五釋僧濟
五、僧済の解説
未詳何許人。入廬山。問道千(〔考〕千寶集作于)遠公。內外經書。皆貫次安(〔考〕次安寶集作深要)遠每謂曰。與吾紹隆大法。爾其人乎。凡所講議。時多欽伏。殆其有疾。不能作者三日。遠附一燭。遺之曰。汝可憑此違(〔考〕違寶集作建)心安養。濟承其意。執燭停想。復延諸僧。夕諷觀經。漏殘星轉。殆將五更。濟以所執之燭。枚(〔考〕枚寶集作授)弟子無弼。於僧中行之。頃之。且覺自康一燭。浮空而行。蒙彌陀佛接置千(〔考〕千恐于)掌。偏至十方。歷事諸佛。須臾既覺。備與弼等道之。已而嘉曰。吾以一夕觀念。蒙佛接□(〔考〕寶集作引。)唯佛犬若(〔考〕犬若寶集作大慈)與念俱尤(〔考〕尤寶集作至)至于明夕得見空中。化佛與住菩薩。隱顯未(〔考〕未寶集作來)集。又謂弼曰。化佛來也。吾其去矣。終是西頗(〔考〕頗寶集作顧)一息而終。方歊暑。肌肉三月不腐。
出身ははっきりしない。廬山に入り、慧遠大師に教えを請うた。内外の経典を深く理解し、慧遠は常にこう言った。「我に代わって大法を継承し隆盛させるのは、お前であろう」と。講義や議論では、多くの人々が感心し敬服した。
ある時、病に倒れ、三日間も動けなくなった。慧遠は一本のろうそくを手渡し、「これによって心安らかに極楽往生を遂げよ」と告げた。済はその言葉に従い、ろうそくを手に思いを静め、さらに僧たちを集めて夕方に『観無量寿経』を読誦した。夜も更け星が移り、五更(明け方)近くになった時、済は手にしたろうそくを弟子の無弼に渡し、僧たちの間を歩かせた。
すると間もなく、一本のろうそくが宙に浮かび、自ら進んでいくのを感じた。阿弥陀仏が現れ、その掌に迎え入れられ、十方の世界を巡り諸仏に仕えた。しばらくして目覚め、無弼らにそのことを詳しく語った。そして喜んで言った。「私は一晩の観想によって、仏に迎え入れられた。仏の大いなる慈悲と、心を込めた観想が、これほどまでに通じるものとは」
翌日の夕方、再び空中に化仏と菩薩たちが現れ、姿を隠したり現したりしながら集まってきた。済は無弼に言った。「化仏が来られた。私は行く時が来たようだ」そう言って西を向き、一息のうちに亡くなった。ちょうど暑い盛りであったが、遺体は三ヶ月経っても腐らなかった。