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  1. 二十八薬叉大将名号 (二十八藥叉大將名號)
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二十八薬叉大将名号 (二十八藥叉大將名號)

「二十八藥叉大將名號」について

唐 · 底本の訳者:不空抄之

385 字 · 約 1 分

唐代の高僧・不空三蔵が漢訳した密教経典『二十八薬叉大将名号』は、『金光明最勝王経』に収められています。この経典には、二十八尊の護法神である薬叉大将の名号とその功徳が記されています。本経は唐代に密教信仰が盛んだったことを反映し、薬叉大将の名号を唱えることで現世の安楽と加護が得られると説いています。内容は薬叉大将を中心としており、それぞれが無数の眷属を率い、『金光明経』を信奉する修行者と国土を守護するとされています。仏教において重要な位置を占めるこの経典は、唐代の密教や護法神信仰を研究する上での鍵となる文献であり、『金光明経』の信仰体系に内在する「世を護り、衆生を利する」という精神を体現しています。


二十八藥叉大將名號

二十八薬叉大将の名号

不空譯抄之

不空訳写本

東方四藥叉名:

東方の四薬叉の名は、

你你逸反􄖬伽去(一),􅖽蘇􈂼寗􄖯怛落二合(二),􄩞布羅􄪤拏􅚤迦(三),􄑀劫􄑈比􄖷攞(四)。􄙊

一反逸伽を去る(一)、蘇し、寗を怛落に(二)、布羅を拏迦に(三)、劫に比攞を(四)。

南方四藥叉名:

南方の四人の薬叉の名は次のとおりです。

僧思孕反􈑁賀(一),􄚨𢞬􈏽跛􄖵僧􈑁賀(二),􄚨餉􄙢企􄑚攞(三),􄙊難上􆩮那(四)。􄖩

1つ目は(一)、僧思孕反(そうしいんぽん)よる「賀」ということ。 2つ目は(二)、覚慧跛(かくえは)よる僧賀(そうが)ということ。 3つ目は(三)、覚餉企攞(かくしょうきら)ということ。 4つ目は(四)、難那(なんな)の上に「𭿬」(なん)を置くということ。

西方四藥叉名:

四方向の夜叉の名は次の通り。

賀􄚨落(一),􄙀賀􄚨哩􄙀計􄑆爍(二),􄙢鉢羅二合􄪼僕(三),􈆥氷􈂸伽羅(四)。􄥟

抜け落ちたものを清め、清めたものをさらに清め、 全てを清らかにする者、尊き方よ。 二度と汚れることのない、あの清らかな境地へと、 私を導いてください。

北方四藥叉名:

北方の四薬叉の名前は、次のとおりです。

駄􈍡羅􄗽拏(一),􈍙駄􈍡羅􄗽難􄖩弩(二),􆩮嗢􈏽你庾二合􈏅業􄑘播􄖶路(三),􄙊尾􄙘瑟弩􈓀(四)。

ダラーニャ(一) ダラニャンヌ(二) オンユギョウハロ(三) ビジヌ(四)

四維藥叉名:

四方に住む薬叉の名は次の通りです。

半􄖵止􈓁脚(一),􄑀半􄖵者􈓂攞􄙊巘􄑘拏(二),􆧽娑􄙺跢􄕘儗􄑚哩(三),􄙀彥􄚯麼􄗥嚩􄙖多(四)。􄕗

半身を止める、片足を上げる(一)。 半身の者は、羅睺羅と阿脩羅を取る(二)。 また、娑跢儗哩(三)を讃え、毘摩質多羅(四)を称える。

地四藥叉名:

四番目の薬叉の名は、

步􄗝莫(一),􄗰蘇上􈂼步􄗝莫(二),􄗰迦引􄑁落(三),􄙊𢞬􈏽波􄖵迦引􄑀羅(四)。􄙊

一歩、進んではいけません。 二歩、ただ立ち止まりなさい。 三歩、空の彼方へと歩みなさい。 四歩、智慧の完成へと至りなさい。

空四藥叉名:

四人の薬叉が名を空にした者とは、

素􈂼哩野二合(一),􅝩素􈂼謨(二),􄗥阿􆿅儗𩕳二合(三),􅍋嚩引􄗙庾(四)。􄗵

素哩野(一)、素謨(二)、阿儗𩕳(三)、嚩引庾(四)。

具如本經文略抄之。

本経の文のとおりに、簡略に書き写したものである。

師曰:護摩壇唱禮之時,可唱此二十八部藥叉之名(云云)。

師は言われた。「護摩の壇で唱礼する時には、この二十八部の薬叉の名を唱えるべきである。」

或人云:半之迦是正了知也(云云),是極謬也。正了知與半只迦是遙異也,全不可云同。故最勝王經正了知之外列半之迦,故知是應別藥叉(云云),是極僻事也。

ある人が言うには、「半之迦(はんしか)とは『正了知(しょうりょうち)』のことである」と。しかし、これは全くの誤りである。「正了知」と「半之迦」はまったく別ものであり、同一視することは到底できない。なぜなら、『最勝王経』では「正了知」とは別に「半之迦」が挙げられているからであり、したがってこれらは異なる薬叉(やしゃ)であると知るべきである。このような解釈は、実に道理に外れたものである。

久安五年五月二十日,朝移點校勘了。

久安5年5月20日、朝に移して校合を終えました。

比丘彌伊記之

比丘弥伊記之(びく みいき これをおさむ)


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