佛說最上意陀羅尼經
仏説最上意陀羅尼経
西天譯經三藏朝散大夫試鴻臚少卿傳法大師臣施護奉 詔譯
施護が詔を奉じて訳す
如是我聞:
私はこのように聞きました。
一時佛在救鴿城牛頭栴檀精舍,與大比丘眾俱,及天龍八部恭敬圍繞瞻仰而住。
ある時、仏は救鳩城(ぐきゅうじょう)の栴檀精舎(せんだんしょうじゃ)におられました。そこには大勢の比丘たちが集まり、さらに天竜八部(てんりゅうはちぶ)の者たちも敬いの心で仏の周りを取り囲み、仰ぎ見ながら共に過ごしていました。
爾時世尊告阿難陀及諸大眾言:「我觀此南閻浮提末世之時,一切眾生由薄福故,有諸惡鬼神起諸災難,惱亂眾生使不安隱。有陀羅尼能為息滅及增吉祥,我今宣說,汝等諦聽。」時阿難陀及諸大眾奉佛教勅默然而聽。
その時、世尊は阿難陀と全ての大衆に告げて言われました。 「私はこの南閻浮提の末世の時を観ると、全ての衆生は福徳が薄いが故に、様々な悪い鬼神が多くの災難を起こし、衆生を悩ませて安らかならざらしめている。これを消し去り、吉祥を増す陀羅尼がある。私は今、これを説こう。あなたたちはよく聞きなさい。」 その時、阿難陀と全ての大衆は仏の教えを奉じて、静かに聞きました。
佛言:「阿難!過去世時此閻浮提有一比丘名曰傳教,於九月黑月十五日北方遊行,去支那國不遠及四由旬,忽於路次見一神人遠遠而住。而此神人身長三十肘、面圓四肘。彼傳教比丘見此神人,身量恢偉顏貌熙怡,審諦觀察此非他人,乃真實是妙吉祥童子。於是傳教比丘詣神人前,五輪著地伸其禮敬。作禮起已,合掌瞻仰,白神人言:『云何妙吉祥童子現如是相耶?我今審知定非他聖。』時彼神人告比丘言:『誠如汝言,我妙吉祥也。』時傳教比丘復白神人言:『何故今日現此相耶?』時彼神人告傳教比丘言:『汝知已否?今南閻浮提當有災難,薄福眾生得種種病受諸苦惱。』比丘白言:『今南閻浮提何故忽爾有此災難?』神人言:『今妙高山南面有阿修羅,興起惡心,將諸眷屬索天交戰。時阿修羅遮障日月及以星辰光明不現。復有無量極惡夜叉、乾闥婆、迦樓羅等住妙高山南面,見阿修羅現是相已亦相黨助。時天退敗,修羅得勝。時南閻浮提忽見如是日月星辰光明隱蔽,諸不吉相處處出現,風雨非時旱澇兢作,五穀苗稼秀而不實,設有子實食乃無味,當令眾生色力威光一切減劣。復有地居毘舍闍等諸惡鬼類,變易本形現其異相,或作師子虎狼、或作㺃犬之狀,亦復現彼女人之相,惱亂眾生,令得種種之病使其苦惱,所謂癭病風病、痰吐之病、眼目病、頭痛病、腹痛病乃至痔瘻病,又復瘧病,或頻日、或隔日、或須臾、或連月,或患瘡癬、或患疥癩,諸惡疾病遍閻浮提,令諸眾生受極苦惱,薄福人輩無有免者。至於耆年中年或少或幼,因是疫沴多從夭歿。比丘!我以此事而懷傷愍,故現斯狀告語人知。比丘!我今告汝,若有眾生欲為自身及其眷屬,乃至聚落迨於國界,禳殄災沴增益福祥,先於三寶深生信重,然備名華珍果、燒香塗香,種種供具而為供養。當須志心於一七日不食,日四時、夜四時,勇猛專注持誦最上意陀羅尼,而彼災難必獲殄滅,一切福祥而能增益。比丘!若欲持誦彼最上意陀羅尼者,先須稽首稱念南無廣大甚深智慧振吼王如來名已,即誦陀羅尼。』時彼神人為傳教比丘宣說最上意陀羅尼曰:
仏が言われた。「阿難よ、過去世において、この閻浮提に伝教という名の一人の比丘がいた。九月の黒月の十五日、北方へ遊行し、支那国より遠くない四由旬のところで、忽然と道中に一柱の神人が遠くに立っているのを見た。この神人の身の丈は三十肘、顔の大きさは四肘あった。伝教比丘はこの神人を見て、その身体の雄大さと容貌の安らかで喜ばしい様子を細かく観察し、これは他人ではなく、まことに妙吉祥童子であると悟った。そこで伝教比丘は神人のもとへ赴き、五体を地に投げ出して礼拝した。礼を終えて立ち上がり、合掌して仰ぎ見て、神人に申し上げた。『なぜ妙吉祥童子はこのような姿を現されるのですか。私は今、確かに他の聖者ではないと知りました。』その時、神人は比丘に告げられた。『まさにあなたの言う通り、私は妙吉祥である。』伝教比丘は再び神人に申し上げた。『なぜ今日、この姿を現されるのですか。』その時、神人は伝教比丘に告げられた。『あなたはもう知っているか。今、南閻浮提に災難が起こり、福の薄い衆生が種々の病にかかり、多くの苦しみを受けるであろう。』比丘が申し上げた。『今、南閻浮提にどうして突然このような災難があるのでしょうか。』神人は言われた。『今、妙高山の南面に阿修羅がいて、悪心を起こし、眷属を率いて天と戦おうとしている。その時、阿修羅は日月および星辰の光を遮り、現れなくする。また無量の極悪な夜叉、乾闥婆、迦楼羅などが妙高山の南面に住み、阿修羅がこの相を現すのを見て、互いに味方する。その時、天は敗れ、修羅が勝つ。その時、南閻浮提では、突然このように日月星辰の光明が隠され、様々な不吉な相が至る所に現れ、風雨は時を違え、旱魃と水害が同時に起こり、五穀の苗は伸びても実らず、たとえ実ができても食べると味がなく、衆生の色力や威光はすべて衰え弱まるであろう。また地居の毘舎闍などの悪鬼の類は、本来の形を変えて異相を現し、あるいは獅子や虎狼となり、あるいは犬の形となり、また女の相を現して、衆生を悩ませ、様々な病にかからせて苦しめるであろう。すなわち、喉の腫れ物、風の病、痰の吐く病、眼の病、頭痛の病、腹痛の病、さらには痔ろうの病、また疟疾の病、あるいは毎日、あるいは一日おき、あるいは一時、あるいは何か月も続く。あるいは瘡癬を患い、あるいは疥癩を患う。あらゆる悪い疾病が閻浮提に広がり、衆生に極めて大きな苦しみを受けさせ、福の薄い人々で逃れられる者はいないであろう。老年の者、中年の者、若者、幼い者に至るまで、この疫病によって多くが夭折するであろう。比丘よ、私はこの事を哀れみ悲しむがゆえに、この姿を現して人々に知らせるのである。比丘よ、私は今、あなたに告げる。もし衆生が自身およびその眷属のために、さらには集落や国境に至るまで、災いを除き福を増そうと願うならば、まず三宝に深く信心を生じ、そして種々の名華や珍果、焼香、塗香などの供具を備えて供養せよ。必ず心を込めて七日間断食し、昼の四時、夜の四時、勇猛に専念して最上意陀羅尼を誦えよ。そうすれば、その災難は必ず除かれ、一切の福祥は増すであろう。比丘よ、もしあの最上意陀羅尼を誦えようと願うならば、まず頭を下げて“南無広大甚深智慧振吼王如来”と名を称えてから、陀羅尼を誦えよ。』その時、神人は伝教比丘のために最上意陀羅尼を宣べられた。」
「『怛儞也(二合)他尾布羅誐里𡁠帝尾布羅濕嚩哩尾布羅喻儞世阿羅誐帝莎賀曩謨薩哩嚩(二合)儞嚩囉抳尾瑟劍比拏怛他誐多寫怛儞也(二合)他(引)呬(引)摩呬(引)摩賀摩呬莎賀曩謨虞拏(引)迦囉寫怛他誐多寫怛儞也(二合)他誐誐曩迦哩誐誐曩三婆吠誐誐曩吉哩帝(二合)帝(引)莎賀曩謨囉怛曩(二合)娜誐(二合)多(引)曩謨怛他誐多寫怛儞也(二合)他(引)囉怛努(二合引)訥誐(二合)帝(引)囉怛曩(二合)三婆吠莎賀曩謨摩賀(引)阿𡁠多薩嚩(二合)彌儞怛他誐多寫怛儞也(二合)他阿麼摩呬(引)莎賀曩謨麼(引)曩薩旦(二合)婆寫怛他誐多(引)寫怛儞也(引)他(引)麼(引)曩娑怛鑁(三合)秫馱鉢納摩(二合)莎哩鉢納摩三婆吠迦哩呬多迦哩曳莎賀曩謨薩哩嚩(二合)沒馱冐地薩埵喃曩謨阿哩野曼祖室哩(二合)野怛儞也(二合)他(引)惹曳(引)惹野羅沒地(二合引)呬(引)摩呬(引)摩賀摩呬(引)莎賀曩謨阿哩野(二合)嚩路枳帝(引)濕嚩(二合)囉寫怛儞也(二合)他誐誐曩(引)茶曳(二合)誐誐曩尾訖闌(二合)多𪾼呬彌(引)莎賀曩謨阿哩野(二合)三滿多婆捺囉(二合)寫怛他誐多寫怛儞也(二合)他(引)呬(引)婆捺哩(二合引)摩賀(引)婆捺哩(二合引)阿蜜哩(二合)多婆捺哩(二合引)尾誐多囉惹細(引)莎賀曩謨阿哩野(二合)嚩日囉(二合)地波多曳多野(引)怛儞也(二合)他(引)吉哩帝(二合)多薩哩嚩(二合)𡁠儞(引)鼻(入)阿底吉哩帝(二合)多薩哩嚩(二合)𡁠儞(引)鼻嚩日囉(二合)三婆吠(引)嚩日囉(二合)鼻(引)那迦(引)野莎賀曩謨薩哩嚩(二合)沒馱冐地薩埵喃怛儞也(二合)他(引)濕吠(二合引)多迦哩(引)鼻(引)入嚩(二合)羅儞曳(引)莎賀薩旦(二合)婆儞謨(引)賀(引)儞半惹儞奔拏哩迦(引)野莎賀摩賀(引)難帝難婆儞曳(引)莎賀努囉尾努里曳(引)莎賀羅尾訖里(二合)帝(引)莎賀扇帝(引)悉吠(引)儞嚩播尼曳(引)莎賀覽謨(引)捺哩曳(引)迦(引)羅播(引)世(引)吉哩帝(二合)多莎賀阿惹拏(二合)曩尾馱摩儞曳(引)莎賀馱(引)覩迦哩曳(引)莎賀彌伽迦哩曳(引)莎賀末羅鑁帝曳莎賀冐地孕(二合)誐難帝曳莎賀羯哩摩(二合)娑(引)馱儞迦(引)野莎賀曀迦囉(引)摩(引)野莎賀阿瑜誐左哩尼曳(引)莎賀沒囉(二合)𢜩謨(二合引)播(引)虞茶(引同上)野莎賀薩哩嚩(二合)迦哩摩(二合)嚩囉拏鼻悉史訖多(二合)野莎賀薩哩嚩(二合)沒馱(引)鼻三塞訖里(三合)多(引)野莎賀曀迦悉陵(二合)誐野莎賀阿悉陵(二合)誐野莎賀部多(引)野莎賀阿部多野莎賀薩哩嚩(二合)努具波三摩(引)野莎賀摩摩薩哩嚩(二合引)喃(引)左莎賀』
「タニヤタ(二合)ビブラガリキテイ ビブラシバリ ビブラユニセ アラガテイ ソワカ。ナモ サルバ(二合)ニバラニ ビシカンビナ タタガタシャ タニヤタ(二合)タ(引)ヒ(引)マヒ(引)マハマヒ ソワカ。ナモ グナ(引)カラシャ タタガタシャ タニヤタ(二合)タ ガガナカリ ガガナサンボウェ ガガナキリテイ(二合)テイ(引)ソワカ。ナモ ラタナ(二合)ナガ(二合)タ(引)ナモ タタガタシャ タニヤタ(二合)タ(引)ラタヌ(二合引)ヌガ(二合)テイ(引)ラタナ(二合)サンボウェ ソワカ。ナモ マハ(引)アキタ サルバ(二合)ミニ タタガタシャ タニヤタ(二合)タ アママヒ(引)ソワカ。ナモ マ(引)ナサタン(二合)バシャ タタガタ(引)シャ タニヤタ(引)タ(引)マ(引)ナサタバン(三合)ショダ パドマ(二合)サリ パドマサンボウェ カリヒタ カリエ ソワカ。ナモ サルバ(二合)ブッド ボディサットワナン ナモ アリヤ マンジュシュリ(二合)ヤ タニヤタ(二合)タ(引)ジャエ(引)ジャヤ ラボッチ(二合引)ヒ(引)マヒ(引)マハマヒ(引)ソワカ。ナモ アリヤ(二合)ワロキテイ(引)シバ(二合)ラシャ タニヤタ(二合)タ ガガナ(引)タエ(二合)ガガナ ビキラン(二合)タ クミ(引)ソワカ。ナモ アリヤ(二合)サマンタバドラ(二合)シャ タタガタシャ タニヤタ(二合)タ(引)ヒ(引)バドリ(二合引)マハ(引)バドリ(二合引)アミリ(二合)タ バドリ(二合引)ビガタ ラジャセイ(引)ソワカ。ナモ アリヤ(二合)バジラ(二合)チパタエ タヤ(引)タニヤタ(二合)タ(引)キリテイ(二合)タ サルバ(二合)キニ(引)ビ(入)アチ キリテイ(二合)タ サルバ(二合)キニ(引)ビ バジラ(二合)サンボウェ(引)バジラ(二合)ビ(引)ナカ(引)ヤ ソワカ。ナモ サルバ(二合)ブッド ボディサットワナン タニヤタ(二合)タ(引)シバエ(二合引)タカリ(引)ビ(引)ニュワ(二合)ラニエ(引)ソワカ。サタン(二合)バ ニム(引)ハ(引)ニ ハンジャニ プンナリカ(引)ヤ ソワカ。マハ(引)ナンテイ ナンバニエ(引)ソワカ。ヌラビ ヌリエ(引)ソワカ。ラビキリ(二合)テイ(引)ソワカ。シャンテイ(引)シバエ(引)ニバパニエ(引)ソワカ。ランム(引)バリエ(引)カ(引)ラパ(引)セイ(引)キリテイ(二合)タ ソワカ。アジャニャ(二合)ナ ビダマニエ(引)ソワカ。ダ(引)ト カリエ(引)ソワカ。ミガ カリエ(引)ソワカ。マラ バンテイエ ソワカ。ボディヨン(二合)ガ ナンテイエ ソワカ。カルマ(二合)サ(引)ダニカ(引)ヤ ソワカ。エカラ(引)マ(引)ヤ ソワカ。アユガ サリニエ(引)ソワカ。ボラ(二合)ケンム(二合引)パ(引)クチャ(引)ヤ ソワカ。サルバ(二合)カルマ(二合)バラナ ビシキート(二合)ヤ ソワカ。サルバ(二合)ブッダ(引)ビ サンシキリ(三合)タ(引)ヤ ソワカ。エカ シリョー(二合)ガヤ ソワカ。アシリョー(二合)ガヤ ソワカ。ブッタ(引)ヤ ソワカ。アブッタ ヤ ソワカ。サルバ(二合)ヌ グパ サマ(引)ヤ ソワカ。ママ サルバ(二合引)ナン(引)ザ ソワカ。」
「爾時神人說此最上意陀羅尼已,告比丘傳教言:『汝今以此陀羅尼,於南閻浮提十方之內國邑聚落處處傳說,使諸眾生咸得聞知,當令此陀羅尼廣宣流布。何以故?為與眾生能增長功德故,能與眾生除諸苦惱故,能於世間除諸災難故,能令諸惡鬼神息滅惡心故,能令所在國邑聚落王及臣民一切皆得安隱快樂故。比丘!若有善男子善女人,欲以此陀羅尼恭敬供養受持讀誦,息除災難增長功德者,應當發至誠心歸依三寶,於一七日中日別備諸香花飲食供養於佛。又日供七僧。又至中夜,於自家庭燃大炬火用為照燎持誦此陀羅尼,所有災難當得解脫。比丘!若善男子善女人能如是作者,當得自身解脫。比丘!若二七日如是備種種香花飲食,供養佛僧一倍於前,是人所有父母同得解脫。比丘!若於三七日能如是於佛法僧倍前以種種香花飲食恭敬供養者,彼人所有男女并一切眷屬同得解脫。比丘!若四七日如是修持倍倍於前精虔不懈者,彼人所住聚落一切人民咸得解脫。比丘!以要言之,乃至七七日倍倍增勝於前供養奉佛法僧,彼人所獲功德,上及國王下及人民,國界之內普得解脫。比丘!當知我今告汝,汝持此法於此界他方速疾傳說使令流布。何以故?為能與眾生消除種種苦惱、增長種種功德故。比丘!若復有人得聞是法知其利益,心不恭敬又復不能廣為人說,亦復不能自專讀誦。比丘!當知是人得匿法過,同五逆罪。比丘!若有眾生得聞是法,不違我教躬自依法,受持讀誦供養恭敬,復為他人依法修福,又能流布廣利眾生,比丘!我即遙知,先為此人往妙高山至天人、阿修羅、乾闥婆、迦樓羅所,以利益心降伏勸喻,為其說法咸令歡喜。使彼天人、阿修羅等息彼諍心互相恭敬,即得閻浮提界災難息滅疫沴不生,諸惡鬼等各各潛隱,一切眾生咸得安樂。』時彼神人說是事已,隱形不現。傳教比丘遵奉傳說。」
その時、神人はこの最上の陀羅尼を説き終えると、比丘に伝えて教えを託して言いました。「あなたは今、この陀羅尼を、南閻浮提の十方世界にある国々や町々、村々でことごとく伝え広めなさい。すべての生きとし生けるものがこれを聞き知ることができるようにし、この陀羅尼を広く宣べ伝え流布させなさい。なぜか。それは、生きとし生けるものの功徳を増し、苦しみや悩みを除き、世の中の災いをなくし、あらゆる悪い鬼神の悪心を消し、国や町や村の王や臣民すべてに安らぎと幸せをもたらすからである。
比丘よ。もし善き男子や善き女人が、この陀羅尼を敬い供養し、受け持ち、読み誦して、災いを除き功徳を増そうと望むなら、まことを尽くした心で仏法僧の三宝に帰依し、七日間のあいだ毎日、種々の香や花や飲食物を備えて仏に供養しなさい。また毎日七人の僧に供養しなさい。さらに真夜中には、自分の家の庭で大きな松明を燃やして照らしながら、この陀羅尼を読み誦しなさい。そうすれば、すべての災いは必ず解き放たれるであろう。
比丘よ。もし善き男子や善き女人が、このように七日間行うならば、自身は解き放たれるであろう。比丘よ。もし十四日間、前よりも一倍多く、種々の香や花や飲食物を備えて仏と僧に供養するならば、その人の父母も共に解き放たれるであろう。
比丘よ。もし二十一日間、前よりもさらに倍にして、種々の香や花や飲食物をもって仏法僧を敬い供養するならば、その人の子供やすべての親族も共に解き放たれるであろう。
比丘よ。もし二十八日間、このようにして前よりも倍々に精進し怠らずに修行するならば、その人の住む村のすべての人々も解き放たれるであろう。
比丘よ。要するに、四十九日にわたって、供養を前よりも倍々に増して仏法僧に捧げるならば、その人の得る功徳によって、王様から一般の人々に至るまで、その国の中のすべてが解き放たれるであろう。
比丘よ。知りなさい。私は今あなたに告げる。あなたはこの教えを、この世界や他の世界に速やかに伝え、流布させなさい。なぜか。それは、生きとし生けるもののあらゆる苦しみや悩みを除き、種々の功徳を増すからである。
比丘よ。もしまた、ある人がこの教えを聞いてその利益を知りながら、心から敬わず、また広く人に説くこともなく、自らも専らに読誦しないならば、比丘よ。知りなさい。その人は教えを隠す罪を得て、それは五逆の罪と同じである。
比丘よ。もし生きとし生けるものがこの教えを聞いて、私の教えに背かず、自ら進んで教えに従い、受け持ち、読み誦し、敬い供養し、さらに他の人のために教えに従って福を積み、また広く流布させて多くの人を利するならば、比丘よ。私は遠くからその人を知り、先にこの人のために妙高山へと至り、天人、阿修羅、乾闥婆、迦楼羅のもとへ行き、利益の心をもって彼らを降伏させ、勧め諭し、彼らに教えを説いて皆を喜ばせるであろう。そうすれば、それら天人や阿修羅などは争いの心を静め、互いに敬い合うようになり、たちまち閻浮提の世界から災いは消え去り、疫病も起こらず、あらゆる悪い鬼たちはそれぞれ姿を隠し、すべての生きとし生けるものは安らぎと幸せを得るであろう。」
その時、神人はこのことを説き終えると、姿を消して見えなくなりました。教えを伝える比丘は、この教えを遵奉して伝え広めたのでした。
爾時世尊告諸大眾言:「彼妙吉祥童子,於過去世以方便力為諸眾生說如是法。我為汝等今復宣說,汝等專心受持讀誦,於未來世廣令流布,消除災難、增益吉祥。」時阿難陀及諸大眾聞佛說已,咸悉歡喜,專心受持,禮佛而退。
その時、世尊は大勢の大衆に告げて言われた。「かの文殊師利(妙吉祥)童子は、過去世において方便の力をもって、諸々の衆生のためにこのような法を説きました。私はあなたがたのため、今ここで再びこれを説き明かします。あなたがたは心を込めてこれを受け止め、読み誦し、未来世において広く世に行き渡らせ、災いや苦難を除き、吉祥を増し広げなさい。」
その時、阿難と大衆は、仏のこの説法を聞き終えて、皆、喜びに満ち、心を込めてこれを受け止め、仏に礼拝してから退席した。
佛說最上意陀羅尼經
仏説最上意陀羅尼経