佛說妙吉祥瑜伽大教金剛陪囉嚩輪觀想成就儀軌經
仏説妙吉祥瑜伽大教金剛陪囉嚩輪観想成就儀軌経
西天譯經三藏朝散大夫試光祿卿明教大師臣法賢奉 詔譯
西天訳経三蔵朝散大夫試光祿卿明教大師法賢奉詔訳
曼拏羅分第一
曼荼羅分第一
爾時金剛陪囉嚩白佛言:「世尊!我今為欲利益諸眾生故,演說一切成就之法。願佛大慈賜我無畏。」佛言:「善哉!陪囉嚩!為利益者,恣汝宣說。」時陪囉嚩受佛勅已,即於一切人天之會現大惡相,演說一切成就之法。「若有持明之人為欲修習我此法者,先於一切眾生發於廣大利益之心,即於金剛阿闍梨求受灌頂。得灌頂已,然於儀軌作種種法決定成就。
その時、金剛陪囉嚩が仏に申し上げました。 「世尊よ、私は今、あらゆる衆生の利益のために、一切の成就の法を説きたいと存じます。 どうか仏の大いなる慈悲をもって、私に畏れなき力をお授けください。」 仏は言われました。 「善きかな、陪囉嚩よ。衆生の利益のためなら、汝の思いのままに説くがよい。」 陪囉嚩は仏のお言葉を承り、すべての人々と天の集う場に、大いなる威厳ある姿を現し、一切の成就の法を説き始めました。 「もし、この法を修めようとする持明の者がいれば、まずあらゆる衆生に対して広大な利益の心を起こすこと。 そして、金剛阿闍梨のもとで灌頂を受けよ。 灌頂を受けたならば、その儀軌に従って様々な法を行えば、必ず成就するであろう。」
「復次持明之人,若見惡業眾生悖逆王命恣為禍亂、不孝父母、於阿闍梨及於師長心存佷戾、破滅三寶毀謗大乘及祕密法、以輕慢心逾越三昧、於諸有情輒生危害,如是之人當用此法而調伏之。或得悛心,即與解釋。又復持明之人,自心不得愚癡憎嫉,於諸有情具眾善人輒作是法為惱害者,當來感果入於號叫大地獄中,受於眾苦經無量劫。持明之人當須遠離如是過惡,方可修習作曼拏羅求諸成就。欲作曼拏羅者,先須選擇勝地。勝地者,所謂大自在天像前,或山頂或空舍、或諸天祠或母鬼廟、或尸陀林或河岸、或大樹下或大戰地、或四衢道或聚落中。選得如是諸勝地已,乃於此地建曼拏羅,求諸成就。成就法者,所謂息災、增益、敬愛、調伏,乃至發遣、禁縛等法。又復求彼聖藥、聖劍、眼藥,入龍宮聖藥及出伏藏。又復降伏吠多拏必舍左、夜叉夜叉女乃至降龍等法。如是諸法,持明之人若是專註依於儀軌,定獲成就。
また、真言を修める者が、もし悪業を重ねる衆生を見かけたら――王命に背き勝手に禍乱を起こす者、父母に孝行しない者、阿闍梨や師長に対して心に逆らい憎む者、三宝を破壊し大乗や秘密の法を誹謗する者、軽慢な心で三昧を越えて、あらゆる有情に対して危害を加えようとする者――そうした人々に対しては、この法を用いて調伏しなさい。あるいは、彼らが心を改めたなら、すぐに解き放してあげなさい。
また、真言を修める者は、自分自身が愚痴や憎しみ、嫉妬の心を持ってはなりません。多くの善を備えたあらゆる有情に対して、この法をわざわざ行って悩ませ害そうとするなら、将来の果報として号叫する大地獄に堕ち、無量の劫にわたって多くの苦しみを受けることになります。真言を修める者は、このような過ちと悪を遠ざけなければ、はじめて曼荼羅を修習し、さまざまな成就を求めることができるのです。
曼荼羅を行おうとする者は、まず優れた土地を選ばなければなりません。優れた土地とは、大自在天の像の前、あるいは山頂、空き家、諸天の祠、母鬼の廟、屍陀林(墓地)、河岸、大樹の下、大きな戦場、四つ辻、あるいは集落の中などです。このような優れた土地を選び終えたら、その地に曼荼羅を建立し、さまざまな成就を求めなさい。
成就法とは、すなわち息災、増益、敬愛、調伏、さらには発遣、禁縛などの法です。また、聖なる薬、聖なる剣、眼薬、龍宮に入る聖薬、そして伏蔵(隠された宝)を得ること。さらに、吠多拏必舍左(悪鬼)や夜叉、夜叉女を降伏させ、さらには龍を降伏させるなどの法も含まれます。これらのさまざまな法を、真言を修める者が専心して儀軌に従って行えば、必ず成就を得られるでしょう。
「復次持明人建曼拏羅者,於前所得勝地,當依摩呬沙目佉法,於尸陀林取夜分時,裸身被髮,用屍灰作四方曼拏羅,作於四門,上作重樓,以金剛寶及半月等乃至鈴鐸幢幡、花鬘等種種嚴飾。於曼拏羅中心畫八輻輪,於輪中心分擘九位,作圓月相。唯開一門,餘門作閉相。於輪中心安一舍嚩,東位安室囉,南位安賀娑多,西位安頞怛囉,北位安波捺,東北隅安羯播羅,東南隅安拶沙迦,西南隅安蘇摩舍曩羯哩鉢吒,西北隅安輸羅苾曩布嚕沙,以如是幖幟安於輪中。次於輪外東方,安羯吒哩頻尼波羅沒娑羅措哩迦迦拏野盎俱舍等,南方安俱茶囉設囉誐捺朅椿誐作訖囉播舍等,西方安嚩日囉拏摩嚕迦契吒迦馱努健吒馬多羯哩鉢吒,北方安多哩惹禰帝哩鉢多迦誐惹拶哩摩嚩日囉沒捺誐囉軍多阿儗儞軍拏等。於四門四隅安摩賀吠多羅。當用摩賀設嚩油燃燈,曩囉佉囉烏茶悉哩誐羅摩呬沙誐惹阿說噳弭沙沒哩誐蘇迦囉等必尸多為食,獻曼拏羅。復用訖哩馱囉烏路迦迦羯細曩嚩迦窒致婆娑囉娑摩喻囉摩賀儞怛哩摩賀設俱曩等必尸多為食,復獻曼拏囉。如是持明人,於獻食時虔心專註,乃至作護摩時出生皆亦如是。又復於曼拏羅外,周遍用嚕地囉灑淨。持明人如是依摩呬沙目佉法受其齋戒,與彼助伴并已四人,常須專註不得懈怠。唯持明人獨用吠嚕左曩塗身,裸形被髮,於夜半時手執拏摩嚕迦擊作高聲。其持明人口稱賀賀,作勇猛專註入曼拏羅,以求成就。時持明人依法人曼拏羅已,即用前所辦食奉獻本尊大金剛陪囉嚩。其持明人即觀想,陪囉嚩在曼拏羅中受彼所獻飲食供養。如是觀想得現前已,持明人即於曼拏羅前立,身作左舞勢,作無畏相,專心誦十字大明,不得間斷,直至陪囉嚩出現本身。而於中間若有種種魔境現可畏相欲作障難者,持明之人勿得怕怖。若有怖心魔即得便,當令所求法不成就。若無怖畏時,金剛陪囉嚩歡喜出現,告持明人言:『汝求何願?我今與汝。』持明人白言:『我求聖劍及入龍宮。種種聖藥等願施於我。』時陪囉嚩告持明人言:『汝所求者我悉施與。』時持明人或無福德,於如是上品法不獲成就者,於中下品事亦獲成就。」
さらに、マントラを修する者がマンダラを建立するには、先に得た殊勝な地において、マヒシャムカの法に従い、屍陀林(死体を捨てる林)で夜の時間帯に、裸身で髪を振り乱し、屍灰を用いて四方のマンダラを作り、四つの門を設け、上に楼閣を重ね、金剛宝や半月など、さらには鈴鐸、幢幡、花鬘など、さまざまな荘厳で飾ります。マンダラの中心には八輻輪を描き、輪の中心を九つの区画に分け、円月の相とします。ただ一つの門だけを開き、残りの門は閉じた相とします。輪の中心には一つのシャヴァを安置し、東の位にはシラ、南の位にはハサタ、西の位にはアッタラ、北の位にはパナを安置します。東北隅にはカッパラ、東南隅にはジャサカ、西南隅にはソマシャナカリパタ、西北隅にはシュラビナブルシャを安置し、このような印を輪の中に据えます。
次に、輪の外側の東方には、カッタリピニパラムサラソリカカナヤアンクシャなど、南方にはクチャラシャラガナッタクチャンガサッカラパシャなど、西方にはヴァジュラナマルカキッタカダヌカンタマタカリパタ、北方にはタリジャネティリパタカガジャジャリマヴァジュラムナッタガラグンダアギニグナなどを安置します。四門と四隅にはマハーヴェートラを安置します。マハーシャヴァ油を用いて灯明を灯し、ナラカラウチャシリガラマヒシャガジャアシュタミシャムリガスカラなどのビシタ(供物)を食とし、マンダラに献じます。さらに、キリタラウルカカカセナヴァカチッティパサラサマユラマハーニッタリマハーシャクナなどのビシタを食とし、再びマンダラに献じます。このようにマントラを修する者は、供物を献じる時、心を込めて専念し、護摩を行う時にも同様にします。
また、マンダラの外側には、周囲にルディラを用いて清浄にします。マントラを修する者はこのようにマヒシャムカの法に従って斎戒を受け、その助伴とともに、自分を含めて四人で、常に専念し、怠ってはなりません。ただマントラを修する者だけがヴィルジャナを身に塗り、裸形で髪を振り乱し、夜半の時に手にナマルカを持ち、高らかな音を立てて打ち鳴らします。そのマントラを修する者は「ハハ」と称え、勇猛に専念してマンダラに入り、成就を求めます。
時にマントラを修する者が法に従ってマンダラに入ったならば、すぐに先に準備した供物を用いて本尊である大金剛バイラヴァに奉ります。そのマントラを修する者は即座に観想し、バイラヴァがマンダラの中にいて、献じられた飲食の供養を受けているとします。このように観想してそれが眼前に現れたならば、マントラを修する者はマンダラの前に立ち、体を左に舞う勢いとし、無畏の相を作り、専心して十字の大明を誦し、間断なく、バイラヴァが自らの姿を現すまで続けます。その中間においてもし種々の魔境が現れて恐ろしい相を示し、障難をなそうとするならば、マントラを修する者は怖れてはなりません。もし怖れる心があれば、魔はたちまちにつけ込み、求める法が成就しないようにさせます。もし怖れなければ、金剛バイラヴァは歓喜して現れ、マントラを修する者に告げて言います:「汝は何を願うか。我は今、汝に与えよう。」マントラを修する者は言います:「我は聖剣と龍宮に入ること、種々の聖薬などを求めます。願わくはそれを我に施してください。」時にバイラヴァはマントラを修する者に告げて言います:「汝が求めるものは、我はすべて施し与えよう。」時にマントラを修する者に福徳がなく、このような上品の法を成就できない場合でも、中下品の事柄については成就を得ることができます。