青色大金剛藥叉辟鬼魔法(亦名辟鬼殊法)
青色大金剛薬叉、鬼を退ける魔法の法(またの名を「鬼を退ける殊法」といいます)
鮫龍洞阿闍梨位空蜝述
鮫龍洞阿闍梨位空蜝述
□根本印。二手合掌,以二受指屈入掌中二節相背,以右想指柱左行端,以左想指柱右行端,少如輪形。隨其印處,摧滅一切魔鬼□害真言:
根本印です。両手を合わせ、二つの受け指を掌の中に曲げ入れて、二つの関節を背中合わせにします。右の想指を左の行端に立て、左の想指を右の行端に立てます。少し輪のような形になります。この印の場所に応じて、一切の魔や鬼の障碍を摧き滅ぼす真言です。
□□□□□□發吒吒(二)曩伽毘□□□□□□□□□□□□那耶發吒□□□婆薩羅那發吒(五)胡𡃖摩訶尼那耶發吒(六)俱槃荼□瑳陀那耶發吒(七)筏利多(二合)毘舍遮那耶發吒(八)藥乞叉毘舍遮那耶發吒(九)弩史耶摩薩頗馱囉□□□□□□□□□□□□吒(二合)也吽(十二)吽發吒吒吒(十三)阿鉢□底訶多婆囉(十四)帝哩(二合)盧迦(十五)婆蠅迦□(十六)□□(二合)荼□□□□□□曳(十七)羅質攘波耶底(十八)吽發吒吒吒(十九)娑嚩(二合)賀(亦名身呪)
発吒吒 曩伽毘……那耶発吒 婆薩羅那発吒 胡𡃖摩訶尼那耶発吒 倶槃荼瑳陀那耶発吒 筏利多毘舎遮那耶発吒 薬乞叉毘舎遮那耶発吒 弩史耶摩薩頗馱囉……吒也吽 吽発吒吒吒 阿鉢底訶多婆囉 帝哩盧迦 婆蠅迦…荼……曳 羅質攘波耶底 吽発吒吒吒 娑嚩賀
※別名を身呪といいます。
若有人欲辟除傳屍病鬼難者,應知其病相。病相者,其人身心熱惱,漸漸□瘦,或□□飲食、或時睡眠多、□□□□□□或時□□□□□□□□□□□□□苦,有□□□不能具述。復此鬼病漸漸展轉處處流行,所謂傳夫妻子孫及兄弟姊妹等。是故時人號曰傳屍鬼□,天下名醫不能療治。佛法澆薄時,國王大臣后妃婇女國中僧尼為此□所侵害,上品為癩兒、中品為傳死、下品為狂亂,是故父母忌親□妻子等奇恩義。此傳屍病鬼亦名天魔羅難室陀鬼。總持集經言:其鬼病狀相似風𮨰,亦如狂人□□□□□□病□狀一一如此。若四十九日內不療治□□之必死。治此病時,誦前大身呪三七□□以右手把白芥子,誦前身呪三七反,散□其病人頭面,其鬼身碎裂,如火所□告或把□□人。誦前身呪三七反,打□□□□□□□枝誦前身呪三七□□□□□□□□□□□□□其□即愈。□□□若應炙其病人,炙有九處:一者頂十字中,二者風門穴中,三者𮧊鏡,四者心臟,五者丹田,六者左風市,七者右風市,八者左彭矯穴,九者右彭矯穴。不炙矯穴,其人趺壞生穴□(□加𮧊背□□□□)□大頂十字時,誦吽發吒五七反,具百光遍照王功德蘊相。次炙風門,持誦吽發吒五七反。次□炙𮧊鏡時,誦吽發吒五七反。次炙心臟時,誦吽發吒五七反。次炙丹田時,誦吽發吒五七反。次炙左右風市時,誦吽發吒。次炙左右彭矯穴時,誦吽發吒五七反。已上以前根本印加持,其炙處是炙□鬼、兜□□鬼障難之處。若炙𮧊□□□□□□身呪各□反,以□申□□□□□□□□□□□□其驗□加預皆□□沈香、白檀香等入銅器中,誦前身呪三七反加持其香,□入芮草、楊柳、柘榴湯中,應浴洗其病人炙處,傳屍病止息。受持□印法。
伝屍病鬼の難を払おうとする人は、まずその病の症状を知るべきです。症状とは、その人の心身が熱に悩まされ、だんだん痩せていき、食事がとれなくなったり、眠りがちになったりします。また、苦しみは言葉ではとても表せないほどです。さらにこの鬼の病は、少しずつ広がってあちこちに流行し、夫から妻へ、子や孫へ、兄弟姉妹へとうつっていきます。そのため当時の人々はこれを「伝屍鬼」と呼び、天下の名医でも治せませんでした。仏法が衰える時代には、国王や大臣、后妃や宮女、国中の僧尼までもがこの鬼に害され、重い者は癩となり、中程度の者は死に至り、軽い者でも心が乱れます。そのため父母は親族や妻や子の情愛を忌み避けるようになりました。この伝屍病鬼は、別名を天魔羅難室陀鬼ともいいます。『総持集経』にはこう説かれています。その鬼の病の様子は風癩に似ており、また狂人のようです。病の症状は一つ一つこのとおりです。もし四十九日以内に治療しなければ、必ず死に至ります。この病を治すときは、まず前の大身呪を三七回(二十一回)唱え、右手に白芥子を持ち、前の身呪を三七回唱えて、それを病人の頭や顔に散らします。すると鬼の身体は砕け、火に焼かれたようになります。あるいは病人を打つ場合は、前の身呪を三七回唱えて打ちます。枝を三七回唱えて用いれば、ただちに癒えます。もし病人を灸するなら、灸すべき九つの場所があります。一つは頂の十字の中央、二つは風門穴、三つは𮧊鏡、四つは心臓、五つは丹田、六つは左の風市、七つは右の風市、八つは左の彭矯穴、九つは右の彭矯穴です。矯穴を灸さなければ、その人は足が壞れ、穴が生じます。(𮧊背を加える) 大頂の十字を灸するときは、吽発吒を五七回(三十五回)唱え、百光遍照王の功徳の集まりを具えます。次に風門を灸し、吽発吒を五七回唱えます。次に𮧊鏡を灸するときは、吽発吒を五七回唱えます。次に心臓を灸するときは、吽発吒を五七回唱えます。次に丹田を灸するときは、吽発吒を五七回唱えます。次に左右の風市を灸するときは、吽発吒を唱えます。次に左右の彭矯穴を灸するときは、吽発吒を五七回唱えます。以上は根本印で加持します。その灸する場所は、灸鬼や兜鬼などの障難のあるところです。もし𮧊を灸するときは、身呪をそれぞれ唱え、その効果を加えます。沉香や白檀香などを銅の器に入れ、前の身呪を三七回唱えて香を加持し、芮草や楊柳、柘榴の湯に入れて、病人の灸した場所を浴洗すれば、伝屍病は止みます。この印法を受持しなさい。
者著新淨衣,住靜室□□戒情□□上求菩提、下化眾生,願每日三時各誦前身呪。三七日已,繞檀行道,誦呪加持炙湯其病人。行者常以孔雀明王根本印真言護持□□□除一切鬼神障難(消滅惡夢雜夢□等)。
新しい清らかな衣を身に着け、静かな部屋にこもって、戒めを守り、心を清らかに保ちます。上には菩提を求め、下にはすべての生きとし生けるものを導きます。願わくは、毎日三つの時にそれぞれ前身呪を唱えます。二十一日が過ぎたら、檀の周りを歩んで行道し、呪を唱えて加持した温かい湯をその病人に与えます。行者は常に孔雀明王根本印真言をもって守り護り、すべての鬼神の障りや難儀を取り除きます(悪夢や雑夢などを消し滅ぼします)。
召請青色大金剛藥叉印。二手合掌,二色指入掌中背相似二識□□□甲上,亦以二行指著二相背上開□右行,招本尊五度,亦成五藥叉請印。誦前身呪五反,必起請來集。真言:
青色大金剛薬叉を召請する印です。両手を合掌し、二本の色指を掌の中に入れて、背を二識の上に当て、さらに二本の行指を二相の背の上に着けて開きます。右の行指で本尊を五度招くと、五薬叉を請う印にもなります。前の身呪を五遍唱えれば、必ずお招きして集まってくださいます。真言:
□□□□□□訶噌吽(三)烏呼嗚呼(四)□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□カソウウン(三)ウコオコ(四)□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□自□內造□。□□□中安置二尊。二尊者,一者六目二輪聖無動明王、二者青色大金剛藥叉。此二尊前安熾盛□日輪,日輪之中畫三尊像。三尊者,一者□光遍照王釋迦金輪佛、二者藥□□光佛、三者聖如意輪王菩薩。此□□□佛部、金剛部、蓮花部□位如下圖。次造三鬼像入銅鐃器油中,誦聖無動□界真言一百八反,煮三鬼像,然□□□爐中護摩二十□。夜若猶□驗者,三七日修之(云云)。此時三鬼□□其形,其灰中有字,字變□□□寂靜聖無動尊,是名三鬼還住□覺無動真如(大界如大日金輪法)。若有諸王勤□此法□□無病長壽、國土安穩豐□□□□□□□法者,其高驗無量□□□□□□□□□□□□□□道病□此□□明王誦一千八百反,□呪即時現其色身加持行者。若欲□除鬼魅病難者,向此青色金剛□七百反,亦為其人現鬼魅身加護□者。若欲除滅時氣天行病者,□□枝打其病人,即得除滅。略說小□善願,具如總持集經所說。□□此辟鬼殊法,祕中極祕密法。常似火□界十五印加持護念(有大日金輪灌頂法中,故不戴之)
二尊を安置します。二尊とは、一つには六目二輪の聖無動明王、二つには青色大金剛薬叉です。この二尊の前に熾盛な日輪を置き、日輪の中に三尊の像を描きます。三尊とは、一つには遍照王釈迦金輪仏、二つには薬師瑠璃光仏、三つには聖如意輪王菩薩です。これらはそれぞれ仏部・金剛部・蓮花部の位に当たり、以下の図のとおりです。
次に三鬼の像を作り、銅鐃器の油の中に入れ、聖無動大界真言を百八遍誦えて、三鬼の像を煮ます。そして炉の中で護摩を二十遍行います。夜になってもなお効験がなければ、三七日の間修行します(云云)。この時、三鬼はその形を現し、その灰の中に文字があります。その文字は変じて寂静聖無動尊となります。これを三鬼還住の覚無動真如と名づけます(大界は大日金輪の法のごとし)。
もし諸王がこの法を勤め行えば、無病長寿、国土安穏、豊作が得られます。この法を行う者は、その効験は無量です。道病の者は、この明王を千八百遍誦えれば、呪が即時にその色身を現し、行者を加持します。もし鬼魅の病難を除きたい者は、この青色金剛を七百遍誦えれば、またその人のために鬼魅の身を現し、加護します。もし時気天行の病を除滅したい者は、枝でその病人を打てば、即ち除滅を得ます。略して小さな善願を説けば、詳しくは総持集経に説くところのとおりです。
この辟鬼殊法は、祕の中の極祕密法です。常に火界十五印のごとく加持護念します(大日金輪灌頂法の中にあるため、ここには載せません)。
□金剛□□□青色,具足三目四臂,面貌大忿怒□□張狗牙上出,三目□忿大恐怖相。頂戴髑髏,首髮逆生□□色,頂纏大蛇。四臂相者,左第一手□如意寶捧、右第一手執羂索,□□□手執大刀、右第二手把金輪。二膊□□□□以髑髏為頸瓔珞,以虎皮為裙。又□左右足各踏一鬼,左右下足鬼形如屍骸。此大金剛藥叉以極大忿怒。四大藥叉又□□眷屬,黃色、赤色藥叉俱持大刀,□色、黑色藥叉執三股刃。此四大藥叉□足爪皆長,利如釰。首各將八萬□□□叉眷屬護持南閻浮提一切眾生。□此曼荼羅已,日月蝕時,俄作一小壇,莊嚴此曼荼羅,隨力所堪辦備飲食□□□□□□□,待日月復滿之時□□□□□□□食之者□□□□□若有行□□□□□得六□□□法更無生□明其壇□者十三□□□一飲食、四淨鏡、四大刀□□、四箭、五色線,是王宮供具。次護□□供具,准普通供儀。
金剛は青色で、三つの目と四本の腕を持ち、その面貌は大いに忿怒に満ちています。狗の牙を張り出し、三つの目は忿怒の大恐怖の相を現しています。頭に髑髏を戴き、髪は逆立ち、色は(欠損)、頭には大蛇を巻きつけています。四本の腕の相は、左の第一手には如意宝を捧げ持ち、右の第一手には羂索を執り、左の第二手には大刀を執り、右の第二手には金輪を把っています。両膊には髑髏をもって頸の瓔珞とし、虎皮をもって裙としています。また左右の足はそれぞれ一鬼を踏み、左右の下足の鬼の形は屍骸のようです。この大金剛薬叉は極めて大きな忿怒を現しています。四大薬叉とその眷属は、黄色と赤色の薬叉はともに大刀を持ち、青色と黒色の薬叉は三股の刃を執っています。この四大薬叉の足の爪はみな長く、剣のように鋭利です。それぞれ八万の薬叉眷属を率いて、南閻浮提の一切の衆生を護持しています。この曼荼羅を作り終えたなら、日月蝕の時に、急ぎ小さな壇を作り、この曼荼羅を荘厳し、力に応じて飲食を備え、(欠損)、日月が再び満ちるのを待って、(欠損)、これを食する者は、(欠損)、もし行う者があれば、(欠損)、六つの(欠損)法を得て、さらに生じることはありません。その壇を作る者は十三(欠損)、一の飲食、四つの浄鏡、四つの大刀、(欠損)、四つの箭、五色の線、これが王宮の供具です。次に護(欠損)の供具は、普通の供儀に準じます。
□息災敬愛官位福祿降伏等一切□□,一一成就速疾證得故。末世愚夫□□歸此法,翻經三藏深祕不傳,大日金□灌頂以後傳受此文讚歎四句曰:
息災・敬愛・官位・福禄・降伏など、すべての願いが一つひとつ成就し、すみやかに証りを得るためです。末世の愚かな者たちがこの法に帰依するため、経を翻訳した三蔵は深く秘めて伝えず、大日金剛の灌頂を受けた後にこの文を伝授されました。これを讃嘆する四句は次のとおりです。
□□訶嚩日囉(二合)藥乞叉(二合)羅闍曩謨□都帝(一)阿鉢囉(二合)底訶多野曩謨□□薩嚩摩羅婆野尾目乞□□□率都帝(二)嚩日囉(二合)入嚩攞布日羅唅曩謨率都帝(四)(低頭禮青色大金剛藥叉明王)
欠けた文字があるため、全文を正確に再現することはできませんが、読める部分をもとに、できるだけわかりやすい日本語でお伝えします。
ヴァジュラ・ヤクシャ・ラージャに帰命いたします。 アプラティハタヤに帰命いたします。 サルヴァ・マーラ・パーヤ・ヴィムクタ・シュトゥディに帰命いたします。 ヴァジュラ・ジュヴァラ・プトラ・ハンに帰命いたします。
頭を低くして、青色の大金剛薬叉明王を礼拝します。
□□祕密讚妄莫傳授。
この秘密の讃えは、みだりに人に伝えてはなりません。
□大金剛□□□別時授之。
大金剛の……別の時にこれを授けました。
以一切□□□□藏有諸財寶,是名悉地□□□□□□□□□□鬼魔□□□□□日為瀉□□□□□示印相如前輪印。但開□識指□□□□□□祕密中蜜,更於二人不□傳授。
一切の財宝を蔵するこの法は、成就(じょうじゅ)と呼ばれます。鬼や魔は退けられ、印相は前の輪印の通りに示します。ただ識指を開き、秘密の中の蜜は、二人以外には伝授してはなりません。
□語言三鬼形者,一者人鬼,如死屍設□□形。二者天鬼,作鵄鳥形,是言天狐□□□。三者地鬼,作地狐形。亦名癲癎鬼。□□中住大勇猛心,誦不動火界呪一百□□□煮三鬼像,則入不動尊火生三摩地,常住此□其意見儀軌文。
言葉に三つの鬼の形があります。一つ目は人鬼で、死屍のような形をしています。二つ目は天鬼で、鵄鳥の形をしており、これを天狐と言います。三つ目は地鬼で、地狐の形をしており、また癲癇鬼とも呼ばれます。この中で大勇猛心を持ち、不動火界の呪を百回唱えて三鬼の像を煮ると、不動尊の火生三摩地に入り、常にこの中に住むことができます。詳しい意味は儀軌文をご覧ください。
□□觀觀若鬼魔二病,此須深觀行力□□□呪力乃得差耳。若業病者,當內□□□力外須懺悔乃可得差。眾治不□□□善得其意,不可操刀把刃而自□□□□申求長生經云:鼓涺在眼之暗□□□口臭齒落;鼓質在腹中,伐人□□□□藏少氣□忌人好惡敢食眾生鼓□□在足□□□閞挌擾五精踊動不□□□□□□□□神則害□□□□□□長□□□□□□庚□□□一申天帝記人罪□過,絕人生籍,欲令速死,魄入三泉□□時是曰鬼,為人禍害心痛痓怦□□鬼病惱傳子孫及兄弟姊妹等□□□□為傳屍𭼩蝶復連骨□□□□病,亦有一族內死盡莫究其由,近□□漸多重者,不逾數月而死。所以人□□極畏之,父子絕親、夫妻奇義□□□業病,真如本經文。
観察すると、鬼や魔による病と、二つの病がある。これは深く観察し、修行の力と呪力によって初めて治すことができるのです。業の病の場合は、内に修行の力を持ち、外に懺悔をすることで初めて治すことができます。さまざまな治療法も、その意味をよく理解しなければならず、刀や刃を手にして自ら傷つけてはいけません。
長生経にはこう説かれています。鼓涺が目にあれば暗くなり、口臭がし、歯が抜け落ちます。鼓質が腹の中にあれば、人を損ない、臓が衰えて気が少なくなり、人の好悪を忌み、あえて衆生を食べます。鼓が足にあれば、関格が乱れ、五精が踊り動き、落ち着きません。神を害すれば、長く患うことになります。
天帝は人の罪過を記し、人の生籍を絶ち、速やかに死なせようとし、魄を三泉に入れます。この時これを鬼といい、人に禍害をなすのです。心痛や痓怦などは鬼の病であり、子孫や兄弟姉妹に伝わります。伝屍や𭼩蝶は骨に連なり、また一族の中で死に尽くしてもその理由がわからないことがあります。近ごろは次第に重くなり、数か月を過ぎずに死ぬ者もいます。だから人は非常にこれを畏れ、父子は親を絶ち、夫妻は義を奇にします。これが業の病であり、まさに本経の文のとおりです。
□□□□□尸者困也可習之。
尸(しかばね)にとどまる者は、行き詰まるものですが、これを学ぶことはできます。
正觀觀亦由行者於坐禪中邪念,利魔現種種衣服飲食七珍雜物即領受,觀□入心成病,此病難治(文)。
正しい観察は、修行者が坐禅をしているときに邪念によって、悪魔がさまざまな衣服や食べ物、七つの宝物などの雑多なものを現すのをそのまま受け入れてしまい、その観察が心に入り込んで病となってしまうことによっても損なわれます。この病は治すのが難しいのです。
承□□□□月二十六日,以□□房御本書寫□□□□□慶範記之。
承□□□□月二十六日、□□房の御本を写し□□□□□慶範が記しました。
承安二年正月十八日,奉隨乘乘房阿闍梨御房奉傳受了。慶範記之。
承安二年正月十八日、随乗乗房阿闍梨御房にしたがって、伝授を受けました。慶範がこれを記しました。
建永二年正月十一日,以月輪房御本。
建永二年正月十一日、月輪房の御本によって。
三井公雲□
三井公雲という方のお名前ですね。
承久二年七月二十七日,法蓮御房本書寫了。
承久2年7月27日、法蓮御房が本書を書き写しました。
此軌三井流請來祕本也。此奧後人物云加者也。
この作法は三井流で伝えられてきた秘伝の書によるものです。これは後に、奥伝を受けた人々が付け加えたものだと伝えられています。
相覺記
そうかくき