No. 664-A南本大般涅槃經會疏敘
夫大般涅槃經者。乃如來顧命之言也。蘊成矌劫而久祕不談。方便調機而待時方說。所以小大對帶半滿開宗。頓漸偏圓初中後唱。惟此奧旨最後極談。其由庫內之珍財臨終始付。海中之神寶劫盡乃亡。大哉世尊。慈悲莫並。精求竭力。等救沉淪。伺機四十九年。本懷未罄。唱滅二月十五。盡吐肝腸。故得十外歸依闡提亦悟。昆蟲草木悉已沾恩。象馬蛇虺咸皆被澤。內凡外凡而功超曠劫。天類人類而果證無生。能事既畢即告涅槃。於是日月無光而山林變白。大地震動而鳥獸哀鳴。是凡是聖盡失所天。情與無情誰非號慕。是知此經一唱無復遺餘。至矣盡矣。他莫能尚。舊經四十卷譯拙辭繁。靈運削成言簡理直。開宗判教五七八家。灌頂精詳互存得失。由是重參至理註此玄文。惜乎陳隋兵亂疏未入經。彼此分張勢同吳越。況復藏中久匿。學者尠窺。末世澆漓盡疲至道。致使法眼朦垢佛日沉埋。哀哉痛哉。實傷心腑。故予不揣愚庸而輒敢効顰。欲會此經而發心有日。再三披閱宗趣粗知。奈何旨奧文深。有倣郭象。錯綜前後多苦亡羊。於是不懼闡提之罪。甘負謗法之愆。削繁錄實。貴在貫通。罪歟福歟。並伸懺悔。
『大般涅槃経』は、如来がこの世を去る前に残された言葉です。 長い劫を経て秘められ、時を待って説かれるべき教えでした。 そのため、小乗や大乗、方便や真実など、様々な教えが説かれましたが、 この経こそが、最後に説かれた最も深遠な教えなのです。
蔵に秘められた宝が臨終に託されるように、 海の神宝が劫の終わりに現れるように、 世尊の慈悲は比類なく、あらゆる衆生を救おうとされました。 四十九年の説法も本懐は尽きず、入滅の日にこそ真髄を吐露されました。 そのため、あらゆるものが帰依し、草木に至るまで恩恵を受け、 凡夫も聖者も、すべてがその功徳を超えていったのです。
世尊の使命が果たされ、涅槃に入られたとき、 日月は光を失い、山林は白く染まり、 大地は震え、鳥獣は悲しみました。 凡聖を問わず、すべてのものが頼りを失い、 情あるものもなきものも、嘆き悲しんだのです。 この経こそ、残すところなく説き尽くされた教えであり、 これ以上に勝るものはありません。
旧訳の四十巻は言葉が冗長でしたが、 霊運が簡潔にまとめ、理を明らかにしました。 宗派の解釈も様々あり、互いに得失があります。 そこで、私はこの深遠な経文に注釈を加えようとしましたが、 陳隋の戦乱で経典に収められず、分断されてしまいました。 経蔵に長く秘められ、学ぶ者も少なく、 末世の混乱で、正法は曇り、仏の教えは埋もれてしまいました。 悲しむべきことです。
そこで、私は愚かながらもこの経をまとめ、 その趣旨を理解しようと努めました。 しかし、その奥深さに、解釈に苦しみました。 それでも、謗法の罪を恐れず、繁雑を省き真実を記し、 貫通させることを目指しました。 罪であれ福であれ、私は懺悔を捧げます。
時皇明萬曆歲次辛亥如來誕生日
時は皇明万暦の年、辛亥の年、如来の誕生日にて。