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  1. 七星如意輪秘密要経 (七星如意輪祕密要經)
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七星如意輪秘密要経 (七星如意輪秘密要經)

「七星如意輪祕密要經」について

唐 · 底本の訳者:不空

1,686 字 · 約 6 分

『七星如意輪秘密要経』は、唐代の高僧・不空三蔵によって漢訳されました。本経は唐代密教の重要な経典の一つであり、盛唐期における密法伝播の頂点を体現しています。経典の核心は、七星如意輪観音の法門を説き、その陀羅尼(真言)、儀軌、および修持の要点を詳述し、この法が災いを除き、福を増すなどの現世利益と究極の成就をもたらすことを強調しています。仏教において、本経は漢伝密教における観音信仰の重要な典籍であり、唐代密教の思想と実践を研究する上で鍵となる価値を持ち、修行者にとって重要な密法のよりどころを提供しています。


七星如意輪祕密要經

七星如意輪秘密要経

三藏不空譯

不空訳

如是我聞:

このように私は聞きました。

一時佛在大雪山伽王那蘭陀,與大比丘眾千二百五十人俱,其名曰:大目犍連、舍利弗、摩訶迦旃延波多、阿難陀、摩訶迦葉、富樓那彌多羅尼子,復又菩薩萬八千,皆得不退轉陀羅尼辯才,如是等恒河沙數眾中轉大法輪。爾時迦夷城宮內使來詣佛所,頂禮佛足而白佛言:「波斯匿王使我諮量。俱尸羅大國與兵無數萬億來圍迦夷,君臣惶忙人民恐懼,唯願世尊由大智力救護我等。」爾時世尊即告神通王菩薩:「往於迦夷城宮內,速建如意寶輪般多羅道場七星火壇祕密之門。所謂般多羅道場者,造於淨室,七星火壇作於露地,一日一夜如法作,其賊眾者自然退散。其法事者,先須結界,然後作般多羅法門:『南無如意輪王大法主!我今奉造般多羅者,有天耳眼、有神通者證明法則。』即誦如意輪真言七遍,七呪水灑地,取界后為結界。所謂般多羅者,且最清淨室,地平如鏡,中央造五色輪象如車輪,或十道或十二道,輪約間畫波折羅相,輪輻上亦爾。中央安如意輪王菩薩。一一輻間安七星像及訶利低母,一一像前安燈蘇香等種種供養。所為人姓名畫於本星。阿闍梨座於輪外,一一即啟法事成就。加持念誦一座一百八遍,觀念不成不數其遍。所謂火壇者,於露地造火爐,或一肘或二肘。即加持一人,或優婆塞、優婆夷,著新淨衣,造本星食餅及蘇蜜香藥等,即向七星一拜一燒一心著本星,或動、異、光即得成就。若清淨阿闍梨者,若王若臣乃至人民,自作火壇求請,隨其所願即得成就。」

仏はある時、大雪山の伽王那蘭陀におられ、大比丘の衆千二百五十人とともにいました。その名は、大目犍連、舎利弗、摩訶迦旃延波多、阿難陀、摩訶迦葉、富楼那弥多羅尼子です。さらにまた菩薩が一万八千あり、みな不退転の陀羅尼と弁才を得て、このようなガンジス川の砂の数ほどの衆の中で大いなる法輪を転じていました。

その時、迦夷城の宮殿から使いの者が仏のもとへやって来て、仏の足を頂礼し、仏にこう申し上げました。「波斯匿王が私に諮問させました。俱尸羅大国が無数の兵士数万億を率いて迦夷を囲んでいます。君臣は慌てふためき、人民は恐れおののいています。どうか世尊、大いなる智力によって私たちを救護してください。」

その時、世尊はすぐに神通王菩薩に告げました。「迦夷城の宮殿へ行き、速やかに如意宝輪般多羅道場の七星火壇の秘密の門を建てなさい。いわゆる般多羅道場とは、清浄な部屋に造り、七星火壇は露地に作ります。一日一夜、法のごとく行えば、その賊の軍勢は自然に退散します。その法事は、まず結界をし、それから般多羅法門を行います。『南無如意輪王大法主! 私が今、般多羅を奉造するのは、天耳眼を持ち神通を持つ者が法則を証明してくださるからです。』そして如意輪真言を七遍誦し、七度呪水を地に灑いで、界を取ってから結界とします。いわゆる般多羅とは、最も清浄な部屋で、地は鏡のように平らにし、中央に五色の輪を車輪のように造ります。あるいは十道、あるいは十二道で、輪の約の間に波折羅の相を描き、輪の輻の上もまた同様にします。中央には如意輪王菩薩を安置します。一つ一つの輻の間に七星像と訶利低母を安置し、一つ一つの像の前に灯・蘇香など種々の供養を捧げます。人のためにする場合は姓名を本星に描きます。阿闍梨は輪の外に座り、一つ一つただちに法事の成就を啓します。加持念誦は一座一百八遍で、観念が成就しなければその遍を数えません。いわゆる火壇とは、露地に火炉を造り、あるいは一肘、あるいは二肘とします。すなわち一人を加持し、あるいは優婆塞、優婆夷に、新しい清浄な衣を着せ、本星の食餅および蘇・蜜・香薬などを造り、ただちに七星に向かって一拝ごとに一焼し、一心に本星に着ければ、あるいは動き、あるいは異なり、あるいは光があれば、すなわち成就を得ます。もし清浄な阿闍梨であれば、王であれ臣であれ、あるいは人民に至るまで、自ら火壇を作り求請すれば、その願いに随ってすなわち成就を得ます。」

爾時神通王菩薩即奉教勅,往於迦夷大城宮內一一作法,霹靂雷電賊徒散滅,君臣歡喜人民安樂。爾時神通王菩薩却來佛處,頂禮佛足而白佛言:「奇哉世尊!不可思議祕密法門。如意寶輪王菩薩今何在?我等之輩蒙如來力,往彼世界頂禮如意輪王菩薩。」佛告神通王菩薩:「善哉善哉!正南方有世界名曰七寶轉輪王,於七寶輪上護法七星及諸天眾周匝,為轉法輪度脫眾生。」爾時神通王菩薩白佛言:「世尊!以何因緣,不但觀念如意輪王菩薩,又令禮拜本星等耶?」佛言:「昔燃燈佛所受此法門,七星精靈天而下,訶利大神從地而出:『願我等輩護此大法。若有人等奉造此法,我等先至成就法事。』以此因緣,兼存造法。」爾時神通王菩薩承佛大神力往彼世界,頂禮如意輪王菩薩,而作是言:

その時、神通王菩薩は仏の教えを奉じて、かの迦夷大城の宮中に赴き、次々と法を行った。すると、稲妻と雷鳴が走り、盗賊の徒は散り去り、君臣は喜び、人民は安らかになった。 その後、神通王菩薩は仏のもとへ戻り、仏の足に額を付けて礼拝し、こう申し上げた。 「ああ、なんと尊き世尊よ。不可思議な秘密の法門であります。如意宝輪王菩薩は今、どこにおわしますか。我らは如来の力により、かの世界に赴き、如意輪王菩薩に頂礼いたしたいと存じます。」 仏は神通王菩薩に告げられた。 「善きかな、善きかな。南方に七宝転輪王と名づく世界がある。その七宝の輪の上には、法を護る七星と、諸々の天の衆が周囲を取り巻き、法輪を転じて衆生を救済している。」 その時、神通王菩薩が仏に申し上げた。 「世尊よ、どのような因縁によって、ただ如意輪王菩薩を観念するだけでなく、さらに本星たちを礼拝させるのでございましょうか。」 仏は言われた。 「昔、燃灯仏よりこの法門を受けた時、七星の精霊らが天より降り、訶利大神が地より現れて言った。『我らはこの大法を護りましょう。もし人がこの法を造り奉るならば、我らは先んじてその法の成就のために至ります』と。この因縁により、併せて造法を存するのである。」 その時、神通王菩薩は仏の大いなる神通力により、かの世界に赴き、如意輪王菩薩に頂礼して、こう申し上げた。

「我等住於娑婆界, 修學如來因地門,
救度迦夷波斯王, 以此因緣禮仁者。
七寶莊嚴寶輪王, 菩薩相好不思議,
依正二報俱勝妙, 我今敬禮如意輪。」

「私たちはこの苦しみの世界にとどまりながら、 如来の悟りへの修行の道を学び、 カピラ城の王を救い導いてきました。 そのご縁により、あなたに敬礼します。

七つの宝で飾られた宝輪を持つ王、 その菩薩としての姿と徳は言葉に尽くせません。 正しい報いと身のまわりの環境も、みな勝れて素晴らしい。 今、私は如意輪観音に敬礼します。」

爾時如意輪菩薩而說偈言:

その時、如意輪菩薩が告げて言われました。

「我今所修菩薩道, 度脫眾生長夜苦,
今座莊嚴如意輪, 令諸眾生亦如是。
世有眾生有所願, 今我如意寶輪王,
隨其種種所受樂, 無不從心為如意。
若有眾生在世界, 欲得通達無為道,
業障深厚不成就, 我以寶輪使開悟。
若有世界三災起, 國界人民不安樂,
其中有人造我法, 如意聖輪與大樂。
若有世界他界賊, 四方覆嬈不安寧,
國中有人造我法, 如意聖輪與安樂。
若有國內飢饉難, 一切人民不安悅,
若有造我般多法, 如意聖輪能救濟。
若有眾生在世界, 王法所加被獄囚,
造我大法般多羅, 如意聖輪能救濟;
若有眾生在嶮難, 如意聖輪能救濟,
若有眾生在世界, 盲聾跛𨄜種種病,
念我大法般多羅, 如意聖輪能救濟。
若有眾生在世界, 欲得家富求富祿,
造我大法般多羅, 如意聖輪如其願。
若有如是如意輪, 一切罪障無不除,
一切吉祥無不致, 無所不至拔濟苦。
諸天龍神及人間, 一切眾生有歸依,
不隨其心墮妄語。 是法能除一切罪。
增長一切諸功德, 自在能照於五道,
成就一切眾生願。」

我が今、修める菩薩の道は、 衆生を永き夜の苦しみから救い出さん。 この座に荘厳された如意宝輪よ、 すべての生きとし生けるものもまた、このようあれ。

世の中に願いを持つ者がいれば、 今、我、如意宝輪の王として、 その様々な楽しみに応じて、 心のままに叶えさせよう。

もしこの世で、無為の道を悟りたいと願いながら、 深い業の障りによって成就できない者がいれば、 我は宝輪をもって彼を目覚めさせよう。

もし世界に三つの災いが起こり、 国や人々が安らかでない時、 その中で我が教えを実践する者には、 如意聖輪が大いなる安楽をもたらす。

もし外国の賊が現れ、 四方から乱し悩ませて安らかでない時、 その国で我が教えを実践する者には、 如意聖輪が安らぎを与える。

もし国内に飢饉の難があり、 すべての人々が安らかでない時、 我が般多の教えを実践する者には、 如意聖輪が救いの手を差し伸べる。

もしこの世で、王法により牢獄につながれた者がいれば、 我が大いなる般多羅の教えを実践するなら、 如意聖輪がその者を救うだろう。

もし危険な境遇にある者がいれば、 如意聖輪がその者を救うだろう。 もしこの世で、目が見えず、耳が聞こえず、足の不自由な者、 その他様々な病に苦しむ者がいて、 我が大いなる般多羅の教えを心に念じるなら、 如意聖輪がその者を救うだろう。

もしこの世で、家の富みや財産を願う者がいれば、 我が大いなる般多羅の教えを実践するなら、 如意聖輪はその願いを叶えるだろう。

この如意輪の教えがあれば、 あらゆる罪の障りが除かれずにはおらず、 あらゆる吉祥がもたらされずにはおらず、 どこまでも苦しみを救い取ってくれる。

天の神々、竜神、そして人間の世界、 すべての生きとし生けるものが帰依するところ、 その心に背いて偽りの言葉を語ることはない。 この教えはあらゆる罪を除き、 すべての功徳を増長させ、 自在に五つの道を照らし、 すべての生きとし生けるものの願いを成就させる。

爾時神通王菩薩頂禮聖輪,還來本處,一心受持此不可思議摩訶般多羅祕密法門真言:

その時、神通王菩薩は聖なる輪に敬礼してから、自らの席に戻り、一心にこの不可思議なる摩訶般多羅の秘密の法門の真言を受け止め、保ち続けた。

「南無阿羅姪那阿阿那(一)南阿梨耶(二)婆嚕吉帝沙波訶阿耶(三)菩提薩埵婆耶(四)摩訶迦烏尼迦耶(五)多姪他(七)唵折揭羅婆帝(九)真多摩尼(十)摩訶波地迷(十一)嚕嚕帝遮揭阿沙吽唎婆訶(十二)唵(十三)波地迷真多摩尼摩訶遮揭阿吽(十四)唵波阿多波地迷吽(十五)」

帰依します、阿羅漢の方々。 帰依します、聖なる観音さま。 帰依します、菩薩さま。 大いなる慈悲の方に。

祈りの言葉を唱えます。 オーン・チャクラヴァティー 真実の宝珠 大いなる智慧ある方 ルル・ティチャカ・アシャ・フーン・スヴァーハー オーン 智慧ある方、真実の宝珠、大いなるチャクラ ア・フーン オーン・パーダ・パダ・メー・フーン

七星本部印 如意輪本印 長誦印。若人心有所求,或有病難延壽求祿,乃至一切心所願求,當使本星必當隨心。如來在世立大誓願,為此部中當護摩,此因緣當用七星以靈驗。是多祕密,不得外傳。或為國王或為大臣造此法,不得為人民百姓淺識有情造此大法。午,詖(此云小豆食)、蘇古香木;未巳,多伊尼(此云大豆食)、波知桃木;申辰,薩波(此云麻子食)、波此荊木;酉卯,蘇烏帝(此云麥食)、彌蘇帝違木;戌寅,薩波之(此云稻米食)、孫蘇烏獪;亥丑,波伊蘇(此云粟食)、舟尼(此云槐木)、子薩波耶(此云黍食)、揭帝(此云桐木)。

七星本部の印、如意輪本印、長誦の印。もし人が何かを求めたり、病や苦難に遭い寿命を延ばして福を求めたい、あるいは心に願うことが全てあれば、この星が必ずその願いに応じるでしょう。如来が世に在した時、大きな誓願を立て、この部の中で護摩を修めるために、この因縁をもって七星を用いると、その霊験は顕著です。これは深い秘法であり、外に伝えてはなりません。あるいは国王や大臣のためにこの法を行うことは許されますが、民や浅い知識しか持たない人々のためにこの大法を施してはなりません。

午(方)には、あずき(小豆)と蘇古香木を用いる。 未(方)・巳(方)には、大豆と波知桃木。 申(方)・辰(方)には、麻の実と波此荊木。 酉(方)・卯(方)には、麦と彌蘇帝違木。 戌(方)・寅(方)には、稲米と孫蘇烏獪。 亥(方)・丑(方)には、粟(あわ)と舟尼(槐木)。 子(方)には、黍(きび)と揭帝(桐木)。

七星如意輪祕密要經

七星如意輪秘密要経

天明五乙巳春二月十日,於洛北大報恩寺,以上品蓮臺寺藏本寫訖。此七星如意輪經,於重譽深密抄薄草子後重等證之。

天明5年(乙巳)春2月10日、洛北の大報恩寺において、上品蓮臺寺の蔵本をもとに書き写し終えた。この七星如意輪経は、重誉による深密抄・薄草子・後重などの証本をもとに校訂したものである。

智積院寓學東武 慈忍 識

智積院にて東武に寓學す 慈忍 識

享和改元仲秋月,得右件之本令寫之,當嶺慈心院傳燈等挍閱,予更考訂以彫刻。

享和元年の8月、右の経本を入手し、写させました。当山の慈心院において伝灯の僧らが校閲し、私がさらに考訂して彫刻に付しました。

豐山總持沙門快道誌

豊山・總持の沙門、快道が記す。

一挍加筆訖 慈順

一校、加筆を終える         慈順

享和三年四月七日此日也雨曚曚矣。

この日は享和3年4月7日、雨がぼんやりと降り続いた日である。

文政三年庚辰四月十五日以右傳寫之本雙挍之了 龍肝

文政三年(庚辰)四月十五日、右の伝写本を用いて双挍を終えた。          竜肝


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