【第五折】
第五折
門人得處分,卻來各至自房,遞相謂言:「我等不須澄心用意作偈,將呈和尚。神秀上座是教授師,秀上座得法後,自可依止,偈不用作!」諸人息心,盡不敢呈偈。
門弟たちは指示を受けて、それぞれ自分の部屋に戻り、互いに言い合いました。「私たちは心を静めてわざわざ偈を作り、和尚様にお見せする必要はありません。神秀上座は教授師です。秀上座が法を継がれた後、私たちは彼に従えばよいのです。偈を作る必要はありません!」一同はそう考え、誰も偈を提出しようとはしませんでした。
時大師堂前有三間房廊,於此廊下供養,欲畫楞伽變,並畫五祖大師傳授衣法流行後代為記。畫人盧珍看壁了,明日下手。
その時、大師の堂の前には三間の回廊があり、この廊下で供養を行い、『楞伽経』の変相図を描き、さらに五祖大師が衣法を伝授し、後世に広まったことを記念する絵を描こうとしていた。絵師の盧珍が壁を見て回り、明日から描き始めることになった。