藥師瑠璃光如來消災除難念誦儀軌
薬師瑠璃光如来 消災除難念誦の儀軌
先淨身口意, 歸命佛法僧,
敬禮遍照尊, 十方諸聖眾。
我今略開演, 祕密消災法,
此法世尊說, 最勝最第一。
速出離生死, 疾證大菩提,
為順眾生界, 及說除災難。
增敬降伏法, 女人懷難月,
產危難生子, 及遭疾患者,
神鬼作禍殃, 建立曼拏攞,
塑畫本尊像, 燈燃四十九,
供養瑠璃尊, 晝夜恒照明,
奉香花菓食, 五色成幡蓋。
放水陸眾生, 日滿四十九,
加持五色線, 繫於病人項。
欲修如是法, 智者先從師,
受三昧耶戒, 發大菩提心,
得持明灌頂, 阿闍梨印可,
然後乃修持。 山林閑靜處,
河池及海岸, 或自居住處,
塗拭曼拏攞, 方圓隨本意,
置二閼伽水, 安排下七位,
燒香花燈明, 飲食塗香等,
陳設壇四邊。 懺悔并隨喜,
勸請發願等, 回向諸功德,
相應成悉地。 順教而修習,
輪結契印法:
佛部心密印, 定慧應內縛,
雙慧俱申竪, 觀佛滿虛空,
誦真言七遍, 頂上而散印。
まず身と口と意を清め、仏法僧に帰命し、 遍照尊と十方の聖なる方々に敬礼します。 ここで私は、秘密の消災の法を簡単にお説きしましょう。 この法は世尊が説かれたもので、最もすぐれ、最も第一です。 生死をすみやかに離れ、大菩提を速やかに証するためであり、 衆生の世界に寄り添うため、また災難を取り除くことを説くためです。 敬いを増し、降伏させる法、女人の懐妊の月、 出産の危難、子どもを生むこと、また病に遭った者、 神や鬼が災いをなす場合には、曼荼羅を建立し、 本尊の像を塑像や画像で作り、灯を四十九燃やし、 瑠璃尊を供養し、昼夜いつも照らし続け、 香・花・果物・食べ物を供え、五色で幡蓋を作ります。 水陸の衆生を放ち、日が四十九満ちたら、 五色の線を加持して、病人の首に結びます。 このような法を修めたいと思う智者は、まず師について、 三昧耶戒を受け、大菩提心を発し、 持明灌頂を得て、阿闍梨の印可を受けたのちに、 それから修持します。山林の静かな所、 河や池、海岸、あるいは自分の住む所で、 曼荼羅を塗り拭き、方形でも円形でも本意のままにし、 二つの閼伽の水を置き、下に七位を並べ、 焼香・花・灯明、飲食・塗香などを備え、 壇の四辺に陳設します。懺悔し、また随喜し、 勧請し、発願するなどして、もろもろの功徳を回向すれば、 相応して悉地が成就します。教えに従って修習し、 輪を結ぶ契印の法は次のとおりです。 仏部の心密印は、定と慧を内縛にし、 両方の慧をともに伸ばして立て、仏が虚空に満ちていると観じ、 真言を七遍誦し、頂の上で印を散じます。
真言曰:
真言は次のとおり。
「唵爾曩爾迦娑嚩(二合)賀(引)」
オン・ナラカ・ソワカ
由此加持故, 諸佛悉雲集,
光明照行人, 離障速成就。
次結蓮華部, 心印如前契,
屈定輪入掌, 慧輪而建立。
應觀觀自在, 與蓮華眷屬,
在諸如來右, 念真言七遍。
頂右而散印。
この加持によって、 諸仏はすべて雲のように集い、 光明は修行者を照らし、 障礙を離れ、速やかに成就する。
次に蓮華部の印を結び、 心印は前の契りのごとく、 定輪を屈めて掌に入れ、 慧輪を立てて建立す。
観自在を観想すべし、 蓮華の眷属とともに、 諸如来の右に在りて、 真言を七遍唱える。
頂上右にて印を散ず。
真言曰:
真言は次の通り:
「唵阿魯力迦娑嚩(二合)賀(引)」
唵、アロリキャ・スヴァーハ
由此加持故, 菩薩眾雲集,
行人為同事, 所求皆滿足。
次結金剛部, 心印亦如前,
屈慧輪入掌, 定輪而竪建。
應觀金剛手, 一切持金剛,
住在如來右, 念真言七遍。
頂左而散印。
この加護により、 菩薩の群れが雲のように集い、 修行者は共に事を為し、 求めるものは全て満たされる。
次に金剛部の印を結び、 心印もまた前の如く、 智慧の輪を掌に屈し入れ、 定の輪を立てて建てる。
金剛手を観想すべし、 一切の金剛を持つ者、 如来の右に住して、 真言を七遍念じる。
頂の左にて印を散ず。
真言曰:
真言は次の通りです。
「唵嚩日囉(二合)地力(二合)迦娑嚩(二合)賀(引)」
オン・バジラ・ジリキャ・ソワカ
以此加持故, 金剛眾雲集,
承佛本悲願, 衛護修行者,
三業如金剛, 堅固無能壞。
次結被甲印, 止觀各為拳,
持輪橫在掌, 止拳而安心。
觀拳加五處, 額兩肩心喉,
加持頂上散。
この加持により、 金剛の衆が雲のごとく集い、 仏の本願の慈悲を受け継ぎ、 修行者を守護する。 身口意の三業は金剛のごとく、 堅固で破られることなし。
次に被甲印を結び、 止観の手をそれぞれ拳とし、 法輪を掌に横たえ、 止の拳を心に当てる。 観の拳で五箇所を加持し、 額、両肩、心、喉、 そして頂上で散らす。
真言曰:
真言は次のように唱えます。
「唵僕(入)入嚩(二合)攞帝惹(引)吽」
「オーム、ブッダ・ラージャ・ジャ・フーム」
由此印真言, 加持被甲故,
諸魔不陵逼, 速疾獲成就。
一切佛頂中, 是印大威德,
纔結印護身, 人天皆敬仰。
一切嶮難處, 及諸災難時,
悉皆獲安樂。 次志心虔懇,
舒奢摩他輪, 毘鉢含那持,
印地念真言, 加持滿七遍,
轉此雜染所, 成淨妙佛土。
この印と真言によって、 加持され、鎧をまとうがゆえに、 諸々の魔は侵すことなく、 速やかに成就を得る。
一切の仏頂の中にあって、 この印は大いなる威徳を備え、 ただ印を結び身を護れば、 人も天も皆、敬い仰ぐ。
すべての険しい難所にて、 また諸々の災難の時にも、 ことごとく安楽を得る。
次に心を込めて慎み深く、 奢摩他輪を伸ばし、 毘鉢舎那を保ち、 印を地に結び真言を念じ、 七遍満たすまで加持すれば、 この雑染の場所は転じて、 清浄なる妙なる仏土となる。
真言曰:
真言は次の通りです。
「唵步(入)欠(引)」
唵、歩み入るべし。
由此加持故, 成本尊淨土,
有大寶宮殿, 種種持莊嚴。
於寶宮殿中, 想藥師如來,
菩薩眾圍繞, 而觀曼拏攞。
次結迎請印, 用前佛部心,
二輪向身招, 念真言三遍。
この加護によって、 本尊の清浄なる浄土が現れ、 大いなる宝の宮殿が立ち、 様々な飾りで荘厳される。
宝の宮殿の中に、 薬師如来を思い描き、 菩薩たちが周りを取り囲み、 曼荼羅を観想する。
次に迎請の印を結び、 先の仏部心を用いて、 両手を身に向けて招き、 真言を三遍唱える。
真言曰:
真言は次の通り。
「唵爾曩爾迦翳醯曳(二合)呬婆誐嚩妬(引)烏瑟抳(二合)灑野娑嚩(二合)賀(引)」
オーム、ナラヤキエイエイ・ヒバガバドゥ・ウシュニシャヤ・スヴァーハー
由此加持故, 一切作障者,
悉皆而遠走, 恭敬修行者。
次獻閼伽水, 時花汎其上,
寶藥香種子, 置之於水內,
捧至頂上獻, 念真言七遍,
想浴聖眾足, 稱所求之願。
この加護により、 すべての障害をなす者は、 ことごとく遠くに走り去り、 修行者を敬い仕えます。
次に閼伽の水を捧げ、 時に応じた花をその上に浮かべ、 宝の薬、香、種子を、 水の中に置き、 頂上まで捧げ持って献じ、 真言を七遍唱え、 聖なる方々の足を浴びさせると想い、 願い求めることを称えます。
真言曰:
真言は次の通りです:
「曩莫(入)三滿哆沒馱喃唵誐誐曩娑麼娑麼娑縛(二合)賀(引)」
南無(帰依します) 三満多(あまねく)の仏陀(目ざめた方)たちに。 オン(宇宙の音よ) ガガナ(虚空のように) サマ サマ(すべてを等しく) ソワカ(幸いあれ)
由獻香水故, 離垢獲清淨,
當得灌頂地, 證如來法身。
次結獻座印, 五頂開敷花,
想從印流出, 蓮華師子座。
香水を捧げることにより、心の穢れが除かれ清らかさを得て、 やがて灌頂の境地に至り、如来の法身を証する。 次に座を捧げる印を結ぶ。五つの頂が花開くように、 印から流れ出る蓮華の獅子座を思い描く。
真言曰:
真言は次の通り:
「唵迦麼攞悉孕(二合)賀娑嚩(二合)賀(引)」
おん かまら しん けい そわか
由此真言印, 本尊并眷屬,
各受寶蓮華, 金剛師子座。
次結普供養, 大印之儀則,
諸頂初分交, 從印中流出,
種種諸供養, 燒香花燈明,
塗香飲食等, 眾伎樂雲海。
臺繖寶樓閣, 寶座等莊嚴,
勝妙幢幡蓋, 賢瓶眾香水,
皆從印流出, 遍虛空法界,
供養諸如來, 菩薩及聖眾。
この真言と印によって、 本尊とその眷屬は、 それぞれ宝の蓮華と、 金剛の師子座を受ける。
次に、普供養の 大いなる印の作法を結ぶ。 諸々の頂(頂戴)を初めに分けて交わらせ、 印の中から流れ出る、 さまざまな供養の品々。 焼香、花、燈明、 塗香、飲食など、 多くの伎楽が雲のごとく広がる。
台、蓋、宝楼閣、 宝座などの荘厳、 勝れた幢幡や天蓋、 賢瓶や众多の香水、 すべて印より流れ出て、 虚空法界に遍く満ち、 如来や菩薩、 聖衆に供養される。
真言曰:
真言は次のとおり。
「曩莫三滿哆沒馱喃(引)薩嚩他(引)欠嗢娜誐帝娑頗(二合)囉呬𤚥誐誐曩劍娑嚩(二合)賀(引)」
南無 すべての仏陀に帰依します。 虚空のあらゆる領域に満ちる、 清らかな智慧の光に。 願わくは、この功徳がすべての生きとし生けるものに届きますように。
便以三等力, 真實妙伽陀,
誠心念三遍, 一切皆成就。
以我功德力, 如來加持力,
及以法界力, 普供養而住。
後結佛大慈, 護印之軌儀,
五頂堅固縛, 勝輪頂竪合,
印心額喉頂, 等諸佛自體。
その三つの力をもって、 真実の妙なる偈を 誠の心で三度唱えれば、 すべての願いは成就する。
わが功徳の力と、 如来の加護の力、 そして法界の力により、 あまねく供養が成り立つ。
その後、仏の大いなる慈悲により 印を護る作法として、 五つの頂点を堅く結び、 勝れた輪の頂を縦に合わせて、 心・額・喉・頭頂に印を置く、 それは諸仏の身そのものと等しい。
真言曰:
真言は次のとおり。
「唵沒馱(引)昧怛哩(二合)嚩日囉(二合)洛乞叉(二合)唅」
「オン ブッダ メートリ ヴァジュラ ラクシャ ハーン」
由此加持故, 一切魔障難,
及惡人相害, 疾起於慈心。
次結佛眼印, 應以三補吒,
二蓋持光背, 猶如笑眼形。
屈二輪各持, 二光中節文,
印自身五處, 佛母常加護,
念佛眼根本。
この功徳の加護により、 あらゆる魔の障りや難(わざわい)、 そして悪意ある人々の害も、 速やかに慈しみの心へと変わります。
次に仏眼の印を結びます。 三補吒(さんぼた)の形をもって、 二つの蓋(ふた)で光の背を支え、 笑っている目のような形にします。 二つの輪を曲げて、それぞれ 二つの光の中央の節(ふし)を支えます。 この印を自身の五つの場所に押し当てます。 仏母(ぶつも)が常に守り加護し、 仏眼の根本を念じなさい。
真言曰:
真言は次のとおり。
「曩謨(引)婆誐嚩妬烏瑟抳(二合)灑野唵嚕嚕娑普(二合)嚕入嚩(二合)攞底瑟姹(二合)悉馱路左儞薩嚩羅他(二合)娑馱𩕳娑嚩(二合)賀(引)」
南無(敬礼)世尊(仏さま)。 烏瑟膩沙(仏の頂上)に帰命します。 オン、ルル、ソンボロ、 ジバラ、チシャタ、 シッタ、ロザニ、 サララタ、ソタニ、 ソワカ。
由此印真言, 加持威力故,
能滿一切願, 除一切不祥,
生一切福德, 滅一切罪障,
能令諸有情, 見聞獲安樂。
次稱揚讚歎, 本尊之功德,
歸命滿月界, 淨妙瑠璃尊。
法藥救人天, 因中十二願,
慈悲弘誓廣, 願度諸含生,
我今申讚揚, 志心頭面禮。
根本之密印, 二羽內相叉,
兩腕稍相去, 開張三二寸,
禪智而來去。
この印と真言の加持力により、 あらゆる願いが叶えられ、 すべての不吉が除かれ、 すべての福徳が生じ、 すべての罪障が滅せられます。 また、あらゆる生きとし生けるものに、 この教えを見聞きするだけで安楽をもたらします。 次に、本尊の功徳を称え讃えましょう。
帰命します、満月の世界に住まう 清らかで妙なる瑠璃の尊に。 仏法の薬で天と人を救い、 因位において十二の大願を立てられました。 慈悲深く広大な誓いを立て、 あらゆる命あるものを救おうとされます。 今、私は心から讃え、 一心に頭を地につけて礼拝します。
根本の密印は、 両手の指を内側に組み合わせ、 両腕は少し離して、 二、三寸ほど開き、 親指を前後に動かします。
彼大真言曰:
彼は、このように大いなる真言(おんごと)を唱えた。
「曩謨引婆去誐嚩帝(一)佩殺紫野二合虞嚕(二)吠𠯆哩也二合鉢羅二合婆囉惹野(三)怛他引蘖哆引野(四)囉喝二合帝(五)三藐三沒馱引野(六)怛儞也二合他引(七)唵(八)佩殺爾曳二合(九)佩殺爾曳二合(十)佩殺紫野二合(十一)三麼弩蘖二合帝(十二)娑嚩二合賀引(十三)」
なむ きしょうし ぶっしゃ にょらい おうぐ さんみゃくさんぼだい たにゃた おん きしょうし えい きしょうし えい きしょうしや さんまく ぎゃてい そわか
由是本尊故, 誦真言遍數,
七遍至百八, 散印於頂上。
陳所祈願心, 對彼本尊前,
願希垂照矚, 殄災除橫死。
次即取數珠, 盤置雙掌內,
加持成七遍, 捧珠安頂上。
この本尊(ほんぞん)によって、
真言(しんごん)を唱える回数は、
七遍から百八遍まで、
印を結んだまま頭上に置く。
願いを心に思い浮かべ、
その本尊の御前にて、
どうかお見守りくださいと、
災いを除き、横死を免れさせたまえと祈る。
次に数珠(じゅず)を取り、
両手のひらにのせて、
七度、加持(かじ)を施し、
数珠を捧げて頭の上に置く。
真言曰:
真言は次のとおり。
「唵嚩日囉(二合)虞醯曳(二合)惹跛三麼曳吽」
「オン バザラ グイエ ジャバ サマエ ウン」
由此真言印, 加持念珠故,
從母珠初起, 一遍捻一珠。
真言末字畢, 至母珠却迴,
不應越母珠, 驀過越法罪。
廣教萬八千, 略之一百八,
限數既終畢, 再捧珠加持。
稱所祈求事, 志心普迴施。
この真言と印によって 数珠に加持がなされるゆえに 母珠より始めて 一珠ずつをひとしきり繰る
真言の終わりの字が終わったなら 母珠に至って再び戻る 母珠を越えてはならず 越え過ぎれば法に背く罪となる
広くは一万八千遍 略して一百八遍 定めの数が終わったなら 再び数珠を捧げて加持し
求める事柄を唱えて 心を込めて広く回向せよ
是法印呪,若善男子善女人等,多諸障難一切疾病,女人難月產厄,願欲轉禍求福,并患鬼神病難差者,以五色線搓索,呪繫病人項及手足腰腹等。仍須請七僧,建置道場造本尊像,寫藥師經,六時行道,燃七層燈,造五色幡四十九尺,日轉經四十九遍,放水陸生命四十九頭,時花菓子殷勤供養。呪五色線發願,又以印拄於線上,更呪四十九遍,結四十九結,復念此真言。加持真言曰:
この法印の呪は、善男子・善女人などで、多くの障難やあらゆる病気、女人の難月や産の厄、禍を転じて福を求めようとする願い、さらには鬼神の病で癒えにくい難儀を患う者は、五色の線を搓って索とし、呪を唱えて病人の首および手足・腰・腹などに結びつけます。また、七人の僧を招き、道場を建てて本尊の像を造り、薬師経を書き写し、六時に行道し、七層の灯を燃やし、五色の幡を四十九尺に造り、日に経を四十九遍転読し、水陸の生命を四十九頭放ち、その時の花や菓子を殷勤に供養します。五色の線に呪を唱えて願を発し、また印を線の上に押し当て、さらに四十九遍呪を唱え、四十九の結びを結び、この真言を念じます。加持真言は次のとおりです。
「曩謨(引)囉怛曩(二合)怛囉(二合)夜耶(一)那謨金毘羅(二)和耆囉(三)彌佉羅(四)安陀羅(五)摩尼羅(六)素藍羅(七)因達羅婆耶羅(八)摩休羅(九)真持羅(十)照頭羅(十一)毘伽羅(十二)那謨(引)毘舍闍瞿流(十三)毘𠺕離耶(十四)鉢囉(二合)頗囉闍野(十五)怛姪他(十六)唵毘舍施毘舍施(十七)毘舍(十八)闍娑摩揭帝(十九)娑嚩(二合)賀(引)」
「南無 ラタナ トラヤヤー(三宝に帰依します) 南無 キンビラ 和耆羅 彌佉羅 安陀羅 摩尼羅 素藍羅 因達羅婆耶羅 摩休羅 真持羅 照頭羅 毘伽羅
南無 毘舍闍瞿流 毘𠺕離耶 鉢囉頗羅闍野
それでは呪文を唱えます。 オーン ビシャシ ビシャシ ビシャ ジャ ソマカーテ ソワハー」
復讚禮本尊, 結本尊密印,
念真言七遍, 復獻閼伽水。
如前申供養, 辨事佛頂印,
念明句三遍, 左旋而解界。
奉送於聖眾, 如前迎請印,
二輪向外撥, 想像虛空中,
還歸於淨土, 安居寶宮殿。
礼賛本尊を繰り返し、 本尊の密印を結び、 真言を七回となえ、 閼伽の水を捧げます。
先のように供養を整え、 事弁ずる仏頂印を結び、 明句を三回となえ、 左に回って界を解きます。
聖衆をお送りするには、 先の迎請の印と同じ印で、 両輪を外に払い、 虚空の中を想像します。
元の浄土に還り、 宝の宮殿に安らかに住まうのです。
「唵爾曩爾迦蘖蹉蘖蹉婆誐嚩妬(引)烏瑟膩(二合)灑野娑嚩(二合)賀(引)」
おん にゃうにゃく かぎゃさ ぎゃさ ばぎゃばと うしにしゃや そわか
奉送本尊已, 即結佛慈護,
三昧耶密契, 加持印四處。
復結佛眼印, 真言印五處,
結三部心印, 各本明三遍。
復結甲護身, 真言印五處,
禮佛發大願, 隨意任經行。
本尊をお送りしたなら、すなわち仏の慈悲の守りを結び、 三昧耶の秘密の契りにより、四か所を印で加持する。 さらに仏眼の印を結び、真言で五か所を印し、 三部の心の印を結び、それぞれの真言を三回ずつ唱える。 再び甲冑の護身を結び、真言で五か所を印し、 仏に礼拝して大いなる願いを発し、心のままに随意に経行する。
藥師如來消災除難念誦儀軌
薬師如来消災除難念誦儀軌
藥師瑠璃光如來消災除難念誦儀軌一部,一行阿闍梨撰,東大寺奝然弟子祚壹之所請也。而今所刻者,靈雲開山淨嚴和尚之挍本。所希壽諸梓以布普天,九橫宏難一時消,四大沈痾剎那除。時
享保星舍甲寅臘月吉日和州長谷輪下
享保、星宿の宿る庵にて、 甲寅の年の臘月、吉き日、 大和国、長谷のふもとにて
沙門無等謹識
沙門 無等が謹んで記す。