冬至上堂
冬至の法話
冬至時臨事且奇。海風吹倒珊瑚枝。龍王驚起歸空界。河伯神祗盡失威。如是事。宜自知。僧曰用知作麼。師曰與老僧執杖。僧曰恁麼不知更好。師曰何也。僧曰。清閑僧不做。返更作愁人。師便打。
冬至の時、事に臨んで且つ奇なり。海風吹き倒す珊瑚の枝。龍王驚き起ちて空界に帰す。河伯の神祗、尽く威を失う。かくの如き事、宜しく自ら知るべし。僧曰く、用て知る作麼(いかん)。師曰く、老僧に杖を執らしむ。僧曰く、恁麼(かくのごとく)知らざるは更に好し。師曰く、何ぞや。僧曰く、清閑の僧ならず、返って更に愁人と作る。師便ち打つ。