ祇樹精舎に赴き、世尊を礼拝し、その童子にお目にかかろう」と言った。

是時,童子尋詣祇樹,於其中路見一婆羅門,而問童子:「汝今何往?」童子答言:「欲往祇樹禮覲世尊。」

そのとき、童子は祇樹精舎へ向かいました。途中で一人のバラモンに出会い、そのバラモンが童子に尋ねました。「あなたは今、どこへ行くのですか?」童子は答えました。「祇樹精舎へ参り、世尊を拝みたいと思います。」

婆羅門呵責童子:「云何廣名婆羅門族生已,要去欲見沙門?」

バラモンは少年を叱りました。「どうして広くバラモンの家系に生まれながら、沙門に会いに行こうとするのか。」

童子對言:「汝得珍寶大藏,不要持寶歸舍;汝得吉祥面前而來,却乃執棒打退。」童子對已便往祇樹。到世尊所作禮佛足,於面前坐而為聽法。本生適意天妙蓮華,生彼祇樹園中,其香芬馥遍滿一切,智慧忽生:「我今持此蓮華供養世尊。」而復思惟:「我先生時,瞻蔔迦樹世所希有。」於發心時,瞻蔔迦樹而自出生,其樹執持瞻蔔迦華天紫金色。即時童子以手掬瞻蔔華,散世尊上,所散之華住佛身上,莊嚴佛身。其中或有住佛頂上,住佛懷中,住佛足下;其中或有成華鬘衣,如是種種供養。

童子が言った。「あなたは尊い宝物の大蔵を得ました。それなのに宝を持って家に帰ろうとせず、吉祥が目の前に来ているのに、かえって棒を取って追い払うのです。」童子はこう言ってから、祇樹精舎へ向かいました。世尊の所に到着し、仏の足に礼拝してから、前に座って法を聞きました。その時、前世の善い行いの縁によって、天の妙蓮華が祇樹園の中に生じ、その香りはあまねく満ち渡りました。智慧がひらめいて、「今、この蓮華を世尊に捧げよう」と思いました。さらに考えました。「私が前世で生まれた時、瞻蔔迦樹は世にも珍しいものであった。」そう発心した時、瞻蔔迦樹が自然に生じ、その木には瞻蔔迦の花が天の紫金色に咲いていました。そこで童子は手で瞻蔔の花をすくって、世尊の上に散らしました。散らした花は仏の身に留まり、仏の身を荘厳に飾りました。その中には仏の頂上に留まるもの、仏の胸中に留まるもの、仏の足下に留まるものもありました。また、花が鬘や衣の形になるものもあり、このように様々な供養を行いました。

時王驚怪,問童子言:「汝云何供養作如是神力?」童子答言:「我於祇樹作如是一切莊嚴。」

王は驚き怪しんで、童子に尋ねました。「あなたはどのように供養して、このような神通力を現したのですか?」童子は答えて言いました。「私は祇樹にこのような一切の荘厳を施しました。」

彼時,童子又生最上智慧:「我瞻蔔迦樹隨我發心生瞻蔔華,其華或生樹身,或生菓上,或生樹枝,或生葉上;其瞻蔔華,亦有出現住虛空中。又於祇園虛空之中,出現一切金寶鈴鐸。」

その時、童子はさらに最高の智慧を生じた。「私が瞻蔔迦(せんぷくか)の木に、心のままに瞻蔔の花を生じさせると、その花は木の幹や実、枝、葉に現れる。また、虚空の中に現れることもある。さらに、祇園精舎の虚空の中には、あらゆる金銀の宝の鈴が現れ出でた」と。

彼時,童子禮世尊足,白言:「世尊!受我今日施世尊食,及諸苾芻、國王、侍從普受我供。」世尊默然受請。待擊犍稚時到,即時世尊安詳而坐,及諸苾芻、國王、臣從次下而坐。是時生最上微妙思慧思憶:「我昔生時有金盤出現,滿中天食。願得現前,持來供佛。」作是念已,本生金盤隨心出現,諸天上味滿其盤中。是時童子即持金盤及以飲食,親自供養。

その時、童子は世尊の足に礼をして申し上げました。「世尊よ、どうか今日の私の供養をお受けください。世尊のお食事、そして諸々の比丘、国王、侍従の皆さまにも、私の供養を広くお受けいただきたいのです。」世尊は默ってその請けを受けられました。やがて犍稚(けんち)を打つ時が来ると、世尊は静かに座に着かれ、諸々の比丘、国王、臣下や従者たちも順に座りました。その時、童子は最も優れた微細な思いを起こしました。「私は昔生まれた時、金の器が現れ、天の食べ物で満ちていた。どうかその器が今現れ、如来に捧げられますように。」こう思うと、生まれ持った金の器は心のままに現れ、天の味わいがその器に満ちました。童子はその金の器と食べ物を手に取り、自ら進んで仏に供養したのです。

是時,世尊與諸苾芻、國王、侍從食已飽滿,金耀童子心大歡喜,禮世尊足,發阿耨多羅三藐三菩提心:「此後善根增長,諦發心願,廣行法施救度有情,我後方取成佛,未救度者與作救度,未安樂者施其安樂,未寂靜者皆令寂靜。」

その時、世尊は比丘たちや国王、侍従たちとともに食事を終え、満ち足りられました。金耀童子は心から大いに喜び、世尊の足元に礼拝して、無上正等覚(阿耨多羅三藐三菩提)の心を起こしました。「今後、善根をさらに成長させ、心を込めて願いを立て、広く法施を行って生きとし生けるものを救おう。私は後に仏陀となるまでは、まだ救われていない者を救い、安らぎを得ていない者に安らぎを与え、静けさを得ていない者を皆、静けさへと導こう」と心に誓ったのです。

爾時,世尊因為童子發心,次第說地獄相:「所謂阿毘地獄、疱地獄、疱裂地獄、阿吒鵮、訶訶鑁、護護鑁、青蓮華、紅蓮華、大紅蓮華,從此出已,而入八熱地獄。次第皆因惑業所感,若有智慧說我救法,彼得清涼。」

その時、世尊は童子の心立ちを見て、順を追って地獄の有様を説かれた。「すなわち、阿毘(無間)地獄、疱(ひょう)地獄、疱裂(ひょうれつ)地獄、阿吒鵮、訶訶鑁、護護鑁、青蓮華、紅蓮華、大紅蓮華(の八寒地獄)があり、ここを出た後に、八熱地獄へと入る。これらはすべて、迷いの行い(煩悩)によって感ずる報いである。もし智慧ある者がいて、私の救いの教えを聞くならば、彼は清らかな安らぎを得るであろう。」

爾時,世尊說此語時,青、黃、赤、白四色光明從口而出。其中光明有上去空中,有下入地獄,照彼等活、黑繩、眾合、號叫、大號叫、炎熱、極炎熱、阿毘地獄、及疱地獄、疱裂地獄、阿吒鵮、訶訶鑁、護護鑁、青蓮華、紅蓮華、大紅蓮華。若去炎熱地獄彼得清涼,若入寒氷地獄彼得溫暖,而彼眾生為發勝心:「我等云何得此處?命終轉生餘趣如是。」彼發心已,世尊為生變化光明,遣發變化,令彼得見。既得見已:「我等從此命終之後,決定不生諸餘惡處。今未曾見此處眾生得受,無為勝光為發信心,受地獄業盡,各各得生人間天上,真實得受。」若是光明照彼上方四大王天、忉利天、夜摩天、兜率天、樂變化天、他化自在天、梵眾天、梵輔天、大梵天、少光天、無量光天、極光靜天、少靜天、無量靜天、遍靜天、無雲天、福生天、廣果天、無想天、無煩天、無熱天、善現天、善見天、色究竟天,光明到已,出如是聲,演說苦、空、無常、無我,說二伽陀曰:

その時、世尊がこの言葉を説かれたとき、青・黄・赤・白の四色の光明が口から出た。その光明のうち、あるものは上って虚空に至り、あるものは下って地獄に入り、等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、叫喚地獄、大叫喚地獄、炎熱地獄、極炎熱地獄、阿鼻地獄、および疱地獄、疱裂地獄、阿吒鵮地獄、訶訶鑁地獄、護護鑁地獄、青蓮華地獄、紅蓮華地獄、大紅蓮華地獄を照らした。炎熱の地獄に至れば、そこは清凉を得て、寒氷の地獄に入れば、そこは温暖を得た。そして、それらの衆生は勝れた心を起こした。「我々はどうしてこのような所に来たのだろうか。命終わった後、どうか他の善い趣に生まれ変わらんことを」と。彼らがその心を起こしたとき、世尊は変化の光明を生じ、変化を遣わして、彼らに見させた。彼らはそれを見て、「我々はこの命終わりの後、必ず他の悪い処には生まれないであろう。今、この処の衆生が受けるのを見た未曾有の勝れた光によって、信心を発し、地獄の業が尽きれば、各々人間や天界に生まれ、真実の報いを受けるであろう」と思った。また、その光明が上って四方の四大王天、忉利天、夜摩天、兜率天、楽変化天、他化自在天、梵衆天、梵輔天、大梵天、少光天、無量光天、極光浄天、少浄天、無量浄天、遍浄天、無雲天、福生天、広果天、無想天、無煩天、無熱天、善現天、善見天、色究竟天に至ると、光明はそこに到着して、このような声を出し、苦・空・無常・無我を説き、二つの伽陀(偈)を説いた。

「出光勸化汝, 歸依佛法僧,
抖擻死魔軍, 如象離繫縛。
若入此法中, 志心行不退,
所以斷輪迴, 諸苦悉皆盡。」

「出離の光にて汝を勧め導く、仏法僧に帰依せよ。死魔の軍を奮い起こして打ち破れ、あたかも象が繋がれを離れるかのように。この法の中に入り、心を定めて退くことなく行じれば、輪廻を断ち切り、あらゆる苦しみはすべて尽きるのである。」

爾時,光明遍照三千大千世界救度有情,如是光明,却還佛身隨世尊後。

その時、光明は三千大千世界を照らし、すべての生きとし生けるものを救い導きました。そして、この光は再び仏の御身に還り、世尊の後に従いました。

爾時,世尊欲得受記過去業,所放光明於其佛身後入;欲得受記未來業,其光於佛面前而入;欲得受記生地獄者,其光從佛足下而入;欲得受記生畜生者,其光從佛足跟而入;欲得受記生餓鬼者,其光從佛脚足大母指而入;欲得受記生人中者,其光從佛膝下而入;欲得受記力輪王者,其光從佛左手掌而入;欲得受記轉輪王者,其光從佛右手掌而入;欲得受記生天者,其光從佛臍間而入;欲得受記聲聞菩提者,其光從佛胸臆而入;欲得受記緣覺者,其光從佛眉間而入;欲得受記阿耨多羅三藐三菩提者,其光從佛頂門而入。

その時、世尊は過去の業による授記を得ようとなさり、放たれた光明は仏の背後に入った。未来の業による授記を得ようとなさる時、その光は仏の面前に入った。地獄に生まれる者への授記を得ようとなさる時、その光は仏の足下から入った。畜生に生まれる者への授記を得ようとなさる時、その光は仏の足跟から入った。餓鬼に生まれる者への授記を得ようとなさる時、その光は仏の足の親指から入った。人間に生まれる者への授記を得ようとなさる時、その光は仏の膝から入った。力輪王となる者への授記を得ようとなさる時、その光は仏の左手の掌から入った。転輪王となる者への授記を得ようとなさる時、その光は仏の右手の掌から入った。天に生まれる者への授記を得ようとなさる時、その光は仏の臍のあたりから入った。声聞の悟りを得る者への授記を得ようとなさる時、その光は仏の胸から入った。縁覚の悟りを得る者への授記を得ようとなさる時、その光は仏の眉間から入った。無上正等覚(阿耨多羅三藐三菩提)を得る者への授記を得ようとなさる時、その光は仏の頂門から入った。

爾時世尊所放光明,繞身三匝入世尊頂。
爾時,尊者阿難合掌恭敬而白:「世尊!種種顏色百千莊嚴,從口而出,周遍十方普皆照耀。」而說偈言:

その時、尊者の阿難(アーナンダ)は合掌し、敬いながらこう申し上げました。「世尊よ、さまざまな色、百千の荘厳がお口から現れ出で、十方の世界をくまなく照らし渡っております。」そして、この偈(げ)を詠みました。

「是非久遠離, 煩惱皆遣除,
世間佛最上, 勝因報不虛。
如螺蓮華白, 降魔佛現光,
當時魔自去, 安定妙智慧。
令聲聞求佛, 牟尼安定聲,
如牛王最上, 除諸疑網淨。
無有冤家縛, 如水壞於鹽,
正覺說現光, 佛與誰受記?
彼聞安定樂, 此眾人歡喜。」

正しく善悪を遠く離れ、煩悩はすべて取り除かれる。 世間において仏は最も尊く、勝れた因による報いは虚しくない。 法螺や蓮華のように白く、仏は魔を降して光を現す。 その時、魔は自ずと去り、安らかな妙なる智慧が定まる。 声聞たちに仏を求めさせ、牟尼は安らかな声で説く。 牛王のように最も勝れ、すべての疑いの網を除いて清らかである。 怨敵に縛られることはなく、水が塩を溶かすかのようである。 正覚は光を現して説く、仏は誰に授記したのか。 彼らは安らかな喜びを聞き、この人々はみな歓喜する。

佛言:「如是!如是!阿難陀!非無因果。阿難!如來、應供、正遍知、正覺正說。阿難陀!見此童子作如是供養於我,善根深固,發心施法,經三大阿僧祇劫,修行菩提成就大悲六波羅蜜,觀行圓滿成等正覺,名金曜如來,十力具足四智圓明,三密不共念處大悲。若我等往昔發心,亦為行此法施。」

仏陀は言われた。「その通り、その通りである。アーナンダよ。決して因果のないことはないのである。アーナンダよ。如来は、応供、正遍知、正覚者として、正しく説かれる。アーナンダよ。この童子が、このように私に対して供養を行い、善根が深く堅固であり、心を発して法を施す。この功徳により、三大阿僧祇劫の長い間、悟りを求めて修行し、大悲の六波羅蜜を成就するであろう。そして、観行が円満し、等正覚を成し遂げて、『金曜如来』と名乗るであろう。そこには、十力が具わり、四智が円かに明らかであり、三密の不共なる念処と大悲がそなわるであろう。もし我々もまた、昔に心を発してこの法の施しを行っていたならば、同じくこのように成し得たことであろう。」

爾時,波斯匿王問:「世尊!此童子作何行業,得如是富貴?」

その時、波斯匿王がお尋ねになりました。「世尊よ、この童子はどのような行いによって、このような富と繁栄を得たのでしょうか?」

世尊答言:「此童子於往昔過去生中,廣作福業之因,於今世中得獲斯報。又此童子,昔種業因之時志心不退,於今世中誰免斯報?大王!所作之業得受報時,如地界無盡,水界無盡,火界無盡,風界無盡:如是等蘊界六塵,作業獲報無有窮盡。童子志心昔種福因,今生得報無盡;乃至善惡二業業報無盡,假使經於百劫,業至須受其報。

世尊は答えられた。「この童子は、遠い過去の生において、数多くの善い行いの因を積んでまいりました。その功徳により、現在の生でこのような報いを受けております。また、この童子がかつて善い因を植えた時、その心は揺るぐことなく不退の決意でありました。それゆえ、現在の生において、だれがこの報いを免れ得ましょうか。大王よ、行った行いはその報いを受ける時、地の要素も尽きず、水の要素も尽きず、火の要素も尽きず、風の要素も尽きないのと同じように、このように五蘊や六境の働きによって、行いの報いは尽きることがありません。童子はかつて真心を込めて善い因を植えたゆえ、この生において受ける報いは尽きることがありません。善悪の二つの行いに対する報いもまた尽きることがなく、たとえ百劫の時を経ようとも、業が熟する時には必ずその報いを受けなければならないのです。」

「大王!過去世時,波羅奈國有王名曰聞軍,彼有太子名吉祥密。彼時父王廣作罪業,太子見父作罪,心驚毛竪而告王曰:『我去修行。』王言:『只汝一子,我今云何教去修行?』吉祥密言:『我須離父必去修行。』童子言:『若金銀、象馬、宮人、庫藏,心無貪著亦無愛樂受用。』後便修行三十七品菩提分法,得證緣覺菩提,無數百千天人而來供養。餘人見已,具告王曰:『太子得如是功德。』

大王よ、過去世のこと、バラナシ国に聞軍という名の王がおられました。その王には吉祥密という名の王子がおりました。その頃、父王は多くの悪業を積んでおりました。王子は父が悪を為すのを見て、心に驚きを覚え、身の毛がよだつ思いで王に申し上げました。「私は修行に出ます。」王は言いました。「お前はただ一人の子だ。私がどうして修行に出ることを許せようか。」吉祥密は言いました。「私は父上を離れ、必ず修行に出ます。」王子は言いました。「金銀、象や馬、宮女、財庫の宝も、心に執着もなく、また愛して楽しんで使うこともありません。」その後、彼は三十七の菩提分法を修行し、縁覚の悟りを成就しました。数え切れないほどの百千の天人が供養に訪れました。人々はこれを見て、王に詳しく申し上げました。「太子はこのような功徳を得られました。」

「時王聞已,欲見其子,出於宮闕四兵隨從。有一貧人,見王坐於最上象背,上妙衣服而用嚴飾,妙香塗身,傘蓋覆上,四兵圍繞,彼生智慧:『此王手足、腹肚、頭面、肩背與我無異,因何乘坐最上大象?妙衣嚴飾妙香塗身?傘蓋覆上四兵圍繞?復次,我身累世慳貪未曾捨施,令我今世受如是苦,是事乏短不能捨施,云何我得生彼人中?』又問王曰:『未知大王何處而去?』彼聞軍王言:『我有一子名吉祥密,出外修行證得緣覺菩提,若復有人少許供養後獲大果。』王答問已而復前去。其王于時忽見群鹿,王愛彼鹿而趁逐之。彼時貧人審諦思惟:『王貪趁鹿,我今此時願見緣覺。』是時貧人漸漸前行,入山谷中見彼緣覺,身量巍巍心意寂靜,有無量百千賢聖周迴圍繞,散曼陀羅華積至于膝。是時貧人高聲啼哭,甚大悲痛而復懊惱。是時,百千賢聖供養畢已,而復還去。貧人悟解:『我今將何供養緣覺?去此不遠有菴沒羅樹。』是時貧人取最上菴沒羅菓,以鉢滿盛供養緣覺。

王はこの話を聞いて、その子に会いたくなり、宮殿を出て、四人の兵士を連れて従えました。そこに一人の貧しい人がいて、王が最も立派な象の背中に座り、美しい衣服で身を飾り、香りを塗り、傘を差しかけられ、兵士に囲まれているのを見て、こう思いました。「この王の手足、腹、頭、顔、肩、背中は私と何ら変わらないのに、なぜ彼は最も立派な象に乗っているのだろう?美しい衣服で飾られ、香を塗られ、傘を差しかけられ、兵士に囲まれているのだろう?また、私は長い間、物惜しみして施しをしなかったために、今このような苦しみを受けている。この苦しみのために施しができないのだが、どうすれば私は人間の身分に生まれることができるだろうか?」 そして王に尋ねました。「大王はどちらへ向かわれますか?」すると王は言いました。「私には吉祥密という息子がいる。彼は修行に出て縁覚の菩提を悟った。もし誰かが少しでも供養すれば、後で大きな果報を得るだろう。」王はこの答えを述べてから、また前へ進みました。その時、王は一群の鹿を見かけ、その鹿を愛でて追いかけました。その貧しい人はよく考えて言いました。「王は鹿を追いかけて夢中になっている。私は今、この時に縁覚に会いたい。」その貧しい人は少しずつ進み、山の谷に入ると、その縁覚を見ました。その姿は厳かで、心は静かで、無数の賢者や聖者が周りを囲み、曼陀羅の花が散り敷かれて膝の高さまで積もっていました。その貧しい人は大声で泣き出し、非常に悲しみ、悔やみました。その時、多くの賢者や聖者が供養を終えて、また立ち去りました。貧しい人は悟りました。「私は何を捧げて縁覚に供養すべきだろうか?この近くにアムラの木がある。」その貧しい人は最も上等なアムラの果実を取り、鉢にいっぱい入れて縁覚に供養しました。

「爾時,緣覺執彼鉢盂,猶如鵝王騰空自在,現種種神變,從虛空下還復本座。復次貧人禮緣覺足,而復告言:『汝為我食,我為受福。』於第二日供養,緣覺:『此人心淨悟解。』拯救貧人,便受供養。即時,貧人從山谷而出。

その時、縁覚(聖者)はその鉢を受け取り、まるで鵝王のように空に舞い上がり、さまざまな神通力を現して、虚空から再び元の座に戻りました。続いて、貧しい人が縁覚の足を礼拝し、こう言いました。「あなたのために食べ物を用意しました。どうか私のために福徳を受け取ってください。」そして、翌日に供養をしました。縁覚は「この人は心が清らかで、悟りを理解している」と思いました。そこで、貧しい人を救うために、供養を受け入れました。その時、貧しい人は谷から出てきました。

「彼聞軍王遙見緣覺住虛空中,王生智慧而復思惟:『彼處應有大福德人天,我今急速去見緣覺及彼人天。』王便入於山谷,於其路中見彼貧人出於山谷。時王問曰:『汝何處來?』貧人答言:『我此處來。』王言:『貧人!汝身麁澁頭髮蓬亂,衣服垢穢而不去除,汝今云何遠離貧窮似我富貴?觀汝實不能遠離貧窮。』

彼の軍王は、遠くに縁覚が虚空に立っておられるのを見ました。王は智慧を生じて、こう考えました。「あの場所には、きっと大いなる福徳を持つ人が天にいるに違いない。私は今すぐに行って、縁覚とその人天にお会いしよう。」王は谷の中へ入っていきました。その道すがら、谷から出てくる貧しい人に出会いました。王は尋ねました。「あなたは、どこから来たのか。」貧しい人は答えました。「私は、この場所から来ました。」王は言いました。「貧しい人よ、あなたは身が粗く、髪の毛は乱れ、衣服は垢にまみれて、それを落とそうともしない。あなたはどうして、貧しさから遠ざかって、私のように富み栄えることができるというのか。私が見るに、あなたは本当に貧しさから遠ざかることができていないではないか。」

「彼人別王,而忽思惟:『云何得一片殊妙田地?又得多般美妙飲食百味具足?』思惟未已,足蹈圓石忽然倒地,於其彼處得一鐵甕滿中金寶。

その人は王のもとを離れ、ふとこう考えた。「どうすれば、この上なく美しい田地を手に入れられるだろうか。また、さまざまな美味しい食べ物を十分に得られるだろうか。」そう考えているうちに、足がまるい石に触れて、突然倒れてしまった。すると、その場所で鉄の甕を一つ見つけ、その中は金の宝物でいっぱいだった。

「其王至山,見彼緣覺,面前而坐。住後須臾,而告子言:『我為祈福,云何來日受我齋食?』緣覺答言:『大王!我先受請。』聞軍問言:『受何人請耶?』緣覺答言:『有一貧人請我供養。』

王が山に着くと、その縁覚(えんがく)が前に座っているのを見ました。しばらく後ろに立ってから、王子に言いました。「私は福を祈るために来たのだが、明日、私の供養の食事を受けていただけないだろうか。」縁覚は答えました。「大王よ、私はすでに別の方からお招きを受けています。」これを聞いて軍(いくさ)が尋ねました。「どなたのお招きを受けたのですか。」縁覚は答えました。「一人の貧しい方が私に供養を申し出てくださいました。」

「王遂發使告貧人言:『我請緣覺齋,汝別日請齋。』使臣到已,具宣王旨。貧人不肯,王乃親自詣貧人所,而復告言:『我與緣覺食,汝別日設食。』彼言不得。王言:『汝須移日。』貧人言曰:『云何令我移日?況我自有金寶定伸供養。』王言:『汝本來貧窮,我是剎帝利灌頂王種,汝却云何對我有金?』貧人告言:『王若不信,教王見金。』遂便同到出金之地,有一鐵甕,傾出金寶積聚如山,一邊人立兩邊不見。王乃思惟:『此人有如此福德?』彼人言曰:『我齋時將至。』

そこで王は使いを送って貧しい人に伝えさせた。「我が行者たちを招いて斎を施すから、お前は別の日に斎を設けよ」と。使いがその者に会い、王の言葉を伝えたが、貧しい人は承知しなかった。そこで王はみずからその貧しい人のもとを訪れ、再び告げた。「我は行者たちと食事をするので、お前は別の日に食事を準備せよ」と。それでも彼は「それはできません」と答えた。王は言った。「日を変えてはどうか」と。貧しい人は言った。「どうして私に日を変えるよう言われるのでしょうか。私には確かな金や宝があり、それをもって供養をささげるつもりです」と。王は言った。「お前はもともと貧しい者だ。我はクシャトリヤの灌頂を受けた王の血筋だ。お前がどうして我に対して金があるなどと言えるのか」と。貧しい人は申し上げた。「王がお信じにならないなら、金をお見せいたしましょう」と。そして共に金が置かれている場所に行くと、そこには鉄の甕があり、中から金や宝を傾け出すと、積み上げられたその山は高く、片側に人が立てば反対側は見えないほどだった。王は思った。「この者にはこれほどの福徳があるのか」と。すると、その人が言った。「斎の時間がまいりました」と。

「貧人於第二日淨除田地,嚴飾殊妙散諸蓮華,摘樹枝葉作妙傘蓋,設食供養。時彼緣覺復上虛空,現種種神變。

貧しい人は翌日、田畑を清め整え、大変美しく飾り立て、蓮の花を散らし、木の枝や葉を摘んで立派な傘を作り、食べ物を用意してお供えしました。その時、その縁覚(前世の因縁によって悟りを開いた聖者)は再び虚空に昇り、さまざまな神通力を現しました。

「爾時彼人禮足發願:『如我此地散作蓮華,願我世世生生得彼天妙蓮華;如我所造樹枝傘蓋供養,善願世世生生得瞻蔔迦樹,出瞻蔔華天紫金色;如我瓦器持食供養善根,願世世生生常得金盤滿盛天食,假使百千人食食之不盡,而得值佛。』」

その時、その人は仏の足元に礼拝し、こう誓いを立てました。「私がこの地に散りばめた花が蓮の花となるように、どうか私は生まれ変わりのたびに、あの天の素晴らしい蓮の花を得られますように。私が作った枝や傘を捧げて供養した功徳によって、どうか生まれ変わりのたびに、瞻蔔迦の木を得て、その木から天の紫金色の瞻蔔迦の花が咲きますように。私が土の器に食べ物を盛って供養した善根によって、どうか生まれ変わりのたびに、金の皿に天の食べ物が満ち溢れ、たとえ百人や千人が食べても尽きることがなく、そして仏に出会うことができますように。」

告波斯匿王:「汝須思惟!當時貧人者,今婆羅門子金耀童子是。供養緣覺得彼善根,快樂無邊,一切願心皆得成就。」

波斯匿王に告げられました。「あなたはよく考えなさい。あの時の貧しい人は、今のバラモンの子、金耀童子なのです。縁覚(えんがく)を供養したその善根によって、限りない喜びを得て、すべての願いが叶えられるのです。」

佛說此經已,彼諸苾芻一心頂戴,歡喜奉行。

仏がこの経を説き終えられると、その比丘たちは一心に敬い、喜んで実践した。

佛說金耀童子經

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