大慧禪師年譜序
大慧禅師年譜序
禪人祖詠編大慧禪師年譜,敬菴黃汝霖以其 先世入大慧室,求余為序。余曰:「雲駛月運,舟行岸移。編年雲也舟也,月與岸又在學人高著眼。」大慧之名震天駭地,道傳其徒遍滿天下,不待余序而後彰。余聞大慧嫡孫安永頌曰:「何處覓行蹤?大地無寸土。」敬以是題諸編年首。
禅人祖詠が大慧禅師の年譜を編んだ。敬菴黄汝霖は、その先代が大慧の門下に入っていたことから、私に序文を求めてきた。私は言った。「雲が飛べば月が動いて見え、舟が進めば岸が移って見える。年譜は雲であり舟である。月と岸は、学ぶ人がしっかりと目を凝らして見るべきものである。」大慧の名声は天地を震わせるほどであり、その教えは弟子たちを通じて天下に満ち渡っている。私の序文を待って初めて明らかになるものではない。私は大慧の直系の孫にあたる安永の頌を聞いたことがある。「どこに行き先を求めるのか。大地には寸土もない。」謹んでこれを年譜の冒頭に掲げる。
淳熙癸卯四月望日蓮社居士張掄序
淳熙癸卯年四月十五日,蓮社居士張掄謹序。