釋迦方志封疆篇第一
釈迦方志 封疆編 第一
佛之所王土也。號曰索訶世界。即古翻經為娑婆矣。經中所謂忍土者也。謂此土人強識力念。能忍苦樂堪任道器。故佛王之。案此封疆。周輪鐵山山外是空空不可測。山下是地地下是金。金下是水水下是風。其風堅實逾於金剛。眾生心力同業所感。能持世界不令傾墜。自風以外即是虛空。約此周輪從下而上。至無色窮名為有頂。論其畫界從廣所經。卒非里數之所度也。且如智度論。從色界天下一大石。經一萬八千三百八十三年方始至地。約此上下方維。名為一佛所王土也(即以大千鐵圍而為封疆之域)。
仏の統治する国土を、索訶世界と名づける。古くに経典を翻訳した際には、これを娑婆と記した。経典でいう「忍土」というのがこれである。この世界の人間は、強い記憶力と意志を持ち、苦楽に耐え忍び、悟りの器としてふさわしいからこそ、仏がここを統治するのである。 この国土の範囲を調べると、その周囲は鉄の山で囲まれている。山の外は虚空であり、その広さは計り知れない。山の下は大地であり、その下には金があり、金の下には水があり、水の下には風がある。この風は非常に堅固で、金剛にも勝る。そこに生きる人々の心の力と、共に積んだ同じ行いが感応し合い、世界を支えて崩れ落ちるのを防いでいるのである。この風の外は、虚ろな空間である。 このような周囲を巡る構造を、下から上へと見ていくと、無色界の頂に至るまでを「有頂」と呼ぶ。その境界を広さの面から論じれば、その広がりは、ついに里数で測ることなどできない。例えば『大智度論』には、色界の天から一つの大きな石を落とすと、一万八千三百八十三年を経て初めて地面に達する、とある。この上下と四方の範囲を、一仏が統治する国土と名づけるのである(すなわち、大千世界を囲む鉄囲山をもって、その国土の境界とする)。