知開封府王侍讀所奏劄子
知開封府王侍讀の上奏した劄子について
臣今有杭州靈隱寺僧契嵩。經臣陳狀。稱禪門傳法祖宗未甚分明。教門淺學各執傳記。古今多有諍競。因討論大藏經論。備得禪門祖宗所出本末。因刪繁撮要。撰成傳法正宗記一十二卷。并畫祖圖一面。以正傳記謬誤。兼舊著輔教編印本一部三冊。上陛下書一封。並不干求恩澤。乞臣繳進。臣於釋教粗曾留心。觀其筆削著述。固非臆說。頗亦精微。陛下萬機之暇深得法樂。願賜聖覽。如有可採。乞降付中書看詳。特與編入大藏目錄。取進止。
今、臣の下に杭州霊隠寺の僧、契嵩がおります。彼は臣に申し出て、禅門の伝法の系譜が十分に明確でなく、教門の浅学の者がそれぞれ伝記に固執し、古今を通じて多くの論争があると述べました。そこで、大蔵経論を詳細に検討し、禅門の祖師方の由来と経緯を明らかにし、煩雑な部分を削ぎ、要点をまとめて、『伝法正宗記』十二巻を編纂しました。併せて祖師の系譜図一面を描き、伝記の誤りを正そうとしています。また、以前に著した『輔教編』の印本一部三冊と、陛下への上書一通を添え、恩恵を求めることなく、ただ臣を通じて進上することを願い出ました。
臣は仏教に多少の関心を持ち、彼の著述を拝見しましたが、決して根拠のない説ではなく、むしろ精緻で深遠な内容です。陛下が万機の合間に深く法の喜びを得られるよう、聖覧に供することを願います。もし採用に値するものがあれば、中書省に下して検討させ、特に大蔵経の目録に編入することをご検討ください。