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  1. 速疾立験魔醯首羅天説迦婁羅阿尾奢法一巻 (速疾立驗魔醯首羅天說迦婁羅阿尾奢法一卷)
  1. 速疾立験魔醯首羅天説阿尾奢法 (速疾立驗魔醯首羅天說阿尾奢法)
  2. 速疾立験魔醯首羅天説迦婁羅阿尾奢法一巻 (速疾立驗魔醯首羅天說迦婁羅阿尾奢法一卷)

速疾立験魔醯首羅天説阿尾奢法 (速疾立驗魔醯首羅天說阿尾奢法)

「速疾立驗魔醯首羅天說阿尾奢法」について

唐 · 底本の訳者:不空

1,857 字 · 約 6 分

不空は唐代の著名な仏典翻訳家であり、密教の高僧です。この密教典籍は不空によって唐代に翻訳され、持明密教期の経典に属します。主な内容は、魔醯首羅天阿尾奢法を説くもので、特定の儀軌を通じて大自在天を速やかに降臨・憑依させ、問答形式で吉凶を予言し、障害を除き厄災を解くものです。この法は、密教初期とヒンドゥー教の神霊信仰との融合を示しており、密教発展史の研究に重要な文献的根拠を提供し、漢伝密教において独特の地位を占めています。


速疾立驗魔醯首羅天說阿尾奢法一卷

速疾立驗魔醯首羅天説阿尾奢法

開府儀同三司特進試鴻臚卿肅國公食邑三千戶賜紫贈司空諡大鑒正號大廣智大興善寺三藏沙門不空奉 詔譯

開府儀同三司・特進・試鴻臚卿・肅國公・食邑三千戸・紫衣賜与・

爾時那羅延天在於香醉山頂,請魔醯首羅於自在宮中供養,頭面禮足,白魔醯首羅言:「我所乘迦樓羅使者,能成辦世間所求事要,且不能速疾。唯願大天為未來有情說速疾立驗阿尾奢法。」

その時、那羅延天は香酔山の頂にあり、魔醯首羅を自在宮に請じて供養し、頭面を地に接して礼し、魔醯首羅に申し上げた。

「私が乗る迦楼羅の使者は、世間の求める事柄を成し遂げることができますが、速やかにはできません。どうか大天よ、未来の有情のために、速やかに験を現す阿尾奢の法をお説きください。」

時魔醯首羅告那羅延言:「汝當諦聽,我為汝宣說速疾成辦使者之法,能作息災、增益、降伏、敬愛,亦能於夜摩界往來使役,能知未來善惡吉凶成敗,旱澇不調、隣國侵擾、惡人叛亂種種災祥。若欲知未來事者,當簡擇四五童男或童女,可年七八歲,身上無瘢痕𭼩記,聰慧靈利,先令一七日服素食或三日食。凡欲作法,要須吉日或鬼宿或歲宿直,甘露直直日最勝。沐浴遍身塗香,著淨衣,口含龍腦、豆䓻。持誦者面向東坐,身前以白檀香塗一小壇,可一肘量,令童女等立於壇上,散花於童女前。置一閼伽爐,取安息香以大印真言加持七遍,燒令童女熏手。又取赤花加持七遍,安童女掌中,便以手掩面。則持誦者結大印,二手合掌外相交左押右,虛其掌即成。以此印加持自身五處,所謂額、右肩、左肩、心、喉,頂上散印,即誦真言曰:

その時、魔醯首羅は那羅延に告げて言った。 「よく聞きなさい。あなたのために、使者を速やかに成就させる法を説きましょう。 この法は、災いを鎮め、福を増し、敵を調伏し、敬愛を得ることを成し遂げ、 また夜摩界を往来して使者を使役し、 未来の善悪・吉凶・成敗を知ることができます。 旱魃や洪水の不調、隣国の侵攻、悪人の反乱など、様々な災いや吉兆も知ることができるのです。

未来のことを知りたいならば、 まず四、五人の童男あるいは童女を選びなさい。 年齢は七、八歳ほどで、体に傷や痣がなく、聡明で利発な子を選びます。 まず七日間、あるいは三日間、精進料理を食べさせて清めます。

法を行うには、吉日を選ぶことが大切です。 鬼宿や歳宿の日、あるいは甘露直の日が最も勝れています。 その日、沐浴して全身に塗香をし、清浄な衣を着ます。 口には龍脳や豆蔻を含ませます。

修法者は東を向いて座り、 前に白檀香で小さな壇を塗りつくります。大きさは一肘ほどです。 童女たちを壇の上に立たせ、その前に花を散らします。 閼伽炉を一つ置き、安息香を取って大印と真言で七回加持し、 焚いて童女たちに手を熏らせます。 また赤い花を取り、七回加持して童女の掌に置き、 その手で顔を覆わせます。

すると修法者は大印を結びます。 両手を合掌し、外側で交差させ、左を右の上に重ね、掌を虚しくします。 これで印が完成します。 この印で自身の五箇所を加持します。すなわち額、右肩、左肩、心、喉です。 最後に頭上で印を解き、直ちに真言を唱えます。曰く:

「曩謨婆誐嚩底摩賀(引)母捺㘈(二合)迦吒攞施棄底哩(二合)施㘈底哩(二合)路左儞伊捨(引)儞跛輸跛帝娑嚩(二合引)賀(引)」

南無、尊き母なる大黒天よ。 汝は、一切の苦しみを除き、 一切の災いを鎮め、 一切の願いを叶え給う。 我らを守り給え。 吉祥あれ。

「則以此印按其童女頂,則想於頭上三角赤色熾盛火輪光,誦真言七遍。火輪真言曰:

この印を以て童女の頂に按ずれば、その頭上に三角の赤色の熾盛火輪の光を想う。真言を七遍誦す。火輪真言は曰く、

「唵阿儗儞(二合)施棄娑嚩(二合引)賀」

オーム、アギニ・シクシャ・スヴァーハー

「則以此印按童女口上,於彼口中想水輪,白色半月形,誦真言七遍。真言曰:

この印を以て童女の口の上に当て、その口中に水輪を想い、白色の半月形にして、真言を七遍誦す。真言は曰く。

「唵惹攞祖哩(二合)拏(引)摩抳娑嚩(二合引)賀」

オーン、ラージャ・ジュリーナ・マニ・スヴァーハー

「次應移印按彼心中,想地輪,形方黃色,誦七遍真言曰:

次に、印を移して彼の心の上に当て、地輪を想い、形は方形で黄色であると観じ、真言を七遍誦す。その真言は曰く:

「唵摩賀麼攞跛囉訖囉(二合)摩娑嚩(二合引)賀」

オーム、偉大なる蓮華の王よ、汝に礼拝せん

「次應移印按彼臍中,想風輪,其形圓黑色,誦七遍真言曰:

次に印を移し、臍の中心に当てる。風輪を想う。その形は円く、色は黒。真言を七遍唱える。

「唵尾曩多(引)句攞曩那娑嚩(二合引)賀(引)」

オン・ヴィナータ・クラナ・ナ・スヴァーハー

「次應以大印加持彼兩脚,想迦樓羅,誦真言曰:

次に、大印をもって彼の両足を加持し、迦楼羅を想い、真言を誦すべし。曰く、

「唵跛乞史(二合)囉(引)惹跛那娑嚩(二合引)賀(引)」

オーン、バクシラジャ・バナ・スヴァーハー

「次應以大印,誦甲冑真言,加持童女,遍身旋轉。真言曰:

次に、大印を結び、甲冑真言を唱え、童女の全身を巡らせながら加持しなさい。真言は次の通り:

「唵迦嚩左摩部(引)多(引)地跛帝娑嚩(二合引)賀」

オン・カバ・サマ・ブッダ・デーパティ・スヴァーハー

「行者次應自身為魔醯首羅天,三目,頭冠瓔珞莊嚴,頭冠上有佛半月,項上青,十八臂,手持種種器仗。以龍為紳線,角絡繫。又彼塗血寫及,須臾頃觀自身已,次應以大印護彼童女一百八命節。真言曰:

行者は次に、自らを魔醯首羅天となすべし。三つの目を持ち、頭には瓔珞で飾られた宝冠を戴き、その宝冠の上には仏の半月があり、首は青く、十八本の腕を持ち、それぞれの手に様々な武器や法具を執る。龍を腰紐とし、角で絡め結ぶ。また、その身には血を塗り、直ちに自らを観じた後、次に大印をもってその童女の百八の命節を護るべし。真言は次の通り。

「唵(一)蜜哩(二合)體尾野(二合)吒多(二)惹縛(引)揄囉迦苫」

オーム、ミリティヴィヤ・タター・ジャヴァ・ユラカシャン

「結其大印及誦真言,遍身旋繞加持,則護一百八種命節。

結印と真言を唱え、全身を巡らせて加持すれば、百八の命節を守護する。

「次又以大印真言加持花香及閼伽等。

次にまた、大印と真言で香や花、閼伽などを加持する。

「次又以大印真言結十方界,則應對此童女前誦魔醯首羅使者真言曰:

次にまた大印真言を結んで十方の界を結び、この童女の前で魔醯首羅の使者の真言を誦すべし。曰く、

「唎躋吒迦(一)麼多那(引)誐(二)尾灑娜跛拏(三)薩摩那誐囉(四)尾訖囉(二合)摩(五)尾羅(引)薩誐底(六)𠼝濟吒迦(七)布囉(二合)哩跛(引)擔囕(二合)(八)左羅左羅(九)左里左里(十)跛拏跛拏(十一)跛尼跛尼(十二)伴(上)爾伴爾(十三)羯恥羯恥(十四)阿尾捨阿尾捨(十五)𠼝躋吒迦(十六)嚕奴噌(二合)抧孃(二合)跋野底娑嚩(二合引)賀(十七)(引)」

リッチャカ(一)マタナ(引)ガ(二)ヴィサナバナ(三)サマナガラ(四)ヴィクラ(二合)マ(五)ヴィラ(引)サガティ(六)シッチャカ(七)プラ(二合)リバ(引)ダンラ(二合)(八)ジャラジャラ(九)ジャリジャリ(十)バナバナ(十一)バニバニ(十二)バン(上)ニバンニ(十三)ガチガチ(十四)アヴィシャアヴィシャ(十五)シッチャカ(十六)ルヌチャ(二合)キニャ(二合)バヤテイスヴァ(二合引)ハー(十七)(引)

「此真言應誦七遍,則彼童女戰動,當知聖者入身,則更彈指誦真言。若無現驗,次誦摧迫使者真言曰:

この真言を七遍唱えると、その童女は身震いし、聖者が入ったと知る。そこでまた指を鳴らし真言を唱える。もし験が現れなければ、次に摧迫使者の真言を唱える。曰く、

「𠼝𠼝耶(一)摩魯呬多(二)(引)素囉素囉(三)(引)布爾多賀那賀那(四)波囉(二合)憾麼(二合引)那尼(五)那覩嚕(二合)尼都嚕(二合)尼(六)謨尼謨尼(七)伴(上)爾伴(上)爾(八)羯恥羯恥(九)阿尾捨阿尾捨(十)𠼝躋吒迦(十一)嚕奴噌(二合)枳孃(二合)跛野帝(十二)娑嚩(二合引)訶(十三)(引)」

おん やまろした そらそら ふるたがながな はらんまんなに なとるにとるに もにもに ばんにばんに がちがち あびしゃあびしゃ おん ちたか るぬさんぎゃばやてい そわか

「誦此真言必速應驗。問未來善惡一切災祥,若不語或語遲,則結棒印。

この真言を唱えれば、必ず速やかに効果が現れます。未来の吉凶やあらゆる災いや幸運について尋ねたとき、もし答えがないか、返事が遅い場合は、棒印を結びなさい。

「二手合掌,二無名指外支,二中指並立,二頭指各鉤無名指頭,二大指各令押中交。誦真言曰:

両手を合わせて合掌し、両手の薬指を外側に支え、両手の中指を並べて立てます。両手の人差し指はそれぞれ薬指の先を引っ掛け、両手の親指はそれぞれ中指の交差部分を押さえます。真言を唱えます。

「唵(一)母那誐(二合)囉(二)都嚕都嚕(三)娑嚩(二合引)賀(引)(四)」

オーム、ムナガラ、トゥルトゥル、スヴァーハー。

「結此棒印,則語問種種事已,以大印真言加持閼伽,三灑童女面,即結解。此使者真言,先應誦一萬遍則法成,則見身來,須獻閼伽乞願:『願聖者一切處一切時使用皆辦。』則隱不現。已後欲使,塗一小壇著香花飲食,誦真言一百八遍,則現身。則言龍宮中取長年藥、如意寶珠,或使夜摩王處延命增益壽命,或使上取妙甘露,或使他國問其善惡,亦能助軍陣摧破他敵,種種使用悉能成辦。此法一切迦樓羅法中最殊勝,祕密難得。汝當揀擇法器堪傳授者而傳與,非人器人即損他,已後此法不成。是故應極祕密,勿妄傳受之。大自在天迦樓羅陀羅尼曰:

この印を結べば、様々なことを尋ね終えた後、大印の真言で閼伽を加持し、三度童女の顔に注ぐと、すぐに解く。この使者の真言は、まず一万遍誦すれば法が成就し、その身が現れるのを見る。その時、閼伽を捧げて願いを乞う:「聖者よ、どうかあらゆる場所、あらゆる時に、全ての用事を成し遂げさせてください」と。すると姿を消す。その後、使いたい時は、小さな壇を塗り、香や花、飲食を供え、真言を百八遍誦すれば、再び現れる。すると、龍宮から長寿の薬や如意宝珠を取り寄せたり、夜摩王の元へ行って寿命を延ばし増やしたり、天上から妙なる甘露を取ってきたり、他国へ行ってその善悪を尋ねたり、また軍陣を助けて敵を打ち破ったり、様々な使いがすべて成し遂げられる。この法は、全ての迦楼羅法の中で最も優れ、秘密にして得難いものである。あなたは、法を受け継ぐにふさわしい器を見極めて伝えなさい。器でない者に伝えれば、その人を損ない、後にはこの法も成就しなくなる。だから、極めて秘密にし、安易に伝授してはならない。大自在天迦楼羅陀羅尼は次の通りである:

「那謨婆伽嚩底(一)嚕馱囉野(二)瞋那劫波囉野(三)薩嚩微那延迦囉野(四)薩嚩羯摩莎馱那野(五)薩嚩嚩尸迦羅拏野(六)薩嚩設覩嚕(二合)尾那捨那野(七)唵(八)迦波羅質擔瞋那迦波羅部擔(九)嚕訥嚕(二合)枳孃(二合)跛野帝(十)娑嚩(二合引)賀」

帰命します、世尊、聖なる金剛手よ。 すべての煩悩を滅する方よ。 すべての業の束縛を解く方よ。 すべての罪障を清める方よ。 すべての見るべきものを捨てる方よ。 オーン。 金剛の座に安らぐ方よ。 金剛の器を満たす方よ。 堅固なる蓮華の主よ。 スヴァーハー。

「此陀羅尼,調伏人取赤芭蕉葉畫彼人,心上書名字,誦陀羅尼一百八遍,即埋牛糞中,即調伏。欲令竪子對相憎,多羅葉畫彼男女形,書名相背,取線纏,取鼠狼毛、山鷄毛、蛇退皮燒熏,誦陀羅尼一百八遍,安劫波羅中,即於屍林中埋著,便相憎。除却依舊。若令相憐者,還於多羅葉上畫彼夫形,書名相合,取白線繫,取雀兒毛、蛇皮燒熏,誦陀羅尼一百八遍,即相憐。

この陀羅尼は、人を調伏するには赤い芭蕉の葉にその人の姿を描き、心臓の位置に名前を書き、陀羅尼を百八回唱え、牛の糞の中に埋めれば、すぐに調伏される。

もし男女を互いに憎しみ合わせたいなら、多羅の葉にその男女の姿を描き、名前を背中合わせに書き、糸で縛り、イタチの毛、山鳥の羽、蛇の抜け殻を焼いて煙で燻し、陀羅尼を百八回唱え、屍林の中に埋めれば、互いに憎み合うようになる。元に戻すには、同じ方法で取り除く。

もし夫婦を仲睦まじくさせたいなら、多羅の葉にその夫の姿を描き、名前を寄り添うように書き、白い糸で結び、雀の羽、蛇の皮を焼いて煙で燻し、陀羅尼を百八回唱えれば、互いに慈しみ合うようになる。

「又法欲令人相打,於大虫皮或於牛皮,畫二人相把頭髻,書名著,取線纏著,於火上重,埋碓臼下,即得日日相打,除劫止。

また、法として人を互いに殴り合わせたいときは、虎の皮か牛の皮に、二人が互いに髪をつかみ合っている姿を描き、それぞれの名を書き、糸で縛り、火の上で重ね、臼の下に埋めると、たちまち日々殴り合うようになり、争いが止む。

「又法若欲調伏人者,取貝多葉上畫人形、書名,誦陀羅尼一百八遍,即於床下埋,即得調伏。

また、もし人を調伏したいならば、貝多羅の葉の上に人の姿を描き、名前を書き、陀羅尼を百八遍唱え、すぐに床の下に埋めれば、調伏を得ることができる。

「又法令尿血者,取多羅葉畫彼人,書姓名,取釘誦陀羅尼一百八遍釘上,七七日即得除去。

また、法令尿血(にょうけつ)の者は、多羅(たら)の葉を取り、その人の姿を描き、姓名を書き、釘を取り、陀羅尼を百八遍唱え、その上に釘を打つ。七七日(四十九日)でたちまち取り除かれる。

「次說眼藥法。若調伏竪子者,取蛇頭、竭羅安善那、青木香、寫甲蜂二介,於黑月十四日擣作抹,和肉點眼角,一切竪子隨逐,天上亦來,非但人間也。」

次に眼薬の作り方を説こう。もし調伏の童子を得たいならば、蛇の頭、竭羅安善那、青木香、そして二匹の甲蜂を用意し、黒月の十四日にこれらをすりつぶして粉末とし、肉と混ぜ合わせて目尻に塗る。すると、一切の童子が従って来る。天上からも来るのだ。ただ人間界だけではない。

速疾立驗魔醯首羅天說迦婁羅阿尾奢法一卷

速疾立驗魔醯首羅天説迦婁羅阿尾奢法


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