次結廣大不空摩尼印呪
次に、広大不空摩尼印呪を結ぶ
(二手金剛合掌。二頭指蹙加寶形。竝竪二大指。即成誦不空摩尼供養陀羅尼)。
両手を金剛合掌にし、両方の人差し指を宝の形に曲げて合わせ、両方の親指を並べて立てます。これで不空摩尼供養陀羅尼を誦する印相となります。
唵啞麼遏布[口*(椔-田+夕)]麻禰巴能麻末𠷌呤怛達遏怛眉浪雞矴薩慢怛不囉薩囉吽
此廣大不空摩尼供養陀羅尼纔誦三徧。則成於無量壽如來集會及無邊剎土中。雨無量廣大供養。所謂種種塗香雲海。種種花鬘雲海。種種燒香雲海。種種天妙飲食雲海。種種天妙衣服雲海。種種摩尼光明燈燭雲海。種種幢幡寶帳寶蓋雲海。種種天妙音樂雲海。普於諸佛菩薩眾會等處。成真實廣大供養。由結印誦此陀羅尼供養故。獲得無量福聚。猶如虗空。無有邊際。世世常生一切如來大集會中。蓮華化生。得五神通。分身百億。能於雜染世界。拔濟苦惱眾生。皆令安樂。即於現世。受無量果報。當來得生淨土。
この広大なる不空摩尼供養陀羅尼をわずか三遍唱えるだけで、無量寿如来の集いと無辺の国土の中に、限りない広大な供養が雨のように降り注ぎます。
すなわち、さまざまな塗香の雲の海、さまざまな花飾りの雲の海、さまざまな焼香の雲の海、さまざまな天の妙なる飲食の雲の海、さまざまな天の妙なる衣服の雲の海、さまざまな摩尼の光明と灯明の雲の海、さまざまな幢幡・宝帳・宝蓋の雲の海、さまざまな天の妙なる音楽の雲の海が、すべての仏や菩薩たちの集うところに広がり、真実の広大な供養となります。
この印を結び、この陀羅尼を唱えて供養するゆえに、得られる福徳の集まりは、虚空のように限りなく、際限がありません。生まれ変わるたびに、すべての如来の大いなる集いに常に生まれ、蓮華の中から化生し、五つの神通力を得ます。分身は百億にも及び、けがれたこの世界で苦しむ衆生を救い上げ、すべてを安楽に導くことができます。
現世においても無量の果報を受け、やがて来世には浄土に生まれることができるのです。
(此道場儀中。集呪印者。即是密法中。末世時。修行者不依密呪。助護難。以觀行成就也。夫供養有二門。一契本源自性供養。二藉密法助緣供養。此中亦有二種。一寶錯供養。二呪印供養。皆依密法。又前即觀念性起供養。此即緣起新成供養。皆含攝故。成於緣性圓融供養之海。向下讚歎。敬禮念佛。旋繞誦經。并呪等無不如是。眾等應知)。
この道場の儀式において、呪文と印を集めるのは、すなわち密法の中でも、末法の時代に、修行者が密呪に依らずしては、守護を得ることが難しく、観行の成就も叶わないからである。
そもそも供養には二つの門がある。一つは本源の自性に契(かな)う供養、二つ目は密法の助けを借りる縁による供養である。この中にもまた二種あり、一つは宝錯(ほうさく)供養、二つ目は呪印供養である。いずれも密法に依るものである。
また、前者は観念によって自性から起こす供養であり、こちらは縁起によって新たに成す供養である。両方を含み摂るゆえに、縁と自性が円融する供養の海となるのである。
これに続く賛嘆、敬礼、念仏、旋繞(せんにょう)、誦経、そして呪文など、すべてがこのとおりである。皆々、よく知るべきである。
供養已。至心歸命。禮本尊毗盧遮那佛。
供養を終え、心を込めて帰依し、本尊である毘盧遮那仏に礼拝いたします。