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  1. 仏説善夜経 (佛說善夜經)
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仏説善夜経 (佛說善夜經)

「佛說善夜經」について

唐 · 底本の訳者:義淨

1,190 字 · 約 4 分

仏陀が説かれた『善夜経』は、唐代の高僧である義浄法師によって漢訳されました。この経典は初期仏教の経典に属し、仏陀が比丘たちに、戒律を守り、慈悲と正念を修めることによって、どのように夜を安らかで恐れなく過ごし、諸天の護法神に守られるかを説かれたものです。その核心は、恐れから解き放たれ、心を安住させる修行法門を明らかにすることにあります。この経典は、煩悩を対治し、心の平静を求めるという仏教の核心的な教えを体現しており、仏教の戒律と禅修実践を研究する上で重要な文献の一つです。漢伝仏教においては、高い権威を持つ経典とされています。


佛說善夜經一卷
唐三藏法師義淨奉 制譯
如是我聞:
一時薄伽梵在王舍城竹林園所。去斯不遠有一苾芻,住溫泉側。時有一天顏貌端嚴光明殊妙,過初夜分詣苾芻所。彼天威光周圓赫奕,悉皆照耀普遍溫泉,合掌禮敬在一面坐,白苾芻言:「大德!仁頗先聞善夜經不?」苾芻答曰:「我未曾聞如是經典。」復問天言:「仁先知不?」天曰:「我亦不知。」苾芻曰:「誰有知者?」天曰:「無上慈父在竹林園,仁今可往詣彼請問。如佛所說,當奉行之。」說是語已忽然不現。時彼苾芻至天曉已,詣世尊所,頂禮雙足,在一面立,白言:「世尊!昨夜有天,過初更後來詣我所,光明照曜周遍溫泉,而問我言:『仁頗先聞善夜經不?』我言:『未聞。』我問彼天:『仁先知不?』答言:『不知。』我復問言:『誰有知者?』彼言:『無上慈父在竹林園,仁可往問。如佛所說,當奉行之。』說是語已忽然不現。我緣斯事,故來至此請問世尊。」佛告苾芻:「汝識彼天不?」答言:「不識。」「汝今當知,彼是三十三天勝妙天子威德大將名曰栴檀,為欲利益諸眾生故,來覺悟汝,問是經名。」時彼苾芻復白佛言:「世尊!我今願聞善夜經典,唯願世尊哀愍為說。」爾時世尊告苾芻言:「此善夜經具大功德,若有聞者能斷煩惱,速證菩提。汝應諦聽,善極作意,吾當為說。過去諸法不應追念,未來諸法亦不希求,現在諸法勿生染著,如是行者名真解脫。」爾時世尊即說頌曰:

ある時、世尊は王舎城の竹林精舎におられた。その近くに、温泉のそばに住む一人の比丘がいた。ある夜、初更を過ぎたころ、姿形が端正で、光り輝く天人が、その比丘のもとを訪れた。その天人の威光はあたり一面を照らし、温泉の辺りも明るく輝いた。天人は合掌して礼をし、傍らに座って比丘に言った。「尊師よ、あなたはかつて『善夜経』というお経を聞いたことがありますか?」比丘は答えた。「私はそのようなお経を聞いたことはありません。」比丘は尋ねた。「あなたはご存知ですか?」天人は言った。「私も知りません。」比丘が「では、誰が知っているのでしょう?」と問うと、天人は言った。「無上の慈父であるお釈迦様が竹林精舎におられます。あなたはそこへ行ってお尋ねなさい。仏様が説かれた通りに、実践しなさい。」そう言うと、天人は忽然と姿を消した。夜が明けると、その比丘は世尊のもとへ行き、足下に頭を垂れて礼をし、傍らに立って言った。「世尊よ、昨夜、初更を過ぎたころ、一人の天人が私のもとを訪れました。その光は温泉の辺りを照らし、私に『あなたは善夜経を聞いたことがありますか』と尋ねました。私は『聞いたことがありません』と答え、『あなたはご存知ですか』と尋ねると、『知りません』と言いました。さらに『では、誰が知っているのですか』と問うと、『無上の慈父が竹林精舎におられます。あなたはそこへ行ってお尋ねなさい。仏様が説かれた通りに、実践しなさい』と言い、忽然と姿を消しました。このことについてお尋ねするために、参りました。」仏は比丘に言われた。「あなたはその天人が誰か分かるか?」比丘は「分かりません」と答えた。「今、知るがよい。彼は三十三天の勝妙天子、威徳大将という名の栴檀天である。多くの衆生の利益のために、あなたを目覚めさせようと、この経の名を問うたのだ。」すると比丘は再び仏に申し上げた。「世尊よ、私は今、善夜経を聞きたいと願います。どうか世尊、哀れみをもってお説きください。」その時、世尊は比丘に言われた。「この善夜経は大いなる功徳を備えている。もし聞く者がいれば、煩悩を断ち切り、速やかに菩提を証することができる。よく聞き、心を込めて受け止めよ。私が説こう。過去のことに執着してはならない。未来のことをあれこれ望んではならない。現在のことに執着してはならない。このように行う者こそ、真の解脱を得るのである。」その時、世尊は次の偈を説かれた。

「過去不應念, 未來不希求,
於現在時中, 皆如法觀察。
妄想心難遣, 智人應善觀,
宜可速勤修, 焉知至明日?
由彼死王眾, 與汝鎮相隨,
是故我牟尼, 善夜經今說。
常願諸有情, 離苦獲安樂,
不造諸惡業, 恒修於眾善。」

過去を思い煩わず、 未来を求めず、 今この瞬間を、 正しく見つめなさい。

妄想の心は捨てがたいが、 知恵ある者はよく観察せよ。 今すぐ努めよ、 明日があるとは限らない。

死の王は常に 汝の傍らにいる。 故に我ら牟尼は、 この善夜経を説く。

常にすべての有情が、 苦を離れ安楽を得んことを。 悪しき業を造らず、 常に善を修めんことを。

爾時世尊為欲利益一切眾生,令於長夜得安隱樂、離諸障惱,於生生處增長善根,常遇三寶、不墮惡趣,復更說此陀羅尼曰:

その時、世尊は一切の衆生を利益し、長い夜に安らかな楽しみを得させ、あらゆる障りや苦しみから離れ、生まれるところごとに善根を増やし、常に三宝に遇い、悪趣に堕ちないようにするために、さらにこの陀羅尼を説かれました。

「怛姪他 毘尼婆(引)喇儞 跋柁摩單滯 摩膩儞㨖㨖㨖㨖瞿里健陀里 旃茶里摩登祇(上)薩囉爛帝 莫呼剌膩攝鉢利 斫羯囉婆(引)枳 攝伐里莫訶攝伐里 步精揭(巨列)儞 儞弭儞名揭儞 訖栗多(引)儞 莎(引)訶(引)僧拽體(天移)曇(去)頞𡃤伽帝 捺囉伽帝謗蘇迦波(引)𧜟劫布得(都洛)迦波(引)𧜟答布檀泥(去)莎訶」
「若有苾芻、苾芻尼、鄔波索迦、鄔波斯迦,及餘善男子善女人等,於此善夜經中,若一伽他、若一句呪,讀誦受持、供養尊重,明解其義為他演說,當知是人於一切時無諸災厄,亦無抂橫及諸衰惱,能知過去七生之事,亦不忘失大菩提心,決定能趣涅槃正道。若有善男子善女人,受持讀誦此善夜經者,於未來世所生之處,必定當得宿住之智,常受尊貴安隱快樂。」復說頌曰:

もし比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、その他の善男子・善女人たちが、この『善夜経』のなかで、たとえ一偈であれ、一句の真言であれ、読み誦し、受け持ち、供養し、尊重し、その意味を明らかに理解して他者に説き示すならば、その人はすべての時に災いや厄難がなく、不当な横死や様々な衰えや悩みもなく、過去七生のことを知ることができ、また大菩提心を忘れることなく、必ず涅槃の正しい道へと向かうことができると知るべきです。もし善男子・善女人がこの『善夜経』を受け持ち読誦するならば、未来世に生まれるところにおいて、必ず宿住の智を得て、常に尊貴で安穏な楽しみを受けるでしょう。」さらに偈を説いて言います:

「此人一切時, 無有枉橫事,
由造順時業, 永離非時死,
擁護諸眾生, 令離病憂怖,
不祥及惡夢, 險路常安隱。
若男子女人, 戴持此經者,
具相人敬重, 所願皆圓滿。
若於身語意, 所有諸不善,
由此經威力, 終無有惡報。
若水火王賊, 雷電毒害等,
怨家戰諍時, 念經皆得脫。
又復有明呪, 若能讀誦者,
於一切時中, 長善滅諸惡。」

この人は、いついかなる時も、 不慮の災難に遭うことはありません。 時を順じた善い行いを積むゆえに、 時ならぬ死から永遠に離れ、 すべての生きとし生けるものを守り、 病や憂い、恐れから解き放ち、 不吉なことや悪夢、 危険な道も常に平穏に過ごせます。

もし男も女も、この経典を身に付け、 心に保つならば、 立派な人々から敬われ、 願いはすべて叶えられます。 もし身体や言葉、心において、 すべての悪い行いがあったとしても、 この経典の力によって、 ついに悪い報いを受けることはありません。

もし水難、火難、盗賊の難、 雷や毒による害など、 敵との争いや戦いの時にも、 経典を念じれば、すべて逃れることができます。 また、この明らかな真言があり、 もしそれを読誦するならば、 あらゆる時において、 善を増し、悪を滅ぼすことができます。

即說呪曰:

その呪を説きたまわく。

「怛姪他 儞弭尼民達哩 窒哩盧迦(引)盧枳儞 窒哩輸攞陀唎儞 惡矩比 姪哩底奴麗 矩都軍底 矩都屈此 雞㗚底矩比儞 擁護擁護我某甲於一切恐怖處 於一切疾病苦痛處 於一切憂愁相惱處於一切毒蟲毒藥處 於一切鬼魅厭禱處 於一切王賊水火處 於一切猛獸驚怖處 於一切謗讟言訟處 於一切怨家鬪諍處 於一切身意惡業處 所有語業四過處 於一切厄難危亡處 并執金剛神 常衛護我某甲并諸眷屬莎(引)訶(引)」
復說呪曰:
「恒姪他 呬里呬里弭里弭里 畢舍脂鉢拏 攝伐里止里莎訶」
爾時世尊說是經已,時彼苾芻及諸大眾,人天八部、諸鬼神等,皆大歡喜,信受奉行。

その時、世尊はこの経を説き終えられました。すると、その比丘をはじめとする大衆、人々と天部の八衆、諸々の鬼神たちも皆、大いに歓喜し、教えを信じて受け入れ、実践に努めました。

佛說善夜經

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