一切如來金剛三業最上甚深祕密中祕密諸佛大集會觀察一切如來心分第十
爾時,世尊大毘盧遮那金剛如來而復召集諸佛如來,普令安住大三昧耶金剛真實現證菩提堅固三業諸佛如來祕密法門。如是安住已,毘盧遮那即作是言:「當說諸佛本部真實大明身語心業祕密最上成就等法。」
その時、世尊である大毘盧遮那金剛如来は、再び諸仏如来をお集めになり、すべての方々を大三昧耶金剛の真実の現証菩提に安住させ、堅固なる三業の諸仏如来の秘密の法門を授けられました。こうして安住させた後、毘盧遮那如来は次のようにおっしゃいました。「これより諸仏の根本となる真実の大いなる明呪、すなわち身・口・意の三業における秘密の最上の成就法を説くことにしましょう。」
是時,金剛手菩薩摩訶薩於眾會中現大威勢,目爍光明,熾然可怖,廣視大會及十方界,出大音聲,作如是言:
その時、金剛手菩薩摩訶薩は、会衆の中に大いなる威勢を現し、目は光り輝き、燃え盛るように恐ろしく、広く会衆と十方世界を見渡し、大きな声を上げて、このように言いました。
「金剛身、語、心, 住三業觀想,
離疑惑無礙, 平等無所住。」
爾時,世尊大毘盧遮那金剛如來即入如來自性清淨波羅蜜多教金剛三摩地。從定出已,向諸如來作如是言:「阿閦佛等一切如來各能宣說無數俱胝那庾多百千大明,出生一切成就事,現諸變化,於十方界神通自在順行諸法,於五境中遊戲無礙,於真言行解脫相應。何以故?一切如來真言行法出生彼諸大持明士,而能觀察此諸如來身語心祕密大明義,照達一切最上祕密大明心,常樂趣求一切如來身語心三昧、常樂趣求一切執金剛身語心三昧、常樂趣求一切持法身語心三昧。」
その時、世尊である大毘盧遮那金剛如来は、如来自性清浄波羅蜜多教金剛三昧に入られた。三昧から出られた後、諸如来に向かってこのように言われた。
「阿閦仏をはじめとする一切如来は、それぞれが無数の百千万の大明呪を説き、一切の成就事を生み出し、あらゆる変化を現じ、十方世界において神通自在に諸法を順行し、五境の中で自在に遊戯し、真言の行と解脱とが相応している。なぜなら、一切如来の真言行法から、それらの大いなる持明士たちが生まれ出で、この諸如来の身・口・意の秘密の大明の意義を観察し、一切の最上なる秘密の大明心を照らし通達し、常に一切如来の身・口・意の三昧を楽しく求めるからである。常に一切の執金剛の身・口・意の三昧を楽しく求め、常に一切の法を護持する身・口・意の三昧を楽しく求めるのである。」
說是法已,即以自金剛三業說大明曰:
この法を説き終えると、すぐに自らの金剛三業をもって、次の大いなる明呪を説きました。
「吽唵(引)阿(引)莎(引)賀(引)(一句)」
フーン・オーン・アー・スヴァーハー
說此大明時,會中一切菩薩聞已皆悉驚怖,咸各思念金剛手菩薩。
この大いなる明呪が説かれたとき、会座のすべての菩薩たちはこれを聞いて、皆、驚き恐れ、一同に金剛手菩薩のことを思い浮かべました。
爾時,金剛手菩薩知是念已,即說一切如來大三昧法:
その時、金剛手菩薩はその思いを知り、直ちに一切如来の大三昧法を説き始めました。
「當住空觀想, 莊嚴曼拏羅,
於中想吽字, 及自影像等。
金剛大光明, 廣大不思議,
諸佛身、語、心, 當如是觀想。
一剎那成就, 大金剛三業,
金剛王大士, 一切勝自在。
自壇法自明, 出生諸儀軌,
此攝一切明, 金剛精妙說。
現自持明人, 四處具色相,
三面相相應, 及想三種色。
空なる境地に安住しつつ、曼荼羅を荘厽に観想せよ。 その中に「フーン」の字と、自らの姿を思い描きなさい。
金剛の大いなる光明は、広大で不可思議。 諸仏の身・語・心を、このように観想すべきである。
一瞬にして成就する、大いなる金剛の三業。 金剛王たる大士は、すべてにおいて勝れた自在を得る。
自らの壇の法は自ら明らかとなり、あらゆる儀軌を生み出す。 これは一切の真言を摂め、金剛の精妙なる教えである。
自ら真言を修する者は、四つの場所に色相を備え、 三つの面相と相応じ、三種の色を思い描く。
「如是,名為虛空金剛三昧法。
このように、これを虚空金剛三昧法と呼びます。
「此復說最上, 金剛祕密心,
當住空觀想, 微妙曼拏羅。
於中復觀想, 五鈷金剛杵,
觀想常相應, 勿令有間斷。
思念三金剛、 及彼金剛鉤,
句召一切心、 及諸賢聖等。
さらに最上のことを説く、 金剛の秘密の心、 空の観想に住し、 微妙なる曼荼羅を観じよ。
その中にさらに観想せよ、 五鈷の金剛杵を、 観想は常に相応し、 間断あらしめるなかれ。
三金剛を思念し、 およびかの金剛鉤を、 一切の心を句召し、 および諸の賢聖らを。
「即說此大明曰:
その時、この大いなる真言を説かれた:
「吽(引)唵(引)阿(引)(一句)發吒(半音)弱(仁作切下同)(二)」
「フーン、オーン、アー(一句目) パッタ(半音で弱く、以下同じ)(二句目)」
「此一切金剛, 佛菩提成就,
所有金剛部、 寶及蓮華等,
觀想金剛鉤, 句召於諸部。
復觀照自心, 作那吒迦法,
於七晝夜中, 作金剛事業,
成就身、語、心, 祕密智金剛。
觀察諸施願, 不令生怖畏,
施廣大成就, 心生大喜愛,
成就佛菩薩, 一切真言行,
若越此法者, 當壞彼壽命。」
爾時金剛手, 調伏三界尊,
最上大金剛, 出如是音聲:
「乃至持明者, 三金剛智圓,
二處得相應, 成諸供養事。
此諸佛成就, 大明三昧法,
入明妃自在, 想金剛相應。
成此法即名, 三昧曼拏羅。」
爾時金剛手, 諸如來出生,
諸佛大灌頂, 復作如是言:
「彼一切世界, 以此法句召,
住大印相應, 成就一切事。
佛真實變化, 無數億金剛,
此名佛世尊, 菩提三昧法。
得成就菩提, 成三金剛相,
入金剛大士, 勝菩提心海。」
このすべての金剛は、 仏の菩提を成就し、 すべての金剛部、宝部、蓮華部などを、 金剛鉤と観想し、句をもって諸部を召喚する。 さらに自心を観照し、那吒迦の法を行い、 七昼夜の間に、金剛の事業を行い、 身・語・心を成就し、秘密の智金剛となる。 諸々の施願を観察し、怖畏を生ぜしめず、 広大な成就を施し、心に大いなる喜愛を生じ、 仏菩薩を成就し、一切の真言行を成す。 もしこの法を越えるならば、その寿命を壊すべし。」
その時、金剛手、三界を調伏する尊、 最上の大金剛は、このような音声を発した: 「たとえ持明者であっても、三金剛の智が円満し、 二つの処で相応を得て、諸々の供養事を成就する。 この諸仏の成就、大明三昧の法は、 明妃の自在に入り、金剛と相応することを想う。 この法を成すならば、すなわち三昧曼荼羅と名づける。」
その時、金剛手、諸如来の出生、 諸仏の大灌頂は、さらにこのように言った: 「彼の一切世界は、この法をもって句召し、 大印に住して相応し、一切の事を成就する。 仏の真実の変化、無数億の金剛は、 これを仏世尊の、菩提三昧の法と名づける。 菩提を成就し得て、三金剛の相を成し、 金剛大士に入り、勝れた菩提心の海に入る。」