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  1. 一髻文殊童子速成就無尽宝蔵経 (一髻文殊童子速成就無盡寶藏經)
  1. 一髻文殊師利童子陀羅尼念誦儀軌 (一髻文殊師利童子陀羅尼念誦儀軌)
  2. 一髻文殊童子速成就無尽宝蔵経 (一髻文殊童子速成就無盡寶藏經)

一髻文殊師利童子陀羅尼念誦儀軌 (一髻文殊師利童子陀羅尼唸誦儀軌)

「一髻文殊師利童子陀羅尼念誦儀軌」について

唐 · 底本の訳者:金剛福壽

2,645 字 · 約 9 分

唐代の不空三蔵法師が漢訳した『一髻文殊師利童子陀羅尼念誦儀軌(金剛福壽)』は、密教における重要な修行儀軌です。この経典は、唐代に密宗が最も栄えた時期に成立し、文殊菩薩の智慧の教えと陀羅ニ真言を結びつけた実践体系を体現しています。その中心的内容は、一髻文殊童子の姿を念じる陀羅尼の唱え方と儀式の作法にあり、唱える順序、観想の方法、そして得られる功徳と利益を詳しく説いています。正しい方法で修行を実践することにより、智慧が増し輝き、金剛の如き福徳と寿命の両方が成就されると強調されています。この儀軌は中国密教の中で高い位置を占め、文殊菩薩の法門を実践する上での重要なよりどころであり、理論的な深さと実践的な価値を兼ね備えています。


一髻文殊師利童子陀羅尼念誦儀軌

一髻文殊師利童子陀羅尼念誦儀軌

􄖩曩􄗭謨引􄗯曼􄒺祚􄭟室哩二合􄗷曳平聲(一)􄑄矩􄗦麼鼻引􄗽羅􄗞部引􄖪跢􄗱野(二)􄕗怛􄟰涅􄕤他引􇩂唵引􈇖室哩二合􄑀伽去引􄙊攞􄖻陛(四)􄗥摩􄚰護􄑀佉􅛲攞陛(五)􆿅阿上􄙊攞􄗥麼鼻􄑀伽􅛲攞陛二合􄙺娑􄗥麼􄙺三去􄗥滿􆩖多􄑀伽􅛲攞陛􅁥娑嚩二合􄚩賀

昔、聖なるマントラを唱えました。

「オン・シリー・ギャラ・バイ(一) モー・ビーラ・ブダ・ヤ(二) タニャタ・オン・シリー・ギャラ・バイ(三) マモー・カ・ギャラ・バイ(四) アラ・マビ・ギャラ・バイ(五) サンマン・タ・ギャラ・バイ・ソワカ」

爾時文殊師利法王子於大眾中說此陀羅尼已,十方世界一切如來、諸天龍八部、一切大眾咸共讚言:「善哉善哉!文殊師利童真菩薩摩訶薩!汝以大悲願力,於惡世中為欲矜愍薄福有情故,善能演說此不可思議如意摩尼妙法寶藏,饒益有情作無盡福利。」爾時文殊師利告大眾言:「我於過去佛所授得此陀羅尼,每於減劫眾生福盡之處即宣說,令彼惡世善男子善女人、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷求菩提道,導一切眾生速令成就一切善事,越度生死大苦海故,勸令受持神妙章句。若善男子善女人晝夜精勤常誦此陀羅尼憶念不忘,或但稱讚不思議力,勸化他人令其信受、至心持誦此陀羅尼、行饒益行。是善男子善女人無始已來所有一切五無間等諸惡罪業悉皆消滅,永不沈淪生死大海,永無三塗惡道之怖。隨所生處得宿命智,六根清淨諸相具足,妙色端嚴威德熾盛,所求皆得,先持諸餘真言一切悉皆成就,凡所施為無不殊勝。若能受持此陀羅尼者,先曾毀犯尸羅三業虧失悉得清淨,消除一切破戒罪業,永離惡道常生人天,諸根調柔智惠清淨,一切事中悉得通利,於正法中得深信力,所有言說聞者信受。於怨敵中常得殊勝,一切怨家永息惡心不能相害,一切天龍常隨擁護,任運成就廣大福德,見者賓伏。以我悲願深厚無盡福惠饒益一切眾生,十方如來諸大菩薩之所護念,眾聖加持、誓願力故,一切解脫無不成就。我今復說受持此陀羅尼畫像道場供養儀式。求成就法行者,應先擇願宿曜吉祥之日,畫人受持八戒潔淨,於白緤上或絹素上,畫一髻文殊師利菩薩童子形,金色,半跏坐千葉白蓮花上。左手執青蓮華,華上有如意摩尼寶珠。右手指掌向外垂下,五指作滿願印。熙怡微笑,種種珠鬘頭冠瓔珞莊嚴其身。畫此像已,於一淨室塗拭方壇,從內向外三院布位安置十七尊,具如如五字輪瑜伽法中所說。應以上妙香美餅菓子精誠供養。置此像於壇東面,行者西面向東對像。應取白月八日起首念誦,每日誦前真言八百遍或一千遍,便於像前臥,一心思念我文殊取睡,則於夢中必見文殊作小童子形。若見此相,當知已蒙加被,諸願心成、所求皆得,所說言教人皆信受。又法取蜜哩底藥(此名白胡桝)誦前真言加持八千遍已,口含此藥,若至王宮或百官處,言發嚮應所求皆得,所說言教信受伏從不敢違逆。又法取帝支縛底藥(此名貝多皮陰乾)以前真言加持八千遍,置於鉢中持而乞食,所須飲食衣服乃至金銀七寶須者皆得,眾人愛敬競申供養,一切鬪諍之處皆得勝。又於白月八日,於此文殊師利像前燃燈、食三白食,又以白食及種種白花、燒白檀香供養,誦此真言八千遍。遍數足已,便就像前眠睡。我文殊師利為現其淨妙色身,所願皆得,每日常與一千金錢。不應貯積,總將供供養三寶及修功德。每日誦八百遍,隨力隨分供養,不應間闕。又法以一銀鉢加持一百八遍或八百遍或二十一遍,於文殊師利像前安白練上,又以白練覆蓋其上。經一宿,晨朝手探鉢中,得八百金錢。如上所作諸法當宜密作,更不得使一人知聞,唯除同行願同求此事者親伴一人,必不得向外人說,加被之力當時頓失。功須慎密。若能依教謹慎,日日金錢常供,更無斷施。已上諸法不可總作,但隨意所樂成就一事。仍須先嚴身心,數數飲牛五淨,起慈悲心,晝夜精勤依教無虧,必得現生證上上悉地。心真言曰:

その時、文殊師利法王子は大衆の中でこの陀羅尼を説き終えると、十方世界の一切の如来、諸天龍八部、すべての大衆が共に讃えて言いました。

「善きかな、善きかな!文殊師利童真菩薩摩訶薩よ。あなたは大悲の願力をもって、悪世の中で薄福の有情を憐れもうとされ、この不可思議な如意摩尼の妙法宝蔵を巧みに演説し、有情を豊かに利益し、尽きることのない福と利をもたらされました。」

その時、文殊師利は大衆に告げて言いました。

「私は過去の仏のもとでこの陀羅尼を授かりました。減劫において衆生の福が尽きようとする場所ごとにこれを説き、あの悪世の善男子・善女人、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷が菩提の道を求め、一切の衆生を導いて速やかにすべての善事を成就させ、生死の大苦海を越え渡らせるため、この神妙なる章句を受持するよう勧めてきたのです。

もし善男子・善女人が昼夜精勤して常にこの陀羅尼を誦し、憶念して忘れず、あるいはただその不可思議な力を称賛し、他の人を教化して信受させ、至心にこの陀羅尼を持誦し、饒益の行を行えば、この善男子・善女人は無始以来のすべての五無間罪などの諸悪の罪業がことごとく消滅し、永遠に生死の大海に沈むことはなく、永遠に三塗の悪道の恐れはありません。生まれるところに従って宿命智を得、六根は清浄で諸相は具足し、妙色は端厳で威徳は熾盛となり、求めるものはすべて得られ、先に持つ他の真言もすべて成就し、なすことすべてが殊勝となります。

もしこの陀羅尼を受持するならば、かつて犯した戒律の三業の欠けもすべて清浄となり、すべての破戒の罪業が消滅し、永遠に悪道を離れて常に人天に生まれ、諸根は調柔で智慧は清浄となり、すべての事において通利を得、正法に対して深い信力を得、すべての言説は聞く者が信受します。怨敵の中にあっても常に殊勝を得、すべての怨家は永遠に悪心を止めて害することはできず、一切の天龍は常に随って擁護し、自然に広大な福徳を成就し、見る者は賓伏します。私の悲願は深く厚く尽きることがなく、福と恵みをもって一切の衆生を豊かに利益し、十方如来と諸大菩薩の護念するところとなり、衆聖の加持と誓願の力によって、一切の解脱は成就しないものはありません。

私は今さらに、この陀羅尼の画像道場供養の儀式を説きます。成就法を求める行者は、まず願いに適った宿曜の吉祥の日を選び、絵師に八戒を受持させ清浄にし、白い布または絹の上に、一髻文殊師利菩薩の童子形を金色で描き、千葉の白蓮華の上に半跏坐とします。左手には青蓮華を持ち、華の上には如意摩尼宝珠があります。右手は掌を外に向けて垂らし、五指は満願印を結びます。穏やかに微笑み、種々の珠の鬘や頭冠、瓔珞でその身を荘厳します。

この像を描き終えたら、一つの浄室で方壇を塗り清め、内から外へ三院に布位し、十七尊を安置します。具には五字輪瑜伽法の中で説く通りです。上妙の香や美しい餅菓子で精誠を込めて供養すべきです。この像を壇の東面に置き、行者は西面して東に向かい像に対します。白月の八日より始めて念誦し、毎日、前の真言を八百遍または一千遍誦し、像の前で臥し、一心に私、文殊を思いながら眠りにつきます。すると夢の中で必ず文殊が小童子の形で現れます。この相を見たら、すでに加被を受けたと知り、諸願は心のままに成就し、求めるものはすべて得られ、説く言教は人々が信受します。

また、蜜哩底薬(これは白胡桝という)を取り、前の真言で八千遍加持した後、口にこの薬を含み、王宮や百官のところへ行けば、言葉は響き応じ、求めるものはすべて得られ、説く言教は信受され、伏して従い、敢えて違逆しません。

また、帝支縛底薬(これは貝多皮を陰干ししたもの)を取り、前の真言で八千遍加持し、鉢の中に置いて持ち、乞食すれば、必要な飲食、衣服、さらには金銀七宝も求めるものはすべて得られ、人々は愛敬し競って供養を申し出、一切の闘諍の場所では常に勝ちます。

また、白月の八日に、この文殊師利像の前で灯を燃やし、三白食を食べ、また白食と種々の白花で、白檀香を焚いて供養し、この真言を八千遍誦します。遍数が満ちたら、そのまま像の前で眠りにつきます。私、文殊師利はその清浄妙なる色身を現し、願うものはすべて得られ、毎日一千の金銭を与えます。貯め積んではならず、すべてを三宝への供養と功徳の修行に用いるべきです。毎日八百遍誦し、力に応じ分に応じて供養し、間断してはなりません。

また、一つの銀の鉢を加持百八遍または八百遍、あるいは二十一遍し、文殊師利像の前に白い布の上に安置し、また白い布でその上を覆います。一晩経った後、朝に手を鉢の中に探れば、八百の金銭を得ます。

以上のように行う諸法は密かに行うべきで、さらに一人にも知らせ聞かせてはなりません。ただ同行し、同じくこの事を求める願いを持つ親しい伴侶一人を除き、必ず外の人に説いてはならず、さもなければ加被の力はその時にたちまち失われます。功は慎み密かに行う必要があります。

もし教えに依って謹慎し、日々金銭を常に供養すれば、さらに断絶することはありません。以上の諸法をすべて行うことはできず、ただ意のままに楽しく成就する一事を行います。それでもなお、先に身心を厳かにし、数数に牛五浄を飲み、慈悲心を起こし、昼夜精勤して教えに背かず行えば、必ず現生において上上の悉地を証得します。

心真言曰く:

「􈁴唵引􄙺娑􄗥麼􆩖那􈇖始哩二合􆿁吽􅁥娑嚩二合􄚩賀」
「隨心真言:

随順の心の真言:

「􈁴唵引􆿅阿􄙢捨􄗥摩􄕍𩕳􆿁吽􅁥娑嚩二合􄚩賀」

「オン・アシャマ・ウン・ソワカ」

「結壇界真言:

結界を結ぶ真言:

「􇩂唵􄕵禰􄙢捨􄗥摩􄕍寧􆿁吽引􅁥娑嚩二合􄚩賀」

「オーム、ネーシャマニ、フーン、ソワカ」

「結四方界真言:

四方の結界を結ぶ真言:

「􇩂唵引􄙺三􄗥摩􄖩難􄕗多吉􄗥摩􄕍寧􆿁吽􅁥娑嚩二合􄚩賀」

「オン サンマナンダ キャマニン ウン ソワカ」

「以此真言加持水二十一遍,散於四面,即成結界。若常於文殊師利菩薩前持誦此真言,日日八百遍不闕,日日常得伍百金錢。便須奉施供養三寶,但有隨己分喫用,不得求無義利處違教用之,必不得貯積。應須每日常已種種餅菓供養文殊菩薩,替拔及時分勿令不清淨。及自身衣服極須淨潔,數數洗浴勿令垢穢。若見非法沙門婆羅門,或顏色樵顇或非威儀身形醜陋,必不得輕笑毀謗。以大聖文殊種種化現異類之身,試驗調伏修行人心,欲令常起慈愍普皆平等,於一切有情生珍敬心、無分別心、無染著心、無增愛心廣大無礙,盡當作當來成佛之想。修行者若能如是依教住無分別精勤持誦,所求之願文殊大聖速為滿足,鉢中化變日常盈滿用無窮盡。又法以昌𮑱根用前身真言加持八千返置鉢中,持此鉢入城乞求,所須衣服悉得隨意。又法取安悉香、白檀香、蘇合香此三種香常用供養,於一切處常說燒此香不得間斷,所求願速得滿足。又法取五色線長一尋,誦真言加持一百八遍結作一結,滿二十一結,置線結於鉢中安像前,隨力供養,文殊日日於此鉢中現出上上黃金二十一兩。此金必不得停貯積集,施用修功德、供養三寶用無盡竭,若藏貯積集便即隱沒更不復出。

この真言を二十一遍唱えて水を加持し、四方に散じれば、結界となります。もし常に文殊師利菩薩の御前でこの真言を誦し、日々八百遍欠かさず行うならば、毎日五百の金銭を得ることができます。得たものは必ず三宝に奉施供養し、自分の分として食べ用いることはあっても、無益なことに求めて教えに背いて用いてはなりません。また、決して貯め込んではいけません。毎日、常に様々な餅や菓子を文殊菩薩に供養し、時を替えて怠らず清浄を保つようにすべきです。自身の衣服も極めて清浄潔白にし、たびたび洗浴して垢や穢れを残さないようにします。もし法に背いた沙門や婆羅門、あるいは顔色が憔悴していたり、威儀を欠き、身形が醜い者を見ても、決して軽んじ笑ったり、誹謗してはいけません。大聖文殊は様々な姿に化現し、異類の身となって修行者の心を試し調伏し、常に慈愍を起こし、普く平等に一切の有情に対して、尊び敬う心、分別なき心、染着なき心、偏愛なき広大無碍な心を起こさせ、すべてを将来成仏する者と見なすことを望んでおられるからです。修行者がもしこのように教えに依って分別なく精勤して誦持するならば、求める願いは文殊大聖が速やかに満たしてくださり、鉢の中に変化が現れ、日々満ち溢れて用いても尽きることがありません。また、別の法として、昌𮑱根(しょうじゅこん)を採り、先の真言で八千回加持して鉢の中に置き、この鉢を持って町に入り乞い求めれば、必要な衣服はすべて思いのままに得られます。また、別の法として、安悉香(あんしつこう)、白檀香(びゃくだんこう)、蘇合香(そごうこう)の三種の香を採り、常に供養に用います。すべての場所で常にこの香を焚くことを説き、間断なく行えば、求める願いは速やかに満たされます。また、別の法として、五色の糸を一尋(ひろ)の長さに取り、真言を百八遍誦して加持し、一つ結び、二十一の結び目を満たします。糸の結び目を鉢の中に置き、像の前に安置し、力に応じて供養すれば、文殊は日々この鉢の中に上々の黄金二十一両を現出させます。この黄金は決して貯め込んだり蓄えたりしてはならず、施しを行い、功徳を修め、三宝を供養するために用いれば尽きることがありません。もし隠して蓄えれば、たちまちに隠れ、再び現れることはありません。

「又法有藥名數沙波多那亦名薩沙波(此云白芥子),又有藥名摩訶弭多(此藥出蜀地),若有大風大雨霖霔久不晴明者,前件二藥共置一處,用身真言加持此二藥八千遍,擲上虛空中,風雨便止。時若炎旱無雨,取數沙波多那加持八千遍,擲散於有龍水中,便即大雨即下。又法將持此加持藥散大戰陣中,一切刀杖弓箭無堪用者,設用定不傷害。若散置草中或樹林或一切田苗稼中者,悉無虫類能傷損者。若散石窟中或竹林間或粳米及餘五穀田中,便即增多,取之無盡。若散自身頭上,一切鬪諍之處皆得殊勝,若入王宮乃至大臣家諸百官家,悉皆得奉命恭敬。若散商人賈客之中,貨物并無竊盜,凡是賊徒不能侵奪。若散擲四方,一切鬼神、夜叉、羅剎及諸妖魅不能為害。若散失火之處,火便自滅不能燒物。若散水中,則便停流不動。更有眾多餘法,不能盡說。但得前法成就有驗,已後隨自意作者皆成,不勞遍說,決定無疑。此真言有大威德光明不思議力,難可度量,念誦成就者,除不至心。」

また、法に薬あり、名をシュサバタナ(白芥子)という。また、薬に名をマハーミタという(この薬は蜀の地より出づ)。もし大風大雨が降り続き、久しく晴れないことがあれば、前記の二つの薬を一か所に置き、身の真言をもってこの二薬に八千回加持し、虚空に投げ上げれば、風雨はやがて止む。時に炎旱(かんばつ)で雨がなくとも、シュサバタナを取って八千回加持し、龍のいる水中に撒き散らせば、たちまち大雨が降り出す。

また、この加持した薬を大戦の陣中に撒き散らせば、すべての刀剣や杖、弓矢は用をなさず、たとえ使ったとしても必ず害を加えることはない。もし草の中や樹林、あるいはすべての田畑や作物の中に撒き散らせば、すべての虫類は損傷を与えることができなくなる。もし石窟の中や竹林の間、あるいは粳米やその他の五穀の田に撒けば、たちまち増えて取り尽くすことがない。もし自らの頭上に撒けば、すべての争いの場において勝利を得る。もし王宮や大臣の家、諸官の家に入れば、すべて命に従い恭敬を受ける。もし商人や賈客の中に撒けば、貨物は盗まれることなく、すべての賊徒は侵奪することができない。もし四方に撒き散らせば、すべての鬼神、夜叉、羅刹、および諸々の妖魅は害をなすことができない。もし失火の場所に撒けば、火は自ら消えて物を焼くことができない。もし水中に撒けば、流れはたちまち止んで動かなくなる。

さらに多くの余法があるが、すべてを尽くして説くことはできない。ただ前の法を成就して験あれば、その後は自らの意のままに行うものもすべて成就し、あまねく説く労はなく、決定して疑いない。この真言は大いなる威徳と光明、思議しがたい力を有し、測りがたく、念誦成就する者は、至らざる心を除く。

一髻文殊童子速成就無盡寶藏經

一髻文殊童子速成就無尽宝蔵経

此經上元元年九月十八日,婆羅門嚩日羅(二合)麼拏庾灑(二合)唐云金剛福壽,於秦州開元寺輪寺三院□□□□貞元十七年三月翻經沙門再過□□□八硤內忠州薩使君宅。見天竺僧封勘定入藏記。

この経典は、上元元年九月十八日に、婆羅門のヴァジュラ・マヌーシャ(唐の言葉で「金剛福寿」と訳される)が、秦州の開元寺輪寺三院において……。貞元十七年三月、翻経沙門が再び……八硤内の忠州薩使君の屋敷を訪れた。天竺僧が封じて勘定し、蔵に入れる記録を見た。

㚣舊住尊者導師過去日月燈明如來,傳法聖者八王子之化導之師,釋迦如來九世祖師,東方金色世界龍種上智尊王如來,胎藏海會四波羅蜜之中第二尊,四方四佛如來智母,大日如來同體別身也。身在法界一照,三世眾聖之母,一切慈母。發菩提心者,為證果之依處源本者也。

かつて尊者導師として日月燈明如来に仕え、伝法の聖者たる八王子を教化導いた師であり、釈迦如来の九世の祖師であり、東方金色世界の龍種上智尊王如来であり、胎蔵海会の四波羅蜜のうち第二尊であり、四方四仏如来の智慧の母であり、大日如来と同体でありながら別の姿を現す存在です。その身は法界に遍く照らし、三世のすべての聖者の母であり、あらゆる慈愛の源です。菩提心を発する者は、悟りの証しを得るための依り所であり、その根本となる存在です。

文殊慈護真言:

文殊菩薩の慈愛の護り真言:

唵沒馱昧怛哩(引)耶乞灑(二合)憾(犯土之所可誦也)

おん ぶっだ めいたり や きしゃ かん

文殊師利忿怒陀羅尼:

文殊菩薩の忿怒の真言:

唵嚩日羅底乞叉拏(三合)俱盧(二合)馱瞋那瞋那吽泮吒

オン・バザラ・テイキャシャナ・クラダ・チンナ・チンナ・ウン・ハンタ

用此真護身、辟除、結界、淨諸香花及一切供具等。普當願眾生遇此教、曼殊當知識、速證般若功智、疾成無上兩足尊。

この真の護身を用いて、 邪気を退け、結界を張り、 すべての香花と供具を清めます。

どうかすべての衆生が、 この教えに巡り会い、 文殊菩薩を善知識とし、 速やかに般若の功徳と智慧を証し、 早く無上の両足尊となられますように。

文殊治瘡呪:

文殊菩薩の瘡を癒す呪文:

那莫薩婆勃(入)馱南阿指多耶諾步多嚧比𠸎唵𭓷哩娑婆訶

南無一切仏陀に帰依します。阿耨多羅三藐三菩提を成就させてください。唵、毘哩、娑婆訶。

七佛藥師經中瘧病心呪:

七仏薬師経に説かれる瘧病の心呪:

怛姪他惡窶莫怛囉窶麼麼窶具麗訶呼(去)𮠴(去)末羅末羅末羅竪樹囇布囉莎訶

ダニヤタ、アク・クマ・ダラ・ママ・グリ・ハ・フ、ク、ク、マラ・マラ・マラ、ジュ・ジュ・リ・ブ・ラ・スヴァーハー。

奉誦七佛名並十二神將名,唱書此呪繫之肘後,若差已置清淨所(云云)。

七仏の名と十二神将の名を唱え、この呪文を書き記して肘の後ろに結びつけなさい。もし病が癒えたなら、清らかな場所に置きなさい(云々)。

善名勝吉祥王如來。

善き名に勝れたる吉祥王如来。

寶月智嚴光音自在王如來。金色寶光妙行成就如來。無憂最勝吉祥王如來。法海勝慧遊戲神通如來。藥師瑠璃光如來。
藥叉呪:

ヤクシャの呪文:

唵(一)俱毘羅(二)莎訶

オーム(一)クベーラ(二)スヴァーハー

康和三年三月七日書了 賢覺
右奉為先妣尊靈出離生死往生極樂也

右に奉りて、先妣の尊霊が生死を離れ、極楽に往生せんことを願う。

一校了 以座主御房御本也:

一校了。座主御房の御本にて校合いたしました。


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