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  1. 仏説弥勒菩薩発願王偈 (佛說彌勒菩薩發願王偈)
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仏説弥勒菩薩発願王偈 (佛說彌勒菩薩發願王偈)


佛說彌勒菩薩發願王偈

弥勒菩薩発願偈

內閣掌譯西番蒙古諸文西番學總管儀賓工布查布譯

翻訳者:内閣掌訳・西番蒙古諸文西番学総管・儀賓・工布査布

梵語:阿(喇)鴉黑(厄答)喇巴呢(達哈)阿納喇(阿)雜(阿)

サンスクリット語:アーリヤ・アヴァローキテーシュヴァラ

華言:聖彌勒願王

【現代日本語訳】 (梵語の意味は)「聖なる弥勒菩薩の願いの王」です。

敬禮一切諸佛菩薩摩訶薩

礼拝します。あらゆる仏陀と、大いなる菩薩たちに。

佛告阿難:「夫彌勒菩薩摩訶薩,往昔誓行菩提行時,晝夜六時,偏袒右肩、右膝著地,合掌恭敬而發如是願文:

仏は阿難に告げられた。「弥勒菩薩摩訶薩は、昔、悟りを開くための修行をされていた時、昼夜六時*にわたり、右肩を露出し、右膝を地につけ、合掌して敬いながら、このような願いを立てられました。

(*一日を六つに分けた時間帯)」

「敬禮一切佛, 及具天眼仙,
菩薩摩訶薩, 并諸聲聞眾。
令避惡趣𡑞, 而示涅槃路,
引入無老死, 敬禮菩提心。
我由無明心, 所作一切罪,
今於佛面前, 懺悔盡無餘。
自我三業門, 所積資糧福,
是我普慧種, 願我道無盡。
十方諸國中, 所有供養佛,
佛昔隨喜者, 我今皆隨喜。
懺悔一切罪, 隨喜諸善根,
敬禮一切佛, 願得大智慧。
十方一切處, 所有大菩薩,
止於十地者, 請速等正覺。
既證圓覺心, 降伏諸魔軍,
為利諸有情, 願請轉法輪。
以大法鼓音, 度眾生苦際,
願經無量劫, 常住世說法。
祈運大悲智, 慈濟諸有情,
陷溺貪欲澤, 恩愛所纏縛。
眾生被障礙, 諸佛不憎捐,
慈悲諸含識, 拔出三有海。
一切三世佛, 所行諸道法,
我今皆隨學, 願證菩提道。
同登六彼岸, 度六道眾生,
證得六神通, 願成無上道。
無生及本源, 無處無自性,
悟此真空理, 無智亦無得。
無命無眾生, 無背無取向,
願達無我法, 即等大仙佛。
願不住二執, 所攝一切物,
為利益眾生, 不悋行布施。
物種侈靡盛, 我應用豐足,
物性等空寂, 圓滿布施度。
所受止作品, 無瑕最清淨,
及無癡矜慢, 圓滿戒律度。
如地水火風, 四大無觸背,
侵犯靡瞋恨, 圓滿忍辱度。
發心始終勤, 恒喜不懈弛,
身心勇猛力, 圓滿精進度。
調伏正定聚, 如幻三摩地,
金剛禪那等, 圓滿靜慮度。
三種解脫門, 三時平等法,
聞思修明了, 圓滿智慧度。
諸佛所稱讚, 熾盛光赫奕,
勤修菩薩行, 圓滿自他志。
行此菩提道, 名稱慈氏子,
圓滿六度行, 超於十地位。」

「すべての仏陀と、天眼を持つ仙人たち、 菩薩摩耶訶薩(大きな菩薩たち)、そして声聞(修行者)の皆さんに礼拝します。 悪い道への入り口を避けさせ、涅槃への道を示し、 老いも死もない境地へ導く、菩提心(目覚めの心)に礼拝します。 私が無明の心によって行ったすべての罪を、 今、仏陀の前で、残らず懺悔します。 私の身・口・意の三つの行いによって積んだ善い種(功徳)を、 すべての智慧の種として、私の道が尽きることなく続きますように。 十方のすべての国々で、仏陀に捧げられた供養のすべて、 仏陀がかつて喜ばれたそのすべてを、今、私もまた喜びます。 すべての罪を懺悔し、すべての善い根を喜び、 すべての仏陀に礼拝し、大いなる智慧を得られますように。 十方のあらゆる場所にいる、すべての大いなる菩薩たち、 十の境地に達した方々よ、どうか速やかに正しい覚りを得てください。 円かな覚りの心を証得し、すべての悪魔の軍団を降伏し、 すべての生きとし生けるものを利するために、どうか法の輪を回してください。 大いなる法の太鼓の音で、苦しみの果てを超えるまで生きとし生けるものを導き、 どうか無量の劫の間、世に留まり教えを説いてください。 どうか大きな慈悲と智慧を働かせて、慈悲で生きとし生けるものを救ってください。 貪欲の沼に沈み、愛情や執着に縛られている彼らを。 障りに覆われた生きとし生けるものを、諸仏は嫌ったり捨てたりせず、 慈悲をもってすべての命あるものを、三つの生存の海から引き上げてください。 過去・現在・未来のすべての仏陀が歩まれた、すべての道と教えを、 私は今、すべてに従い学び、覚りの道を証得しますように。 六つの完成(波羅蜜)を共に登り、六つの世界の生きとし生けるものを救い、 六つの超常の力(神通)を証得し、最高の悟りを成就しますように。 〈不生〉や〈本源〉には、〈所〉も〈自己の本質(自性)〉もなく、 この〈真空(真の空)〉の真理を悟れば、〈智慧〉も〈得るもの〉もありません。 〈命〉も〈生きとし生けるもの〉もなく、背くことも向かうこともなく、 どうか〈無我〉の法に達し、すぐに大いなる仙人の仏陀と等しくなれますように。 どうか二つの執着に留まらず、すべての所有物を、 生きとし生けるものを利するために、惜しまず施しを行えますように。 物の種類や豊かさが盛んで、私はそれで満ち足り、 物の本質は空(くう)で静かであると知り、布施の完成を満たしますように。 受けた戒めや行いは、欠けるところなく最も清らかで、 無知や高ぶり、怠りもなく、戒律の完成を満たしますように。 地・水・火・風の四大のように、何にも触れたり背いたりせず、 侵害されても怒りや恨みを持たず、忍耐の完成を満たしますように。 発心から終わりまで怠らず、常に喜んで弛むことなく、 身も心も勇ましい努力で、精進の完成を満たしますように。 調えられた正しい集中の境地、夢幻のような三昧、 金剛の禅定などを得て、静慮(めいそう)の完成を満たしますように。 三つの解脱の門、三つの時間(過去・現在・未来)が平等である法を、 聞くこと・考えること・修行することによって明らかにし、智慧の完成を満たしますように。 諸仏に称賛され、盛んに輝き光り輝き、 勤めて菩薩の行いを修行し、自己と他者の志を満たしますように。 この菩提(目覚め)の道を行く者は、慈氏(弥勒菩薩)の子と名づけられ、 六つの完成を満たし、十の境地を超えます。」

「我以此善願眾生, 命終速往兜率宮,
受生皆於見法閣, 即為慈氏之長子。
十地自在降閻浮, 證得十力大位時,
願受妙法甘露味, 圓滿佛行盡無餘。
從此命終承願力, 即得上生兜率天,
忻慶奉事慈氏尊, 速得承授菩提記。」

私のこの善行が、すべての生きとし生けるものが、 命終えた後、速やかに兜率天(とそつてん)の宮殿に至り、

生を受ける時には「見法閣(けんぼうかく)」に生まれ、 すぐに慈氏(みろくぼさつ)の長子となりますように。

十地(じゅうじ)の自在者として閻浮提(えんぶだい)に降り立ち、 十力(じゅうりき)の偉大な位を得られたその時には、

どうか妙法(みょうほう)の甘露の味わいを受け、 仏の行いを余すところなく完成させてください。

この命終の後、願いの力に従い、 ただちに兜率天(とそつてん)に生まれ変わり、

喜んで慈氏(みろくそん)にお仕えし、 速やかに菩提(ぼだい)の記別(きべつ)を授かりますように。

「阿難當知,慈氏菩薩摩訶薩如此以實善巧修淨行業,道路平順而獲無上菩提,成等正覺,成就真實大方便門。」

阿難よ、知るがよい。 慈氏菩薩摩訶薩は、このように真実の善巧をもって清らかな行業を修め、その道は平らかで順調であり、無上の菩提を得て、正しい覚りを成し遂げ、真実の大方便の門を成就されたのである。

按:此經於漢藏未見,而番本亦無出。然西國諸賢頗有註解,且普同作為恒常功課,與〈華嚴行願品〉、〈三十五佛行願品〉,稱為三種大懺願。愚略擬之。蓋初自梵文譯時,或于彌勒上生、下生等經節取切要者也(多分唐竺法護所譯《彌勒菩薩下生經》相近)。今時海內清寧,三教並盛,資用不乏,人民向善者多,近來常聞修建龍華會者。憶為或有欲持誦者,因特譯出漢文,便於信氏誦讀仰祈。

註:この経典は漢訳もチベット訳も存在せず、チベット版本にも収められていません。しかしインドの高僧たちによる注釈が多く残されており、古くから日常の修行として広く行われてきました。また『華厳経普賢行願品』『三十五仏行願品』と並び「三種の大懺悔の願文」と称されています。私はその内容を概ねこのように考えています。もともと梵本(サンスクリット語原文)から漢訳された際に、『弥勒上生経』や『弥勒下生経』などから重要な部分を抜粋して編集されたものと思われます〈多くは唐の竺法護が訳した『弥勒菩薩下生経』に近い〉。現代は世の中が穏やかで、儒・仏・道の三教が栄え、生活に不足もなく、善を志す人々が増えています。最近では龍華会(弥勒菩薩の説法会)を開催するという話もよく耳にします。この経典を読誦したいと願う方々のため、特に漢文に翻訳し、信仰する皆様が唱え祈るのに便利なようにしました。

聖慈加護廣布流通為願焉。

聖なる慈悲による加護のもと、広く世に伝わり行き渡らんことを願います。

(乾隆八年正月吉日翻竟於廣仁彌勒院)

(乾隆八年正月吉日、広仁弥勒院にて翻訳終了)


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