五 辭親脫素
五 親と別れ、俗を離れる
闍梨云:
阿闍梨(あじゃり)はこうおっしゃいました。
「出家之人,高超俗表,為世福田。君不得而臣,父不得而子,應受人天恭敬供養。是故剃髮著袈裟已,至於君父尚無設禮之義,況餘人乎。然父母生汝,養育恩深,當往顯處,拜辭父母尊長竟。卻入道場,為汝落髮。」
言訖,行者即起,引請師引出階庭之下。於彼父母尊長前,行者作禮已,長跪合掌。引請師教唱辭親偈云:
「流轉三界中, 恩愛不能脫; 棄恩入無為, 真實報恩者。」
三界を流れ巡るうちは、恩愛から逃れられない。恩を捨てて無為に入る者こそ、本当に恩に報いる者である。
唱偈訖,行者即起。除俗衣,著僧服,但不著袈裟。
偈を唱え終わったら、修行者は立ち上がります。俗服を脱ぎ、僧服を着ます。ただし、袈裟は着けません。