緣起品第一
偈曰:
義智作諸義, 言句皆無垢,
救濟苦眾生, 慈悲為性故。
巧說方便法, 所謂最上乘,
為發大心者, 略以五義現。
釋曰:莊嚴大乘經論,誰能莊嚴?答:義智能莊嚴。問:義智云何莊嚴?答:開作諸義。問:以何開作?答:以言及句。問:以何等言?以何等句?答:以無垢言、以無垢句。無垢言者,謂能至涅槃城。無垢句者,謂字句相應。若離無垢言句,則於諸義不能開曉。問:以何義故莊嚴?答:為救濟苦眾生故。問:眾生自苦,何因救濟?答:為菩薩者大悲為體,生憐愍故。問:若救他苦,莊嚴何法?答:莊嚴如來巧說方便法。問:何等方便法?答:所謂最上乘。問:為誰故莊嚴?答:為發大乘心者。問:以幾義莊嚴?答:略以五義示現。問:何者五義?偈曰:
釈します。大乗経典を荘厳するのは、いったい誰でしょうか。 答えます。義と智が荘厳するのです。 問います。義と智はどのように荘厳するのですか。 答えます。さまざまな教えを明らかに開示することによってです。 問います。何をもって開示するのですか。 答えます。言葉と文句をもってです。 問います。どのような言葉で、どのような文句でですか。 答えます。清らかな言葉と、清らかな文句でです。 清らかな言葉とは、涅槃の境地へと導くものをいいます。 清らかな文句とは、文字と言葉が調和し合っているものをいいます。 もしこの清らかな言葉と文句がなければ、さまざまな教えを明らかに理解することはできません。 問います。何のために荘厳するのですか。 答えます。苦しむ衆生を救い済度するためです。 問います。衆生は自ら苦しんでいるのであって、なぜ救済する必要があるのですか。 答えます。菩薩たるものは大悲をその本質とし、憐れみの心を起こすからです。 問います。もし他者の苦しみを救うのであれば、何を荘厳するのですか。 答えます。如来の巧みな説法の方便法を荘厳するのです。 問います。どのような方便法ですか。 答えます。いわゆる最上乗のことです。 問います。誰のために荘厳するのですか。 答えます。大乗の心を起こした者のためにです。 問います。いくつの意義によって荘厳するのですか。 答えます。大略、五つの意義によって示し現わします。 問います。その五つの意義とは何ですか。 偈に曰く。
譬如金成器, 譬如花正敷,
譬如食美膳, 譬如解文字,
譬如開寶篋, 是各得歡喜;
五義法莊嚴, 歡喜亦如是。
釋曰:此中五譬,即譬彼五義莊嚴。如其次第,能令發大心者信向故、受教故、思惟故、修習故、證得故。問:其義云何?答:金成譬,為令信向,轉彼心故。華敷譬,為令受教,開示彼故。食膳譬,為令思惟,得法味故。解文譬,為令修習,更不思故。開篋譬,為令證得真實菩提分寶,自覺證故。由此五義分別大乘,能令彼人得生愛樂。問:若彼法自性功德具足,何義更須莊嚴為?答此問,偈曰:
譬如莊美質, 臨鏡生勝喜,
妙法莊嚴已, 得喜更第一。
釋曰:譬如美質加莊像現在於鏡,則生勝喜。何以故?為有悅故。菩薩亦爾,莊嚴妙法義入自心,則生勝喜。何以故?為有聞故。問:彼法有何功德須此莊嚴,強欲令他恭敬信受耶?偈曰:
譬如飲藥苦, 病差則為樂;
住文及解義, 苦樂亦如是。
譬如難事王, 因事得威力;
如是難解義, 因解得法財。
譬如見生寶, 不別則不愛;
如是聞妙法, 不覺亦不喜。
釋曰:此三偈次第顯示妙法有三功德,一顯斷障因功德、二顯自在因功德、三顯妙喜因功德。問:此義云何?答:如飲苦藥,初時則苦,以難服故;後時則樂,以病差故。此法亦爾,住文時苦,味難得故;解義時樂,障病破故。如事嚴王,初時則苦,難得意故;後時則樂,與威力故。此法亦爾,思惟時苦,深難解故;思度時樂,長聖財故。如見生寶,未別時則不愛,謂無用故;識別時則深重,知有用故。此法亦爾,修行時則不喜,謂空無用故;修度時則深悅,知有大用故。緣起品究竟。