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  1. 伝授三壇弘戒法儀 (傳授三壇弘戒法儀)
  2. 說比丘戒法卷中
  3. 第九明戒体法 (第九明戒體法)
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伝授三壇弘戒法儀 (傳授三壇弘戒法儀)


第九明戒體法
(薩婆多論云。凡欲受戒。先與說法。引導開解。令於一切境上。起慈悲心。便得增上戒。應語彼言)。
諸佛子前無重難。後無輕遮。甚是淨器。眾僧同慶。當授汝戒。但深戒上善。廣周法界。量等虗空。今欲進受。要須緣境發心。心境相容。方發無作。薩婆多論云。凡欲受戒。先為汝說法。引導開解。汝諸人。於無始來。於一切境上。造諸惡業。惡徧法界。今欲受戒。翻前惡境。並起善心。故戒法所因。還徧法界。故我如來。隨眾生心。造無邊之業。制無邊之戒。戒隨所制。故須緣境。境量雖多。舉要而言。不出乎二種。一者情境。二者非情境。言情境者。上至諸佛。下至眾生。十界正報。中陰有情。凡有心者。皆名情境。非情境者。十界依報。一切世間山河大地草木叢林。舟車屋宅田園。地水火風虗空識等。佛說聖教。儒流文字。形象墖廟等。名非情境。諸佛子。既知境界如此寬曠。當須依境發心。心有三品。中下二心。劣弱非勝。但能自度。不能度人。我今教汝發上品心。求上品戒。何為上品心。今於我諸師座前。立三種誓願。一者。誓斷一切惡。無惡不斷。二者。誓修一切善。無善不修。三者。誓度一切眾生。無一眾生不度。發此三種大願已。白四羯磨言下。進授大比丘戒。不為但求聲聞小果故。直欲成就三聚淨戒故。趨向三解脫門故。正求佛果求大涅槃令法久住故。發如是上品心。求上品戒。次當開廣汝懷者。良由戒法。體周法界。量等塵沙。終不以汝諸人現前父母所生報得狹劣身心。而能容受。當作虗空器量之身。方能領納塵沙戒法。故論云。若此戒法有形色者。入汝身時。汝當作天崩地裂之聲。由是非色法故。令汝不覺不知。當起驚懷之意。發上品殷重之心。領納如來清淨妙戒。受大比丘戒。白四羯磨。先作一白。疊事告知。次秉三羯磨。量其可否。惟願和尚大眾。不吝慈悲。布施其戒。同心聽秉。甚勿異緣。令此諸人。感發圓宗戒體。將秉羯磨。聽宣作白。

諸仏子よ、前に重い障りはなく、後に軽い遮りもない。まことに清らかな器であり、僧伽の皆が共に喜ぶところである。故に、あなたに戒を授けよう。しかし、深遠なる戒は最上の善であり、法界の全体に広く及ぶもので、その量は虚空の如くである。今、まさに進んで受けようとするにあたり、必ず境に縁して心を発さねばならない。心と境が相応じてこそ、無作の戒体が発するのである。サルヴァースティヴァーダの論に説く、「凡そ戒を受けようとする者には、まずそのために法を説き、導き開解せよ」と。あなたがたは、無始の昔より、あらゆる境の上で種々の悪業を造ってきた。その悪は法界の全体に遍く満ちている。今、戒を受けようとして、これまでの悪しき境を翻(ひるがえ)し、全てにおいて善心を起こすのである。故に戒法のよりどころも、また法界の全体に遍く及ぶのである。それゆえ、我が如来は、衆生の心に随って、限りない業を造る者には、限りない戒を制(もう)けられた。戒は制けられたところに随うので、必ず境に縁しなければならない。境の量は多いけれども、要点を挙げて言えば、二つの種類を出ない。一つは「情境」であり、二つは「非情境」である。「情境」とは、上は諸仏に至り、下は衆生に至るまで、十界の正報、中陰の有情、凡そ心ある者はすべて情境と名づける。「非情境」とは、十界の依報、一切の世間の山河・大地・草木・林叢、舟車・家屋・宅地・田園、地・水・火・風・虚空・識などであり、また仏の説かれた聖教、儒者の書物・文字、仏像・塔廟などである。これらを非情境と名づけるのである。

諸仏子よ、すでに境がこのように広大であることを知ったならば、必ず境に依って心を発すべきである。心には三つの品(くら)がある。中の下の二つの心は、劣弱であって勝れたものではない。ただ自らを度するのみで、他人を度することができない。私は今、あなたに上品の心を発し、上品の戒を求めることを教えよう。何をもって上品の心とするのか。今、我が諸師の座前に立ち、三つの誓願を立てよ。一つには、一切の悪を断ずることを誓う。断ぜざる悪はない。二つには、一切の善を修することを誓う。修せざる善はない。三つには、一切の衆生を度することを誓う。度せざる衆生は一人もない。この三つの大願を発したならば、白四羯磨の言葉の下で、進んで大比丘戒を受けよ。ただ声聞の小果を求めるのみではなく、まさに三聚の浄戒を成就せんがため、三解脱門に向かわんがため、正しく仏果を求め、大涅槃を求め、法を久しく住せしめんがためである。このような上品の心を発して、上品の戒を求めるのである。

次に、あなたの心を広く開くべきである。なぜならば、戒法の体は法界の全体に周(めぐ)り、その量は塵沙の如くであるからだ。ついにあなたがたの眼前の父母から生まれて報(むく)い得た狭劣な身心をもって、それをよく容れ受けることはできない。まさに虚空の器のような量の身を作して、はじめて塵沙の戒法を受け容れることができるのである。故に論に説く、「もしこの戒法に形色(かたち)があるならば、あなたの身に入る時、あなたは天が崩れ地が裂けるような音を聞くはずである。それが非色法であるがゆえに、あなたに感じさせず知らせないのである」と。まさに驚きを懐くような心を起こし、上品の殷重な心を発し、如来の清浄な妙戒を受け容れ、大比丘戒を受けよ。白四羯磨とは、まず一度「白(びゃく)」をして、その事を重ねて告知する。次に三度「羯磨」を秉(と)って、その可否を量るのである。願わくは和尚ならびに大衆よ、慈悲を惜しまず、この戒を施し与え、心を一つにして羯磨を聴聞し給え。どうか他の縁に心を向けず、この人々に円宗の戒体を感発させ給え。まさに羯磨を秉ろうとするので、白(びゃく)を宣(の)べるのを聴き給え。


前文
第十正授戒法

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