No. 619-A序
蓋聞鷲峰提印。留妙諦於竺乾。馬寺傳經。啟宗風於震旦。諸法寂滅不可言宣。大事因緣亦由解說。發揮幽賾。乃傳白日之心。導達天人。斯吐青蓮之舌。不然則琅函亦等乎糟粕。貝葉何異乎故紙。必有廣長。爰通顯密。妙法蓮華經者。演自耆闍。晚流赤縣。入佛知見。以了義度無邊。開上悟根。以圓教垂浩劫。觸處明真。現種種之瑞相。即權顯實。放的的之毫光。人天百萬。盡轉法輪。經軸四千。總輸妙偈。洵諸佛之心宗。千聖之輨轄也。微辭秘旨。經三譯而已明。臆詁俗詮。亦殊門而莫粹。自非具大慧力。孰與剖剝真源乃有半翁法師。法門龍象。出世鵷鸞。歷訪名山。稱彌天之獨步。直超塵剎。息慧可之諸緣。晚栖迹於長安。仍冥懷於荒寺。時登法席。頑石為之點頭。大闡覺緣。空華因而布彩。念妙法為三乘之最上。而離言實五教之指歸。箋釋雖繁。紛呶莫一。乃發願力。大肆探尋。啟佛藏之金繩。採禪真之玉屑。字櫛句比。指久遠於行間。意得言忘。會不二於象外。覩廬山之面目。宿霧頓披。哆滄海之咽喉。諸流畢滙。謂之大成。豈小補哉。良內典未諳。實似元稹之陋。佛頭僭著。不避大顛之嗤。欽師道行。勉竭管蠡云爾。
鷲峰にて印を授け、妙諦を天竺に留め、馬寺にて経を伝え、宗風を震旦に開く。諸法は寂滅にして、言葉にて宣べるべからず。大事の因縁もまた、解釈によって明らかとなる。幽微なる奥義を発揮して、白日の心を伝え、天人の道を導き達し、青蓮の舌を吐くのである。もしそうでなければ、琅函もまた糟粕と同じく、貝葉も故紙と何か異なろうか。必ずや広長の舌相ありて、顕密の教えを通ずるのである。
妙法蓮華経は、耆闍崛山より演説され、後れて赤県に流伝した。仏の知見に入り、了義をもって無辺の衆生を度し、上根の悟りを開き、円教をもって浩劫の世に垂示す。あらゆるところに真実を顕わし、種々の瑞相を現じ、権教を仮りて実教を顕わし、きらめく毫光を放つ。人天の百千万衆、ことごとく法輪を転じ、経軸四千、すべて妙偈に帰する。まことに諸仏の心の要旨、千聖の轍(わだち)である。
微細な詞句や秘められた意趣は、三度の翻訳を経て明らかとなったが、臆断による解釈や世俗の注釈は、門派を異にして純粋ではない。自ら大いなる慧力がなければ、よく真源を分析し得ることなどできようか。
ここに半翁法師あり。法門の龍象、出世の鵷鸞(ようらん)である。名山を歴訪し、天を覆うほどの独自の歩みを称せられ、塵刹を直超し、慧可の諸縁を息めた。晩年は長安に迹を留め、荒れた寺にてなお胸中の思いを深めた。時に法席に上れば、頑石もまた首を垂れ、大いに覚りの縁を闡明し、空華がそのために彩りを布いた。
妙法が三乗の最上であり、離言が実に五教の指帰であると観じた。註釈は繁雑であるが、議論が紛糾して一つにまとまらない。そこで願力を起こし、大いに探求を進め、仏蔵の金縄を開き、禅真の玉屑を採った。字句を一つ一つ比べ、行間の久遠の意味を指し示し、意を得て言葉を忘れ、象外の不二の理に会得した。廬山の面目を見れば、宿霧たちまちに払われ、滄海の咽喉を開けば、諸々の流れことごとく集まる。これを大成という。小さな助けで済むものだろうか。
まことに私は内典(仏典)に暗く、実に元稹の鄙(いや)しさに似ている。仏の頭に汗をかく思いで、あえて大顎(だいがく)禅師の嗤いを避けず、師の道行を敬慕し、管蠡(かんれい)の見を尽くして、かくのごとく記す次第である。
康凞三十四年乙亥歲春三月二十二日賜進士出身詹事府左春坊左贊善兼翰林院檢討前日講官起居注充三朝國史大清一統志纂脩等官戊辰科會試同考充殿試收掌官庚午科特簡浙江鄉試正主考前翰林院編脩前翰林院庶吉士楚黃張希良拜題