一切如來心祕密全身舍利寶篋印陀羅尼經
一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼経
開府儀同三司特進試鴻臚卿肅國公食邑三千戶賜紫贈司空謚大鑒正號大廣智大興善寺三藏沙門不空奉 詔譯
開府儀同三司特進試鴻臚卿肅國公食邑三千戸賜紫贈司空諡大鑒正
如是我聞:
このように私はお聞きしました。
一時薄伽梵在摩伽陀國無垢園寶光明池中,與大菩薩眾及大聲聞僧、天、龍、藥叉、健闥婆、阿蘇羅、迦樓羅、緊那羅、摩睺羅伽、人非人等,無量百千眾俱前後圍繞。
ある時、世尊はマガダ国の無垢園(むくえん)にある宝光明池(ほうこうみょうち)において、大菩薩の衆(しゅう)や大声聞の僧、さらに天、龍、薬叉(やしゃ)、乾闥婆(けんだつば)、阿修羅(あしゅら)、迦楼羅(かるら)、緊那羅(きんなら)、摩睺羅伽(まごらが)、人非人(にんににん)など、数えきれないほどの大勢の者が前後に取り巻いている中におられた。
爾時眾中有一大婆羅門,名無垢妙光,多聞聰慧人所樂見,常奉十善,於三寶所決定信向,善心慇重智慧微細,常欲令一切眾生相應善利,大富豐饒資具圓滿。時彼婆羅門無垢妙光從座而起,往詣佛所,遶佛七匝,以眾香花奉獻世尊,無價妙衣瓔珞珠鬘持覆佛上,頂禮雙足,却住一面作是請言:「唯願世尊與諸大眾明日晨朝至我宅中受我供養。」
その時、会衆の中に一人の大いなるバラモンがいた。名を無垢妙光といい、広く学問に通じ聡明で人々から慕われ、常に十善を実践し、仏・法・僧の三宝を信じ敬う心を固く持ち、善心は厚く深く、智慧は細やかであった。常に一切の衆生に相応の善い利益をもたらし、大いなる富と豊かな恵み、必要な道具が満ち足りるようにと願っていた。
その時、バラモンの無垢妙光は座を立ち、仏のもとへ向かい、仏の周りを七回巡った。そして、様々な香や花を世尊に捧げ、値踏みできないほどの美しい衣や首飾り、花の冠を仏の上に覆いかぶせ、両足に額を付けて礼拝した。その後、静かに一歩下がって立ち、こう願い出た。
「どうか世尊よ、大いなる僧侶の皆さまと共に、明日の朝、私の家にお越しくださり、私の供養をお受けください。」
爾時世尊默然許之。時婆羅門知佛受請,遽還所住,即於是夜廣辦餚饍百味飲食,張施殿宇種種莊嚴。至明旦已,與諸眷屬持眾香花及諸伎樂至如來所,白言:「時至,願赴我請。今正是時,願垂聽許。」
その時、世尊は黙ってその申し出をお受けになりました。バラモンは仏が招待をお受けになったことを知ると、すぐに自分の住まいに戻りました。そしてその夜のうちに、さまざまなごちそうや百種類もの味わいのある食べ物を豊かに用意し、立派な建物を設えて見事に飾り立てました。翌朝になると、バラモンは身内の人々とともに、色とりどりの花や香、そして音楽を携えて、如来のところに参上し、こう申し上げました。「お時間です。どうか私の招待をお受けください。今がまさにその時です。どうかお許しください。」
爾時世尊安慰彼婆羅門無垢妙光已,顧視大眾,告言:「汝等皆應往彼婆羅門家,為欲令彼獲大利故。」於時世尊即從座起,纔起座已從佛身出種種光明,間錯妙色照觸十方,悉皆警覺一切。如來既警覺已,然後取道。時婆羅門以恭敬心持妙香花與諸眷屬,及天龍八部、釋梵護世,先行治道奉引如來。爾時世尊前路不遠,中止一園名曰豐財。於彼園中有古朽塔,摧壞崩倒荊棘所沒,榛草充遍覆諸礓礫狀若土堆。
その時、世尊はバラモンの無垢妙光を慰められた後、大衆を見渡して告げられた。「あなたがたは皆、かのバラモンの家へ赴きなさい。彼に大きな利益をもたらすためである。」
そこで世尊は席を立ち上がられた。立ち上がられるや否や、仏の身から種々の光明が放たれ、美しい色彩が交錯して十方の世界を照らし、すべての者を目覚めさせた。すべての如来たちが覚醒されたのち、世尊は道を進まれた。
その時、バラモンは敬意をもって妙なる香花を捧げ、眷属や天竜八部、帝釈天、梵天、護世の神々と共に、先立って道を整え、世尊を導き奉った。
やがて世尊は、道を進まれて遠からぬ場所に、財豊という名の園に立ち寄られた。その園の中には、古く朽ちた塔があり、崩れ落ちて倒れ、荊棘に覆われ、雑草や低木が一面に生い茂り、石ころや砂利を覆い、まるで土の山のようであった。
爾時世尊徑往塔所。時朽塔上放大光明赫然熾盛,於土聚中出善哉聲,讚言:「善哉善哉!釋迦牟尼如來!今日所行極善境界。」又言:「汝婆羅門!汝於今日獲大善利。」爾時世尊禮彼朽塔右遶三匝,脫身上衣用覆其上,泫然垂淚涕泗交流,泣已微笑。當爾之時,十方諸佛皆同觀視亦皆泣淚,俱放光明來照是塔。是時大眾集會皆同怪異,驚怖而住。爾時金剛手菩薩亦皆流淚,威焰熾盛執杵旋轉,往詣佛所,白言:「世尊!此何因緣現是光相?何故於如來眼流淚如是?此是佛之大瑞光相現前?唯願如來於此大眾解釋我疑。」時薄伽梵告金剛手:「此大全身舍利聚如來塔,一切如來俱胝如胡麻心陀羅尼印法要。今在其中。金剛手!有此法要在是中故,是塔即為如胡麻俱胝百千如來之身,亦是如胡麻百千俱胝如來全身舍利聚,乃至八萬四千法蘊亦住其中,即是九十九百千俱胝如來頂相在其中。是塔一切如來之所授記,若是塔所在之處,有大功勳、具大威德,能滿一切吉慶。」爾時大眾聞佛是說,遠塵離垢及隨煩惱,得法眼淨。其中即有得須陀洹果者、得斯陀含果者、得阿那含果者、得阿羅漢果者,或有得辟支佛道者,或有入菩薩位者,或有得阿鞞跋致者、或有得菩提授記者、或有得初地二地乃至十地者、或有滿足六波羅蜜者。其婆羅門遠塵離垢,得五神通。爾時金剛手菩薩見此奇特希有之事,白佛言:「世尊!甚奇特希有。但聞此事尚獲如是殊勝功德,何況於此法要種殖善根獲大福聚。」佛言:「諦聽。金剛手!若有善男子善女人、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷書寫此經典者,即為書寫彼九十九百千俱胝如胡麻如來所說經典,即於彼九十九百千俱胝如胡麻如來種殖善根,即為彼等如來護念攝受。若人讀誦,即為讀誦過去一切諸佛所說經典。若受持此經,即彼十方九十九百千俱胝如胡麻如來應正等覺,彼一切如來一一方所遙加攝護晝夜現身。若人供養此經,以花香塗香花鬘衣服嚴具而供養者,即於彼十方九十九百千俱胝如來之前,成天妙花妙香衣服嚴具,七寶所成積如須彌而為供養,種殖善根亦復如是。」爾時天龍八部人非人等見聞是已,各懷希奇,互相謂言:「奇哉威德!是朽土聚以如來神力所加持故有是神變。」時金剛手白佛言:「世尊!何因緣故,是七寶塔現為土聚?」佛告金剛手:「此非土聚,乃是七寶所成大寶塔耳。復次金剛手!由諸眾生業果故隱,非如來全身而可毀壞。豈有如來金剛藏身而可壞也?但以眾生業果因緣示現隱耳。復次金剛手!後世末法逼迫時,多有眾生習行非法應墮地獄,不求佛法僧、不種殖善根,為是因緣妙法當隱;唯除此塔,以一切如來神力所持故。以是事故我今流淚,彼諸如來亦以是事悉皆流淚。」爾時金剛手菩薩白佛言:「世尊若有人書寫此經安置塔中,獲幾所福?」佛告金剛手:「若人書寫此經置塔中者,是塔即為一切如來金剛藏窣堵波,亦為一切如來陀羅尼心祕密加持窣堵波,即為九十九百千俱胝如胡麻如來窣堵波,亦為一切如來佛頂佛眼窣堵波,即為一切如來神力所護。若於佛形像中安置及於一切窣堵波中安置此經者,其像即為七寶所成。其窣堵波亦為七寶傘蓋珠網露槃交結,德字鈴鐸純為七寶,一切如來於此法要加其威力,以誠實言本誓加持。若有有情能於此塔種殖善根,必定於阿耨多羅三藐三菩提得不退轉,乃至應墮阿鼻地獄,若於此塔一禮拜一圍遶必得解脫,皆得不退轉於阿耨多羅三藐三菩提。塔及形像所在之處,一切如來神力所護,其處不為惡風雷雹霹靂所害,又復不為毒蛇毒蟲毒獸所傷,不為惡星怪鳥、鸚鵡鴝鵒、蟲鼠虎狼蜂蠆之所傷害,亦無夜叉、羅剎、部多、比舍遮、癲癎之怖,亦不為一切寒熱諸病、癧瘻癰毒、瘡癬疥癩所染。若人暫見是塔,一切皆除。其處亦無人馬牛疫、童子童女疫,亦不為非命所夭,亦不為刀杖水火所傷,亦不為他敵所侵、飢饉所逼,厭魅呪詛不能得便。四大天王與諸眷屬晝夜衛護,二十八部大藥叉將及日月𧘂暈彗星晝夜護持,一切龍王加其精氣順時降雨,一切諸天與忉利天三時下來,亦為供養禮拜塔故。一切諸仙三時來集讚詠旋遶,釋提桓因與諸天女晝夜三時來下供養。其處即為一切如來護念加持。若人作塔,或土石木金銀赤銅,書此法要安置其中,纔安置已其塔即為七寶所成,上下階陛、露槃傘蓋、鈴鐸網綴純為七寶,其塔四方如來形像亦復如是,則一切如來神力所持。其七寶塔大全身舍利藏,高至阿迦尼吒天宮,一切諸天守衛供養。」金剛手白佛言:「世尊!何因緣故此法如是殊勝功德?」
爾時、世尊は塔の場所へと向かわれた。その朽ちた塔からは、まばゆいばかりの大光明が赫々と燃え盛り、土の山の中から「善哉、善哉」という声が響き渡った。「素晴らしい、素晴らしい。釈迦牟尼如来よ、今日あなたがなされた行いは、極めて優れた境地である」と。さらに続けて言われた。「婆羅門よ、あなたは今日、大きな善い果報を得たのである」。
その時、世尊はその朽ちた塔を礼拝し、右に三度巡り、肌にかけていた衣を脱いでその上に覆い、涙を流し、鼻水もあふれ出るほどに泣き、やがて泣き終わると微笑まれた。まさにその時、十方の諸々の仏も皆、同じようにこの塔を見つめ、同じく涙を流し、共に光明を放ってこの塔を照らした。この時、大衆は皆一堂に集まり、その怪異な様子に驚き、恐れおののいて立ちすくんだ。
その時、金剛手菩薩もまた涙を流し、威光の炎を激しく燃え盛らせ、金剛杵を手に回しながら、仏の御前に進み出て申し上げた。「世尊よ、どのような因縁によってこの光の相が現れたのでしょうか?何故、如来の御目からこのように涙が流れるのでしょうか?これは、仏の大いなる瑞兆であり、光の相が現れたのでしょうか?どうか如来よ、この大衆の前で、私の疑問を解き明かしていただきたいのです」。
その時、尊き仏は金剛手に告げられた。「この大全身舎利の集まった如来の塔は、一切の如来の、胡麻のように無数の心陀羅尼の印の法要が、今、この中に収められているのだ。金剛手よ、この法要がこの中にあるがゆえに、この塔は即ち、胡麻のように無数の百千の如来の身であり、また胡麻のように無数の百千の如来の全身舎利の集まりでもある。さらには、八万四千の法の集まりもこの中にあり、九十九百千の胡麻のように多い如来の頂相がこの中にあるのだ。この塔は一切の如来によって授記されている。もしこの塔のある場所があれば、そこには大きな功績があり、大いなる威徳を具え、あらゆる吉兆を満たすことができるのだ」。
その時、大衆は仏のこの説法を聞き、遠塵離垢し、煩悩を離れて、法の眼が清らかとなった。中には、須陀洹果を得る者、斯陀含果を得る者、阿那含果を得る者、阿羅漢果を得る者があり、あるいは辟支仏道を得る者、あるいは菩薩の位に入る者、あるいは阿鞞跋致を得る者、あるいは菩提の授記を得る者、あるいは初地、二地から十地に至る者、あるいは六波羅蜜を満たす者もいた。その婆羅門は遠塵離垢し、五神通を得た。
その時、金剛手菩薩はこの奇特で希有なことを見て、仏に申し上げた。「世尊よ、まことに奇特であり、希有なことです。ただこの話を聞いただけでも、このような殊勝な功徳を得られるのですから、ましてやこの法要において善根を植え、大いなる福徳の集まりを得たならば、どれほどのものでしょうか」。
仏は言われた。「よく聞きなさい、金剛手よ。もし善男子、善女人、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷が、この経典を書写するならば、それは即ち、あの九十九百千の胡麻のように多くの如来の説かれた経典を書写するのと同じである。そして、それらの九十九百千の胡麻のように多くの如来に対して善根を植えることとなり、それらの如来に護られ、慈しまれることとなるのだ。もし人がこの経を読誦するならば、それは即ち、過去の一切の諸仏の説かれた経典を読誦するのと同じである。もしこの経を受持するならば、その人は、十方の九十九百千の胡麻のように多い如来、応供・正等覚者たち、それら一切の如来が、それぞれの方角から遠くにあっても、常に加護し、昼夜にわたってその身を現してくれるのである。もし人がこの経を供養し、香、塗香、花鬘、衣服、荘厳の具をもって供養するならば、それは即ち、それら十方の九十九百千の胡麻のように多くの如来の御前に、天の妙花、妙香、衣服、荘厳の具、七宝でできたものを須弥山のように積み上げて供養し、善根を植えるのと同じ功徳があるのだ」。
その時、天龍八部や人、人ならざる者たちは、これを見聞きして、それぞれ希有な思いを抱き、互いに言い合った。「なんと不思議な威徳であろうか。この朽ちた土の山が、如来の神力によって加持されたことにより、このような神通変化があるとは」。
その時、金剛手は仏に申し上げた。「世尊よ、どのような因縁で、この七宝の塔が土の山のように見えるのでしょうか?」
仏は金剛手に告げられた。「これは土の山ではない。七宝でできた大宝塔なのだ。さらに、金剛手よ、諸々の衆生の業の果報によって隠されているのであって、如来の全身が壊れることはありえない。ましてや、如来の金剛蔵身が壊れることなどありえようか。ただ、衆生の業の果報の因縁によって、隠れて見えるように示されているだけなのである。さらに、金剛手よ、後世、末法の逼迫した時には、多くの衆生が非法を習行し、地獄に堕ちるべき者となり、仏法僧を求めず、善根を植えない。その因縁によって、妙法は隠れてしまうであろう。ただし、この塔だけは、一切の如来の神力によって保たれているのである。この事によって、私は今、涙を流しているのだ。かの諸々の如来もまた、この事によって皆、涙を流しているのだ」。
その時、金剛手菩薩は仏に申し上げた。「世尊よ、もし人がこの経を書写して塔の中に安置するならば、どのくらいの福を得るのでしょうか?」
仏は金剛手に告げられた。「もし人がこの経を書写して塔の中に安置するならば、その塔は即ち、一切の如来の金剛蔵の卒塔婆となり、また一切の如来の陀羅尼心秘密加持の卒塔婆となる。そして、九十九百千の胡麻のように多くの如来の卒塔婆となり、また一切の如来の仏頂、仏眼の卒塔婆となり、即ち一切の如来の神力によって護られるのである。もし仏の形像の中に安置し、また一切の卒塔婆の中にこの経を安置するならば、その像は即ち七宝でできたものとなる。その卒塔婆もまた、七宝の傘蓋、宝珠の網、露盤、交結、徳字、鈴、鐸で純粋に七宝となり、一切の如来がこの法要にその威力を加え、誠実な言葉と本誓をもって加持されるのである。
もし有情が、この塔において善根を植えることができるならば、必ず阿耨多羅三藐三菩提において不退転を得るであろう。たとえ阿鼻地獄に堕ちるべき者であっても、この塔において一度礼拝し、一度右遶するならば、必ず解脱し、皆、阿耨多羅三藐三菩提において不退転を得るのである。塔および形像のあるところは、一切の如来の神力によって護られ、その場所は悪風、雷、雹、霹靂に害されることがない。また、毒蛇、毒虫、毒獣に傷つけられることがなく、悪星、怪鳥、鸚鵡、鸜鵒、虫、鼠、虎、狼、蜂、蠆に害されることもない。また、夜叉、羅刹、部多、比舎遮、癲癇などの恐怖もなく、一切の寒熱の諸病、瘰癧、癰毒、瘡癬、疥癩に染まることもない。もし人が暫くでもこの塔を見るならば、それらはすべて除かれる。その場所には、人、馬、牛の疫病、童子、童女の疫病もなく、非命に夭折することもなく、刀、杖、水、火に傷つけられることもなく、他敵に侵されたり、飢饉に逼迫されたりすることもなく、厭魅や呪詛もその力を得ることができない。四大天王はその眷属と共に昼夜にわたって守護し、二十八部の大薬叉の将、および日、月、暈、彗星も昼夜にわたって護持する。一切の龍王はその精気を加え、時に応じて雨を降らせる。一切の諸天と忉利天は三時に下りてきて、この塔を礼拝供養する。一切の諸仙も三時に集まり、讃嘆し、遶行する。釈提桓因は諸天女と共に昼夜三時に下りてきて供養する。その場所は、即ち一切の如来に護念され、加持されるのである。
もし人が塔を作るならば、土、石、木、金、銀、赤銅などを用い、この法要を書き写してその中に安置するならば、安置したならば、その塔は即ち七宝でできたものとなる。上下の階、階段、露盤、傘蓋、鈴、鐸、網の飾りは、純粋に七宝となる。その塔の四方の如来の形像もまた、そのようになる。そして、これらは一切の如来の神力によって護持される。その七宝の塔は大全身舎利の蔵であり、その高さは阿迦尼吒天の宮殿にまで達し、一切の諸天が守衛し、供養するのである」。
金剛手は仏に申し上げた。「世尊よ、どのような因縁によって、この法要はこのように殊勝な功徳があるのでしょうか?」
佛告金剛手:「以此寶篋陀羅尼威神力故。」金剛手言:「唯願如來哀愍我等,說是陀羅尼。」佛言:「諦聽。金剛手!此是一切如來未來現在及已般涅槃者全身舍利,皆在寶篋陀羅尼中,是諸如來所有三身亦在是中。」爾時世尊即說陀羅尼曰:
仏、金剛手に告げた。「この宝篋陀羅尼の威神力によってである。」 金剛手が言った。「どうか如来様、私たちを哀れみ、この陀羅尼をお説きください。」
仏が言った。「よく聞け、金剛手よ。これは、すべての如来(未来・現在・およびすでに涅槃に入った方々)の全身舎利が、すべてこの宝篋陀羅尼の中にあり、これらの如来が持つ三つの身もまた、この中にあるのである。」
その時、世尊は陀羅尼を説かれた。
「娜莫悉怛哩野(四合)地尾(二合)迦南(一)薩婆怛他(引)蘖多南(二)唵(三)部尾婆嚩娜嚩𠼝(四)嚩者𠼝(五)者者𪘨(六)(知皆反)祖魯祖魯馱囉馱囉(七)薩嚩怛他蘖多(八)馱(引)都馱𠼝鉢蹋𤚥(二合)婆嚩底(九)惹也嚩犁(十)畝祖犁薩麼(二合)囉(十一)怛他蘖多達摩斫迦囉(二合)(十二)鉢囉(二合)靺㗚哆(二合)娜嚩日哩(二合犂音)冒地滿拏(十三)楞迦(引)囉(引)(十四)楞訖哩(二合)諦(十五)薩嚩怛他櫱多(引)地瑟恥(二合,下同)諦(十六)冒馱野冒馱野(十七)冒地冒地(十八)沒𠆙沒𠆙(十九)參冒馱耶參冒馱野(二十)者攞者攞(二十一)者懶覩(二十二)薩嚩嚩囉拏儞(二十三)薩嚩播(引)波尾蘖諦(二十四)戶嚕戶嚕(二十五)薩嚩戍迦弭櫱帝(二十六)薩嚩怛他蘖多(二十七)紇哩(二合,下同)那野嚩日哩(二合)抳(二十八)參婆囉參婆囉(二十九)薩嚩怛他櫱多(三十)麌呬野(二合)馱囉抳畝涅犁(下同)(三十一)沒悌蘇沒悌(三十二)薩嚩怛他櫱多(引)地瑟恥多(三十三)馱覩櫱陛娑嚩(二合)訶(三十四)參摩耶(引)地瑟恥(二合)帝娑嚩(二合)訶(三十五)薩嚩怛他櫱多紇哩(二合)那野馱覩畝捺𠼝(二合)娑嚩(二合)訶(三十六)蘇鉢囉(二合)底瑟恥(二合)多薩覩(二合)閉怛他櫱多(引)地瑟恥(二合)帝戶嚕戶嚕吽吽薩嚩(二合)訶(三十七)唵薩嚩怛他櫱多(三十八)塢瑟抳(二合)沙馱都畝捺囉(二合)尼薩嚩怛他櫱單娑馱都尾部使多(引)地瑟恥(二合)帝(三十九)吽吽娑嚩(二合)訶(四十)」
ナモー サルヴァタターガターネー オム ビブヴァナ ヴァリ ヴァーチャリ チャチャチ ツルツル ダラ ダラ サルヴァ タターガタ ダトゥ ダリ パッタ マン バヴァティ ジャヤ ヴァリ ムントリ サマラ タターガタ ダルマ チャクラ プラヴリッタ ナヴァジュリ ボーディ マンダ ランカ ラ ランクリテ サルヴァ タターガタ アディシュティテ ボーダヤ ボーダヤ ボーディ ボーディ ブッダ ブッダ サムボーダヤ サムボーダヤ チャラ チャラ チャラントゥ サルヴァ ヴァラナニ サルヴァ パーパ ヴィガテ フルフル サルヴァ シュカ ミティ サルヴァ タターガタ フリダヤ ヴァジュリ ニ サンバラ サンバラ サルヴァ タターガタ グヒヤ ダラニ ムネリ ブッダ スブッダ サルヴァ タターガタ アディシュティタ ダトゥ ビル スヴァハー サマヤ アディシュティテ スヴァハー サルヴァ タターガタ フリダヤ ダトゥ ムネリ スヴァハー スプラティシュティタ ストゥビタ タターガタ アディシュティテ フルフル フーム フーム スヴァハー オム サルヴァ タターガタ ウシュニーシャ ダトゥ ムドラ ニ サルヴァ タターガタン サトゥヴァ ヴィシュディテ アディシュティテ フーム フーム スヴァハー
爾時世尊說是陀羅尼時,從朽塔處有七寶窣堵波自然涌出,高廣嚴飾莊嚴微妙,放大光明。時彼十方九十九百千俱胝那庾多如來皆來稱讚釋迦牟尼佛,各作是言:「善哉善哉!釋迦如來能說如是廣大法要,安置如是法藏於閻浮提,令諸眾生利樂安隱。若有善男子善女人安此法要,安置此陀羅尼於塔像中者,我等十方諸佛隨其方處恒常隨逐,於一切時以神通力及誓願力加持護念。」
その時、世尊がこの陀羅尼を説かれると、朽ちた塔の場所から、七宝でできたストゥーパが自然に湧き出ました。それは高く広く、見事に飾り立てられ、微妙な輝きを放ち、大きな光明を照らし出しました。 その時、十方の九十九百千俱胝那庾多という無数の如来たちが皆、やって来て釈迦牟尼仏を称賛し、それぞれこう言われました。 「素晴らしい、素晴らしい。釈迦如来よ、あなたはこのような広大な法の要を説き、このような法の宝庫を閻浮提に安置し、すべての衆生に利益と安らぎをもたらされました。もし、善き男子や善き女人が、この法の要を安置し、この陀羅尼を塔や像の中に納めるならば、私たち十方の諸仏は、その方角の場所に応じて常に追随し、あらゆる時に神通力と誓願の力をもって、その者を加護し、見守りましょう。」
爾時世尊說此大全身舍利寶篋印陀羅尼廣作佛事已,然後往彼婆羅門家受諸供養,令無數天人獲大福利已,却還所住。爾時大眾,比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、天、龍、夜叉、健闥婆、阿修羅、迦樓羅、緊那羅、摩睺羅伽、人非人等,皆大歡喜,信受奉行。
そのとき、世尊はこの大全身舎利宝篋印陀羅尼を説き、広く仏事を行われました。その後、かのバラモンの家に行って数々の供養を受け、無数の天や人々に大きな利益をもたらした後、元の住まいに戻られました。
そのとき、大勢の比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、天、龍、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦楼羅、緊那羅、摩睺羅伽、人ならざる者たちは、皆、大いに喜び、深く信じてこの教えを受け入れ、実践しました。
一切如來心祕密全身舍利寶篋印陀羅尼經
一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼経
心と心が通じ、言葉を超えて伝わるものがある。 その教えを、私はそっとあなたにお渡ししましょう。
智慧の光が、暗闇を照らし出します。 その光は、あなたの内側にも、すでにあります。 ただ、気づいていないだけなのです。
教えは川の流れのように、絶えず、しかし静かに続いています。 その流れに身を任せてみてください。 そうすれば、全てが自然と調和していくのを感じるでしょう。
迷いや苦しみは、雲が空を横切るようなもの。 それらは去り、また澄んだ青空が広がります。 その青空こそが、あなたの本当の姿なのです。
あなたが求める安らぎは、遠くにあるのではありません。 呼吸をするたびに、歩く一歩一歩に、それはあります。 ただ、今この瞬間に、心を向けてみてください。