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迦楼羅及諸天密言経 (迦樓羅及諸天密言經)

「迦樓羅及諸天密言經」について

唐 · 底本の訳者:般若力

1.1 万字 · 約 37 分

迦楼羅及び諸天密言経、別名般若力経。唐代の般若力によって訳された。本経は密教の経典に属し、迦楼羅(金翅鳥)及び諸天護法の密呪と修持法門を記録しており、唐代密宗が隆盛した時期の呪文と儀軌の特色を反映している。内容には国を護り災いを鎮め、障りを除き福を増す密言が含まれ、大乗仏教が世を護ることと解脱とを融合させる思想を体現している。この経典は唐代における密教の伝播と漢訳密典を研究する上での重要な文献であり、広く流布したものではないが、仏教密乗研究に貴重な根拠を提供している。


迦樓羅及諸天密言經一卷
罽賓國三藏大德般若力譯

罽賓国の三蔵大徳、般若力訳

迦樓羅者,天竺方言,唐云金翅鳥,蓋非敵體之名,乃會意而譯也。然古今經論傳之久矣。夫龍德隱微、變化無極,忤之者禍至、奉之者福招。窮其受生,具胎、卵、濕、化,無復他患,唯苦迦樓羅。龍有四生,鳥亦四種。化生之鳥力制其餘,濕生之龍不具胎鳥屈伏之勢,例此以明。且滄海無涯,群龍游泳,將㖨也,鼓其羽翅扇波濤,水為涸流。龍無頭寄恣其食,不遑度寧。所以然者,一以鳥形環僂,一以法禁迦持。體質殊人,思慮豈異。降之際,專注地水火風空,亦如之翻覆互用,龍尚被制,其餘可知。且世界之尊梵王居首,毘紐為次,大天其三,萬神所依、四生彼仰,具悲慜心,演拔濟法,以為迦樓羅傍生羽族攝伏若斯,憑之增修,可以救世,遂以金翅鳥為名,說十萬頌教跡。三界之主、五大之神,具成真身、俱傳本音,龍王受令,天帝懼威。豈鳥能之?乃聖力也。今略述迦樓羅妙門,次說諸天雜法,凡修行者皆須發無上菩提心,尊敬三寶。

迦楼羅とは、インドの言葉で、中国語では金翅鳥と訳されます。これは直訳ではなく、意味を汲み取った翻訳です。しかし、古来より経典や論書で長く伝えられてきた呼び名です。

龍の徳は奥深く、その変化は極まりなく、これに逆らえば禍が訪れ、敬い奉れば福が招かれます。龍の生まれ方を究めると、胎生、卵生、湿生、化生の四種があり、他の苦しみはないものの、ただ迦楼羅だけには苦しめられます。龍に四生があるように、鳥にも四種類あります。化生の鳥は他の生まれのものを制する力を持ち、湿生の龍は胎生や卵生の鳥に屈服する勢いを持ちません。この例えで明らかです。

広大な海には数多の龍が泳ぎ回っていますが、迦楼羅が襲いかかるとき、その羽ばたきで波濤を扇ぎ、水は干上がってしまいます。龍は逃げ場を失い、食らい尽くされ、安寧を得る暇もありません。これが起こる理由は、一つには鳥の姿が環のように屈曲しているため、一つには法の力で制しているためです。その体質は人間とは異なりますが、思慮に違いがあるでしょうか。降伏させる際には、地・水・火・風・空の五大に専注し、それらを翻弄し使いこなします。龍でさえ制せられるのですから、他のものは言うまでもありません。

世界の尊い存在といえば、梵王が第一、毘紐天が第二、大自在天が第三であり、万の神々が依り、四生のすべてが仰ぎ見る存在です。彼らは慈悲の心を持ち、救済の法を説きます。迦楼羅は傍生(畜生)の羽族に属しながら、このように龍を制圧する力を持つゆえ、これに依って修行を積めば、世を救うことができます。そこで金翅鳥と名付け、十万頌にも及ぶ教えが説かれたのです。

三界の主、五大の神は、真の姿を現し、本来の音声を伝えます。龍王はその命令を受け、天帝もその威光を畏れます。これは鳥の力によるものではなく、聖なる力によるものです。

ここでは迦楼羅の妙なる法門を略述し、次に諸天の様々な法を説きます。凡そ修行する者は、皆、無上菩提心を発し、三宝を尊敬しなければなりません。

謹案:梵本云大梵天、毘紐天、大自在天王,愍眾生故,化成此身。居止妙高山側金山之內、淡水海傍。復說地水火風空五大之神而所共成,此身各有所施。

謹んで考えるに、梵語の原典にはこうあります。大梵天、毘紐天、大自在天王が、衆生を憐れんで、この姿に化身された。そのお住まいは、須弥山の側、金山の中、淡水の海のほとりにある。また、地・水・火・風・空の五大の神々によって共に成り、この身体はそれぞれに役割を果たしていると説かれています。

迦樓羅辦事印第一
二手虛心合掌,交指初分左押右即成。此印能辦一切事,眾印之首,能出生諸印。凡欲結契,先宜作之。

二手を虚心に合掌し、指の初節を交差させ、左を右の上に置く。これが印となる。この印はあらゆることを成し遂げ、すべての印の根本であり、あらゆる印を生み出す。印を結ぶときは、まずこの印から始めるのがよい。


2 嘴印

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