No. 1114-A敘
No. 1114-A 序説
夫欲求無上菩提必也精持禁戒戒律既精定慧自然現前故欲精戒律不離日用平常日行不忘戒律自然精瑩故自須行住坐臥喫飯穿衣乃至於屙屎放尿之間慎勿有暫時偏廢者可也故華嚴淨行品云若諸菩薩善用其心則獲一切勝妙功德於諸佛法心無所礙又云菩薩如是用心一切世間諸天魔梵沙門婆羅門乾闥婆阿修羅等及以一切聲聞緣覺所不能動繇是觀之精脩戒品妙行兼持諒非小乘之所比寧敢忽而不學者哉所以持戒比丘當依淨行品中一一行持庶幾不負出家之志耳然而初心蒙劣不能盡行者眾故不得已而廣中取略復以古集密部呪語而贅之以便其初學目為毗尼日用俾之二六時中即行相以明自心無上菩提因茲而有入焉欲廣流傳謹以為引。
無上の悟りを求めるならば、必ず戒律を厳しく守らなければなりません。戒律が厳正であれば、禅定と智慧は自然と現れてきます。ですから、戒律を厳しくするためには、日常の生活から離れてはなりません。日々の行いを戒律を忘れずに行えば、自然と戒律は澄み渡るものとなるでしょう。
したがって、歩くときも、立っているときも、座っているときも、寝ているときも、食事をするときも、衣を着るときも、はては用を足すときや排尿するときでさえ、ほんの一時でもおろそかにしてはなりません。『華厳経』の「浄行品」にはこう説かれています。「もし諸々の菩薩がその心を善く用いるならば、一切の勝れた妙なる功徳を得るであろう。諸々の仏法に対して心に妨げるものはない」。また、「菩薩がこのように心を用いるならば、一切の世間の諸天、魔、梵天、沙門、婆羅門、乾闥婆、阿修羅など、および一切の声聞、縁覚でさえ動かすことはできない」と。
このように見てくると、戒律を厳しく修め、妙なる行いを兼ねて保つことは、決して小乗の比べられるものではなく、どうして軽んじて学ばないことがありましょうか。ですから、戒律を守る比丘は、『浄行品』の中の一つ一つの行いを実践すべきであり、そうして初めて出家の志を裏切らないのです。
しかし、初心者は力量が乏しく、すべてを行じきれない者が多いため、やむを得ず広大な教えの中から要点を選び、さらに古くから伝わる密教の呪文を添えて、初心者のために便宜を図りました。これを「毗尼日用」と名付け、一日中、行いの相によって自らの心を明らかにし、無上の悟りがこれによって得られるようにと願っております。広く伝わることを願い、謹んで序文とします。
力果道人 性祗述No. 1114
力果道人、性祗述
毗尼日用錄
毗尼日用録